航宙艦隊幻想戦記 ステラフリート・ファンタジア 作:谷風 大和
最近転生物が多すぎて嫌になって書いてみたんです、そしたら結構うまく行っちゃって…。
第二次世界大戦から149年。
第三次世界大戦から62年。
第四次世界大戦から27年。
人類はついに『戦争』は紙か液晶の中にしか無い時代を造り上げた。
理不尽な『戦争』も、『搾取』も、『疫病』も、全てを地球上、太陽系全体から一掃した。
人類のやる事が多すぎて、まず一掃しなければならなかったということもあるが、それでも一掃したことはアルフレッド・ノーベルの横顔がいくつあっても足らない位の功績と価値があるだろう。
あとは『スタートレック』でも、『超時空要塞マクロス』でも、『トップをねらえ!』でも、何だって出来るし、何処にだって行ける…そのはずだったんだ。
そう上手くは行かなかった。
地球にやってきた異星文明、『ルミネシア聖教国連合』と『シュベリエン竜神同盟』は、地球人類と相容れる事が出来なかった。
そらそうだ。奴等には『魔法』がある。体系化された『解釈』によって『世界』の物理法則、因果、その他諸々を書き換えるこの技術は、地球人類の『科学』とは相容れなかった。
彼らは自らの抱える教義ゆえに、自らの信じたものが故に、地球へ侵攻をかけてきた。
地球人類はその総力をかけて立ち向かったが、抗いも虚しく、ユーラシア大陸の6割と、海の殆どと、その他諸々を奪われてしまった。
美しい山々も、澄んだ川も、碧い海も、晴れた草原も、暖かな街も、奴等は神と龍をいいことに、蹂躙し、破壊し、占領していった。
その後に残ったのは、魔力によって滅茶苦茶にされ、毒を撒き散らす森と、極熱となり人が住めなくなった砂漠、不細工な魚と生物に満ち、豊かな生命を失った海、そして龍の跋扈する空であった。
人類は逃げるしか無かった。
流石に魔法を使ってくる恒星間文明には、地球人類の業と力を結集した地球人類連合軍でも勝てなかった。
人類に残された手段は、たった一つ。
彼らの敵である魔王たちと手を組み、市民を恒星間移民船団に乗せ脱出。その上で地球を取り返すこと。
要するに、神様とか龍とかから、逃げてでも生き延びて、地球を取り戻そうとしたわけだ。
そう、
のである。
これは平和の物語。
平和の為に支払われた、代価の物語。
ただ叫ぶだけでは居られなかった市民の物語。
宇宙の艦を駆り戦った、宇宙軍士官達の物語。
その手に銃を握り、果てていった兵士の物語。
戦火を舞台に舞い踊った、銀翼の騎士の物語。
国民の命と希望を背負った、政治家達の物語。
そして、誰もが願った平和のために、その生命で持って戦った、全ての人々の物語。
…はじめての長編作品です、よろしく。