ダンまちの世界に転生したら不死鳥になってしまった件 作:ヒキニックニク
アリーゼたちと一緒にダンジョンに潜っていく。
13階層でみたアルミラージュはホントにベル君にそっくりだった。
アルミラージュを見てアルフィアに抱っこされている小さなベル君が頭をよぎり倒すのにためらってしまった。
できればテイムして持って帰りたいとも思ったぐらい可愛かった!!
ヘルハウンドはなんのためらいもなく倒すことができた。だって可愛くなかったし!
順調に進んでいき目的の17階層にやってきた。
天井のクリスタルが割れてゴアライズが降ってきた。
いやぁ、生で見ると進◯の巨人そっくりだよ。
そんなこと思っているとフィンの様子が少しおかしかった。
「いつもより大きい!これは強化種!!」
強化種、確か本来のモンスターよりも数倍強い個体で本来のモンスターにはない特殊効果を持っている可能性があるってリヴェリアが教えてくれたっけか。
「フィン!どうすんの!?」
「このメンツで倒せるかわからない!僕も本来の装備じゃないからね」
そうだよね!だって本当なら10階層ぐらいで切り上げる予定だったもんね!!
「じゃあなんで17階層行くのOKしたんだよ!!」
「本来のゴアライズならこのメンツで倒せるし親指が疼かなかったからね」
「今も疼いてないの?」
「ああ、疼いてないよ」
「ってことはいけんじゃね?」
「どうだろう。行けるかもしれないけど僕は撤退したほうがいいと思うよ」
確かにそうだ。
わざわざ危険をおかすことはない。でもね。
「撤退には俺も賛成なんだけどアイズが突っ込んでいったよ?」
アイズは剣をかまえて「
「急いで止めるんだ!!」
フィンと一緒に突っ込んでいったアイズを回収しにいく。
アイズをフィンが捕まえて撤退をしようとしたが俺達が動いたのでアリーゼたちも動いてしまったのだ。
今にもアリーゼたちにゴアライズの拳が叩き込まれそうになっている。
どうする!?不死鳥の力を使えば防げるだろう。
アリーゼと輝夜、ライラは魔法でごまかせるかもしれないがリューさんはそうはいかない。
俺に触れただけで不死鳥の力に気づいたから力を使えば完璧にバレる。
しかしここで推しのファミリアを見捨てることはできない!!!
俺は「剃」で振り下ろされるゴアライズの拳の前に移動して不死鳥の炎を出す
「
盾のようにした炎の渦でゴアライズの攻撃を防ぐ。
「なんだっこれは!」
「きれい」
「炎なのか?」
「やはり精霊ではない。この力はいったい」
いや!見てないで避難してほしいんだけど!!!
「アリーゼ!こっちだ!」
フィンがアリーゼたちをよんで避難させてくれる。
ゴアライズはいまだに俺に攻撃している。
舐めんなよ?この不死薊は病が治ったアルフィアの全力「
まぁその後はムキになったアルフィアの
懐かしい思い出に浸っていると攻撃がやんだ。
何事かと見てみるとゴアライズの野郎ターゲットをまたアリーゼたちに戻しやがった。
俺に背を向けてアリーゼたちに向かって歩き始めるゴアライズ。
こんなこと初めてだぜ!久々に切れちまったぜ!!
巨人の弱点はうなじだっだよね?
俺はゴアライズのうなじめがけて思い切り技を放つ。
「
「ガアアアアアァァァァッ!!!!」
俺の蹴りはゴアライズのうなじを貫通し、ゴアライズは魔石とドロップアイテムを残して灰になった。
不死鳥化していた足と腕を下に戻してフィンたちのところに戻るとアリーゼたちに詰め寄られた。
「ねぇねぇ!!今のきれいな炎は何?」
「手と足が鳥のようになっていましたが?」
「魔法なのか?それともスキル?」
「今の力は一体何ですか!!教えなさい!!」
アストレアファミリアにもみくちゃにされている俺を見てフィンはため息をついてから助けてくれた。
「他派閥のスキルの詮索はご法度だよ?それを正義の眷属がしていいのかい?」
「「「ゔっ」」」
フィンの言葉を聞いてアリーゼたちは離れてくれた。
「ケンジの能力のことは僕たちロキ・ファミリアでもトップシークレットなんだ。だから今回のことは他言無用で頼むよ?アリーゼ」
「わかったわ!!このことは正義の美少女である私の胸にとどめておくわ!皆もいいわね?」
「わかったよ」
「問題ありません」
「……」
「リオン?」
返事をしないでずっと俺とフィンを見ているリューさん。
「勇者、一つ聞かせなさい」
「何かな?疾風」
「この力のことはリヴェリア様も理解しているのですか?」
「そうだよ。ケンジの能力のことを他言無用にしようと言い出したのはリヴェリアだからね」
「あのお方がそうだというのなら私は何も言いません」
フィンの言葉を聞いて納得したリューさん。
「それじゃあ目的も達成したから戻ろうか」
フィンがそう言ったのでゴアライズの魔石とドロップアイテムの牙を持って地上に戻った。
魔石とドロップアイテムを精算してアリーゼたちと分けてから、フィンとアイズと一緒にホームに帰ってきた。
「随分と遅かったじゃないか」
ホームに入ったところでリヴェリアが待っていた。
「ただいまリヴェリア。いろいろあってねぇ。それは夕飯の後にロキをふまえて話すよ」
フィンがそう言うと何かを理解したのか、俺をチラリと見てため息を付くリヴェリア。
「わかった。ケンジとアイズはさっさと風呂に入ってこい」
「「はい」」
俺はアイズと風呂にむかった。
もちろん男女別で入りましたよ?
風呂からでた後夕飯を食べ終えて、ダンジョンで疲れたから寝ようと思い部屋に行こうとしたら、フィンに捕まり無理やりロキの部屋に連れてこられた。
「さて、ダンジョンで何があったのかを聞こうか」
そう俺に言ってくるリヴェリア。
「なんで俺に聞く?フィンに聞けばいいだろ?」
「なに、今後あるであろう報告の練習だと思えばいい」
面倒くさいと思いながら俺はダンジョンであったことを報告した。
「ロキ、今の報告に嘘はあったか?」
「ないでぇー」
「フィン、ケンジがまだ話してないことはないか?」
「ないよ。全部正直に話してくれたよ」
「そうか。ケンジが真面目でよかった」
「なんでそんなに疑ってるんだ?」
疑問に思ったことをリヴェリアに聞いてみた。
「毎回アホな団員が虚偽の報告をしてくるからだ。10階層までしか行くなと言ってるのに12階層に行ったり、ダンジョンに行かずに遊び呆けていたりとな!!前は報告書だったが虚偽が多発するようになったため、このような形になったのだ」
「なーる」
確かに一緒に行動していないと把握できないだろう。
ダンジョンの中ならなおさらわからない。
「さて、ケンジの報告にあったように、下に行けばくほどにケンジは不死鳥の力を使わなくてはならない。不死鳥の力を見られた場合どうやって対処するかを話し合おうか」
俺が呼ばれた一番の理由はこれか。
「せやなぁ。変な奴らに見られたら面倒やろうしなぁ」
「あまり人前で使うのは避けたほうがいいだろうな、今のところは」
「確かに変な奴らに絡まれたりでもしたら面倒なことになるだろう。でもそれで誰かを危険にさらすようなら俺は迷わずこの力を使う。今は世話になってるかもしれないが、俺はあんたらの言うことは聞く気はない」
「ケンジが僕たちのことを良く思ってないことはわかっている。君の力だ、好きに使ってもいい。けれど今は君もロキ・ファミリアの一員だ。少しは僕たちの意見を聞いてほしい」
「なら他のファミリアに行けばいいだけだ」
そう、別にロキ・ファミリアにこだわる必要はない。
最悪ヘルメスのところに行けばいいだけの話だし、エレボスだっている。
もっと言えばゼウスの恩恵のままで、更新の時だけゼウスのいるところに行けばいい。
「はぁ、わかった。その力はケンジのもだから使い所は君に任せるよ。でも、最低でも武器を持ってダンジョンに潜ってくれないかい?ロキ・ファミリアは子供に武器を持たせないでダンジョンに潜らせるなんて言われたら大変だからね」
「わかった」
俺はそう言ってロキの部屋を出ていき、自室で眠りについた。