黄金の獣は真なるヒーローを目指す   作:刹那

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更新を送らせてしまい、申し訳ないです。そして今回はおまけは休みです。何故かというと、万仙陣が買えなくて、いろんなサイトで勉強し、何とかあのランキングに万仙陣のキャラを載せようとしたのですが、結構考察が難しいです。主に黄錦龍が。次回までにはなんとかしたいです。


第十三撃 疑惑

 

 

 

 

オォォォォ.....

 

 

ザッ!

 

 

「....A市が崩壊してる....だと?」

「宇宙人が奇襲して来たらしいな....しかもかなりの上空からって話だ。流石のS級の連中もどうしようもなかったようだな。」

 

ヒーロー協会からの連絡が入って、急いで来たアマイマスクと蓮が到着した頃には、すでに戦いは終わっていた。A市のほぼ中央には、巨大な宇宙船が墜落し、横たわっていた。

 

「何を悠長なことを!ヒーローのトップの者たちが集まっておきながら、こんな有様だと!?恥を知らぬ者たちだ.....!住民を守れずに、何がヒーローだっ!」

「......確かに死人が出たのはショックだな。それに、ヒーロー達に重傷者がいないか不安だな。」

「それを含めて彼らを少し問い詰めてきます。」

 

そう言って、アマイマスクはS級ヒーロー達の元へと滑り降りていった。

 

ズサァァァ....

 

「あ、おいアマイ!.......行ってしまったか。そういえばあいつは小さい頃から頭に血が上りやすくて、香純の手を焼かせていたらしいな....」

 

ザッ!

 

「まるで、癖の悪い息子を持ったような表情をしているな、愚息よ。」

 

蓮が呆れながらそう言っていると、影からニヤニヤと笑いながらメルクリウスが姿を現した。

 

「やっぱり居たか、メルクリウス。どうせ今回も、お前の差し金だろ?A市を犠牲にまでして、何をするつもりだ?スワスチカの真似事か?」

「勘違いして欲しくはないな。私はあくまで宇宙人の首領に少し施しを与えてやっただけだ。何もピンポイントにA市を壊滅させろだなどと、この口から吐き出してはない。それにどちらにせよ、あの宇宙人共はどこでも良いから地球の侵略を始める気でいた。そこに偶然A市が選ばれたというだけのことだ。これは最早、決定事項だったのだよ。」

「裏を返せば、お前の匙加減でこいつらの侵略をなんとかできたってことじゃねえか.....まぁ、これ以上死人が出なければいいが......」

「さて、それを果たしてどうかな?」

「....何?」

 

メルクリウスが歯切れの悪いセリフを言った瞬間.....

 

 

ビシャッ!

 

 

「!」

 

蓮が眼下を見ると、アマイマスクがヒーロー達の手で捕虜にされていた宇宙人達を、一瞬にして皆殺しにしたのだ。

 

「アマイマスク、何を!?」

「何、こいつらは悪だ。生かす理由がない。速やかに正義を執行したまでさ。」

 

アマイマスクは、顔についた血を払いながら冷たい口調でヒーロー達にそう言い放った。

 

「悪と断じれば、たとえ抵抗できない者だろうと、正義の名の下に処刑の剣を振り下ろす....果たしてこれは『正義』と言えるのだろうか.....君はどう思うかね、女神の騎士殿よ?」

「....取り敢えず、香純の教育が悪かった。....なんて口が裂けても言えないな。俺の読みが甘かった、反省するよ。あいつも大人になって、少しは落ち着いたと思ったんだが、まだ余裕がないらしいな。」

 

蓮は手を顔面に当てながら、苦虫をつぶすような口調でメルクリウスにそう言った。そして、蓮は気を取り戻して、メルクリウスに問いを投げつける。

 

「それよりも、俺はお前に聞きたいことがあるんだよ。」

「ほう、何かね?」

「ああ、それはだな....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所変わって、宇宙船内。

 

 

ガシャ!

 

 

「怪我はないか、サイタマ?」

「ああ、大丈夫だ。しかし、いきなり墜落したからびっくりしたな。と言うか、ここ、道あってんのか?」

「まっすぐ進んでいけば、その内宇宙船の端に突き当たるだろう。それまでの辛抱だ。」

「....この広い宇宙船の中で、何十分かかるんだよ....」

 

ラインハルトとサイタマは、宇宙船の瓦礫を掻き分けながら、外へと向かっていった。ちなみに最初は攻撃を放って一気に瓦礫を吹き飛ばそうともしたが、外にいるヒーロー達にも被害が被ってしまうと思い、律儀に瓦礫をかき分けながら進むことにした。そんな中、ラインハルトはある疑問をサイタマに聞いた。

 

「なあ、サイタマよ?」

「あ?どうした?」

「卿は、数年前からトレーニングを始めつつ、ヒーロー活動を個人で始めていたという話だが....」

「ああ、その話か。それがどうした?」

「いや、ふと思ってな.....卿はもしかして、トレーニングをしつつも、怪人達と戦っていたのではないか?」

「....おう、そうなるな。」

「やはりか....今、卿は超人なのだと確信した。」

「おい、なんだよ急に。なんか気持ち悪いぞ。」

 

サイタマは顔を引きつりながらラインハルトから若干引き始めた。しかしラインハルトは気にせずに話を続ける。

 

「化学及び未来兵器、特殊能力、神の加護なしで通常の人間が、凶悪な力を持つ怪人と渡り合えることなどまずあり得ないと断言できる。しかし卿は、今朝語っていたトレーニングを重ねつつ、ヒーロー活動....即ち怪人の退治を行っていた。それは即ち、修行を行いながら、常日頃から生物的に格上の敵と戦い続けていた、という事実だと私は思う。」

「そういう事に....成るのか?」

「それは言い方を変えれば、卿は努力を重ねながら、常人には考えられない恐怖と痛みに耐えつつ、ヒーローとして矜持を刻みながら、怪人の討伐に励んでいたという事だ。まさに英雄の所業と言えよう。純粋に感動したよ。少なくとも、私には到底真似できないといえよう。始め聞いたとき、つい疑ってしまいすまないと思っている。」

 

ラインハルトはとても叶わないっと言った表情でサイタマにそう語り頭を下げた。しかしサイタマは満更でもないような感じで、ラインハルトに言う。

 

「そう言われると、なんか照れるな。正直何か驚いてるよ。ここまで褒められたのは始めてだからな。俺のこの話を聞いて大抵の奴らは疑ってばかりだったからな。肯定されたのはお前が始めてだよ、ラインハルト。むしろありがとな。これからも宜しく頼むわ。」

「ああ、こちらこそ....Dank感謝する。私は全てを愛している。何人が卿の事を否定しようとも、私が卿の全て肯定しよう....約束する。」

 

 

ギュ.....

 

 

サイタマはそう言って手を出すと、ラインハルトは感謝を込めて握り返した。二人の友情は、ここで深まったといえよう。

 

「あ、今思い出したんだがボロスがお前の事を確か....なんか実はとんでもない奴だ〜、みたいな口調で言ってたんだが.....そう言えば、お前の事まだ何も聞いてなかったな。」

「ふむ....私の話は、卿の家に帰ってから話すとしよう。もうすぐ外に着くぞ。」

 

ラインハルトはそう言って、大きめの瓦礫を掴み、横へと投げ飛ばした。

 

 

ガラッ!

 

 

すると、瓦礫をどかしたから出口が開き、夕日が突如差し込んできた。その先には、S級ヒーローたちが奇異の目で二人を見つめていた。

 

「うおっ!?君らはラインハルト君と....お茶を啜っていたB級のヒーロー君....」

「何であんた達が出てくるのよ?」

 

最初に彼らを出迎えたのは、クロビカリとタツマキだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ラインハルトとサイタマが出てくる数分前....

 

 

 

 

 

 

アマイマスクがヒーロー達と討論してる中、ジェノスは墜落した宇宙船を見上げていた。

 

(先生達は無事か?....いや、先生は当然無事なのだろうが、一緒にいるラインハルトが心配だ....まあ仮にも先生と対等に行動できる程度の実力はあるのだから、死にはしないだろうが、この惨状じゃ負傷はほぼ確定かもしれんな。)

「あの....」

 

そう考えていると、背後から女性の声が聞こえた。振り返ると、金髪の少女がいた。ベアトリスだった。

 

「ああ、君はあの宇宙人を退治した軍人の娘か。自衛隊からの派遣か?だとしたら、かなり実力者だな。S級の実力者と渡り合えるなんてな....」

「いえいえ!私は自衛隊じゃありませんよ。A級2位のラインハルト・ハイドリヒが率いる騎士団の一員、ベアトリス・キルヒアイゼンです。と言うか....この服を見てわかりませんか?色以外は似てると思うのですが....」

「何!?君はラインハルトの部下なのか!?確かに、言われてみれば...その服、ラインハルトの軍服と共通点が幾つか....」

 

ベアトリスが言い放った事実にジェノスは驚愕した。彼に部下が存在したこと、その部下がS級ヒーロー並みの実力を持っていたことに。

 

(馬鹿な、あいつの部下の実力がこれ程だとは....いや、冷静になれ。単に昔が強くて今はいばり散らしているだけかもしれん。年取って戦闘力はそれほどでも無い、少なくとも先生ほどは無いだろう。きっとそうだ!)

(うわ....なんとなく彼が考えている事が伝わってくる....)

 

ジェノスは思考を巡らせながら、自分にそう自己暗示をかけて冷静さを保つように努め始めた。それを見ていたベアトリスを少し引いてしまったが、気を取り直して話を続けた。

 

「あの、あなたはサイボーグなんですよね?中に誰かいないか、センサーとかで探知できませんか?」

「ああ.....悪いが、そのようなシステムは搭載されていない。だが仮にあっても、使うまでも無い。先生がいるのだから、人質等が居ても無事なのはほぼ確定だ。」

「へえ....その先生って方を、かなり信頼しているんですね。」

「ああ、俺の知る最強のヒーローだ。敗北は失敗はあり得無い。」

(成る程、実力は確かのようね。ハイドリヒ卿を引き寄せるほどの最強のヒーロー。どのような姿なのか、きちんと確認しなきゃ。)

 

ジェノスの話を聞いて、ベアトリスはすこしサイタマに対して興味を持ち始めていた。そう思っていると....

 

 

ガシャァァァ!

 

 

「!」

 

 

突然、空から金属の巨大なカプセルが落ちてきた。そして、プシューと音を立てながら中から人型のロボットが現れた。

 

「メタルナイト!?会議に遅れた上に、今更到着したというのか!呆れたぞ....」

(あれが...メタルナイト!)

 

アマイマスクのセリフで、ジェノスはあのロボがメタルナイトのモノだと確信した。そして、駆動騎士の言葉を思い出す。

 

 

 

 

ーメタルナイトは遂に『神座の歴史研究』を始めた....気をつけろ

 

 

 

周りの奇異な目と、アマイマスクの非難の声を機にする様子もなく、メタルナイトは宇宙船へと近づく。

 

『スバラシイ、コレガミカクニンヒコウヘイキカ。ドノヨウナソザイデデキテイルノカ、マズカクニン....』

 

そう言って、宇宙船にふら用とした瞬間....

 

 

チャキ....

 

 

「何をするつもりですか?」

「べ....ベアトリスちゃん?」

(何を...?)

 

何とジェノスが動く前に、ベアトリスはメタルナイトの首の後ろに剣先を突きつけていた。クロビカリは止めようとするが、ベアトリスの怒りの雰囲気に押され、しどろもどろしていた。

 

「あなた、戦闘にはおろかどうやら会議にすら遅れたらしいじゃないですか。まずはヒーローらしく謝罪の一言を彼らに言うべきではないのですか?ヒーローとしての自覚はないんですか?」

『ソノシツモンニコタエルイミガアルトハオモエン。オレハケンキュウデイソガシインダ。』

「研究?研究のためなら無礼は許されると言うのですか!?」

『ソウダ、オマエノヨウニ、ノウテンキニメガミノホウヨウニ、アマンジテルヒマハナインダヨ『ヴァルキュリア』。』

(っ!?女神の抱擁?そして私の魔名『戦乙女(ヴァルキュリア)」を、なぜ知ってる!?)

 

メタルナイトの言葉にベアトリスは凍りつき、衝撃が走った。このヒーローは、何故か黄昏の女神、マルグリットの存在を確信している。黒円卓の騎士、ベアトリスの魔名を知っているのだ。

 

「そこまでにしろメタルナイト!もう戦いは終わっている!周りを煽るのはやめろ!」

「ジェノスカ....」

「宇宙船を回収して何をするつもりだ?新たな兵器でも作るつもりか?」

『ソウダ、ヘイワノタメニオレハケンキュウヲタエズオコナワネバナランノダ。』

「はっ、平和のためと言っても、この有様じゃただの持ち腐れだな....」

 

ジェノスの問いに、メタルナイトは平和のためにと答えた。しかしアマイマスクは侮辱した口調でそう言って吐き捨てた。

 

 

 

ガラッ!

 

 

 

そして....

 

 

「お、外に出れた。」

「久々の日の光だな....いや、もう夕刻か。」

 

宇宙船の中から、サイタマとラインハルトが姿を現した。

 

「先生!よくぞご無事で!」

「ハイドリヒ卿!」

 

ジェノスとベアトリスはそれぞれの元へと向かった。

 

「おー、ジェノスか。終わったから帰ろうぜ。」

「ちょっと待ちなさい、あんた達何勝手の行動してるのよ。B級とA級の分際で出しゃばってんじゃないわよ。」

 

横でタツマキがサイタマとラインハルトに非難の言葉を浴びせるが、全く耳に入れる様子もなく話を続けていた。

 

「宇宙人のボスはどんな感じでしたか?」

「今までの中で一番強かったな。俺とラインハルトが一緒に戦ってなかったら、最悪の事態もあったかもしれん。」

「成る程....そう言えば予言の話もありましたよね。サイタマさんとハイドリヒ卿が居なければ、地球がマジヤベェ宣言が現実になってたという解釈でいいんですかね?」

「いや、予言も当てならんと言う証明にもなったと考えたほうがいいかもしれぬな。」

(む....無視?)

 

そう語り合いながら、彼らは帰ろうとしていた。それに我慢の限界がきたタツマキは彼らに向かって声を張り上げた。

 

「ちょっと待ちなさいよ!」

「「「「!」」」」

「さっきから言ってるけど、何勝手な行動してるのよ!あんた達がいなくても、私一人いれば十分だったんだから!新人だからって調子乗るんじゃないわよ!ハゲ!キモロン毛!豆電球!!軍隊マニア!!てるてる坊主!!!ナルシスト!!!」

「「.....」」

 

少し上がっていたテンションを、今のタツマキの発言で萎えてしまったのか、サイタマは微妙そうな顔をしていた。しかしラインハルトは仕方なさそうに言った。

 

「確かに、少々でしゃばりすぎたのは事実だな。彼らが先輩なのだから、後輩は引くべき時に引かねばな。」

「しかし、言われたまんまってのも癪だ。ジェノス、何か言ってやれ。」

「はい、先生。」

 

サイタマの指示に従ってジェノスはタツマキを睨みつけて言い放つ。

 

「おい糞ガキ、黙ってろ。でないとぶちのめすぞ。」

「いいぞ〜、いいぞいいぞ〜!」

 

ジェノスに合わせて、サイタマも煽り始めていた。

 

 

メギャ!

 

 

ドゴォォォォォッ!

 

 

しかし次の瞬間、ジェノスは宇宙船の側面に吹き飛ばされ、現代アートのようにめり込まされていた。

 

「許さない....私は、あんた達より年上よ!次はあんた達よ!B級とA級!!」

「ジェノス!」

 

タツマキは怒りを込めて、念動波を二人に向かって放とうとした。しかしそこで、ベアトリスが間を割って入ってきた。

 

「ここまでにしてください。これ以上、ヒーロー同士が仲間割れしても意味がないです。私が言えた義理ではないでしょうが、ひとまずここは退散としましょう。」

「.....ふん、そうね。今日帰るとするわ。」

 

ベアトリスの言葉通り、タツマキは怒りをしまい、そのまま何処かへと飛んで行った。そしてS級ヒーロー達も後を追うようにそれぞれの場所へと帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところ再び変わって、蓮とメルクリウスは....

 

 

 

 

 

「何でラインハルトをヒーローに登録させたんだよ?本当に唯の暇つぶしだとしても、お前がラインハルトを利用するだなんて、なんだかんだ義理堅いお前が、腐っても親友にそんなことをするのは信じられないな。」

「.....」

 

蓮の質問に答えずに、メルクリウスは沈黙した。しかし暫くして、口を開いた。

 

「刹那よ、お前は女神の治世については、どう思うかね?」

「ん?それは....俺は良いと思うぜ。人類が生まれ変わり、進歩し続ける。戦争や争いといった人間の醜いところはあるが、それでも悪くはないだろ。」

「無論、私もそこを踏まえても女神は完璧だと思った。」

(思った?.....過去形だな。マリィにゾッコンなこいつが珍しい。)

 

 

蓮はメルクリウスにしては珍しい態度に、少し不安を抱いた。それが的中したのか、彼がある事実を突きつける。

 

「最近分かったのだが、マルグリットにも欠点があったのだ。それは、お前や私みたいに、邪魔者を排除できないんだよ。例えば、私は必ずマルグリットに座を引き渡すために、黒円卓などの舞台装置を用意し、永劫回帰を繰り返した。そして刹那は、愛する平穏のために、自分の愛するもの以外が邪魔しないように、時間を止める。そういった感じに、邪魔な不純物は排除した。しかしマルグリットにそのような真似はできない。事実、このように醜い怪人すら出現を許してしまう宇宙へとなってしまった。」

「....」

 

メルクリウスのその言葉に、蓮の表情は曇っていた。勿論、蓮は事実を知ってはいたが、或いは気付いてないふりをしていたのかもしれない。しかし、分かっていたとはいえ、言葉として突きつけられたら気持ち的に参ってしまうものだ。

 

「無論、彼女の手を汚さぬよう、我ら守護者がいるのだ。だからハイドリヒには率先して動いてもらうことにしたのだよ。なるべく無駄な殺生をしないために、ヒーローとして活動してもらっている。」

「なるほどな、あいつに悪の芽は早めに潰してもらうってわけか.......実際、あいつの方が俺たちよりも戦闘センスはズバ抜けてるからな。俺とお前の渇望は、どちらかというと防御型だしな。」

「然り、故にこれから先女神の治世が続くのは、ハイドリヒの努力次第というわけだ。勿論、私達も指をくわえて見てるわけにはいかないがね。」

「ああ、だから俺もおかしなカルト集団は片っ端から潰している。実際殺しても満場一致で誰も文句は言わないようななクズな連中ばかりだった。」

「結構なことだ。私も彼女を塗り替えようとするものなど、許さんよ。」

 

そう言って、二人はこれ以上言葉を交わすことなく、この場を去っていった。蓮は女神のいる場所へ。メルクリウスは、誰も知らぬ場所へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、その日の深夜。

 

 

 

 

 

 

ガシャン!

 

『ミツケタ.......コレガ、ウチュウノハシャノナキガラカ。』

 

メタルナイトは、宇宙船を解体し、ボロスの亡骸を発見した。その亡骸を、大きなカプセルへと仕舞う。

 

『スバラシイエネルギーダ。コレナラバ、トクイテンヘトススムホドノパワーモ、タリルダロウ。アトハ、ムゲンノタマシイヲ、キュウシュウスルホドノキャパヲドコカデ....』

「どこかで、何かをするつもりですか?」

『っ!』

 

突如背後から声が聞こえた。背後には、いつから居たのか、ベアトリスが再び剣を突きつけていた。

 

「やはり、あなたの目的は、女神の治世を塗り替えようとすることだったのですね。宇宙船を狙っていたのも、空間に穴をあけるためのパワーを奪うために....下衆な行いですね。何の目的の為にそんなことを!」

『トウゼンダ、リンネテンセイノウチュウナド、ジツニツマラナイダロウ。ソンナノデチキュウノジュミョウヲムダニスルナラ、カンペキナセカイヘイワヲ、ジツゲンスルコトワリヲオレガ.....』

「ふざけないで!!」

 

 

バリィィィィ!!!

 

 

ベアトリスは、メタルナイトの言葉を最後まで聞かずに、創造を発動して強力な刺突を頭部に突き刺した。

 

「あなたに、彼女の何がわかるというんです!何のために、怒りの日があったと思ってるんですか!何のために......っ!」

 

怒り任せに叫びながら、ベアトリスは剣をメタルナイトに突きつけていた。咄嗟に我に帰るが、その頃には、メタルナイトはボロボロになっていた。

 

「しまった、つい感情任せになってしまった.....けど、どうしても我慢の限界だった。いくら何でも、メタルナイトは外道すぎる、我らの黄昏は、絶対に奪わせはしない!」

 

ベアトリスはそう胸に刻み、この場を去り、この事実をラインハルトに伝えることを決意した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




久々にDiesをプレイしましたが、やはりマリィ√の蓮とマリィの対話は心が癒されます。汚れてた心が洗われる気がします。
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