ハンター「到着か……近くで見ると石壁がでかい……壮観だ」
ヒノエ「まるでエルガドの要塞みたいですね…私たちの文化とは少し違うようですね…」
ミノト「ここの門番に聞いてここにギルドがあるかどうかを伺ってきます」
ハンター「いや、ここは私が行く…少し待っていてくれ」
ミノト「良いのですか?」
ハンター「任せておけ…それよりもヒノエを見ておいてくれ…あいつは目を離すとすぐにどっかに行ってしまうからな…」
ミノト「あっ…なるほど…分かりました、では少し離れたところで待っております」
ハンター「頼んだ」
タッタッタ…
ネエサマ!
ハンター「…いつ見ても天真爛漫な姉と振り回される妹だな…さてと…」
ハンター「すまない、少し話を伺っても?」
門番「あぁ、旅のものか?」
ハンター「そうだ、最近この近くにやってきたので全く知らないのだが…この国には連盟やギルドという組織はあるか?」
門番「あぁギルドが存在するな…なんだあんた?ギルドの存在を知らなかったのか?」
ハンター「あぁ旅を続けていてそのように触れる機会がなかったのでな…少し説明をいただいてもいいか?」
門番「もちろんだ、まずギルドとはモンスターの討伐、調査、発見などを主に活動している王国運営の巨大連盟だ、ここの王国『ルーゼンベルク』を中心と広がっていてな、東にある火山の王国の「ヴィレバ」、南にある和の国の「瑞穂国(みずほのくに)」、北にある森林が広がる国「ボルモーデル」、西にある山脈と連なっている「ゼルイルード」の四つを支部としている、このギルドに入ると全ての王国に入れる『王国切符』がもらえるな…旅人ならそれを受けるためにギルドに入る奴が多い、あんたらも旅人ならギルドに入って損はないな」
門番「でも毎月100ベルクの入会料が必要だ」
ハンター「なるほど…そのギルドはここから入るとどこにある?」
門番「あぁ、ここから直進すると噴水があってな、その広場が4つの通路に分かれているがその通路から左の道を突き進んでいくと大きな建物が見えてくる、そこがギルドだが案内板もあるからまず道に迷うことはないさ」
ハンター「ありがとう、何から何まですまないな」
門番「なぁに、門番っていうのはこんぐらいしか仕事がないもんだよ…ところで…後ろのあんたの連れがうずうずしているが…」
ハンター「?」
ヒノエ「ハンターさん…まだですか…?」
ハンター「い、いやもう大丈夫だ行こうか…」
ヒノエ「では行きましょう!!!」
ハンター「ちょっと待ってくれ、自分で歩け……待て引きずらないでくれ…結構痛いんだ…ちょっと待て…!」
門番「……なんだあれ…」
ミノト「すみません…ご説明ありがとうございます」
門番「あ、あのお嬢さんの妹か?」
ミノト「えぇ、姉さまはいつもああいう感じなので…」
門番「大変だな…」
ミノト「では、私たちはこれで…」
門番「ちょっと待て、ギルドの登録料で3人分の300ベルクを渡しておく…あの二人に渡し忘れちまったからな、持っておけ」
ミノト「いいのですか?」
門番「いいんだよ、この国ではそう決まりがあるからな」
ミノト「では…ありがたく頂きます」
門番「良いって事よ、じゃあゆっくりして行けよ?」
ミノト「では、そうさせて貰います…あなた様!姉さま!少しお待ちを〜!」
門番「あの子は振り回される性格か……それよりも…あの子の指…4本だったような……?」
ヒノエ「ハンターさん!この串焼き、とても美味しそうですよ!」
ハンター「ま、まずはギルドに向かうから食事はその後だ…!」
ミノト「姉さま、ハンターさんの言う通りですよ、それにお金は余裕がありません…まずはギルドで任務を受けるべきかと」
ヒノエ「そ、そうですか…」
ハンター「こんがり肉で少しは我慢だ」
ヒノエ「は、はい…(´・ω・)」
ミノト「そういえば…あなた様、これを(ポン)」
ハンター「?…この皮袋は?」
ミノト「この世界での通貨でありギルドの登録料金ぴったりの300ベルクです」
ハンター「助かる……すまない…これは誰から…?」
ミノト「先ほど説明をしてくれた門番でございます」
ハンター「なるほどな……彼に後で感謝をしなくてはな…」
ヒノエ「二人とも〜あれがギルドではないでしょうか?」
ハンター「そうだな…建物の大きさから考えると、あれがギルドだろうな」
ミノト「では、お邪魔しましょう」
ギルドは様々な国からやってきた人々で溢れ返しており酒場で盛り上がる人々やギルドに依頼をする農民や貴族も多数存在する、武器の調節や新調などを行うためベルクを稼ぎに高難易度の任務に赴く人々もいる
ハンター「…ここがギルドか…私達のギルドとよく似ているな…」
ヒノエ「あの男性が受付ではありませんか?」
ミノト「外見は違いますが仕事内容などは私たち受付嬢と一緒ですね…」
ハンター「すまない、ギルド登録をしたいのだが」
???「はい!ギルド登録ですね!団体様でしょうか?」
ハンター「そうだ、後ろの二人の女性だ」
???「わかりました!まず登録する前にギルドの簡単な説明を行います『レオ=ビームベルト』と申します」
ハンター「あぁよろしく頼む」
レオ「まず、ギルドはモンスターや魔獣の調査、捕獲、観察を主に中心とした王国運営の巨大連盟でございます、他にも市民からの依頼をこなしていけば“ランク“が上がり王国での待遇や各国でのサービスも充実していくこととなっております」
ハンター「なるほど…そのランクはどこまである?」
レオ「ランクはE、D、C、B、A、Sの合計6つあります、ランクを上げる方法としてはモンsターの依頼を達成したり“ダンジョン“での新規攻略で増えることとなります」
ハンター「なるほど……そのダンジョンというのはどういったものだ?」
レオ「ダンジョンというのは一階層につきモンスターが一体現れそのモンスターを撃破することにより次の階層に進むことができます、そしてダンジョンにはモンスターとは違った“魔獣“が現れることがあります」
レオ「モンスターと魔獣の違いとしてはモンスターは属性を持たず、普通の装備でも撃破可能なラインであり魔獣は普通の属性を持たない武器でも対処は可能ですがその魔獣の材料を利用した属性武器により効果的なダメージを与えられるといった違いがあります」
レオ「モンスターよりも魔獣の素材の方が2倍ほどの価値を持ち、材料によっては王国の“競り落とし“によってとんでもない巨額になることもあります」
ハンター「なるほど……」
レオ「何かご質問などはありますか?」
ハンター「特にないな」
レオ「では早速、ギルド登録をさせてもらいます!」
レオ「その前にこの計測装置に手をかざしてください!」
ハンター「?…これは一体…?」
レオ「こちらは身体能力検査装置であり、現在のあなたの身体能力の基礎である筋力、俊敏、精神力、技量の5つを先ほどいったEからSランクに測定します!」
ハンター「なるほどな…ここに手をかざせば良いのだな?」
レオ「はい!」
ハンター「では少し……」
キュィィ……
レオ「………ん?あのすみません…あなた上級騎士でしょうか…?」
ハンター「いや特には」
レオ「で、ではなぜすべてのランクがSなのですか!?」
ハンター「(ビクッ)…そ、そんなに驚くことだろうか…?」
レオ「もちろんです!!一つの項目をSまでに昇格させるためには最低でも十年かかり、技量に関してはすべての武器などを使用しそれを十五年間続けなければならないのに…どういうことですか!?」
「おい…あのレオが動揺しているぞ…?」 「しかもすべての項目がSだと?冗談だろ…?」
「すべての項目がSクラスといえば…《鋼鉄の開拓者》か《栄光の制覇者》の二人だろ…?」
レオ「と、とにかく…間違いの可能性もあるのでもう一度お願いします…」
ハンター「了解した……」
レオ「……いくらやっても検査には変わりはありません……何者ですかあなたは…?」
ハンター「最近この近くに来た、流浪の旅人だ」
レオ「絶対違いますよね!?…あぁ…頭痛がして来ました……ち、ちなみに後ろのお二方もお願いします……」
ヒノエ「では私から♩」
レオ「……え〜っと………技量がB……それ以外は……SとA…………ですね…」
ヒノエ「まぁ!嬉しいです!」
レオ「私にとっては嬉しくないです…頭痛がします……そちらの方も……」
ミノト「では、失礼します」
レオ「……技量が同じくB……それ以外も同じくAとB……えぇ…?」
ミノト「姉さまと同じですね(やった!)」
ヒノエ「流石、私の妹です!」
ミノト「えぇ、もちろんでございます!」
レオ「……え〜っと……で、では…登録料を…お願いします………」
ハンター「これで足りるだろうか?(ドサッ)」
レオ「えっと…100…200…300…はい…3人につき100ベルクなので丁度…いただきました…」
レオ「あ、あのすみません……最初からあなたたちはSランクとなることもできますが…どうしますか…?」
ヒノエ「最初からSランク…ですか……どうしましょう?」
ハンター「ふむ……いや、最初のEランクから始めさせてもらおう…私たちが初めからSランクでは他の人達の苦労を知らずに威張るように感じてしまう…」
レオ「え…え?良いのですか?Sランクになれば王国での待遇も違うのですよ!?」
ハンター「あいにく私には待遇など権力はいらない…それでもいいか?」
ヒノエ「私も大丈夫です♩」
ミノト「姉さまもあなた様もそういうので私もそうさせて貰います」
レオ「で、ではここの書類に名前とサインを…」
ヒノエ「では私から…」
レオ「えっと…ヒノエ様でよろしいですか?」
ヒノエ「大丈夫です」
ミノト「では次に私が…」
レオ「ミノト様…ですね…すみませんが…お二方は桜の国出身でしょうか…?」
ヒノエ「いいえ、私たちは違う出身です、この人も私たちと同じ出身です♩」
レオ「な、なるほど…すみません、瑞穂国と似たような服装をされていましたので…それではそちらの方もサインをお願いします」
ヒノエ「ゴニョゴニョ…(ハンターさん、ここではハンターではなく本名の“ナギ“にした方が宜しいかと)」
ハンター「む、そうだな…」
レオ「では…ナギ様で宜しいですか?」
ハンター「大丈夫だ」
レオ「はい……とんでもない基礎能力を持った人たちをEランクにするのは恐ろしいですが……あなた達ならすぐにA……いや…Sになると思いますが…油断せずにお願いします!」
ハンター「あぁ…ありがとう」
「おいおい…ステータスがSなのに…Eから始めるだと?」 「気が狂ったか…?」
「おい…少し声を下げろ…気が付かれるぞ…!」
ハンター「…いきなりですまないが…これは売却できるだろうか?」
そう言いハンターは最初の森で撃破したモンスターの器官を取り出す
レオ「……あ、あの……これは一体どこで手に入れましたか……?」
ハンター「む、近くの森で襲ってきたモンスターを撃破して剥ぎ取りを行ったら出てきてな」
レオ「えっと……実は……そのモンスターはギルドの依頼として“緊急討伐対象“とされている“ナルギレム“の催眠器官でして……」
レオ「その……緊急討伐対象は…ギルドが定めた“危険種“であり…普通はチームパーティーでの討伐が義務付けられていますが……もしかして……?」
ハンター「ん?もちろん単独だ…一撃だったがな」
レオ「一撃!?…あぁ…もうだめだ…頭おかしくなりそう…」
ヒノエ「すみません……実はここにくる前に大型のモンスターを討伐しておりまして……」
レオ「えぇ……?……い、一体…なんのモンスターでしょうか?」
ヒノエ「えっと……イワテースですね、その証拠として…この鱗を」
レオ「え。えぇ……!?こここれって…“イワテースの逆燐“!?しかも保存状態が最高級!?」
レオ「す、すみません!一体その亡骸はどこに!?」
ヒノエ「私たちでは運びきれませんでしたので…近くの野原にそのままですね…」
レオ「はぁ!?…す、すみません…荒ぶってしまいました……」
レオ「君!急いで輸送部隊と研究班を手配してくれ!」
ギルドスタッフ「は、はい!」
ミノト「…なぜ輸送部隊と研究班を?」
レオ「モンスターを研究すれば新しい武器や研究が進み材料を使った治療薬などの研究が進む可能性が大いにあるのでこのような大規模な人員が動くのです!」
レオ「すみません!明日、ここにもう一度来てはくれませんか!?少しお話をさせてもらっても宜しいでしょうか!?」
ハンター「構わないが…宿はどうしたらいい?」
レオ「こちらで手配させてもらいます!明日の正午にここに来てもらえると助かります!」
ヒノエ「ではお言葉に甘えさせて泊まらせてもらいましょう♩」
ミノト「そうですね、その間に今後の行動も決めてしまいましょう」
ハンター「そうするか、では宿はどこにすればいい?」
レオ「えっと…3人組の部屋で宜しければ、ギルドから出て右手にある宿の《ミルト宿》で無償で泊まるように手配しましたので!」
ハンター「助かる、では今日はこれで…」
レオ「あ…ありがとう…ございました……」
ミルト宿
カランカラン…
ハンター「すまない、こちらの宿で3人部屋を手配させてもらったのだが…」
ミルト「あぁ!レオさんから話を伺っております!私、この宿の支配人である“ミルト・クゥリ“と言います、旅の途中でお疲れだと思いますので早速、お部屋に案内させてもらいます!」
ヒノエ「よろしくお願いします!」
ヒノエ「どのようなお部屋か、楽しみですね」
ミルト「レオさんからの手配で普段はAランク帯の人たちやSランクの人達に提供している“極上高位室“へとご案内させてもらいます!」
ハンター「……そのような対応は私たちには要らないのだが…」
ミルト「しかし手配してしまったのは変えられません…申し訳ないのですが…ご了承願いします…」
ヒノエ「良いではないですかナギさん♩折角のご好意、受け取らなければ失礼ですよ?」
ミノト「今回は歩き疲れましたし、連日の野宿で体も固くなっておりますので…泊まらせてもらった方が良いかと…」
ハンター「…それもそうだな…」
ミルト「さて、ご到着いたしました!」
ガチャ…
扉を開けるとカムラの里に似た畳や灯り、さらには個別の温泉までついており、まさに貴族御用達の高級宿であった…
ヒノエ「え、えっと…豪華すぎますね…」
ミノト「流石に……これほどとは思いませんでした…」
ミルト「そう言っていただけると大変嬉しいです!」
ミルト「さて、何か必要なものや困ったことがありましたら、受付までお願いします、では私はこれで……」
ヒノエ「ありがとうございます!…さて…まず最初は…やっぱり温泉ですね♩」
ミノト「野宿して来たので体も洗い落とさないと…」
ハンター「では、私が後に入る、ヒノエとミノトは先に入って『何を言っているのですか?』……?」
ヒノエ「一緒に入るのですよ、だって私たちは夫婦ではありませんか♩」
ミノト「そうですよ…折角の温泉、一緒に楽しまないと損ですよ?」
ハンター「では…そうさせて貰おう…」
ヒノエ「ではお先に入っておいてください、私たちは後から参ります」
ハンター「了解した」
脱衣完了!
襖を開けるととても広く一目見ると30畳ほどと思われる広さに感銘を受ける
ハンター「……ふぅ…この湯はとても心地が良い…戦闘での汚れもすっかり落ちている…」
ヒノエ「ナギさ〜ん♩」
ハンター「ヒノエか、この湯はとても心地が良い…」
ヒノエ「まぁ…!本当に心地が良いですね…肩のほぐれも疲れも瞬く間に取れていきます!」
ミノト「ふぅ…まさに極上ですね…カムラの里の温泉と同じような感じがします…」
ハンター「そうだな……ではミノト、体を洗ってやる」
ミノト「えっ!?い、いえ一人でできますので…///」
ヒノエ「では、私にお願いしても宜しいでしょうか♩」
ミノト「姉さま!?」
ヒノエ「折角洗ってくれるのですよ、あなたもお願いしてもらいましょう♩」
ミノト「で、では…お願い致します…///」
ハンター「任せておけ…」
ハンター「痛くはないか?」
ヒノエ「えぇ、とても気持ちがいいです!」
ハンター「ミノトは先程から耳が赤くなっているが…のぼせてしまわないように気をつけてくれ」
ミノト「は、はい…ありがとうございます……///」
ハンター「とても気持ちが良かったな…」
ヒノエ「えぇ、洗って下さり助かりました!」
ミノト「おかげさまで汚れもしっかりと落とせました」
ハンター「それは良かった…では明日はレオ殿の頼みでギルドに再び訪れるとして…明後日からは南の瑞穂国を目指そうと思っている」
ヒノエ「それはいいですね…その国までの交通手段はあるのでしょうか…?」
ミノト「先程、レオ殿にお聞きして“馬車“というものが1日に2本運行しているそうです」
ハンター「ありがとう、助かる」
ミノト「これぐらいは何ともありません」
ヒノエ「もう日も暮れたことですし、そろそろ寝ましょう?」
ハンター「そうだな…ミルト殿がとても大きな敷布団を用意してくれたようだな」
ミノト「それもご丁寧に一つ…ですね…」
ヒノエ「ではナギさんが真ん中で私たちは左右で一人づつ寝ましょう♩」
ミノト「そ、そうですね…」
ハンター「…結局はいつも私は真ん中か…」
ヒノエ&ミノト「では、お休みなさい」
ハンター「あぁ…お休み……」
貴方はヒノエとミノトどっち派ですか?
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ヒノエ
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ミノト