ダンまちの世界に転生したら不死鳥になってしまった件 作:ヒキニックニク
不死鳥の姿を見て誰も言葉を発しない。
フィンは何かを考えており、リヴェリアはありえないって顔をしながらかたまり、ガレスは何を考えているのかわからなかった。
このままだと話が進まないので元の姿に戻る。
「ロキ、さっきの姿はなんの生き物だい?」
「フィンたちが知らんのも無理あらへんなぁ。あれは不死鳥や」
「不死鳥と言うことは死なないのか?」
「それは違うで。不死鳥は死んでも炎と共に再生するんや。トカゲの尻尾と一緒や」
その例えはなんかヤダ!
「と言うことはケンジは腕がなくなっても再生するってことなのかい?」
「どこまで不死鳥の力が使えるかわからんけどそんぐらいやったら出来るやろ。そうやろ?ケンジ」
「ええ。そのぐらいは出来ますし空も飛べますよ」
恩恵のおかげで魔法も使えるがそれは今は言わないでおく。
ゼウスからの恩恵と知ったら何をされるかわからないからなぁ。
「それで?ケンジ君は保護してもらえるのかな?」
ヘルメスがそう言ってフィンたちを見る。
「ああ。ギルドに貸しができるってメリットもあるし、ケンジの力はこの先僕たちにとってもプラスになる。僕はケンジの入団に賛成だ」
「私も賛成だ。できれば不死鳥の力をもっとよく調べたい」
「儂も賛成じゃ。鍛えがいのある童子じゃ」
「ほなこれでケンジはロキファミリアの一員や」
俺はロキファミリアに入団することができた。
これでダンジョンに入ることが出来る!!
「それじゃぁ俺はこのことをウラノスに伝えてくるよ。あっそれとこれはケンジ君の恩恵の写しだ。どこのファミリアかは秘密だからそこは破ってあるけどね」
ヘルメスはそう言って机に一枚の紙をおいて出ていった。
机に置かれた紙をフィンたちが見て驚いていた。
やってくれたなヘルメス!魔法のことは隠しておきたかったのにこれじゃあ隠せないじゃないか!!
そう思いながら俺もステータスの写しを覗いてみたら魔法とスキルの部分は切り取られていた。
よかった。これでまだ隠しておける。
「驚いた。ケンジはその年でもうLV4なんだね」
まぁ死ぬほど頑張りましたから!
「いったいどのようなことをしたらオラリオの外でLV4になれるのだ?」
最強と最凶によるブートキャンプです!
「ガハハハッ!こいつは活きが良いのが入ったもんじゃ!」
活きが良いって、魚じゃないんだから。
「一応どの程度動けるか試験しようか」
「試験?」
「ああ、試験と言ってもケンジの入団は決まってるからどんな結果になっても心配ないよ。ただ他の団員たちが受けたのにケンジだけ受けないのは他の団員とのイザコザの原因になるから形だけってやつさ。そのついでにケンジがどの程度動けるかを見ておきたいと思ってね」
まぁ皆がやったことをやらないで入団したら確かになんか言われるかもしれないから受けざる終えないだろう。
しかし問題なのが俺の戦闘スタイルだ。
俺の戦闘スタイルは不死鳥の力を使った攻撃や防御なのだ。
それをフィンに伝えたら魔法ということにすれば大丈夫だという。
なんかあったら全部フィンに任せておけばいいか。
フィンたちと中庭にやってくると他の団員たちも集まってきた。
フィンと向かい合って立つ。
「ではこれよりケンジの入団試験を始める」
リヴェリアがそう言うと先程までざわつていた団員たちが静まる。
俺は自然体で立ちながら開始の合図を待つ。
「それでは、始め!!」
「剃!」
開始の合図と共に『剃』でフィンの後ろに回り込み覇気を纏った足で蹴りを放つが軽々と槍で防がれる。
「驚いた。なかなかのスピードだし蹴りの威力も申し分ない」
「そいつはどうもっ!」
続けてパンチを放つがバックステップでかわされて距離を取られるが全く問題ない。
「嵐脚!」
足を振って斬撃を飛ばすとフィンはあわてて回避する。
「まさか足を振って斬撃を飛ばすなんて思いもしなかったよ」
「軽々避けといてよく言うよ」
「結構ギリギリだったさ。それじゃあ今度はこっちからいくよ!」
フィンの槍を見聞色の覇気で先読みして難なくかわす。
ザルドとアルフィアの攻撃は見聞色で先読みしても避けられなかったなぁ。
最強と最凶によるブートキャンプを思い出しながらフィンの攻撃を避けていると一旦フィンが距離を取る。
「君には驚かされてばかりだ。まったく当たらないなんてね」
「あんたより強い人達に鍛えられたからな」
そう言うとフィンはなにか気付いた顔をした。
ヤベッ!失言だったか?
「僕より強い人達が外にか。いるだろうねぇ」
ヤバい!気付いてやがる!!
「まぁそれは後でゆっくり聞くとして今はこの試験を終わらそうか。僕も本気でいかせてもらうよ」
さっきまでと雰囲気が変わった。
本気で来るってのはどうやら本当だろう。
なら俺も本気でやりますか。
俺は炎を右手に集めてフィンに向かって放つ。
「
「ッ!?」
フィンは驚きながらも槍で防ぐが防ぎきれずに飛ばされる。
それを追いかけて無防備になっているボディにパンチを放ち地面に叩きつける。
もちろん覇気を纏ってしかも流桜での内部破壊つき。
「ゴハッ!!」
流桜で殴ったことにより体内にダメージが入ったので口から若干血が出てた。
「それまで!!」
試験終了の合図がリヴェリアはら告げられる。
リヴェリアはフィンにかけよるとポーションをふりかける。
「ありがとうリヴェリア」
「大丈夫か?エリクサーは必要か?」
「エリクサーはいらないよ。それにしてもケンジは凄いね。流石例の人たちに鍛えてもらっただけはある」
「例の人たち?誰だそれは?」
「その話は後にしよう。まずは皆にケンジの入団を知らせないと」
そう言ってフィンは俺のもとまできて団員たちの方を見る。
「皆、彼は見事試験に合格した。よってこれからはロキファミリアの家族だ。さあケンジ、自己紹介を」
「ケンジです。よろしくお願いします」
そう言って頭を下げるとワーッ!と団員たちが盛り上がった。
「それじゃ夕食まで解散だ」
フィンの言葉で皆ホームに入っていったが金髪の幼女だけがこちらをずっと見ている。
「ケンジ、話があるから部屋にいこう」
フィンにそう言われたので部屋に向かうが金髪幼女もついてくる。
俺の後ろにピッタリとついてくる。
えっなにこれ?どうすればいいの??
フィンに助けを求めようとした時、金髪幼女はリヴェリアに捕まった。
「何をしているアイズ」
後ろを振り返るとリヴェリアがアイズを猫みたいに持っていた。
逃げ出そうとしてジタバタしているが全く振りほどけてない。
「私は何をしているのかと聞いているんだが?」
ちょっと怖い。
アイズも観念したのか大人しくなり口を開く。
「あの人と戦おうと思って」
そう言って俺を指差すアイズ。
「残念だけど今日は無理だよアイズ。ケンジとはこれから話すことがあるからね」
「じゃあ明日は?」
「明日は冒険者登録に行くからその後なら大丈夫かな。アイズがちゃんと勉強してくれたならね?」
「むぅ」
勉強と聞いてアイズは嫌な顔をしていた。
まぁ俺も勉強は嫌いだからそんな顔になるのはわかる。
アイズと別れてロキのいる部屋に戻ってきた。
「さてケンジ、君が誰に師事していたか教えてもらえるかい?」
「何故教えないといけない?」
「たんなる興味本位さ。まぁ大体は検討はついているけどね」
「なら別にいいだろう。好奇心は猫を殺すと言うだろう?」
俺がそう言うとフィンは溜め息を吐いた後真剣な顔をで俺を見てきた。
「君はゼウス、またはヘラファミリアからの刺客ではないかと疑っている」
「ゼウスとヘラだと!?」
リヴェリアはロキを守るように立ち杖を構える。
さて、どう話したものか。