そんなこんなで始まった私の海賊生活。
ひとまず、モブタワーの人たちを私が乗っていた超ちっちゃい小舟に乗せて海に流したあと、すぐに超現実的な問題が私を襲った。
「やっべぇ、動かし方わかんねぇ・・・」
小さなボート一つ動かしたこともないのに、どうやったらこんなでっかい帆船を動かせるというのか。
いいか、帆船だぞ?日本の超高度ないろいろなウンチャラを使ったあのでっけぇ船じゃないぞ??
なんでわたしに動かせると思うんだよ、私を転生させたナンチャカめ。そしてお前らはなんで動かせるんだよチート転生者どもよ。
早速ぶち当たった問題に早くも頭を抱える。それに、私は今雑に男物の服を被ってるだけ。いいか、よく考えろ
・・・つまり、私は今パンツなし、シャツなし状態ってことだ。
これはきつい!!令和世代の20代にとってかっなりきつい!!!いや、と言うか普通に人間としてきつい!!
けど、服を買うにも、金が必要。何か食うにも、金が必要。
金を手に入れるには、まずどこかの島に行く必要がある。
しかし、島に行く方法がわからない。
「初っ端から死亡確定じゃねーかーい・・・もうヤダ」
私が絶望してその場に座り込むと、猫ちゃんたちやワンちゃんたちが酔ってくる。
わー、全員子供だから天国ー。こんな状況じゃなければ撫で回してるよー
「ねぇ~、君たち船運転できないー?・・・なんつって」
「「「「「ニャン」」」」」
何故か全員がそう答えた・・・いや、ここ猿とか雉とかも混ざってるよね??
そして、一斉にみんなが動き始めた。
猫のマロンちゃんは船首に行って舵を取り、
鷹のフェンナちゃんは船の一番高いところまで飛んでいった。
その他の動物たちはみんな一斉に帆につながったロープを引っ張り出す。
帆が張られる。すると、みんながまた一斉にこっちの方を向いて、
「「「「「ワン」」」」」
と鳴いた。
「・・・私より頭よくない?君達さぁ・・・」
よくわかんないけど、ここはワンピース世界だし。なんかあの、動く動物の種族かなんかなのかね、この子達。
「んー・・・えっと、マロンちゃんが、操舵手なの?」
「ワコーン」
「あー・・・うん・・・もういっか。うん、じゃあ、一番近くの島に向かってくれる?マロンちゃん」
マロンちゃんは、嬉しそうに船を動かし始めた。
「・・・もう理解ができないよ」
流石に脳のキャパオーバーをとっくに超えた私は、ひとまずトイレに行った。
「ぎゃー!!トイレの蓋開けたら、海に直結なんだけど!!??私を殺す気か!!」