縁鱗竜を倒し馬車で進み続けること数時間……
ボルク「お、もうすぐ瑞穂国だ、あの鳥居を見てみろ?」
ハンター「……巨大だな…」
ヒノエ「里でもあんな大きさはありませんでしたね…!」
ミノト「建築技術が進んでいるのですか…?」
ボルク「あぁ建築、文化…さらには鋼鉄業も進んでいてな、ほとんどの鍛冶屋はこの国の達人たちに教えられていてな…特に“刀“って言う武器が見事なもんでな…この世界には武器の階級がああってな…“業物“…“大業物“…“大業物“…“極上“…“天上“と4つの階級があってな。この国の武器はほとんど極上だぜ?」
ハンター「なるほど……」
ボルク「大体のAランクとSランクハンターはこの国の武器を愛用してるぜ……しっかし…さっきも言ったが…あんたが使っている…“ヘヴィボウガン“?アレはこの国でも再現は無理と思うな…なんせ構造が複雑すぎだ…一応これでも鍛冶屋の家系に生まれてるからわかるがな」
ハンター「そうなのか……故郷と同じ技術量ではないのか…?」
ボルク「さっきも言ったがあんたの故郷がバケモンすぎんだよ!あんたの故郷の翡葉の砦は難攻不落、破龍砲はモンスターを一撃で葬り、撃龍槍に至ってはデケェ槍を飛び出させて貫くだぁ?」
ボルク「何でそんな優れた技術が後世に伝わってないんだよ…それだったら今よりもモンスター達の抑止力が格段に上がるって言うのによお…」
ヒノエ「すみません、それはこちらの事情で言えませんので……」
ボルク「まぁいいか…そういやあんた、後で一緒にギルドに来てくれるか?縁鱗竜の討伐報告をしなくちゃいけないからな、報酬はあんたにやるよ」
ハンター「いや、私たちにはいらない、私はただ助けただけだ」
ボルク「助けただけって…一撃で倒したじゃねぇか、絶対に受け取ってもらうぞ?」
ハンター「なら……1割…?」
ボルク「ダメだ」
ハンター「……2割…」
ボルク「3割だ、それじゃねぇと俺の面子が丸潰れだ、親父にも顔向け出来ねぇよ」
ハンター「分かった…ありがたくもらうとする」
ボルク「へへっ、それでいいんだよ…それよりも…ついたぜ?」
到着_瑞穂国_
ハンター「おぉ……!」
ヒノエ「すごい綺麗な桜ですね……もしかすると…うさ団子も…?」
ミノト「姉さま…まずはギルドですよ?」
ヒノエ「あぁ…私のうさ団子が……」
ボルク「うさ団子…?」
ハンタ「私たちの故郷の郷土料理だ」
ボルク「なるほどな…」
瑞穂国_砦前_
スタッフ「瑞穂国に到着しました!忘れ物にお気をつけてください!」
ボルク「ふぅ〜到着だ…ずっと座ってたから膝も腰もガッチガチだな…」
ハンター「ここが瑞穂国…風景もとっても圧巻だ…」
ヒノエ「砦…翡葉の砦とは違い…壁だけしかないのですね…」
ミノト「モンスターの侵入を防ぐようですが……バリスタや大砲がないのが心許ないですね…」
ボルク「おいおいお嬢さん達、これは防ぐんじゃねぇ、還すんだよ、モンスターを無闇に殺傷するんじゃなくて帰したほうがモンスターも学習してこの国に襲ってこなくなるんだ、それで5つの大国の中ではダントツにモンスター被害が少ないんだ」
ハンター「なるほど…」
ボルク「じゃ、俺がギルドまで案内してやるからついてきてくれ!」
ボルク「この国では魚や米を使った料理が超人気でな、この国の伝統料理を食べるためだけに来る客も多いんだよ、ま!俺もその一人だがな!」
ハンター「おぉ…美味しそうだ…」
ヒノエ「ミノト、後であそこの料亭に行ってみない?」
ミノト「とても風情がある料亭ですね…後でナギさんに連れていってもらいましょうか」
ハンター「二人とも、こっちだ」
ヒノミノ「はい、只今」
ハンター「……既視感があるな…」
ヒノエ「集会所にそっくりですね……」
ミノト「何度もこの光景を見たことがありますね…」
ボルク「なるほど、あんたらの故郷は瑞穂国と似通ってんだな…じゃ討伐報告に行くぞ」
ボルク「討伐依頼の達成を報告したい」
スタッフ「わかりました、どのモンスターですか?」
ボルク「緊急討伐対象の縁鱗竜フィル・モルサだな」
スタッフ「あぁ…!ありがとうございます!情報の提供と討伐を兼ねて報告してくれるなんて!」
ボルク「いんや、俺はほとんどやってねぇ、あの男がやったんだよ(ハンターを指差しながら)」
ハンター「私か…モンスターの亡骸を持ってくれれば良かったのだが…」
スタッフ「い、いえ!もうこちらのギルドにフィル・モルサが運び込まれているので大丈夫です!」
ハンター「そうか、なら良かった」
ボルク「じゃあ、ランクの引き上げを頼むぜ……後こいつに報酬金の3割の2万ベルクを渡してくれ、手伝ってくれたお礼だ」
スタッフ「良いのですか?」
ボルク「良いんだよ、あいつが一撃で倒してくれたおかげで傷もなく状態が良いモンスターの亡骸も手に入ったんだ、こんぐらいしないと申し訳ないからな…」
スタッフ「では準備をしてまいります、少々お待ちを…」
ボルク「そういや…あんたらの名前を聞いてなかったな…名前はなんて言うんだ?」
ハンター「私はナギと言う右後ろの姉妹の姉妹がヒノエとミノトだ、見分け方とすれば片方しか耳飾りをしていないのが姉のヒノエ、両方の耳飾りをしているのが妹のみのとだ」
ボルク「なるほど〜……あんたも良いお嫁さんをゲットしたんだな?」
ハンター「実を言うなら私が押し倒されたのだがな」
ボルク「まじか……あんたほどの強者が押し倒されるとは……」
ハンター「昔の私が自分では呆れるほど恋を知らなかったのでな、彼女達が気づかしてくれるまでは私は初心そのものだったのだ」
ボルク「は〜……人それぞれだな…」
ヒノエ「あら?ナギさん何を話していたのですか?」
ハンター「あぁ…自己紹介と少しの話だ…そう言えばボルク殿、この近くにいい料亭などはあるか?」
ボルク「あぁ、近くにある“龍桜“って言う和食料亭があってな、あそこの魚料理がまぁ旨いんだ、安くもあるから是非食べてみてくれ!」
ハンター「ありがとう、助かる」
ボルク「いいって事よ…じゃあ俺らはここでお別れだ、短かったが楽しく話させてもらったぜ、また会ったらまた話でもしようぜ」
ハンター「あぁ、助かった、いつかまた会おう」
ヒノエ「ありがとうございました!」
ミノト「ボルク様も良い旅を」
ボルク「あぁ!ありがとな!!」
ハンター「さて……ボルク殿が言っていた龍桜に行ってみるとしよう」
ヒノエ「そうですね……場所は…?」
3人「………………」
ミノト「聞くべきでしたね……」
ハンター「全くだ…」
ヒノエ「じゃあ…探しましょうか…」
ハンター「やっと見つけたが……まさか…受付所の真後ろだったとは…」
ヒノエ「1時間が…水の泡ですね…」
ミノト「ま、まぁ!着いたのですから入りましょう!」
和食料亭_龍桜_
瑞穂国の超有名料亭、旅人や冒険者に聞く『絶品、大陸グルメ』の堂々の3位にランクイン、和食に加え新鮮な魚をふんだんに使った海鮮丼、職人による絶妙な揚げ具合により最高の食感を保つ揚げ物
など食材の品質と種類では第一位をもぎ取っている大陸随一の料亭、かつて大陸全土を周り、料理の根底を覆した『ミザワ』という女性が築き上げた料亭、ミザワ本人による料理を見て、食べることが旅人達の目標となることもある
ヒノエ「まぁ…凄い人…!」
見た限りでは100〜200の人々が机やカウンターに座り各々の食事を食し、幸せそうな顔をするだけでも素晴らしい味を持つことは確かだと分かる
スタッフ「こんにちは!今日は何名様で?」
ハンター「3人で頼む」
スタッフ「分かりました!座席に案内するので着いて来てください!」
案内されたのは掘りごたつ式の席に案内された
スタッフ「ではお料理がご注文がお決まり次伺いますのでごゆっくりどうぞ!」
ハンター「お品書き……沢山の料理があるな…“瑞穂鹿の木ノ芽焼き“…山鹿を低温で焼き、木ノ芽を叩いた香味だれ……美味しそうだな…」
ヒノエ「まぁ…見てミノト、とっても美味しそうですよ!」
ミノト「瑞穂白御饌(みずほのしろみけ)…最高級の米をふっくら焼いているのですか…魚料理やお味噌汁とよく合いそうですね…」
ハンター「……私は“鹿背肉の薄衣揚げと露味噌添え“を頂こう…二人はどうする?」
ヒノエ「私とミノトは“瑞穂鹿の朴葉包み焼き“を頂きます、大丈夫?ミノト?」
ミノト「はい、大丈夫です」
スタッフ「ご注文がお決まりでしょうか?」
ハンター「あぁ、瑞穂鹿の木ノ芽焼きを一つ、瑞穂鹿の朴葉包み焼きを二つ頼む」
スタッフ「承知しました!木ノ芽焼き一つ!包み焼き一つ入りました〜!」
スタッフ「お待ちしました〜!木ノ芽焼きと包み焼きでございます!少々熱いのでお気をつけください!」
ヒノエ「まぁ!とっても美味しそうです!」
ハンター「おぉ…!」
ミノト「これは…凄い…!」
3人「では、頂きます」
木ノ芽焼きはこんがり鹿肉を山菜に包み込み肉汁と共に山菜にかかることでジューシーな肉とシャキッとした食感を味わえる一品となり包み焼きは米とさまざまな野菜を肉と共に食べることで自然と調味料が混ざり合い素晴らしい味となった
ハンター「ヒノエ、一つ言っておくが自分たちには金がないから大食いはまだまだ先だ」
ヒノエ「えぇ!そんな…」
ミノト「材料さえあれば私が作りますので!」
ハンター「お金が稼げるようになったら…まずは食事代か………」
貴方はヒノエとミノトどっち派ですか?
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ヒノエ
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ミノト