【使い捨て】パイロットですが、新隊長に人間扱いされてます   作:西山希龍

1 / 3
第1話隊長戦死しちゃいました

「くそっ!なんで俺が!おい!助けろよ!【使い捨て!】」

 

俺がその声を聴いたのは丁度右翼方面のパークスを殲滅し終えた時だった

 

「なんで俺がこんな所で死ななきゃいけねぇ!?死ぬとしたらあの【使い捨て】だろうが!くそっ!来るな!来るんじゃねぇ!y、やめっ」

 

隊長の機体からそう通信が聞こえてくるが無茶を言わないで欲しい、ここから隊長のいる本陣までどれだけ距離があると思ってるんだ敵がたくさんいるのが右翼側で左翼と本陣には数匹しか反応がないからと俺を遠い右翼側に送ったのは隊長だろうに

 

「はぁ……仕方ない通信がノイズだらけだけど一応見に行かないと何言われるか分かったもんじゃない」

 

そう愚痴りながらスラスターを吹かして飛行すること30分ようやく本陣が見えてきたが案の定隊長は機体が無惨な姿で破壊されていて隊長の死体も原型がわからないくらいぐっちゃぐっちゃだ

 

「はぁ~、あーこちら【使い捨て】隊長が戦死したけど誰かいる?」

 

めんどくさいが隊舎の指令室に連絡を入れる、誰か答えてくれるといいなぁ

 

『レクスか?』

 

「ヴァイス主任、通信の通り隊長戦死したよ」

 

『何?……本当だ、はぁ……オペレーターは何してるんだ。』

 

「ヴァイス主任はなんで指令室に?」

 

『俺か?俺は昼飯行って帰ってきたら指令室から通信が鳴ってるからしょうがなく入ったらオペレーターが誰もいなくてな作戦中なのに何してるんだか』

 

「仕方ないよみんな左遷させられてきた人でやる気ある人いないしパイロットは【使い捨て】の俺と隊長だけだよ?やる気ないよ」

 

『仕事中という自覚はなにのか……隊長の戦死は了解した帰投してくれ』

 

「死体と機体はどうする?」

 

『どうせ死体と機体は原型を保ってないだろう?ただでさえ隊長は扱いが雑だから再利用できるところも残ってないだろうからそのままでいい『やつら』がそのうち喰うさ』

 

「もったいなくない……?」

 

『いいんだよ……お前今日はよくしゃべるな?』

 

「……ごめん、久しぶりにまともな人と喋ったからかも」

 

『いや俺こそ変なことを言って悪かった……俺はうれしいぞ』

 

「俺とは親しかったらヴァイス主任こそ立場悪くなるよ……了解帰投します」

 

『俺は気にしないにになぁ……』

 

ヴァイス主任との通信を終え隊舎へと飛行を開始する

はぁ~やだな隊長が戦死したから本部から嫌味言われるよ

 

SIDEヴァイス

 

「言えなかったな……」

 

レクスとの通信を終えて椅子の背もたれに寄り掛かる

久しぶりにあいつとしゃべった、部隊のほとんどから嫌われ蔑まれているから

ほとんど話す機会がない

 

「はぁ~とりあえず格納庫に行くか……」

 

もっとあいつには子供らしくなってほしいんだけどな……

何が【使い捨て】だ……ふざけやがって

本部の決めたことに口を出せる立場じゃないのは分かってるが

そう毒ついてしまう態度にださないようにしないとなぁ~

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。