パラドと掲示板inテラ   作:ハヤメモ

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ヴィクトリア戦争(1)

最前線のヴィクトリア軍 8月15日午前10時45分

「畜生。なんだよこれ。聞いてないぞ」

 戦場の最前線にいる兵士ーー小隊の指揮官は地面に這いつくばりながらそう悪態をついた。それも当然である。

 何せ目の前にある光景は彼の人生の中でも見たことがないものだからである。

 その戦場で飛び交う声と音は怒号や鬨の声、味方の戦勝の声ではなく、敵軍の無機質で効率的な破壊音と自軍の断末魔である。

 そして戦場で支配しているものは剣や槍、ボウガンの矢、アーツではなく、軽・重機関銃の銃弾、大砲の砲弾やミサイル・ロケット、爆弾、装甲戦闘車両(戦車・自走砲・装甲車)、ヘリコプター、ジェット戦闘機(有人・無人問わず)、爆撃機等のヴィクトリアにはないものーーつまりは敵軍ーー、そして…………自軍の死体で占められている。

 指揮官は敵の砲撃や爆撃でできたクレーターに自分の小隊ごと身を隠してこの激しいという言葉すら生ぬるい銃火から逃れている。

 そうして敵の攻撃から身を守っている間にも状況が変わってきている。ヴィクトリア軍にとって悪い方向にだが。

「小隊長報告いたします!ガッサロー小隊消滅!残り数名がこちらに向かっております!」

「報告!ジュリアン中隊壊滅!周辺部隊に救援を求めています!我が部隊にも至急救援を!とのことです」

「報告します!第5師団敵の攻撃により壊滅状態。残りは1個大隊を切っているとのこと」

「小隊長ご指示を!」

「少尉!」

「クソッタレ!!なんでこんなことになってやがる!楽な戦争じゃなかったのか!司令部のクソ野郎どもめ、嘘つきやがったな!」

 そう言って自分たちを指揮している司令部を罵る小隊長の少尉。彼の立場上そこにいない人物への罵倒なんてしてる場合じゃないのだが、その気持ちは理解できる。

 竹前船団は盗賊や他国の軍との度重なる戦闘で疲弊していて自分たちが攻めれば敵を容易く蹴散らして船団を占領して略奪できると聞いていたのだ。

 しかし蓋を開けてみると状況は全くの逆で自分たちが容易く蹴散らされているのである。それもお湯に砂糖入れたように兵士が、軍が溶けて無くなっていくのである。そのような様を見せられたら戦争することを決めた司令部を罵るのは当然である。

「どうします少尉。退却しますか?」

「退却だぁ!?そんなことできる状況か!?それをやったら後ろから奴らに蜂の巣にされらぁ!!それよりもここにいたほうがいい!耐えて蒸気騎士が来るのを待つんだ!動くのはその後だ!」

 少尉はヴィクトリアの誇る蒸気騎士が来るのを待つことにした。かの蒸気騎士が暴れれば勝てるかどうかはともかく、この戦況を多少は改善してくれると信じた。

「少尉!見てください!じょ、蒸気騎士が」

「なに!?なっあれは!」

 少尉は部下の言葉に従ってその方向を見る。そこに見えたのは蒸気騎士が砲弾やミサイル、ロケットの直撃によって機体がバラバラになっていく光景であった。

「う、嘘だ 蒸気騎士が」

「夢だ。夢に違いにない」

「神様。どうかこの悪夢から私を解き放ってください」

 少尉の部下の兵士たちは目の前の現実から逃げるように呟いている。それを少尉は咎めなかった。いや、咎められなかった。何せ少尉自身が一番現実から逃げたかったからである。でも逃げられない。少尉はこの数十人の部下の命を預かっているのだから。

「正気に戻りやがれお前ら!現実逃避したいのはわかるがそれよりも今生き残ることに集中しろ!まだ戦闘は終わってないんだからな!とにかく今やることは攻撃が止むまでここにいることだ!」

「りょ、了解!」

 絶望する部下たちを叱りつけてどうにか正気に戻らせる少尉。

「(さて、部下たちはどうにかしたが、この先どうするか………。考えるまでもないな。降伏するしかない。この戦争は俺たちの負けは確定だしな。)」

 少尉は冷静にそう分析して降伏するタイミングを見計らう。ふとなんとなしに周囲を見渡す。

 そこでは蒸気騎士がまた1機撃破されていた。

 

 

 

 

 

日本王国東部方面軍司令部の作戦室 8月15日午前11時2分

「ふむ。こんなところでありますな」

 富田林元帥は戦況を作戦室のモニターで見ながらそう感想を漏らした。

 そこに写っていたのは銃弾や砲弾、爆弾、ミサイルその他諸々によって屍を晒しているヴィクトリア軍の姿であった。

 日本軍の攻撃によって次々と殺され、いや、屠殺されていくさまはこれからヴィクトリアが没落していく様を表している様である。

 部下たちが次々と状況を報告してくる。

「元帥閣下、報告いたします。先ほど敵の蒸気騎士を全機撃破したとのことです」

「報告します!敵ヴィクトリア軍の損耗率60%を突破!前線の兵士たちが次々と降伏しています」

「報告します。敵の司令部が全面降伏。身の安全を保証して欲しいとのことです」

「そうでありますか。降伏を受け入れるであります。これで終わりましたな。報告ご苦労であります」

「は!」

「それにしても思ったより時間がかかったでありますな。特に蒸気騎士であります。予想だと戦闘開始1時間前後で全機破壊できてるはずでしたが。やはり1大国の最高戦力。甘く見てはいけないでありますな」

 小声で蒸気騎士の撃破に時間がかかったことを述べる元帥。

 作戦室でのモニターに映っているのは、先ほど報告にあった攻撃を受けてバラバラになっている蒸気騎士である。午前9時28分から戦闘が開始されてそれから約1時間半で全機を地上で撃破している。テラの基準で考えると凄まじい短時間で撃破しているのだが元帥からしてみると時間がかかりすぎていると感じている様である。

 そしてそれとは別に気になっていることもある。それは

「それにしても蒸気騎士の数が聞いていたより多いでありますな。10機と聞いていたけど、いざ戦闘が始まると16機もいたであります。おかげで10機以上撃破するのに1時間以上もかかったであります。カンバーランド特務大尉殿、何か知ってるでありますか?」

 そう言って彼女ーーアラデル・カンバーランド特務大尉に振り返って質問する元帥。そこには顔色を青くしているアラデルがいた。いや、彼女だけじゃない。そこにいる各国から来た観戦武官たち全員が顔を真っ青にしている。それもそのはず、彼らはヴィクトリアの誇る蒸気騎士が戦闘が開始されてからたったの1時間半で全機が撃破されるさまを見てしまったのだから。しかも大した反撃も飛行することもできずにである。彼らの心境やいかほどか。

「カンバーランド特務大尉殿?」

 そんなことは露知らずもう一度問いかける元帥。

「!?は!申し訳ありません!えっと蒸気騎士の数ですね!?恐らくではありますが、中央議会が密かに増員したものだと思われます。」

「そうでありますか。だとしても我々に気付かれずに6機も増やした理由にはならないであります。もしかして情報収集してたのバレていたでありますか?後どうやって運んできたのでありますか?予想していた10機は人工衛星や偵察からも確認できたでありますから」

「それは恐らく1回解体してから運び出したと思われます。解体作業は大変ですがやろうと思えばできなくはないので。それと情報収集はバレていたと思われます。というよりも敵軍を油断させるためにわざと情報を掴ませたのかと愚考いたします。無駄でしたが」

 そう言ってカンバーランドは一番大きなモニターを見る。そこにはミサイルが直撃して中の人間ごとバラバラにされた蒸気騎士が映っていた。

「にしても思ったよりすばしっこいし頑丈でありましたな。おかげで撃破するのに手間取ったであります。まぁ作戦通りに午前中に終わったのでヨシとするであります。それにいつもの密集陣形をしてくれて大助かりであります。固まって動いてくれればそこに集中的に攻撃できて各個撃破できるでありますから。これからも密集陣形をしてくれることを願うであります」

 敵のこの世界の常識的な陣形をそう評価した。

 そこに1人ーーウルサスーーの観戦武官が元帥に向かってこう言った。

「それにしてもすごいですな。戦闘開始と同時に敵司令部を攻撃とは。我々の常識に照らし合わせれば無謀極まりないですが、これほどの大砲やミサイル、ロケットがあれば可能ですな」

「指揮している場所を狙うのは当然であります。というかあんなところにいたら撃ってくれと言ってる様なものであります」

「それにあの航空機という兵器!あれは素晴らしい!あれさえあれば戦争を優位に進められる!是非とも欲しいものです!」

「そ、そうでありますか。ですが国交を結ばないことには何も始まらないであります。それまでは待っていただきたい」

「うむ!待ちましょうぞ!いえ、帰ったら国交樹立を成功させるよう働きかけますぞ!!」

「そ、そうでありますか。か、感謝いたします」

 航空機に魅了されたのかギラギラと危ない目で迫ってくるウルサスの観戦武官とそれを引き気味に応じる元帥がいた。

「オホン!失礼、声を荒げてしまって申し訳ない。あれに魅了されてしまいましてな。さて、話は変わりますがこれからどの様になさるので?捕虜をとるのはわかりますが、問題はその後です。ここに止まって次にやってくる敵軍を待ち構えるのか、進軍して敵の移動都市を攻め取るのか。意見を伺いたい」

 自分が暴走していることに気がついて謝罪すると同時に今後の方針を聞くウルサスの観戦武官。それに元帥は

「移動都市であります。ここにいるヴィクトリア軍はもう壊滅していますし後続も存在しないであります。これは偵察ドローンで確認したであります。ならば他にすることは敵指揮官と敵の領地に進軍して戦争を終わらせることであります」

 移動都市を攻めることを宣言した。

「移動都市ですか。そうなると攻城戦ですな。相手も必死に防衛するでしょう。犠牲者が出ると思いますがよろしいので?」

「ああそれは大丈夫であります。もう攻撃しており、防衛はおろか移動すらできない状態でありますから。さて、進軍するであります」

 

 

 

 

 

 

ヴィクトリア アルトラ辺境伯の移動都市〈ストーク=トレント〉 同日午後3時

 ここはヴィクトリア軍と日本軍の戦場に1番目か2番目に近いアルトラ辺境伯領。人口20万人を要するこの移動都市は東から来たる脅威からヴィクトリアを守るために作られた最初の防衛戦である。そのためこの移動都市は尚武の気風があり、男女問わず暴力で物事を解決したがるという為政者としては困った気質を持っていた。

 その様な気質を持った市民がいる〈ストーク=トレント〉は現在煙が立ち込めていた。煙突から出る煙ではない。泣け焦げた建物から出る黒煙である。それも1つや2つではなく100以上の箇所で黒煙が上がっている。攻撃を受けているのだ。

 その中にはこの領地を治める領主の屋敷も入っている。屋敷の本邸の大部分が崩壊しており、見るも無惨な形をしている。まともに残っているのは屋敷の敷地内にある小屋くらいである。

 その小屋の1つに1人の男が佇んで、否、俯いていた。その男がに身に纏っているものはその小屋には似つかわしくないものである。しかもよく見ると男の服が汚れているし所々傷もある。しかし男はそのことを気にしていられる状態ではなかった。

「…………何が、何が起きたんだ」

 男は訳もわからず呆然としていた。この男は本来ならば自分の屋敷で働いているはずである。ではなぜこの男ーーポートル・アルトラ辺境伯はここにいるのか。

 その理由は5時間ほど前に遡る。

 アルトラ辺境伯は自分の子飼いの部下と自領にいる名士たちを自分の屋敷に集めてパーティーを開いていたのである。何故こんな時にパーティーを開いていたのかは割愛するが、まさにそのパーティー会場を狙われたのだ。高高度からのレーザー照射による精密爆撃で。文字通りパーティー会場のど真ん中を爆撃され、そこにいた人物は全員死亡か負傷した。

 これを敵の攻撃だと察知した辺境伯は屋敷から離れた小休止用の小屋に身を潜めていた。そしてそこで屋敷だけではなく移動都市の複数箇所にも同じ様な爆発があるとの報告が来ていた。その意味を正確に察知した辺境伯は屋敷の被害状況と爆発した箇所の詳しい状況確認のため部下たちを派遣した。その命令をした後緊張の糸が少しほぐれたのか疲れがどっと出て項垂れているのが今の状況である。

 辺境伯が項垂れていると各方面の被害状況を確認しに行っていた部下たちが小屋に入ってきた。

「辺境伯閣下報告いたします。パーティー会場にいた者は8割が死亡。残り2割も重軽傷を負い、無傷の者は賓客含め1人もおりません」

「報告いたします閣下。屋敷以外の場所の爆発ですが全て攻撃だと結論づけられました。その爆発した場所ですが、まず管制塔、次に防衛砲台、工場群、港湾施設、食料・物資・源石その他諸々の集積所、兵舎、武器庫が破壊されております。報告した箇所に無事なところは一つもありません」

「それほどの数がやられたのか!?そんなにやられては移動しかできないではないか!?」

 自分の移動都市の被害状況を聞いて絶叫する辺境伯。ただし被害はそれだけでは無かった。

「申し上げます閣下!移動都市下部にある源石採掘設備が爆発し全損!さらに電力を各区画に送るために配管が集まっている箇所が破損!さらに各所にある発電所が爆発炎上しています!」

「んなバカな!?だとしたら我々は何もできないではないか!!」

 先ほど聞いた甲板での被害にも匹敵する報告を受けて驚愕する辺境伯。

「ああもう!少しでも良いから一刻も早く復旧させるんだ!こんなところ攻められたらひとたまりもないぞ!」

 復旧を指示する辺境伯。だけど遅すぎた。いや、無意味だった。

「失礼致します閣下!先ほど東方面を監視していた部隊から報告が。救援軍が向かっていった方向から未知の軍勢が出現。おそらく敵軍かと思われます。その数およそ10万!」

「………………何を言ってる?そんなわけないだろう」

「いえ事実です閣下。近くに高台があるのでそこから見ていただければ」

 その報告を受け入れられない辺境伯を移動都市の外を見られる場所に移動させる部下。そこに移動させて見えたものは

「そ、そんなバカな。夢ではないのか」

「夢ではありません閣下。全て、現実です」

 夢ではないかと現実逃避する辺境伯。そうなっても仕方ない。何せ目の前に映るのは自分の領地の人口の半分の数の敵軍なのだから。

「敵がここに来たということは救援軍は、我が3000の軍勢は」

「おそらく敗北したものかと。そして残りは1000を切っております」

 アルトラ辺境伯は竹前船団を侵略する勢力ーー表向きは竹前船団で迫害されているヴィクトリア市民を救援する軍ーーに与していた。その時に自軍の精鋭たる3000の軍勢を派遣したのである。それによって自領に残っているのは1000を切っていたのである。そんな状態の領地に攻めてくるのは10万の大軍。

 そのあまりにも差がありすぎる軍勢に辺境伯は

「…………やむを得ない。降伏しよう。敵が目の前にいるということは連合軍が敗北したということなのだろう。25万の軍勢を蹴散らせる存在なんぞ守備隊が1000もいない我らをいとも簡単に蹴散らして領地を蹂躙できるだろうよ。そうなる前に降伏することで己が身と領地領民を守ることを図るよ」

 頭を素早く切り替え降伏を決断した。

「ならば主人よ。私が行きましょう」

「執事長か。いいのか?相手はよくわからん存在だぞ」

「構いませんよ。私はこういう時のためにもいるのですから」

「そうか。では頼む。くれぐれも相手を怒らせない様にな」

「わかっております。では行ってまいります」

 そう言って執事長は降伏の使者として向かって行った。

「(それにしてもあそこまで綺麗に隊列を組んで進んでくる軍隊がいるとはな。降伏が受け入れられたらどうやって統制しているのか話せないだろうか。あと救援軍、いや連合軍をどうやって倒したのか知りたいな。これも降伏してからだな)」

 そして彼、ポートル・アルトラ辺境伯の降伏は受理された。

 彼だけでなく他の移動都市も辺境伯のように次々と降伏していった。

 元々勝利した際の戦利品や略奪品目当てで参加した者が大半である。負けたとあればすぐに降伏して身の保身を図るのは当然である。

 というよりも〈ストーク=トレント〉のように重要施設を悉く破壊されて戦意がへし折れたというのが大きいが。

 逆に降伏せず抵抗してきた者もいたが、日本軍の攻撃によってすぐに陥落した。

 残るは救援軍(日本から見れば侵略軍)の首謀者たちとその直属の者たちだけである(戦闘開始からここまで2週間も経っていない)。

 

 

 

 

 

ヴィクトリアのとある小規模移動都市から数百mの地点 午前11時30分

「ああ、なんてこと……」

「まさかこんなことが起こるなんて」

「こんなことできるのは神しかいないのではないか?」

「神よ。どうか彼らに安息を」

 そこにいる集団ーーラテラーノからの巡礼者とキャラバンはある出来事を見て佇んでいた。

 彼ら彼女らはまるで信じられないものを見るかの様な目でとある移動都市を見ていた。それもそうだろう。何せ本当に信じられないものを見てしまったのだから。

 それは30分前に遡る。

 彼らは巡礼と商売のためにある移動都市に向かっていた。その移動都市は巡礼地から巡礼地へと巡るための休息地として絶好の場所に位置している。もちろん経済的にもである。

 彼らがその移動都市を見つけてそこに入ろうとした時、移動都市がいきなり爆発した。移動都市のどこが爆発したとかではなく、移動都市そのものが爆発したのである。そこに向かおうとした人たちは驚愕した。だがその移動都市は爆発だけで終わらなかった。

 移動都市の(文字通りの意味での)中央部が爆発して真っ二つに分断された移動都市がまるで跳開橋(ちょうかいきょう)の様に船首と船尾が地面についたまま跳ね上がっていく。そして元の場所に戻るのかと思ったらそのまま跳ね上がって行き垂直になったと思いきやそのまま甲板が地面に接触、つまりはひっくり返ったのである。

 あまりにも非常識な出来事に唖然茫然とする一同。

 そうして茫然としていて動かない巡礼者とキャラバン、先程の攻撃を深く考えて動かない少女という中々にシュールな光景が出来上がって30分が経過していた。

「(は!?何をしているのです私は!すぐに移動都市の人たちを救わねば!)みなさん何をしているのです!今すぐに移動都市に取り残されている人たちを助けましょう!!」

 茫然自失から気を取り戻した巡礼者の1人の少女がそう叫んだ。すると

「!あ、ああそうだな。だけどどうする?もう甲板の人たちは…………」

「わかっています。もう甲板の人たちは救えないことくらい。でも内部にいた人たちはまだ生きてるかもしれません。彼らだけでも救いましょう!」

「そう……だな。そうしよう。お前たちも何やってる!救助活動は多ければ多いほど、時間が早ければ早いほど人を救えるんだ。さっさと気を取り直して取り掛かれ!!」

 この叱咤激励によって気を取り戻した集団は移動都市に向かって急いだ。文字通りひっくり返っている状態なので甲板の生存者は絶望的だがまだ内部に生存者はいるだろう。

 そして呼びかけた少女ーーヒアダも人命救助に取り掛かるのでる。

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