ダンまちの世界に転生したら不死鳥になってしまった件   作:ヒキニックニク

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 どうやら俺、鳳賢二は転生したようだ。

何故わかるかって?

さっきまでブラック企業でデスマーチをやっていた53歳のおっさんである俺が、目を覚ましたら10歳ぐらいの子供になっていたんだら夢じゃなかったら転生だろう。

俺が転生した世界はダンまちの世界のようだ。

村の皆の話を聞いてこの世界にはモンスターやダンジョンがあり、神様が地上に降りてきたと言っていたからダンまちの世界で間違いないだろう。

まぁ俺は冒険者なんかに興味ないからこの田舎でスローライフを送るとしますよ!。

なんて思っていたんだけどなぁ。

俺は今誘拐されています!!

親がいない俺は、山菜や木の実、枯れ枝などを集めて街の人たちから食料を分けてもらっている。

なのでいつものように森を散策していたら後ろからいきなり袋に詰め込まれて見知らぬ小屋に運ばれました。

俺はこれから奴隷としてどっかに売られてしまうのかと思っていると、ハットをかぶった胡散臭い笑みをした男が小屋に入ってきた。

 

「やあやあ、元気かい?少年」

 

俺はこいつを知っている。

今目の前にいるのは神ヘルメスだ。

 

「俺に何かようですか?神ヘルメス」

 

「ッ!?こいつは驚いた。俺を知ってるのかい?」

 

「ええ。自分の知りたいことのためには手段を選ばないクソみたいな神だってことは知ってますよ」

 

「ハハハッ手厳しいなぁ!」

 

「俺はなんのようかを聞いたんですが?答えてくれません?」

 

「こいつは失礼した!実は面白いものを見つけてねぇ」

 

そう言いながらヘルメスは懐から金色でヘタの部分が鳥の羽になっているリンゴみたいなものを出してきた。

 

「これは偶然見つけてたんだがね、不思議な力が宿っているんだ!これを食べたらどんなことになるかみてみたいだろう?」

 

「それで俺を誘拐したのか?」

 

「そうさ!最初は俺の眷属に食べさせようとしたがなにかあったらいけないからね!そこでたまたま見つけた君を実験台にすることにしたのさ!!」

 

「イカれてるなあんた」

 

「俺はヘルメスだぜ?知りたいことのためには手段を選ばないってさっき君が言ったろ?そのとおりさ!」

 

ホントこいつイカれてるわ。

自分の欲のために人を拐って実験台にするとか。

 

「では!早速実験開始だ!!口を開けろ!」

 

神威を放ちながら命令してくるヘルメス。

外界の子供は神威に逆らうことはできない。

いくら抵抗しても口が空いてしまう。

ヘルメスは俺の空いた口にリンゴもどきを押し込んでくる。

 

「さあ!噛んで飲み込むんだ!!」

 

頭で嫌だと言っているのに体は言うことを聞いてくれない。

リンゴもどきを噛むとこの世のものとは思えないぐらい不味さが口の中に広がる。

今すぐにでも吐き出したいがそれは叶わない。

全て食べ終わった俺は意識が遠のいていった。

 

「なんだ、何も起こらないじゃんか。つまらない」

 

ヘルメスのがっかりした声を聞いざまぁみろと思いながら意識を手放した。

 

 

目を覚ますとヘルメスはいなかった。

興味が失せて何処かに行ったのだろう。

俺は小屋から出て村に戻るりいつもどおりに生活をする。

そんなある日、料理をしている時に包丁で指を切ってしまった。

本来なら血が出るのだが傷口から青い炎があがり一瞬で傷がなくなったのだ。

うん、なんか見たことあるだけどこの炎。

俺は料理を中断して山奥に入っていき誰もいないことを確認して炎をだす。

ああ、やっぱりこの炎は見たことがある。

目をつぶりさらに集中して炎をだしながらある姿をイメージする。

俺の予想があたっていたらあの姿になるはず。

目を開けると俺の両腕は青い炎の羽になっていた。

 

「やっぱりこの能力かぁ。ってことはヘルメスが俺に食わせたのって悪魔の実ってことだよなぁ」

 

悪魔の実

これはアニメワンピースに出てくるもので、食べれば悪魔的な力が手に入ると言われている海の秘宝。

しかし一度口にしたら泳げない体になってしまうというデメリットもある。

今回俺が食わされたのは、【トリトリの実モデル幻獣種フェニックス】である。

これはワンピースでマルコが食べた実だ。

どんな攻撃を受けても炎と共に再生するまさに不死鳥。

まさかこんな力をもってしまうとは思わなかった。

この事がバレたら神々のおもちゃにされてしまうかもしれない。

そうなったら俺のスローライフが叶わなくなってしまう!

何としても隠し通さなければ!!

でもせっかくの力だから使えるようには訓練しよう。

今日のところはもう帰ってご飯を食べて寝ることにした。

 

「おきてください」

 

んん、今寝たばっかだから後5時間

 

「いや!おきてください!」

 

なんだよもぉ。子供は寝ないと大きくなれないんだから後10時間

 

「いや増えてるから!!いい加減おきろ!!!」

 

大きな声ではっと目を覚ますと白い空間にいて女性がぜぇぜぇと肩で息をしていた。

 

「どちら様ですか?あとここは何処ですか?」

 

「私はマイア。ここは貴方の夢の中です」

 

マイアってたしかギリシャ神話の女神でプレアデスの1人でヘルメスの母親であるあのマイア?

 

「そのマイアです。この度は愚息がご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」

 

考えが読まれたことと女神が頭を下げたことのダブルパンチで俺は今かつてないほどにテンパっている。

 

「あっ頭を上げてください!!女神である貴女が俺なんかに頭を下げることなんかありませんよ!」

 

「しかし、私の愚息がしでかしたことは親として謝罪しなければならないことです。この謝罪は神としではなく親としての謝罪です。申し訳ありませんでした」

 

「謝罪は受け取りますんで頭を上げてください」

 

「ありがとうございます。ですが謝罪だけでは私の気が収まりません!なので貴方の力になります!」

 

「どうするんですか?下界に降りてくるんですか?」

 

「いいえ。多くの神々が下界に降りてしまったので天界では人手不足になってしまっています。ですから私は下界にはいけません。ですので貴方の力を指導してくれる人を連れてきました!」

 

マイア様がそう言いうと空間が歪み1人の男が現れた。

 

「おまえが俺と同じ能力をもってる奴かよい?」

 

独特な髪型に独特な語尾。間違いないこの人は

 

「不死鳥のマルコ」

 

「俺を知ってのかよい?」

 

「貴方を知らない人がいるとお思いで?」

 

「まぁそうだな。これからお前に俺の全てを叩き込む。安心しろ、傷なんてすぐに治るから死にはしねぇよい」

 

そこから始まったマルコによる地獄の訓練。

体力づくりから始まり、戦闘訓練、能力の使い方や覇気まで教えてくれた。

何年、何十年という時間が流れ行くような感覚の中、ついにマルコから合格をもらえた。

 

「こんだけできればそう簡単に死なねぇよい」

 

「ありがとございました」

 

「終わったみたいですね。それでは私達はこれで失礼します」

 

「お世話になりました女神マイア、マルコさん」

 

「いえいえ、元々愚息がしでかした事による謝罪でしたので。あとこれを愚息と下半神(ゼウス)にわたしといてください。下半神(ゼウス)のいるところは裏に書いてありますので」

 

「はい。わかりました」

 

「それでは良い人生を」

 

「修行サボるなよい?」

 

そう言って女神マイアとマルコは消えていった。

 

 

目を覚ますと朝だった。

あんな長い時間修行していたのに一晩しかたっていなかった。

枕元にはマイア様から預かった手紙があったので夢だけど夢じゃなかったことがわかる。

手紙の裏を見てゼウスがいる場所が書かれている場所を確認し旅にでる支度をする。

お世話になった村人に旅に出ることを伝えると地図をくれた。

これはありがたい!この世界の地理なんて全くわからなかったから。

地図の見方を教わってマイア様がかいた地図と見比べると、ゼウスがいるのはこの村から歩いて3日ほど行ったところにあるのがわかった。

村を出て人気が無いことを確認してから俺は不死鳥になり大空へと羽ばたいていった。

 

スローライフもいいけど冒険は男の子だったら誰でも憧れちゃうよね?

ここから波乱万丈な俺の物語が始まるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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