「疲れたー・・・」
ぐいーっと体を伸ばすと、自然にあくびも出てきた。この前までは勉強のことで頭がいっぱいだったのに、私の体は本当に呑気だ。
同時に、しみじみとした感動も胸の中に溢れてくる。
今日、私は司書になった。無事に、中学2年生からの夢を、叶えられたのだ。
草むらの上に寝転がって、久しぶりに買ったジャンプを開く。
「あ、なんか新しいのいっぱい出てる!!いいなー、続きからだと何もわかんないや。給料もらった買いに行こっかな?」
ペラペラ見てたら、ワンピースのページが開いた。
「あー、なつかしー!昔、ハマってたなー」
小学生の頃は、本の虫ならぬ、ワンピースの虫と言われるほど、ワンピースにハマってた。小学3年生の頃の夢は、「麦わらの一味の仲間」だったほどだ。
けど、今ではもう他の小説にハマってしまって、ワンピースも細かい内容は覚えていない。
と言うか、まさかここまで長く続いているとは思わなかった。だって、今はもう100巻以上続いてる。これ、私が死ぬまでに終わるかな?
「・・・あれ?」
ちらりと、目の端に何かが写った。思わず、眼の前にある川を見る。
すると、白い箱が川の中を、ドンブラコードンブラコーと進んでいました
「いや、桃太郎かい」
思わず、ツッコむ。
・・・もしかして、捨て猫?
確か、漫画で見たことがある、箱に猫や犬を捨ててしまうのだ。
私は、すごく動物が大好きだ。あのもこもこ具合!!モコモコじゃなくても、あの小ささや、可愛さは本当にたまらない!!
もしかしたら、中に子猫かなんかが捨てられてるかも知れない。
私はとっさに、川に向かう急な坂を川に勢いよく駆け下りた。
「あ」
小石に躓いて、転んだ。体が、宙に投げ出される。眼の前には、そこが見えるほど透明な浅い川。
そこで、私の記憶は途切れている。
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「へっへっへ、諦めな、嬢ちゃん。ボロボロだろ、アンタ?ソロソロ諦めたほうが良いんじゃねーのー??」
・・・それから、目を覚ますと、私の前には、あからさまモブ&悪役な皆さまがいらっしゃいました。
・・・ワット??
理解できなくても、少なくとも恥だけはさらさないように、口を固く結ぶ。
体中が痛いし、なんかこのモブさんたち異様にでっかい。私が気絶している間になにがあったの???
後ろから、クーンと犬の鳴き声がした。
見ると、まだまだ子供の犬や猫や鳥などの、たくさんの動物達がいる。
私の目を見て、また猫が「ワコーン・・・」と鳴く・・・「ワコーン」???
犬???狐???猫????
どっち??
「・・・」
「なぁ、そいつら全部売っぱらっちまったほうが高く売れるぜ?まぁ、もちろん、嬢ちゃんも一緒に売っぱらうけどな。だけど、安心しろよー?ソッチから降参してくれれば、良いところに売ってやるからよぉ、ギャッハハ!!」
腐った泥のような言葉に、吐き気がして、もう止めてと、思わず
こいつのことを、思いっきりぶん殴った
「あっ、ヤッベ」
顔を殴ったつもりだった。うん、殴るって言えば、もちろん顔だよね。けどなぜか・・・・わたしの拳は、男どもの最大の泣き所へと、突き刺さっていた。
男の体は、自然の摂理に従って見事に崩れ落ちた。
・・・うっわ、汚いの触っちゃったよ。ばっちい。
私がこれが終わったら手を洗おうかなーなんて考えて、自分の手を見返したら、なーんでか私には無愛想な大きな鎌。大きな鉄球もおまけについて来てる。やめて
あれだよ、これ。あの、鎖鎌ってやつだよ。・・・ウソじゃん
「あ、ああ!!お、お頭が!!テメェ・・・このガキ!!子供だからって、俺達が手加減すると思うんじゃねえぞ!!」
見守っていた周りの奴らが一斉に武器を構え始める。うっそーん。
それで、私は体のあちこちが痛いのに、頑張ってぴょんぴょん飛び回りながら、モブさんたちをぶっ飛ばしていった。
わー、すごーい・・・ていうか、鎖鎌って思ったより危な!!
「ふぃ〜・・・えっと、これで終わりかな?」
とにかくブンブン鎖鎌を動かしてると、いつの間にか、モブさんたちはタワーになってた。
・・・わー、漫画みたーい
自分のオタク精神にある意味感心しながら、モブさんたちの山・・・略してモブタワーの上に腰掛ける。なんか「グエッ」って潰れたカエルみたいな音した気がするけど、無視無視
周りには、一緒に戦ってくれた鷹とか、猫とかが私と一緒にモブタワーによじ登っている。
というか、猫ちゃんたちの方は楽しげに上り下りしてる、猫ちゃんってやっぱり性格悪いよね、そこが可愛いんだけど。
・・・あ、まってまって猫ちゃん流石にモブさんたちの口の中に入ろうとするのは止めて、止めて、絵面がやばすぎる
「あー・・・疲れた」
モブタワーの一番上で、私は寝転がる。すぐに、睡魔が襲ってきた。
「・・・ちょっと・・・・おやすみー・・・」