パラドと掲示板inテラ   作:ハヤメモ

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王暦24(1089)年8月23日。


薬品開発

 ここは秋津島にあるヴァーリアの本部。その食堂は昼なので賑わっていた。幾人もの人が午前の互いの仕事内容や成果を食べながら話していた。

 これができた、あれができない、などと言う声や他愛ないことを言い合っている。

 それと一緒に食堂に備え付けられたテレビから{次のニュースをお伝えします。今戦争の首謀者であるキャヴェンディッシュ公爵家とスタッフォード公爵家の両家の拠点である移動都市が陥落。日本軍が占領統治しています。これによって敵の戦争意欲は大いに削がれるだろうとのことです。この後はヴィクトリアの首都ロンディニウムに進軍、包囲するとのことです。次のニュースをお伝えします}という報道が発せられていた。

 その喧騒の中を1人の女性が席を求めて歩いていた。しかし昼時だからかなかなか座れる席が見つからない。途方に暮れていたその時

「君どうしたの?座る席がないならこっちに座りなよ。向かいの席空いてるから」

 と声をかけられた。

 彼女は「そうですか。ではお言葉に甘えて」と言って向かいの席に座った。

「ありがとうございました。見つからなかったらどうしようかと。あの、あなたは?」

「ワタシ?ワタシはステファニー・トルーマン。ここヴァーリアの統括をしているよ」

「ええ!あっ、あなたがですか!?すっすいません私大声を出してしまって」

 彼女は座らせてくれた人物の名前を聞いて驚いた。

「ふふ。いいよいいよ、気にしないよ。ワタシってたまに驚かれるのよ。なんでだろ?」

「(そんな服を着ているからでは?)」

 ステファニーは心底疑問に思っているが彼女の心のツッコミが正解である。

 ステファニーは今、清掃員の服を着ているのだ。そんな姿をしていたら勘違いされるに決まってる。だけど彼女はそれが原因だと気付かず着ているのである。

「それで君の名前は?相手の名乗らせたんだから自分も言わないとね」

「!そうですね、失礼しました。私の名はクリス・フランクリン。カジミエーシュ出身です

「へえ、カジミエーシュか〜〜。ワタシ騎士競技をテレビで見たことあるよ。20年くらい前だけど。内容はなんだったかな?忘れちゃった」

「うふふ。無理に思い出さなくていいですよ」

 彼女ーークリスはそう言ってステファニーを宥めた。

「そういえば君はどの部署に配属されてるの?」

「はい、私は経理部に配属されています。最近は一般事務部や広報部からも応援要請が来て困っていますよ」

「経理部の?ということは君がヴァーリアの全ての書式を作り直したり、財務状態の整理を行なって無駄をなくしたり、新しい規則を作って組合員をまとめあげたりして、ヒト、モノ、カネの流れを良くした[事務仕事の天才]のクリス・フランクリン!?」

 そうステファニーが声を張ったのでそれを聞いた人たちが一斉にクリスを見た。

「へ?て、天才なんて大袈裟な。私はただヴァーリアの部署ごとに違う書式をどの部署でも使えるように整えただけですし、財務と経理と会計に関しては中身が不明瞭すぎたので1から整理して可視化して扱いやすくしただけですし、物流とかは『必要なものを』『必要な時に』『必要な量を』『必要な場所に』円滑に届けられるようにしただけですよ。」

 クリスは謙遜してそう言うが、それを聞いたステファニーと周囲は

((((((((((いや、普通の人はそれが簡単にできないから!苦もなくやれる方がすごいから!!))))))))))

 と心の中でツッコミを入れた。

「いやいや仮にそうだとしてもめちゃくちゃ助かってるよ。書類とか部署ごとに書く場所が違って書くのめんどくさかっのをあなたが手を加えて書きやすくして、ワタシはめちゃくちゃ助かってるよ!それに頼んだらすぐに、確実にモノが来るってのはスゴイことだからね!?それらをやれる君は本当にすごいよ!自信持って!」

 ステファニーはそう言って励ます。

「は、はぁ。分かり、ました」

「うんうん!自信持てればヨシ!それとワタシから頼みたいことが「お、そこにいるのはステファニー統括ではないですか!」うん?」

 声のした方向に顔を向けると丸眼鏡をかけたホモ・サピエンスの男性がいた。

「おや、ユウ君じゃん。食堂で昼食とは珍しいね。外回りは終わったの?」

「はい、先ほど。思いの外早く終わったので久しぶりに食堂で昼食でもと。そしてこちらは?」

「ん、ああ、この子はクリスって言うんだ。クリス、この人は営業部の大鳥有(おおとりゆう)君。プレゼンやったり、外部との交渉やってくれたり、宣伝やったりして評価を上げてうちに利益をもたらしてくれる人だよ。まぁたまに納期を守るために強引なことやって迷惑してるけど」

「手厳しいですな。否定はしませんが」

 彼、大鳥は名刺を出して

「初めましてクリスさん。私、ヴァーリアで営業部に所属しております大鳥有と申します。よろしくお願いします」

 と言ってクリスに渡してきた。

「ありがとうございます。名刺を頂戴いたします。私のは…………あっない!じゃあこのままで。初めまして大鳥さん。私、経理部に所属しているクリス・フランクリンと申します。よろしくお願いします」

 クリスは名刺なしで自己紹介した。

「経理部の?と言うことは彼女が[後方の怪物]と言われている?」

「そうそう。ワタシのような書類仕事のズブの素人でも書きやすいように書式を作り直してくれたり、物流をよくしてくれた人!」

「あれですか。私も助かっていますよ。それまでは部署ごとに違う書式で一々書かなくてはならなくて、煩わしいことこの上なかったですから。何より必要なモノを申請したら期日以内に必要な量運ばれてくるのが素晴らしい。秘訣があればぜひご教授いただきたいですよ」

「そ、そうですか。それはありがとうございます」

「じゃ、三人で食事しよっか」

「ええ構いませんよ。そうだ。私話したいことがあって」

「あ、それは私もーー」

 クリスと大鳥の2人はステファニーと仕事の話をした。

 しばらく話をしていると

「ん?連絡だ。誰から………マオから?」

「マオ医療部長からですか。何か問題でも起きましたか?」

「う〜〜〜ん、わからないね。すぐに医療部の研究所の自分の研究室に来てくれってメールできてるし。行ってみるか。あっそうだ!君たちも行ってみる?あの子たちにあなたたちを紹介したくてね」

「よろしいので?」

「いいのいいの。君たちどうせすぐに出世することになるだろうし、同じ地位に立つ人との顔合わせが早まったと思えばいいの」

「は、はぁ。そうですか」

「我々の能力をそこまで買っていただきありがとうございます。ではお言葉に甘えて」

「よし!じゃあ行こっか!!」

 ステファニーは2人を連れて医療部の研究所に向かった。

 

 

 

 

 

ヴァーリアの医療部の研究所

 ステファニーたちは研究所についた。

 そして直行でマオの研究室の前まできた。そこにはエレナとボリスが先に到着していた。

「あら?君たちも呼ばれたの?」

「あなたもそうですか。はい、そうです。私たちもマオさんに研究室に来るように強く催促されまして。なんでしょうね?」

「ワタシにもわからないよ、ボリスさん。でもワタシたちを呼ぶってことは何か重大なことがあるんだろうね」

「あの人のことですから下らないことで呼び出しなんてしないでしょうし…………それとステファニー統括、その2人は?」

「うん?ああ、紹介するね。この人たちは昼の食堂で会ったの。男性の方が大島有で女性の方はクリス・フランクリン。2人とも挨拶して」

「はい。私、経理部に所属してますクリス・フランクリンと言います。よろしくお願いします」

「次は私ですね。皆さん初めまして。私、営業部で働いております大島有と申します。以後お見知り置きを」

 2人はそう挨拶すると

「経理部のクリスに営業部の有。ということはこの2人が[後方の天才]、[営業の秀才]と呼ばれている?なぜここに?」

 とエレナが聞いてきた。

「そうそう。その2人。さっき食堂で偶然会ったんだ。それで話を聞いてね、噂通りこの2人優秀だから部長を任せようと思うんだよね。クリスは総務や人事・経理・法務・情報システムとかの後方支援全部まとめた『後方部』というものを作ってそこの部長にするよ。ユウはそのまま営業部の部長に昇進ね」

「ええええええ!!い、いいんですか!?私なんかが!!?」

「昇進させていただきありがとうございます。これよりさらに粉骨砕身する所存でございます」

 クリスは驚き、有は受け入れた。

「お二人とも良かったですなぁ。特にクリス殿の後方支援能力は目を見張るものがございますからな。彼女の為に新しい部署を作るのは当然でございましょう」

「そうですね。むしろ今まで作ってなかったのが不思議でなりません。この部署はあなたのためにあると言っても過言ではありません」

 とボリスとエレナがクリスを賞賛する。

「そう、ですか。受けていいのかな?これ」

「受けちゃえ受けちゃえ!これは君にしかできないことなんだから。というか今君にこの地位にいてもらわなくちゃワタシが困る!お願い〜〜!部長になって〜〜〜〜!!!」

 ステファニーはそう懇願しながらクリスをガクガク揺らす。前後左右に思いっきり揺らす。

「わが、りぃ、ま、じだ、がら、ゆらす、の、やめで、ぐださい」

「お!受けてくれるの!?ありがと〜〜〜〜!!」

 揺らすのをやめたステファニーはクリスをギュッと抱きしめる。

「はいはい。おめでとうございます。さて、行きますよ。マオさんが待ってるはずですから」

「うん、そうだね。んじゃ行こっか」

 そう言ってステファニーたちはマオの研究室に向かった。

 マオの研究室に到着した一行は早速部屋の中に入って行った。そこにいたのはマオとローテンがいた。そしてマオがこちらに向かってきた。

「きてくれましたね。おや?こちらの2人は?」

「紹介するよ。この2人はーー」

 ステファニーはクリスと有のことについて全て話した。

「あらあら。そういうことですか。2人ともおめでとうございます。特にクリスちゃんが部長になってくれるのは助かるわ〜。これまでは全部自分たちでやるしかなくて仕事に集中できなかったの。でも後方部ができるおかげでそういう面倒なのはそっちでやってくれるからね〜〜」

「同意見です。これまでは本来はやらなくてもいい書類をする必要がありましたから。それを代わりにやってくれる存在は大いに助かります」

「あはは、だからと言って全ての書類仕事から解放されるわけではないですからね。備品や薬草とかの申請書などは書いてもらわないと困るんですけど」

「そこは流石にわかってるわよ。っと、みんなをここに呼んだ理由を言わないとね。呼んだのはある2つの薬を完成させたからなの。安心して、臨床試験は終わってるわ」

 そう言ってマオはーー意識を薬剤師のマオ・クランに切り替えてーー完成させた薬品の説明を始めた。

「まず一つ目はこれ!源石融合率を減少させる新薬です!!」

「「「「「………………は???」」」」」

 一発目からとんでもないものが出てきた。

 あまりにもあり得ない代物にマオとローテン以外の先民が固まる。

 その中で固まってない大島が問いただした。

「それは本当ですか?」

「ええ本当ですよ」

 あっけらかんと言うマオ。それにローテンを除く一同は唖然とする。

 それを見たローテンはフォローをする。

「安心してください。減少させると言っても大したものではありません。この薬は効果に個人差があって2%〜6%までしか減少できません。かく言う私も投与されて融合率が16%から10%にしか減少していません。ちなみにマオさんも自身に投与しましたが10%から5%に減少しました」

「「「「「いや大したことでしょう(ですぞ/ですよ)!!!!!」」」」」

 全然フォローになってなかった。

 エレナはローテンに問いかける。

「いやちょっと待ってください!ローテンさんとマオさんはこの新薬を試されたのですか!?副作用とか毒性とかはなかったので!?」

「毒性とかはなかったですね。副作用の方は………あれは副作用なんですかね」

「私から言いますよローテンさん。この薬の問題点は投与されて10日から20日ほど経つと融合率が元に戻ってしまうというデメリットがあるのです」

「それ薬として欠陥品では?」

 マオがデメリットについて説明すると思わずつっこんでしまうボリス。

「はい、これ単体だとただの欠陥品である薬です。しかしそこはマオさん。薬の欠点への対応策は考えています」

「ここで二つ目の登場!源石融合率を固定化させる新薬です!!」

 そしてまたとんでもないものをマオが出してきた。

 ただ一つ目の薬で慣れたのか

「固定化…………と言うことは治療法としては初めは減少の薬を投与して10日以内に固定化の薬を投与。そしてまた減少の薬を投与して、と言う感じで完治まで持っていくと。このような治療法でしょうか」

 と、クリスが推測した。

「そうその通り!………のだったはずなんだけど、減少の薬でちょっと問題が起きまして。どうやらこの鉱石病にはなんらかの力は働いているようで、私も含めて何回やっても5%を下回ることができないのです。5%以下の子にも効かなかったのです。理由は不明です」

「原因はわからないのですかな?」

「はい、全くわかりません。ですので仕方なく融合率5%以下の人は固定化の薬だけ投与しようかと。あれは持続時間が10年なので」

「持続時間が10年てなんでわかるの?てかどこで試したの?」

「竹前船団で実験をしていたんですよ、ステファニー統括。あそこで長期間にわたって高濃度の源石がある環境での実験をしていたんです。その結果10年耐えられることがわかりました」

「あそこでね。そういやあそこは竹前さんから実験区画が船団の土地を占有していると抗議が来ていたね。あれどうなったの?」

「あれに関しては国王陛下から直々に言われたので一箇所以外は閉鎖するようにお願いしました」

「へぇ。そこで実験して出来上がったのがこの二つの薬と」

 ステファニーは2つの新薬を見ながらそう言った。

 固定化の薬を見てふと疑問に思ったこと聞いてみるステファニー。

「この固定化の薬なんだけど、非感染者に打ち込めばどうなるの?もしかして融合率0%の状態に固定できるとか?だとしたら擬似的な予防薬になるんじゃない?」

「ああそれですか。船団の実験区画でやってみたら成功しました。とある被験者に固定化の薬を投与した後に液状化された源石を投与しました。確実に鉱石病になる量をね。それほどの量を投与しても鉱石病の症状は兆候すら出なかったようです」

「「「「!!」」」」

 ステファニーの疑問にできたと答えるマオ。

 他のメンバーはマオの答えに驚愕して固まった。

 そうであるなら固定化の薬が量産され、世の中に出回った暁には鉱石病への見方が大きく変わるであろう。『感染者はすぐにこの世から排除しなければならない存在』から『煩わしいけど必ずしも排除しなければならない存在ではない』へと。小さいかもしれないが感染者にとっては大きな変化である。そう思えるくらい感染者への差別は酷いのである。

 ステファニーも固まっていたがそこは1組織のトップ。すぐに平静を取り戻しこう言った。

「マオ、すぐに2つの薬を量産して。改良もお願い。それと新しい薬も開発を許可するよ。ヒト・モノ・カネ、必要なものがあったら言って。揃えるから。クリス、マオの書類よろしく」

「え!?アッハイ。わかりました」

「あら〜〜。助かるわ〜〜」

 これによってマオの研究予算の確保は約束された(数年先は)。

「それでマオ。この新薬は国王陛下にお伝えしたの?」

「まだしてないわ。でも2日後に視察においでになられるから、その時に発表しようと思うの」

「そう。大層驚かれるでしょうね」

「ええ、必ず」

 2人のこの予想は当たった。予想以上の反応を以てだが。

「ああそうだ。みなさん、この2つのお薬を投与されますか?」

「「「「する」」」」

 こうして4人は治療を受けることになった。

「それでマオ。この2つの薬の名前はあるの?」

「名前は勿論考えてあるわよ。減少する薬は〈アフナーメ(オランダ語で減少)〉、固定する薬は〈ペヴニー(チェコ語で固定)〉と名付けるわ!!」




登場人物紹介

【名前:ステファニー・トルーマン】
【性別:女】
【生年月日:1054年8月1日】
【出身地:クルビア】
【種族:ヴイーヴル】
【身長:165cm】
【鉱石病:あり】
【源石融合率:48%→44%】
【備考:相互扶助組織ヴァーリアの統括。クルビアの中流層(と言っても中の下の)出身。仕事を辞めた後に旅をしている時に天災に遭遇して鉱石病に罹患。その後も何回も天災に遭遇して鉱石病が進行。そのため現在の源石融合率は驚異の48%(体表の60%に源石結晶が表れている)になっている。
 頭は良いわけではないが、馬鹿ではない。
 高いカリスマ性を持っており、難民時代は難民たちを、現在はヴァーリアをまとめ上げている。
 現在はその高いカリスマ性(チトーレベル)を買われてヴァーリアの統括をしている。
 容姿はおかっぱ頭になって垂れ目になったサリア。
 清掃員の服を着ているのでよく誤解される。
 史上最初の鉱石病を完治した人物として歴史に名を残す。


【名前:マオ・クラン】
【性別:女】
【生年月日:1057年2月10日】
【出身地:炎国】
【種族:キャプリニー】
【身長:160cm】
【鉱石病:あり】
【源石融合率:10%→5%】
【備考:炎国出身の薬剤師。1080年にとある実験の成功後に警察に押しかけられ、(彼女の主観では)冤罪をかけられて逮捕され懲役刑と追放刑を下された。
 追放され流浪の時に戦闘に巻き込まれ源石爆弾を身に浴びて鉱石病に罹患した。その後は方々を彷徨っているとステファニーたちに会って彼女のグループに加入する。
 容姿は「にょたいか!」のチトーに羊の角をつけた姿。
 現在はヴァーリアの医療部の部長で、《石ころ計画》の薬学を担当している。
 源石融合率を減少させる薬〈アフナーメ〉と、鉱石病の融合を止める薬〈ペヴニー〉を発明した。
【追記:上述の1080年の実験とはオリジムシに存在する源石成分を完全に除去する薬品の開発と実験である。その実験に成功した直後に警察が乗り込んできて(その時警察は研究成果を紛失した模様)彼女を逮捕した。その時の警察官は炎国の第五皇子である。
 なお、彼女の問われた罪だが薬品を調合した際に出る悪臭による異臭法(現実の日本だと悪臭防止法)違反である。これは炎国だと懲役刑や追放刑を下される可能性が高いものである。しかも彼女はこの法律違反を何度もしていて注意されている。なのに彼女はそれを無視した。だから警察は逮捕した。つまりは冤罪でも不当でもなんでもなく正当な逮捕である。】


【名前:エレナ・アトリー】
【性別:女】
【生年月日:1072年6月23日】
【出身地:レム・ビリトン】
【種族:コータス】
【身長:152cm】
【鉱石病:あり】
【源石融合率:8%→5%】
【備考:レム・ビリトン出身の少女。両親は採掘会社の現場作業員。8歳の時に両親の借金返済の形に売られた。その後源石鉱山で過酷な重労働を強いられたが暴動が起きた隙を見て脱走。レム・ビリトンからも脱走した。逃げ出して倒れているところをステファニーたちに助けられる。
 助けてくれた国王に絶対の忠誠を誓っている(忠誠心がありすぎて変態になりかけているが)。
 基本的に敬語で話す。
 アトリーという姓は鉱山時代に仲が良かった作業員からもらった姓である。
 10歳年下に将来ロドス・アイランド製薬のCEOになるアーミヤという実妹がいる。(売られた後に生まれたのでエレナは知らない)
 母と妹が竹前船団にいることはまだ知らない。
 容姿は髪と耳を真っ黒にして冷酷な顔になったアーミヤ。
 現在はヴァーリアのエンジニア部の部長で、《石ころ計画》のエンジニア担当になっている。】


【名前:ボリス・ニコラエヴィチ・アンドロポフ】
【性別:男】
【生年月日:1025年3月3日】
【出身地:ウルサス帝国】
【種族:ウルサス】
【身長:185cm】
【鉱石病:あり】
【源石融合率:20%→15%】
【備考:ウルサス帝国の上流階級出身。とある大貴族の寄子のアンドロポフ伯爵家の当主だったが、寄親が権力争いに失脚して巻き添えを喰う。お家取り潰しを免れるために当主の座を息子に譲り孫を鞍替えした寄親に行儀見習いとして差し出した。自分は責任をとって国を出ていった(その時の鞍替え先はコシチェイ公爵家で、孫の主人はタルラである)。その後各地を流浪しステファニーたちに合流した。 
 血縁者には孫の1人にアンナ・モロゾワという少女がいる。
 容姿は鋼の錬金術師のアレックス・ルイ・アームストロングにエドワード・エルリックの髪型とクマ耳をつけた姿。
 現在は元貴族という経歴を活かしてヴァーリアの外交部の部長を任されている。】


【名前:ローテン】
【性別:男】
【生年月日:1006年1月20日】
【出身地:カズデル】
【種族:サルカズ/ウェンディゴ】
【身長:202cm】
【鉱石病:あり】
【源石融合率:16%→10%】
【備考:カズデル出身の元傭兵。最後の純血にして最年少のウェンディゴ。傭兵のとある仕事で、鉱石病に感染した。ある戦闘の時に自軍が惨敗して(雇用主は死亡)散り散りになってしまい、逃げた先でステファニーたちに出会った。
 彼の身長は202cmだが彼がいうには自分はウェンディゴの中では小柄らしい。
 実はマオやエレナとかの実験にたまに付き合っている。
 現在はヴァーリアの本部の警備部の部長をやっている。】


【名前:クリス・フランクリン】
【性別:女】
【生年月日:1065年10月1日】
【出身地:カジミエーシュ】
【種族:フォルテ】
【身長:164cm】
【鉱石病:なし】
【備考:カジミエーシュの富裕層(と言っても富裕層でも下っ端の)出身。
 父の教育によって書類仕事に長けている。その代わり戦闘能力は皆無。
 成人後、カジミエーシュの様々な企業に就職した(そのほとんどが中小企業)。行く先々で父の教育によって培われた事務能力を開花。書類仕事全般において全幅の信頼を置かれる。
 追い出されたのを機に心機一転、ヴィクトリア、リターニア、シクラーザ、レム・ビリトンの4カ国の役所や企業で書類を捌いてきた。その働きぶりは全ての職場から退職を惜しまれるほど。
 その後彼女は楽園があるを言われている日本に向かう。入国管理局で日本語と日本の法律を学んで、正式に入国。職を探している時にヴァーリアの広告を見て加入。経理部に配属される。
 後方支援全般が非常に優れている(その優秀さたるや史実の蕭何に匹敵する)。
 容姿はブルーアーカイブの生塩ノアを金髪のポニーテールにしてヘッドセットを取って、OLのスーツに着替えた姿。
 現在はその事務処理能力を買われ後方部という部署が作られ、そこの部長に就任している。】


【名前:大島有(おおしまゆう)】
【性別:男】
【生年月日:1065年10月1日】
【出身地:日本王国】
【種族:ホモ・サピエンス】
【身長:174cm】
【鉱石病:なし】
【備考:三回目の転生者で非華族の男性。前世は会社で営業をやっていた。今世でも同じことをして成功や失敗を重ねていた。ある時ヴァーリアの組合員の募集広告を見て先民主体の組織で働いたことないことを思い出しヴァーリアに加入した。
 加入後、営業部に配属されるがそこでメキメキと頭角を表し、遂には部長を上回る権力を手に入れた。
 容姿は日本の実業家で日本マクドナルドの創業者、藤田田(ふじた でん)の青年期の姿そのまんんま。
 現在は名実共に営業部の部長を任されている。】


登場人物たちの情報は随時更新していきます。
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