“転生者” 作:ダフネキチ
【ジャーナルが更新されました】
“転生者” PART5
―――
気がつけば、夜の王は残り三体。
倒せなかった(倒せんの?)マリス、今の今まで姿形もないカリゴ。
そして――真の、本当の意味の“夜の王”
……“ゲーム”ではある程度倒せば、王に挑めたけど“現実”ではどーなんだろね。
ただ、“夜の王”を殺すだけ。
ただただそれだけの話だったのに――“人の王”陛下サマほんとろくでもねぇなマジ。
……‥。
今も記憶は無いし。記憶喪失中によくある、魂は覚えている……!なんてこともないけれど。
けど、なんか……察しがついちゃったな。
“ぼく”が夜渡りになった理由。
そして――
……いつもの開き直りじゃないよ?
【追憶を開始します】
霊鷹の嘶きと共に“円卓”に帰還した直後。
ぼくは、呆然とした。
目の前の光景が理解出来なかったのだ。身体は疲れていないのに精神が疲弊しているという嫌な感覚が作り出した幻なんだと一瞬思い込もうとした。
けれど、けれど――どれだけ見たってこの悪夢のような光景は変わらない。
なんで、なんでこうなっているの……?
「帰ったか夫よ。此度もご苦労だった。妻が一番に迎えにきたぞ」
そう言って、復讐者は――縮尺の合ってないぼろっちい腕を上げるのを。
ぼくは、見た。
「――なんでぼくのスイートマイエンジェルが何か忘れちゃった米津玄師みたいになってるの!?!」
「お、おお……。
ぼくは傑作を投げ捨てて慌てて彼女の前に膝を突く。
豪奢な美しい衣装に、咲き彩る青色の花の中にぽつりと咲く鉄色の花が恥ずかしくもある。そんな中に――ささくれだった木の腕はびっくりするほど浮いていた。
な、なんてボロい腕なんだ……ザラザラしててまるで召使の――
「……!」
ぼくは弾かれたように召使人形の姿を探す。
すると――居た。所在なさげに腕二本足りていない人形が、恭しく少女人形の腕を抱えていた。
「………」
「……あの、転生者サ――」
「召使きさまぁ!」
「私被害者なんデスが!?」
「実験だったんだ。夫よ」
復讐者の言葉にぼくは彼女を見つめる。
少し誇らしげな雰囲気だった。
「私は皆と比べて非力だ。それに“加護”と人形の身故鍛えることもままならん。ならば、
「たっ、確かに言ってる意味はわかるけど……それで……どうだったの?」
「腕の感覚が合わないせいで前より何も出来ん」
「駄目じゃん!」
「あと無理に嵌め込んだせいか取れなくなった。……
「緊急事態じゃんか!ああ、ほら見せて見せ――うわぁ!接合部が無理に改造したガンプラみたいになってる……!?」
「……ともかく。今回もお疲れ様。無事に、討伐出来たみたいね」
わたわたと見ている側でレディが二人に声を掛けるのが聞こえてきた。……むっ、こら野郎どもこっち見ない!乙女の柔肌やぞ!
「大変だった?兄上」
「……大変だったってものではないな。戦場になっていた、文字通り」
「はぁ……?」
「詳しくは後だ。相手だったのは“人馬の将軍、フルゴール”。かつての――アイツの好敵手だ」
「……成る程ね。
「それとレディ。後でお前の“巫女”としての役目について話がある」
「……。それも?」
「ああ」
「――あなた」
「んん!?なに!?」
ああ、もうどうしてこう無理やり入れたんだ!絶対無頼漢だろ――やっぱり視線反らしやがったあの馬鹿力め!いつもありがとう!筋肉でいつも夜の王捻り潰してくれて感謝ですケド!
「話があるの。“
ぴたり、と手を止める。
振り向くと――類にも増して真剣そうなレディがいる。周りの連中も茶化しはない。
……どうやら年貢の収め時が来たのだろう。
………。
「復讐者の治療が終わっ――」
「やりながらでいいから」
「ウス」
“円卓”中央室。
大きなテーブル、大祝福が浮かぶそこにぐるりと皆が座っている。各々の前には召使人形が用意した軽食が並べられていた。
皆、軽くつまみながら静かに黙っている。
ぼくはプルプル震える木の腕で健気にあーんしてくる復讐者のをいただきながら、接合部を弄くる。
……なんて、説明しようかなぁ……。
「――話を整理する」
そう切り出したのは“レディ”。
その声色は何処か固く、円卓の先導者たる“巫女”の声だった。
「私達が撃滅した“夜の王”。その多くは――この人の過去、“人の王”に関連しているのは……皆、わかっているわよね?」
その言葉に追跡者は頷く。
「ああ。“獣”はアイツに従っていた騎士の従者のような立ち位置だろう」
「そして“蟲”は、かつての坊やの家族」
隠者が続ける。
「“悪魔”は熱狂的な人の王の信奉者且つ付き纏いの不審者で、今会った“人馬”はかつての戦争の好敵手で、友達になれたはずの人。“婦人”という存在も、后を自称している変質者だけど夜の王には間違いない」
「……“マリス”もそうだ。どういう経緯かは知らんが」
“鉄の目”の視線に、ぼくは肩を竦める。
マリスは“ゲーム”でもものすごいよくわからない生物って感じで完結してるからどうやって関われたのかさっぱりだ。
――カコンッ。と腕の一本が外れる。あー……ちょっと穴が大きくなってるな……一応材質が木っぽいからなんとかなるかぁ?
「夫よ。“爵”もか?」
「ん?ああ、言ってなかったっけ。皆大好き“人の王”の番犬兼喧嘩仲間みたいな感じだと思うよ」
「……ここまでくれば、これから会うのも全て――お前の関係者になりそうだな」
守護者の言葉に苦笑するしかない。
カリゴについては正直知らないけど――“夜の王”については、心当たりがあり過ぎるのだ。
……“婦人”ってほんと誰なんだ?
「――そして」
ふと、隠者の声が静かに広がった。
「私達も全員、坊やの関係者」
少し、場は静まる。
“夜の王”たちは、かつてのぼくの関係者。
そして“夜渡り”たちもまた――いつかのぼくの関係者。
その意味は、なんとなくわかるだろう。
「……つまり、ああ……なんだ。ああっと……」
無頼漢は言葉を濁した。
彼は粗雑だが人間関係とか場の空気を読むのは実に上手い。元船長だからかな。“ゲーム”でも皆の間を取り持つシーンが多い。
だから――彼が言う前に言うことにした。
「たぶん、
……“ゲーム”では、夜の王たちの繋がりを示すものはない。
時代設定もたぶんバラバラで“獣”……グラディウスくらいかな。明確につながっているのは。
彼らは各々違う目的で“夜”に接触し、そうなってまで叶えたい目的の為に“夜渡り”と対峙する。
“人の王”が、
……うわぁ、字面は綺麗なのに全然嬉しくなぁい……。
――カコンッ。ともう一本も外れる。
「夫……」
「明確な証拠はないけど。でもまあ、確実っちゃあ確実。“
ぼくは、復讐者の腕を静かに取り、カッコンと嵌め込んでいく。嵌め込むこと自体は楽なもんだ。
徐々に神経が伝わるように、彼女の指が静かに震えているのを見つめた。
全ての“はじまり”は、
“ゲーム”でそれを知っていて――“現実”でもそうなったと考えると。
なんともまあ――申し訳ねぇ。
今のこの場にいる皆、そして世界に及ぼしたであろう“夜”の災害。
――
それは全て、ぼくのせい。
そう考えると、誰の目も見ることが出来なかった。
「――まあ、それはいいのよ」
あっけらかんとレディがそう言うまで。
「はい?」
「そうだな。コイツならそうであっても不思議じゃない」
「いや、あの……?」
「……ここまで来るといっそ感動的だな。“円卓”もこいつが作ったでいいんじゃないか?」「“黄金樹”もコイツのせいでいいだろ」「流石にそれはやり過ぎじゃない?」
「えっと……皆さん……?」
周囲を見ると、誰も険しいどころか――呆れの視線をぼくに向けていた。ついにここまで来たか、みたいな顔だ。
“夜”に全てを狂わされた、復讐者ですら。
動き始めた復讐の腕がそろりと、ぼくの頬を包みこんだ。
「お前の事はこの中の誰よりも知っている。たとえ、そうであっても――お前が“夜”を統べ、私達に危害を加えた訳ではあるまい。原因すらも憎いなどと、そこまで“復讐者”のつもりではないぞ」
「で、でも……記憶を失っているだけでもしかしたら全ての糸を引いていたかもしれないよ……?」
ぼくの言葉に、皆は周囲を見渡すと――
――鼻で笑った。
「なっ!鼻で笑う事ないじゃん!」
「あなたが?ええ?……――あなたがぁ?」
「なにその心底馬鹿にしたような口調!やったかもしんないじゃん!“夜の王”たちを従えてなんか変な野望を叶えようとしてるかもしんないじゃん!」
「――はんっ」
「また笑ったな!」
「まあ、落ち着け。根拠はあるんだ」
心の底から呆れ返っているレディに叫んでいると、追跡者は口を開いた。
「根拠……?」
「ああ。もしお前がそういう奴だったら――俺が風呂の時間を教え間違えた時に、鉢合わせた
「何のお話!?つか、それ君が悪いのになんでそう他人面できんの!」
「――
「………」
「ほら怒られてる!」
その時――視界の端で、ニヤリと無頼漢が笑ったのが見えた。
まっ……まさか!この流れは―――!
「そうだなぁ。そんな小狡い奴なら、童貞を抱えながら死ぬ訳ねぇよな。すぐ側にチャンスはあったってのに」
「関係ないよそれ!貞淑なだけ!」
「腰抜けなだけだろ」
「言い過ぎだろ!」
また転生者くんの恥ずかしい過去暴露大会だ……!
「俺は……そうだな。お前は暗殺者だったからな。もしかしたらそうかもしれん」
「そっ、そうだよね鉄の目。ぼくがそうかも……って、そういう話だったか……?」
「けどまあ、標的の魔女の一人に自らの子だと錯乱されたまま監禁されそうになってた間抜けだからな。まあ信じてるぞ」
「信じてる奴の声じゃない!」
「私は……お前にとやかく言える資格はない。我ら翼人がやった所業に比べれば……!」
「変なとこに被弾してる人いるし!だ、大丈夫だよ守護者!なにしたかよく知らないけど、怒ってないってたぶん……」
「………」
「な、なにさ。隠者、そんなにニンマリ笑っ――」
「おねしょの話する?」
「だからもう全部言ってるんだってそれ!」
「私に怒られないように濡れたシーツを抱えて、“輪の魔女”の所に逃げたの。本当に、可愛らしかった」
「付け足さないで恥ずかしいだけだから!」
その時、強烈な視線を感じた。
振り向くとそこには――執行者。その手には、いつだったか飲んだ自白剤が握られている。
中身は、空だ。
「まっ、まさかきみ――」
「
渋い、渋い声だった。
「お前を蔑むのはお前であっても赦されない。それを表す為ならば、王家の恥の一つ語るのも罪ではあるまい」
「………」
ごくり、と生唾を飲む。
彼はかつての“黄金”の生き字引。しかも、ぼく――つまりは、人の王が“忌み捨ての地下”にいたらしいのも聞いている。
い、いったい何が出てく―――
「お前はいつもモーゴット様の説教が始まろうとした途端、遊びに来られていたミケラ様の後ろに隠れて強引に終わらせていた。あのような事を恥ずかしげもなくやる者が、裏で陰謀などと片腹痛い」
「なにしてんだよぼく!えっ、ミケラってそんな風に使っちゃだめだ奴だろアレ!魅了の半神だぞ!?」
「ミケラ様は喜ばれていたが」
「喜ぶなよあのクソガキ……えっ、じゃあ待って。マレニアは?マレニアとも仲良かったのぼく?」
「――
声が変わった。
聞いたことのない女の人の声が、執行者から聞こえる。
………?まさか、混じり合った“絵描き”の方?
「マレニア殿下は無双の武人だったが――君の前では妹のようだったよ。きみを見つけると
「……何百才差だよ」
「それは確かに。お貴族様のイケナイ遊びだと思って詳細は誰も聞かなかったけどねぇ」
………兄様、か。えっこれマジで終わったか?はっ?ラダーンはほんとどうしたあの馬鹿兄妹。えっ、どうしよう全部終わったら。ぼく“影の地”行かなきゃほんと駄目じゃない……?
恨むぞ“人の王”サマよぉ……!!
「――まあ、つまりはだ」
混乱するぼくを尻目に、復讐者はまた柔らかに――ぼくの頬を包みこんだ。優しげな雰囲気は彼女の名に相応しくなく、ただ静かにぼくを見つめていた。
「たとえお前が、“夜”の元凶であったとしても。皆、お前を信じているんだ」
「復讐者……」
「どうしようもない馬鹿で阿呆でロクデナシのスカポンタンなのはな。だから安心しろ。それでも私は愛しているぞ」
「復讐者……!」
どこに安心出来る要素があったんですかねぇ!?
くそっ、勇者パーティの中に魔王の息子がいるレベルの衝撃開示だってのに皆
……普通、こういう感じのがバレたら一応地下牢にぶち込むとか「元凶じゃない。貴方は追放よ。ボートを用意しなさい。一人乗りでいい」みたいになってもしょうがないんじゃないのか……?
いや、そんなことになったら死ぬほど落ち込むけど。
ぼくは頬をスリスリされながら項垂れた。えっ、喜びたいのに喜べない。“ぼく”のせいか?それはそう。
「
「それより……それより……」
「ええ、それより。で?なんで?“夜”の元凶では、答えではないわ」
………。
「ぼく、別世界の人間なんだ」
「………はぁ?」
「それでね。君たちの活躍は……そうだな。記録を見た。来る“夜”に抗う戦士たちの記録。それに関連して色々知ってる訳さ」
此処に来た頃のぼくならぶっちゃけてたかもしれない。
――きみらはゲームの中の人物なんだって。
けど、今は。口が裂けても。
――皆を、
……場は静まり返る。
ふふふ、そうだろうそうだろう。
流石にこれは飲み込む事は出来まい。存分に混乱するがいい。…‥あれ、そういうお話だったっけ。
「――成る程」
隠者の声が響く。
その色は――納得だ。
「“別世界”。それなら坊やのトンチンカンな可愛らしさも理解できるわ」「そんなことあるの?……って言いたい所だけれど、この人だからねぇ」「俺ぁむしろちょっと合点がいった。あのよくわからねぇ機械は“別世界”のモンだったんだな」「……ふむ。“記録”か。信じられないが――あんなよくわからん機械があるんだ。
な、なんか受け入れられてる……!
可愛い先輩が実は未来人でした並の衝撃発言なのに……“ぼく”が余りにもアレ過ぎて逆に納得されてる……!!
嬉しい!嬉しいけど――嬉しくなぁいぃ!!
「貴方サマの所業のおかげデスね……」
頭を抱えるぼくに復讐者が頭を撫でている中――召使人形が、外された腕を嵌め直しつつしみじみと言ってくる。なんで嬉しそうなんだ貴様。
「所業とはなんだ所業とは。……うぅ……嬉しいのに辛い……辛いのに嬉しい……“転生者”的に良い展開なのに」
「
「それより……また、流されたよ転生者くんの衝撃事実……――んん。いや、正直ぼくはただの一般人だったよ。……そのはず。うん、文系だったし。機械のきの字とも縁が無かったはず」
“チート”ではないようだから、きっと“人の王”時代に培ったものなんだろうが――正直信じられない。実はぼくに工学の才能があった超有能かっこガチ転生者だったなんて。
……なんかあったんだろかね。
――パンッ!と手を叩く音が響く。皆、“レディ”に視線が向いた。
「あなたの事はわかったわ。まあ、正直そこまで驚かなかったけど」
「驚いて……驚いて……悩んでたんだぞぼく……」
「はいはい。“記録”って言ってたわよね?それってどういった記録なの?そう銘打たれてるなら――結末はあるのよね?」
「えっ?ああ、うん。きちんと“夜の王”は倒せるよ。……“
「あなたが?……って、そうか。貴方は“記録”を見たんだから――」
「うん。“ぼく”がいるはずないんだよね、此処に」
場は静まり返った。
……えっ?何故?
『………』
皆、口を噤んでいる。
まるで――受け入れがたいとでも言いたげだった。……本来ならばぼくが居ないから、とか?だったら嬉しい気もする。箱推しブチギレだろうけど。最初の頃のぼくだったら憤死してそう。“加護”で死ねないけど。
……でも、このまま暗い雰囲気なのは嫌だし。
「まっ、まあまあ。その件は考えても仕方ないじゃん?それよりもっと現実的なもんを考えようよ」
「……と、言うと?」
「もうぶっちゃけちゃったからね。どんな事でも質問受け付けるよー!さ!“転生者”くんの事何でも聞いてよ会!」
「夫よ――この中で一番好きなのは?私だよな?」
「……よし!次!」
拗ねた雰囲気の復讐者の頭を撫でる。
反射的な問いの突拍子の無さそうのおかげで空気も和らいだようだ。
「つうても、今更何もねぇなぁ。好きな女の趣味」
「ノーコメント!」
「ふむ、私も翼人故に特には。……番にしたい女性の特徴」
「ノーコメント!」
「――妹をちゃんと娶る気はあるか?」
「あの!女性関係は無しでお願いできませんか!?ほら、レディの口がすごいへの字になってるよ!怒ってるよ追跡者!」
「俺じゃなくてお前にだろ」
「えっ……?なん――いったぁ!」
つかつかと歩み寄ってきたレディの蹴りを捌いていると、隠者がこちらをじっと見ている事に気づく。
「んん?どうかした?」
「坊や――どうして“夜渡り”になったの?」
その問いに、ぼくはしばらく悩んでから答えた。
確証はないし、記憶もない。けれど――なんとなく、察した事を。
「“
「……?えっと?」
「ん?ああ、此処で言う夜の王は、本当の意味での“夜”の王。今回の原因にして元凶。“ぼく”のせいで産み出された夜を統べる主」
そうでなくともそうなった――“夜を象る者”。
……ゴゴゴゴゴゴゴッッ……
「たぶん……というか、ほぼ確定だけど」
……ゴゴゴゴゴゴゴッッ……
「“夜の王”の正体……は……?」
……ゴゴゴゴゴゴゴッッ……!!!
何かの音が聞こえてくる。
どうしようもない衝撃と水音が激しくぶつかり波打つ音。
半壊した“円卓”の壁の隙間から見える――
――津波。
「あなた……なにか言う度にこうなるわよね。愛されてるわね、神様に」
「――嬉しくない……!!」
……ゴゴゴゴゴゴゴッッ……!!!
「お前ら!何か掴まれぇえぇえ!!!」
無頼漢の叫ぶすらも一瞬で――津波が呑み込んだ。
四方八方に揺れる視界の中、ぼくは何とか復讐者を抱きとめる。けれどやがて滅茶苦茶に呑み込まれていく衝撃の中、するりとぼくの腕から復讐者がすっぽぬける。
「―――!!」
何とか手を掴むが――すぐに、その感覚すら失っていく。
身体中を包む冷たくも温かい水の感覚。
光すら沈んでいく、“夜”の色――“
――マリスか!?
ほんとこの“夜の王”共は!?円卓をなんだと思っ―――
――繧ゅ≧縲?縺後∪繧薙〒縺阪↑縺――
――縺輔′縺励↓縺?¥――
――蜈ィ驛ィ 蜈ィ驛ィ 縺帙°縺??縺吶∋縺ヲ――
――縺ィ繧ゅ□縺。縲?縺後??縺ソ縺、縺九k縺セ縺ァ――
――縺セ縺」縺ヲ縺ヲ――
――縺ゅ>縺ォ縺?¥縺九i――
――縺?縺九i縺翫?縺後>――
襍ヲ縺励※
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