ダンまちの世界に転生したら不死鳥になってしまった件   作:ヒキニックニク

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 家に入るとヘルメスは正座させられ足の上に何処からもってきたのかわからない石の板が乗せられていた。

 

「まったくお前は!なんてことをしてくれたんじゃ!!お前のせいで儂は命の危機に瀕しておるのだぞ!!」

 

「いや、確かに悪かったとは思ってるけど生きてるんだから良いじゃないか!」

 

全くもって反省していないヘルメスにため息が出る。

 

「よくないわ!!」

 

ヘルメスはゼウスに殴られ石を追加されて説教を受けていた。

 

「あっあの」

 

ヘルメスが説教されてるのを眺めていると、眼鏡少女が話しかけてきた。

 

「なんだ?眼鏡少女」

 

「眼鏡少女!?私はアスフィです。アスフィ・アル・アンドロメダです!」

 

「で?そのアンドロメダさんはなんのようだ?私が貴方を拐ったので謝罪したいですとでも言いたいのか?」

 

「ッ!?気づいていたのですか」

 

「まぁなんとなくだがな」

 

ヘルメスはなにかやる時は必ずアンドロメダを使ってやるから俺を拐ったのもアンドロメダだろうと思った。

 

「主神の命令であったとしても貴方にしたことは許されない。本当に申し訳ありませんでした」

 

深々と俺に頭を下げるアンドロメダ。

 

「あんたは主神の言うことを聞いただけだ。俺達下界の子たちにとって神の言うことは絶対みたいなもんだからあんたに非はないだろう」

 

「確かにそうですが、それで犯罪に手を染めるとなると私達ヘルメスファミリアは闇派閥になってしまいます」

 

「実際やってることは闇派閥すれすれだろう?」

 

「くっ!何も言い返せません!!」

 

アンドロメダと話していたらヘルメスの説教が終わったみたいでゼウスがヘルメスを引きずりながら俺のところに来た。

 

「ケンジよ、儂の言いたいことは言った。後はお主に任す!」

 

俺は足が痺れて動けないヘルメスの視線に合わせるようにしゃがみこむ。

 

「よぉヘルメス。あえて嬉しいぜ」

 

「おっ俺もさ!ゼウスに聞いたんだが不死鳥の力を手に入れたって?それは俺が君に食べさせた実のおかげかい?もしそうなら俺にも見せてくれ!!」

 

全く反省していない。

ゼウスの方をちらっと見るとヘルメスみ向かって「こいつもうダメだ」ってつぶやきながら天を仰いでいた。

アンドロメダも「なんでこんな神についてきちゃったんだろ」って言いながら涙を流していた。

 

「ああ、見せてやるよ。でもまずはこの手紙をお前に渡す」

 

「手紙?誰からだい?」

 

「お前の母親から」

 

「えっ?」

 

ヘルメスは何を言ってるのかわからないって顔をしていた。

 

「だからお前の母親、女神マイアからの手紙」

 

「えっ?ええっ!!?嘘でしょ!!?」

 

「神なんだから下界の子らの嘘はわかるだろ?」

 

俺がそう言いながら手紙を渡すとヘルメスは恐る恐る手紙を受け取り震えながら手紙を読み始めた。

読み終えたヘルメスは匍匐前進で逃げようとしたので足を不死鳥に変えて背中を踏みつける。

 

「何処に行くんだよ?まだ俺とのお話が終わってないぜ?」

 

「はっ離してくれ!!早く逃げないと!!」

 

必死に逃げようとするヘルメスを見て手紙に何が書いてあるか気になったのでヘルメスから手紙を奪い読んでみる。

 

 

 

ヘルメス(愚息)

久しぶりね。

貴方がしたことは全て天界からみていました。

そのことに私の姉妹たちも両親も怒っています。

なので貴方がこの手紙を読んだら発動する転移魔法で家族皆で貴方に説教しに行きますので楽しみにしておいてください。

ケンジさんが許してくれていても関係ありません。

貴方を調教(きょういく)すると皆張り切っていますよ。

ではまっててくださいね。

                                     お母さんより

 

まじで?

姉妹と両親ってことはプレアデスとアトラス、プレイオネまでくんの!?

驚いている俺に「どうかしたのか?」とゼウスが聞いてきたので手紙の内容を教えると俺以上に驚いていた。

 

「えっ!?マジでくんの!?マイアだけでなくエレクトラとタユゲテも!!?」

 

ああ、その2人もゼウスの子を産んでいたっけ。

 

「儂、ようじ思い出したからちょっと出かけてくるわ」

 

「ゼッゼウス!俺も連れて行ってくれ!!」

 

「貴方はこれから私達とお話があるでしょ?」

 

声が聞こえてきた方を見ると女神マイアを含むプレアデスたちとアトラス、プレイオネがいた。

 

「おっお久しぶりです母様」

 

「ええ。久しぶりね愚息」

 

マイアはそう言ってヘルメスの首根っこを掴んで奥の部屋に連れて行く。

プレアデスのその後をついていく。ゼウスを引きずって。

ヘルメスとゼウスの説教は三日三晩続いた。

2人共げっそりとしていた。

 

「ケンジさんこの度は誠に申し訳ありませんでした」

マイアが頭を下げるとプレアデスたちも頭を下げる。

 

「頭を上げてください。女神マイア様たちのおかげですっとしましたから」

 

「なんていいこなんでしょう!」

 

「こんな子にあんな事するなんて!!」

 

「やっぱり天界に連れて帰ったほうが良いのでは?」

 

プレアデスたちがヒソヒソそんな事を言っていた。

 

「ヘルメス!!」

 

「はっはい!!」

 

「ケンジっさんに償いをしなさい!もし償わなかったら」

 

「償わなかったら?」

 

「タルタロスに幽閉します」

 

「ッ!!?わっわかりました!!必ず償います!!」

 

「まぁ今はその言葉を信じましょう。それとケンジさんにはこれを」

 

マイア様から渡されたのは羽の形をしたネックレスだった。

 

「もしヘルメスが償わなかったりまたなにかしたらその羽根に不死鳥の炎をともして空に掲げてください。そうすれば私達がヘルメスを天界に連れ帰りますので」

 

ほぉ、そいつは良いものをもらった。

俺はネックレスをつけてニヤリと笑いながらヘルメスを見る。

きっとヘルメスのことだから俺からこれを盗もうとすろだろうが俺は寝ていても見聞色の覇気で誰が近づいてくるかわかる!。

なんでそんなことが出来るのかって?

そんなのアルフィアに放り込まれた森での修行で身につけたのさ!

寝ている間に何度もモンスターに襲われたから身につけた。

だからハデスの甲冑をつけて透明になっても気配でわかるから大丈夫!

 

「ヘルメス、言っときますがケンジさんから盗もうとしても無駄ですよ。そのネックレスはケンジさん以外さわれないようになってますから」

 

マイア様がそう言ってきたので試しにザルドがネックレスに触れようとしたがすり抜けてしまった。

それを見たヘルメスは絶望していた。

やっぱり償う気なんてなくネックレスを奪おうとしていたのか。

 

「それでは我々はこれで失礼します。ケンジさんの人生に幸多からんことを」

 

そう言ってマイア様たちは天界に帰っていった。

まさかマイア様たちが来るなんて思わなかったからこの3日間は気を張りっぱなしだったから疲れた。

 

「やっと雑音たちが帰ったか。全く、ベルの安眠を妨げおって」

 

いや神様に向かって雑音はないと思うがこの人だからしょうがないとも思ってしまった。

 

「さてヘルメス。お前はこれからどうするんだ?」

 

「君には償わなくちゃいけないからね。俺に出来ることをするさ」

 

「なら情報をよこせ」

 

「ん?何が知りたいんだい?アスフィのスリーサイズかい?おっとそいつはトップシークレットだぜ!」

 

「なんでそんなこと知ってるんですか!!」

 

アンドロメダが顔を真赤にして怒っていた。

 

「おいおい、俺はアスフィの主神でありヘルメスだぜ?眷属のスリーサイズぐらいすぐに調べられるさ!!」

 

「もうヤダ!この主神」

 

うん。神とはいえ男にスリーサイズ知られてるってねぇ。

もういっそのこと何処かに改宗したほうか良いと思うよ?

 

「儂も知りたいです!!」

 

さっきまで屍のようだったゼウスが復活して元気よくそういった。

 

「うるさい。ベルが起きるだろ!福音(ゴスペル)

 

「ぐぺぇぇぇっ!!!」

 

アルフィアの魔法でゼウスは吹っ飛んでいった。

 

「それで?なんの情報がほしいんだい?」

 

「俺がほしいのは今のオラリオの状況と今家の前にいる神についてだ」

 

マイア様たちが帰った後に見聞色の覇気で感じた気配。

家の前でこちらを伺っているような感じだった。

ザルドが警戒しながらドアを開けると黒髪の神が笑顔で立っていた。

 

「エレボス!!」

 

「やあヘルメス!そして最強(ゼウス)最凶(ヘラ)の子どもたちよ」

 

エレボスは笑みを浮かべたままそう言ったのであった。

 

 

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