ダンまちの世界に転生したら不死鳥になってしまった件 作:ヒキニックニク
今日は冒険者登録に行く日。
朝食を済ませてフィンとアイズと一緒にギルドに向かう。
ギルドについたらフィンと共に受付へ向かう。
「やあフェリア。元気かい?」
「あらフィンくん。今日はどうしたの?」
「新しい家族の冒険者登録をお願いしたくてね」
「そっちの子かしら?はじめまして。フェリスです」
「ケンジといいますよろしくお願いします」
「ではこちらにご記入をお願いします」
渡された用紙に氏名、年齢、所属、LV、を書いていく。
書き終わりフェリスにわたすと彼女は驚いていた。
「えっ!?この歳でLV4!!」
彼女の声は大きかったのでギルドにいる人達に聞こえてしまい周りがざわざわし始めた。
それに気付いたフェリスははっとなり俺達に頭を下げる。
「もっ申し訳ありませんでした!!」
「いや、いずれ知られてしまうことだから問題ないよ。今度からは気をつけてくれればいいさ」
フィンがそう言ってなだめていた。
「申し訳ありませんでした。ケンジ様の登録はこれで完了しました。アドバイザーはどうなされますか?」
「うちのリヴェリアが教え込んでいるから問題ないよ」
あの勉強は教え込んでいるとは言わない。
あれは一種の拷問とも言って良いものだ。
確かにダンジョンでは危険がいっぱいで心配になるのはわかるがあんなやり方ではいやいや受けているので身にはいらない。
なので1回危険な目に合えばいいと思う。
そうすればリヴェリアの勉強のありがたみがわかると思うよ。
「リヴェリア様なら問題ないですね。わかりました」
登録が終わりさっそくダンジョンに行こうとはりきっているアイズには悪いが俺はこれから野暮用をからずけなくてはならない。
そのことをフィンに話そうとした時にタイミングよくロキがきた。
「フィン、悪いんやけどちょっとケンジかりるでぇ」
「なにかあるのかい?ロキ」
「ちぃとばかし話さなあかんことがあるや。せやからダンジョンにはアイズたんといってや」
「はぁ、帰ったらちゃんと話してもらうからね?」
「わかったわ」
俺はロキに連れられてウラノスのいる地下にやってきた。
そこにはフレイヤとオッタルが待っていた。
「またせたなぁ色ボケ。この子がケンジや。ケンジ、こんなんでも一応神やから挨拶しとき」
「ケンジです」
「フレイヤよ」
そう言いながらフレイヤは俺に近づいてくる。
フレイヤが近づいてくると甘ったるい匂いがして頭がクラクラしてくる。
きっとこれが魅了なのだろう。
フレイヤが手を伸ばして俺の頬に触ろうとしたので俺は全身から青い炎を出す。
「ッ!!?」
炎のおかげで魅了は解け頭がスッキリとする。
フレイヤはいきなり炎が出たことと魅了が解けたことに驚いていた。
「いきなり魅了してくるなんてずいぶんなご挨拶だなぁ」
俺は両腕を不死鳥の翼に変えてフレイヤから距離を取る。
「おい色ボケ!おどれ何してくれとんねん!」
ロキも神威を出して怒っている。
分が悪いと思ったフレイヤは両腕を上げて降参と言う。
「ごめんなさい。あんまりにもきれいな魂の色だったから欲しくなっちゃって。もういないわ」
フレイヤがそう言うが信用できないので俺は警戒をしたままである。
「それで、話とはなんだ?私も暇ではないのだが?」
今まで黙っていたウラノスがそう言ってきた。
「俺とロキはフレイヤが話があるって言うからきたんだが?」
そう言ってフレイヤを睨む。
フレイヤははぁとため息をついて話し始める。
「貴方を見つけてほしくなったの。そのきれいな魂も!その美しい炎も!私は欲しい!!ねぇ、私のものにならないかしら?」
「断る!アンタのことは闇派閥の邪神と同じぐらい嫌いなんだ!!」
俺がそう言うとオッタルが切りかかってきた。
まぁ見聞色でわかってたしザルドより遅いから避けられたけどあえて片腕だけ切られてやり、腕を炎と共に再生させる。
それを見たオッタルとフレイヤは驚いていたがそんなのお構いなしに一発は一発の精神でやり返す。
「
不死鳥化させた足の爪で切り裂くような飛び蹴りをオッタルの土手っ腹に放ちふっ飛ばす。
ふっ飛んだオッタルは壁に叩きつけられた。
「ここでの争いは認めん!!」
ウラノスがものすごい神威を放ちながら止める。
「俺はヤられたからやり返しただけだ。先に手を出したのはあっちだぜ?」
悪びれることもなくウラノスに言う。
「わかっておる。修理代金はフレイヤに請求する」
「構わないわ。オッタルが先に手を出したもの。それぐらいはするわ。でもその前に聞きたいことがあるの」
そう言ってフレイヤは俺を見てくる。
「ないか?」
「私のことが邪神と同じぐらい嫌いって言ったけどどうして?私とは今日初めて会ったのに」
「確かに今日初めて会ったけどアンタのことは色々と知ってるんだよ。自分の欲に忠実なアンタのことはね」
「ッ!どういうことかしら?」
「自分が欲しいと思ったものは全部魅了で手に入れてきたんだろ?ゼウスとヘラを追い出す時も魅了で他の神を味方につけてその偽りの座についたんだろ?そのせいで今のオラリオはめちゃくちゃだ。」
俺の言葉に何も言い返せないフレイヤ。
オッタルでさえ何も言ってこないのを見ると思うところがあるのだろう。
「ロキにも言ったが今オラリオがこんな状態になったのはアンタの欲のせいだ。ゼウスとヘラにかわる抑止力にもなれないくせに一時の感情に流されてあんなことしたアンタのせいだ!美の女神だから何をしても許されるなんて腐った考えしかできないアンタのせいでオラリオに住む人々は怯えて生活をしているんだよ!!そんな奴が生と死、愛情と戦い、豊穣を司ってるなんてお笑いだな」
「どこでそれを!?」
「ああ、ここでは美の女神で通ってるんだけか?まぁなんで知ってるかは教えない」
フレイヤは驚愕していた。
自分は美の女神でしかオラリオでは知られてないのに何故この少年は自分が司っているものを知っているのかと。
「自分の欲に忠実に動くのは邪神と同じだからアンタのことは邪神と同じぐらい嫌いだ」
そう言ってもうようはないと思いロキと一緒に地下を出ていく。
「ケンジはウチのことも嫌いなんか?」
歩いているとロキが聞いてくる。
「アンタは自分の欲ではなく偽物勇者のために動いたんだろ?そこは良いが後のことも考えてほしかったよ」
「せやなぁ。あん時は自分の子らがオラリオのトップになれると思うて舞い上がってたわ」
ロキはそう言った後口を開かなかった。
1人でダンジョンに入ることはまだ許されてないのでやることがなくなってしまった。
このままホームに帰っても暇なのでギルドでロキと別れてオラリオを散策することにした。
はたから見れば賑わっているように見えるがやっぱり皆なにかに怯えている。
しばらく歩いているとじゃが丸君ののぼりがある屋台があった。
原作を読んでいた時から食べてみたいと思っていたので迷わず買う。
「ジャが丸君プレーン1つください」
「はいよ。30ヴァリスね」
お金を払い揚げたてをもらう。
見た目はコロッケだ。さて味はどうか。
うん、あんま美味しくない。
衣はサクサクなんだけど中身のじゃがいもは中途半端に潰されていて食感が悪いし油っぽい。
ザルドが作れば美味しくなるだろう。
今度会ったら作ってもらおう。
ジャが丸君を食べ終えてアルフィアがとメーテリアが好きだった教会に行こうと思い歩き出した時だった。
「闇派閥だっ!!」
声の方を見てみるとガラの悪い連中が武器を手にして一般人を襲っていた。
俺は今にも切られそうになっている人の前に剃で駆けつけ左腕を武装色の覇気で黒く硬化させ振り下ろされる剣を防ぐ。
ガキィンッ!!
腕にあたった剣は砕けた。安もん使ってんなぁ。
「なっなんだテメェは!!」
「テメェなんぞに教える名はねぇよ!」
俺は男の腹を蹴り飛ばす。
もちろん覇気は纏ったよ?
「ぐべぇっ」
変な声を出しながら吹き飛んでいく男を見て闇派閥は俺を囲んで武器を構える。
「子供相手に大人気ねぇなぁ?」
「うるせぇ!お前らヤッちまえ!!」
「「「「うおぉぉぉ!!!」」」」
闇派閥の男たちがいっせいに襲いかかってきた。