ダンまちの世界に転生したら不死鳥になってしまった件   作:ヒキニックニク

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 不死鳥になり大空を気持ちよく飛んでいたらあっという間に着いてしまった。

村の端に降りて人の姿に戻り歩いてゼウスがいるであろう家に向かう。

家につくとそこではガタイの良い男が薪割りをしていた。

あれってザルドだよな?

そう思って見ていると男がこちらに気付いた。

 

「何かようか?坊主」

 

「あっはい。ここにゼウスがいるって聞いてきたんですが」

 

俺がそう言うと男から殺気が放たれた。

 

「てめぇ一体なにもんだ?」

 

「俺はこの手紙をゼウスにわたすように頼まれた者です」

 

「誰にだ?」

 

「女神マイアです」

 

「聞いたことねぇな。オラリオから来たんじゃねぇのか?」

 

「俺はここから南に3日くらい歩いたとこにある村から来ました。それと女神マイアは下界に降りてきてませんよ」

 

「下界にいない神から手紙なんてどうやってもらうんだよ?」

 

「夢でもらいました。神なんだからそれぐらいはできるのでは?」

 

「そうかも知れねぇが信じられねぇ」

 

全くもってそのとおりです!

俺も体験しなかったら信じないもん!

 

「ではこの手紙をゼウスに渡してください。そうすれば真実だとわかります」

 

俺は男に手紙を渡すと男は「待ってろ」と言って家に入っていった。

しばらくすると家の中がドタドタと騒がしくなりゼウスが壁を破って外に転がってきた。

 

「おっお前さんがこの手紙を持ってきたのか?」

 

「ええ、そうですが?」

 

そう答えるとゼウスは今まで見たことないぐらいのキレイな土下座をしてきた。

 

「申し訳ありませんでした!!!!」

 

いきなりのことで驚いていると家の中から白髪の子供を抱いた女性が出てきた。

あれベル君とアルフィアじゃん!

 

「爺一体何をしている?何をやらかした?」

 

「今回は儂何もしてないが謝らないといけんのだ!許してもらわないとヘラに殺される!!」

 

何を言ってるのか全くもってわからないって顔をしているアルフィア。

 

「意味がわからないが爺と話があるなら家に入れ。外だと色々目立つ」

 

アルフィアに言われて家に入りゼウスと向かい合うように座る。

 

「それで?お前は誰でなんのようがあってここに来たのか話せ」

 

「俺の名前はケンジといいます。ここから南に3日ほどいったところにある村に住んでました。ゼウスに会いに来たのは手紙をわたすように女神マイアに夢で頼まれたからです」

 

「爺、こいつの言ってることはホントか?」

 

「ホントじゃ。ここにマイアからの手紙がある」

 

そう言ってゼウスは手紙を出すとアルフィアにわたす。

アルフィアは手紙を読むと驚いた顔をしていた。一体何が書かれてるんだろうか?

 

「おい爺!ここに書かれているのは本当か!?」

 

「本当じゃろう。あのマイアが嘘つくわけないしのぉ」

 

「あのぉ何が書いてあるか見せてもらってもいいですか?」

 

俺がそう言うとアルフィアが手紙を渡してくれたので見てみる。

 

 

 

ゼウスへ

久しぶりねゼウス。

この手紙を読んでいるってことは目の前にケンジさんがいるでしょう?

彼は私達の息子であるヘルメスによって不死鳥の力をもってしまいました。

これがどういうことかわからない貴方ではないでしょう?

彼に誠心誠意謝りなさい!!

あのヘルメス(愚息)を育てたのは貴方なのだから!!

もし謝罪しないもしくは許されなかったらヘラに言います。

ヘラはヘルメスが私と貴方の子だってことは知らないからこの事がバレたら貴方どうなることかしら?

言っときますがこれは脅しではなく決定事項です!

許してもらうかヘラにお仕置きされるか好きな方を選んでくれて構いませんので。

貴方がどうするのか天界で見ています。

                                      マイアより

 

手紙をゼウスに返す。

誰もしゃべらないから部屋はシーンとしている。

どうしよう。めっちゃ気まずいんだけど!!

 

「ケンジといったか?」

 

「はい。なんですか?えぇと」

 

「アルフィアだ。不死鳥の力とはなんだ?」

 

「どんな攻撃をされても炎とともに再生する。けれど俺の場合は海に落ちたら死ぬ。」

 

「なんで海限定なんだ?」

 

「不死鳥、フェニックスは悪魔としての面もある。海水には塩が含まれてる。塩は邪や魔を祓う効力があるとされているから」

 

「なるほど」

 

今必死で考えたことなんだけどね!

悪魔の実の能力者だからって言ったってこの世界じゃ誰もわかんないからそれっぽいことを言って納得してもらった。

 

「その力見せてはくれんかのぉ?」

 

「まぁいいですよ」

 

そう言って皆で外に出ると俺は1人離れたところに立つ。

さて、完全に不死鳥の姿になったほうが良いのかそれとも羽だけ出せば良いのかと考えていると、アルフィアが俺に向けて手をかざす。

なんかすんごい嫌な予感がするんだけど!

 

福音(ゴスペル)

 

魔法が放たれ俺の右腕が吹き飛んだ。

ゼウスたちはマジか!って顔をしていたがアルフィアは平然としていた。

吹き飛んだ右腕は青い炎と共に再生したがまさか魔法を撃ってくるとは思わなかった。

再生したところを見ていたゼウスたちは顎が外れんばかりに口を開けて驚いていた。

 

「本当に再生したな」

 

「え?信じてなかったのか?」

 

「まぁな」

 

「信じてないのに魔法を撃つとかお前ねぇ」

 

ザルドはアルフィアの答えに呆れていた。

 

「さて確認はできたことだし家に戻るかの」

 

ゼウスがそう言ったので皆で家に戻った。

 

「さて、ケンジよこの度は愚息のせいで多大な迷惑をかけて本当にすまんかった」

 

「謝罪を受け取る代わりに俺の願いを聞いて下さい」

 

「儂にできる範囲であれば叶えよう」

 

「俺に貴方の恩恵(ファルナ)をください」

 

「儂は構わんがよいのか?儂の恩恵を与えたら一年は改宗(コンバージョン)できないしオラリオにも入れんぞ?」

 

「オラリオに行くときはなんとかします。恩恵が欲しいのはこの不死鳥の力がステータスにどう影響するのか見てみたいのと厄介事に巻き込まれた時のために強くなっときたいからです」

 

この力は娯楽を求めて下界に降りてきた神々にとっては喉から手が出るほど欲しい玩具に見えるだろう。

だから狙われた時に今の力で対抗出来るかわからないから恩恵をもらってLvを上げておきたい。

 

「わかった。恩恵を刻もう」

 

ゼウスの部屋に行き恩恵を刻んてもらう。

 

 

オオトリ・ケンジ LV 1

 

 力:0

 

耐久:0

 

器用:0

 

俊敏:0

 

魔力:0

 

覇気:S

 

再生:S

 

 

魔法

 

<不死鳥の炎>

 

・治癒魔法

怪我、呪い、病を焼き尽くし治す炎。

治す規模と範囲はLVに依存

 

【不死なる鳥の炎よ彼の者を蝕む厄災を燃やし尽くし彼の者にやすらぎを与えたまえ】

 

スキル

 

<覇気>

 

・武装色の覇気

 

体や武器に纏わせて攻撃力を上げる

 

・見聞色の覇気

 

周囲を感知する 数秒先の未来が見える

 

 

<トリトリの実幻獣種フェニックス>

 

・炎とともに再生可能。ただし再生速度は耐久に依存

 

・人型、獣型、獣人型への変更可能

 

 

 

 

まさか魔法が使えるとは思わなかった。

フェニックスの炎は自分だけしか再生しない。

確かマルコが炎で他の人を治療していだが自分を治すようにはいかないって言っていた気がした。

しかしこの魔法はLVに依存はするが呪いや病気まで治せるとか。

これが神の恩恵の力なのかと思っているとゼウスが真剣な顔をして俺を見てきた。

何事かと思っているとゼウスはいきなり土下座をしてきた。

 

「こんなことを頼める身ではない事は重々承知しているが頼む!お主の魔法でザルドとアルフィアを救ってくれ!!」

 

「おい爺!いきなり何を!!」

 

「そうだゼウス!なんでそんなことを!」

 

「お主等は黙っとけ!!確かに儂はろくでなしでスケベな爺じゃ!しかし自分の子をが救える希望があるのなら儂はなんだってしようぞ!それにアルフィアよ、お主はベルを、メーテリアの忘れ形見を育てる義務がある!」

 

「「・・・・」」

 

ゼウスの言葉にアルフィアもザルドも何も言えないでいた。

 

「頼むケンジ!儂の子供たちを救ってやってくれ!!」

 

ドンッと額を床に打ち付けながら土下座で頼み込んでくるゼウス。

よく見ると額から血が出ていた。

確かに俺は被害者だ。

しかしゼウスは親というだけで直接俺になにかしたわけではない。

ヘルメスはもう数百年と生きているので立派な大人だ。

だったら責任はヘルメスにとってもらうことにする。

俺はしゃがんでゼウスに頭を上げるように言う。

ゼウスが頭を上げるとやっぱり額が切れていた。

はぁとたま息を吐きながら俺は人差し指に炎をともしてゼウスの額につける。

人差し指を離すとゼウスの額にの傷がなくなっていた。

 

「あんたの頼みを聞くよ」

 

「よいのか?」

 

「ああ。俺をこんなにした責任はヘルメス自身にとってもらう」

 

「ありがとう!!」

 

こうして俺はアルフィアとザルドを治すことになったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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