ダンまちの世界に転生したら不死鳥になってしまった件 作:ヒキニックニク
アリーゼたちとロキファミリアのホームについた。
門の前にはリヴェリアが立っていて俺を見つけると駆け寄ってきた。
「無事だったかケンジ!闇派閥が暴れていると聞いて心配だったんだ」
「大丈夫。アリーゼさんたちがいたから」
「そうか。礼を言う。アストレアファミリアよ」
リヴェリアはアリーゼさんたちに頭を下げる。
「頭をお上げくださいリヴェリア様!我々は当然のことをしたにすぎません!!」
頭を下げたリヴェリアにリューさんはオロオロしながらそう言った。
「同胞よ私は仲間を助けてくれたものに対して感謝しているのだ。どうか受け取ってほしい」
「はっはい。わかりました」
「ありがとう」
俺はリヴェリアが話している間に服を着替えて借りていたマントをリューさんに返す。
「ありがとうございました。助かりました」
「リヴェリア様にも言ったとおり私は当たり前のことをしたにすぎません」
リューさんにさんは頭が硬いと描かれていたがホントに硬かった。
アリーゼたちが帰った後、俺は何があったのか帰ってきたフィンを交えてロキと話した。
「まさか闇派閥と戦っていたなんてね」
「怪我はなかったのか?」
「怪我は不死鳥のちからで治したから問題はない。それよりもリューさんの方が問題だよ」
「我々エルフは元々精霊の気配を感じることができる種族だ。なので気配というのには他の種族よりも敏感なんだ。ケンジの気配は特殊だからな、エルフは疑問に思うだろう」
「思うだろうじゃないよリヴェリア。どう対策するかが問題なんだよ」
はぁとため息を吐くフィン。
「そうは言ってもな、ケンジがエルフと過度にふあわなければいいとしか言えんな」
えええっ!!!それは困る!!できれは仲良くなってあのとがったお耳の先をちょんちょんさせてもらいたいんだけど!!
「ロキ、恩恵でケンジの気配を偽ることはできるかい?」
「そんなん無理や。力が封じられてるんやからそないなことはできへん!まぁ力を開放すればできんこともないけどそないなことしたらウチ、送還されてまうやん!!ちゅうかケンジの恩恵はウチのじゃないやん!!」
うん、俺の恩恵ゼウスだね。
ゼウスにやってもらうか?でもそうなるとオラリオから10日間も歩いていかないといけないんだよなぁ。
なんとかして対策できないものかねぇ。
「可能性があるのはケンジ自身がそういったスキルを習得するしかないやろうな。それか誰かに作ってもらうかや」
スキルか作ってもらうかかぁ。
ん?作ってもらう?
それだよ!!
この世界に海楼石があるかはわからないが、この不死鳥の力は悪魔の実の能力なんだから最悪海水でなんとかなるのではないだろうか。
そう思った俺はちょっと出てくると言ってホームを飛び出した。
ホームを飛び出してやってきたのはヘルメスファミリアのホームである。
見聞色の覇気で中にヘルメスがいるのはわかっているので門番にヘルメスを呼んでもらう。
しばらく待っていると相変わらず胡散臭い笑みを浮かべてヘルメスが出てきた。
「やあケンジ君。俺に何かようかい?」
「少し話があってな。誰にも聞かれたくないから場所を移そう」
「それなら俺の部屋で話そう。大丈夫、外部に漏れはしないよ」
「もし漏れたらこれ使うからね」
俺は首飾りを見せながらヘルメスに言う。
ヘルメスは顔を青くして頷く。
部屋に通されて向かい合わせに座るとアンドロメダがお茶を運んできてくれた。
お茶を置いて出ていこうとするアンドロメダを俺は呼び止める。
「ああ、アンドロメダさんも話を聞いて下さい」
「わかりました」
アンドロメダはヘルメスの隣に座る。
「それで?なんの話だい?」
「少し待て」
「「??」」
俺は見聞色の覇気で気配を探るとドアの向こうで2人聞き耳を立てているのがわかったので、席を立ちドアを開けると聞き耳を立ていた2人が部屋に倒れ込んだ。
それを見たヘルメスとアンドロメダは驚いていたがそんなの俺には関係ない。
「これはどういう事だヘルメス」
「まっまってくれ!!俺は何も指示していない!!」
「だとしたら眷属の躾けがねってねぇんじゃないか?」
「申し訳ありません!!彼女たちにはきつい罰をあたえるのでどうかお許しください!!」
アンドロメダがそう言いながら頭を下げる。
「今回はアンドロメダに免じて許すが次はない」
「ありがとうございます!あなた達!早くここから立ち去りなさい!!」
「「はっはいぃぃぃぃぃっ!!」」
アンドロメダに怒鳴られて聞き耳を立ていた2人は走って消えていった。
「本当に申し訳ない」
ヘルメスも頭を下げる。
「さっきも言ったが次はない」
「わかってるさ。それじゃ話を聞かせてくれないか?」
俺は見聞色の覇気でもう一度誰もいないか確認してから話し始める。
「なるほど、不死鳥の気配を遮断するアイテムの作成かぁ」
「アンタのせいでこうなっちまったんだ。協力してもらうぞ」
「ああ、それはもちろん協力しよう。だが何が不死鳥の気配を遮断するかわからないから時間がかかるぜ?」
「それなら問題ない。何がいいかこちらで検討はついている。後は入手方法と加工だ」
「そうなのかい?何が必要なのか教えてくれないか?」
「海の力を放つと言われている海楼石って石だ。聞いたことはあるか?」
「いやないね。アスフィは?」
「ありませんね」
やはりこの世界には海楼石はないのか?
それとも必要ないから誰も探さなかっただけで存在しているのか?
「まぁないなら代用品として海水だな」
「なぁ、聞いてもいいかい?」
「ん?なんだヘルメス?」
ヘルメスが真剣な顔をして俺を見てくる。
「なんで海に関わるものなんだい?」
やっぱりそう聞いてくるよなぁ。
ゼウスたちも聞いてきたし、この世界には悪魔の実なんてないから皆疑問に思うのも当たり前か。
「この力は海に弱いんだよ」
「何故そんなことがわかるんだい?この辺には海がない。だから検証した結果ってわけじゃないだろう?」
普段はチャラチャラしてるくせにこういうときだけ頭の回転が早いんだよねヘルメスって。
「それは教えてもらったからさ」
「誰にだい?」
「お前の母親に」
「えっ?」
さっきまで真剣な顔してたのに俺の答え聞いたらアホ面に戻ったわ。
「だからお前の母親である女神マイアだよ」
嘘ではない。
だって修行相手マルコだったしマルコと同じ力って言ってたから弱点もおんなじだとねきっと。
「どっどどどうやって聞いたんだい!!?」
「お前、俺が女神マイアから手紙預かったこと忘れてるのか?」
「あっ!!そうだった!!!」
こいつアホか?それとも嫌なことはすぐに忘れるタイプか?
「夢で手紙預かった時に聞いたんだよ」
「嘘ではないね。なるほど、それなら知っているわけか」
嘘ではないことで納得したヘルメス。
「とりあえず俺が望むのは海楼石だが、ないのなら海水を代用して不死鳥の気配を遮断できるものを作ってもらいたいってことだ」
「わかった。その依頼引き受けよう。まずは海に行って海水の調達をして代用品を作る。それで大丈夫そうなら海楼石が見つかるまでそれですごしてもらうって感じでいいかな?」
「それで問題ない。試作品ができたら連絡してくれ。ロキたちにも話は通しておく」
「わかった。アスフィ、海に行くメンツを決めといてくれ」
「わかりました」
話し合いが終わり俺はホームに帰ると、門の前で怒りのオーラをまとったリヴェリアが立っていた。
あまりのオーラに俺は2、3歩下がってしまった。
まずい!このまま帰ったら確実にお説教が待っている!!
俺はこっそりと逃げようときた道を戻ろうとしたがガシッと後ろから肩を掴まれた。
「何処へ行こうとしているんだ?ホームはこっちだろ?ケンジ」
「いっいやぁ忘れ物を取りに行こうかと思いましてぇ」
「今日はもう遅いから明日にしなさい。それとお前はこれはら私達と話し合わないといけないことがあるだろ?」
「そっそうだね?」
「そうだろう?さあ、逝こうか」
字が違うような気がしたがそれを突っ込むことができなかった俺は、リヴェリア引きずられながらホームに入っていきリヴェリアとフィンに説教されたのであった。