黄金の獣は真なるヒーローを目指す   作:刹那

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大変お待たせしました!就活って大変ですね.....履歴書書くのかなり辛い....



そして今回から、レミリアvsラインハルトが始まります!


番外編 結局誰が強いの選手権大会 その6

しばらくして、サイタマは会場内に戻ってきた。その頃には咲夜vs閃光のフラッシュの試合が始まっている頃だった。

 

「ただいまー戻ったぞ....って、もう次の試合始まってんのな。」

「あ、先生、お待ちしておりました。」

「ようやく帰ってきたか。サイタマよ。」

「ゲッ、ラインハルト....」

 

サイタマの表情が少し青ざめた。ラインハルトの様子を見たことで、風頼との試合前の約束のことを思い出したのだ。

 

「あ、あのーラインハルトさん?や、約束の件なんですけど....その....なんと言うか....」

「まあ、ガッカリではあったよ。友と決勝戦での頂上バトル。非常にロマンがあるではないか.....実現できたら、さぞ気持ちよかったであろうに。それを卿は....」

「ホント、すんません.....」

 

ラインハルトが目線を合わせず、淡々と述べる様子に、サイタマは非常に申し訳なさそうに謝るばかりであった。

 

「と、まあ。意地悪な真似事はこれまでにして....実はと言うと、面白いものが観れたから別に落ち込んでいるわけではないのだよ、サイタマよ。」

「え、マジで?」

「そもそも、あの少年と戦った卿に聞くが、何が原因で負けたか卿はわかっているかね?」

「えーと、『油断』とか?」

「それもあるな。だが、それだけならば、あの少年に対して、ほぼ全て上回っている卿に勝つには、いささか材料が少ないな。」

「じゃあ一体なんなんだよ?」

「簡単なこと、『相性』だ。」

 

 

ガタッ!

 

 

ラインハルトがそう言うと、隣に座っていたジェノスが急に立ち上がり、叫んだ。

 

「馬鹿な!人類を超越した先生が、あの小僧に相性を利用されただけで負けるなんて....それこそそっちの方があり得ないだろう!」

「落ち着けジェノス、まだ話は終わってない。これは私の持論だが、戦闘スタイルというものは基本的に3つのスタイルがあり、それぞれ三竦みの関係になっていると思う。わかりやすく言うと『ジャンケン』だな。それぞれの特徴を述べるなら.....

『グー:攻撃主体型。』

『チョキ:テクニック変則型。』

『パー:カウンター防御型』

て言った感じだな。わかっていると思うが、当然、サイタマはグーの型にはまるわけだ。というかそれ以外あり得ん。」

「だろうな。」

 

すると、先程からメモを取っていたジェノスが、横からラインハルトに質問した。

 

「となると....曲がりなりにも先生に勝ったあの風頼という少年はパーのタイプというわけか?」

「そう言うことだ。風頼少年の能力は、間違いなくバリアを作り上げる能力だ。サイタマとは逆の方向、典型的なパーの戦闘スタイルだ。」

「なるほどねぇ....ん?」

 

話を聞いていると、サイタマは突然とある疑問が思いつき、ラインハルトに聞いた。

 

「なあ、だとしたら同じスタイル同士戦ったらどうなるんだよ?ずっとアイコ同士だったら勝負つかないじゃねえか。」

「そうなったらあとは自力の勝負になるな。つまり『純粋に相手より強い手』を出した方の勝ちとなる。」

「要するに、俺と先生の力関係になりますね。」

「え?お前、焼却砲あるじゃん。チョキじゃねえの?」

「いえ、これはあくまで殴り合いが通用しない相手用のプラスα要素ですよ。だから俺も基本的にはグーの型にはまります。ほら、俺の必殺技には『マシンガン・ブロー』だってあるじゃないですか。」

「あー、そうか。」

「そして、俺と先生のパンチ力を比べると、当然、先生のパンチの方が圧倒的に火力が高い。だから先生のグーが上位的な存在になるわけですよ。」

「フフ、どうやら弟子の方がそれなりに理解が早いらしいな。」

「う、うるせえよこの野郎!」

 

ラインハルトはくすくすと笑いながらそう言うと、サイタマはそっぽ向きながらそう言った。

 

「だとしたら、ラインハルト。お前の戦闘スタイルはどれになるんだ?」

「あ、それは俺も気になるな。俺とジェノスだけが明かされて、お前だけ秘密なんてのは無しだぞ。」

「ふむ、そうだな.....」

 

 

バッ!

 

 

するとラインハルトはおもむろに席を立ち、型にかけている外衣を揺らしながら、その場を立ち去りながら答える。

 

「それは私の試合を見ていればおそらくわかる。応援の方、頼んだぞ。」

「は?おい、待て!まだ試合は終わってないぞ!」

「あと数秒経てば終わる。」

 

 

カッカッカッカッ......

 

 

そう言いながら、ラインハルトは観客席から立ち去った。ジェノスとサイタマは高いに頭に?のマークをあげていた。

 

 

オォォォォォォォォォォ!!!

 

 

すると突然、観客の声が一気に大きくなった。急いで闘技場を見ると.....

 

「こ、これは!?」

 

なんと、いつの間にかフラッシュの周りに大量のナイフがばらまいており、その中の幾つかのナイフがフラッシュの体に刺さっていたのだ。

 

 

 

 

 

 

闘技場

 

 

 

 

 

「ぐっ....不覚!」

 

 

バッ!

 

 

「勝負あり!この試合、『十六夜咲夜』選手の勝利です!」

 

 

ワァァァァァァ!!

 

 

「おい、あのフラッシュさんが完全に避けきれてなかったぞ?」

「あのメイド何をやりやがったんだ。一瞬にして、フラッシュさんの周りにたくさんのナイフを....」

「わかった!あのメイドは、物体を量産する能力だ!」

「ちげーよ!ナイフをたくさん出す能力だろ!」

「いやいや、自分や物体ごと、瞬間移動させる能力だろ!」

 

二人の試合を見ていた観客は各々の考察を出し合いながら、咲夜の能力を考察していた。そして、勝者宣言された咲夜は、そのまま戻ろうとすると.....

 

「待て.....」

「まだ何かありますか?」

 

閃光のフラッシュが、咲夜を呼び止めた。彼はフラフラとよろめきながらも、咲夜の方へと近づく。

 

「貴様のような実力者を、メイドとして腐らすにはもったいない....ヒーローになる気はないか?それほどの力があるなら、容易にS級に入れるだろう。」

「なんの事かと思えば....生憎と、私が戦うのはお嬢様のためです。有象無象の人のために、力を使う気気なんて微塵もありませんわ。」

「.....それは残念だ。」

「....ただ。」

「ん?」

「ヒーローの中には、あれほどの化け物がたくさんいるのですか?」

 

フラッシュは不思議に思い、咲夜の目線を追った。咲夜の目線の先には、ラインハルトの席を指していた。

 

「ラインハルトの事か....奴は最近S級になったばかりの新人だ。実力の程は、俺はあまり知らないが。今日の大会を見るに、S級としては十分な実力だな。」

「.....そうですか。」

(いえ、トップクラスのヒーロー程度の実力はあり得ないわ!私の思い違いでなければ、奴は.....)

 

咲夜はそう考えながら、闘技場を後にした....そして、直様彼女の主『レミリア・スカーレット』の元へと駆け寄り、彼女にある事を伝える....

 

「お嬢様、聞いてください!お嬢様の次の対戦相手、ラインハルトは恐らく....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、暫くして

 

 

 

 

 

 

 

 

『お待たせしました!これより、準々決勝最終試合『レミリア・スカーレットvsラインハルト・ハイドリヒ』の試合を始めます!両者、入場をお願いします!』

 

 

ザッ!

 

 

ザッ!

 

 

ワァァァァァァ!!!

 

 

「......」

「......」

 

ラインハルトとレミリアが入場すると、会場から大きな歓声が弾けた。両者とも、かなりの美形であり、ミーハーウケが良かったのだろう。すると、レミリアはスカートの端をつまみ、軽く広げつつ一礼をし、貴族の女性らしい挨拶をした。

 

「初めまして、ラインハルト・ハイドリヒ卿殿。自己紹介させてもらいます。私、紅魔館の主にして、誇り高き吸血鬼『レミリア・スカーレット』と申します。以後、お見知り置きを.....」

「おや、意識の高い淑女は、男からのリードを待つものではないのかね?」

「あら、そうとは限らないわ。真のレディと言うものは、率先しつつも、あえて自分からレディファーストをするものよ。待ってるだけの女なんてつまらないでしょ?」

「成る程な。」

 

ラインハルトは、これは珍しいものが観れたと、クスリと笑った。そして、レミリアの礼の整った挨拶に応えるように、服装を整え、右腕をLの字に曲げ、頭を軽く下げ、紳士らしい会釈を、レミリアに対して行った。

 

バッ!

 

「では、私も自己紹介をさせてもらおうか、スカーレット嬢。私はS級第14位のヒーロー『ラインハルト・ハイドリヒ』と申す。此度は異世界から卿のような令嬢が来てくれて、まことに光栄の極みだ。」

「ええ、こちらこそ。」

 

そして、互いに一礼が終わると、ラインハルトはレミリアに幾つか質問を行った。

 

「いくつか卿に聞きたいことがあるが、いいかね?」

「良いわよ、何かしら?」

「まず、あの執事服の少年だが、卿の部下と考えても良いのかね?」

「ええ、紅魔館の執事長よ。とても頼りになるわ。」

「では、卿とあの少年の実力は、どちらが上かわかるかね?」

「そうね....彼は天才よ。スペルカードによるバトルを、短期間で覚えたんだから、あと何年かすれば、追い越されちゃうかもねぇ....」

「.....そうか、では現状は卿の方が強いと自負はしているわけか。」

「あら、好意的な解釈ね♡」

 

 

ニタァ.....

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ.......

 

 

 

先ほどまでの貴族の社交ような雰囲気はどこへと消えたのか、2人を取り囲む雰囲気が明らかに変わっていた。特にレミリアは、紅の目をキラにと輝かせ、口からは鋭利に尖った犬歯をちらりと見せながら微笑んでいた。まるで、この場にいる全ての生き血を一滴残さず吸い殺さんとばかりに。

 

 

『え...えっと、キ、キングさん?この試合はどのような結果を待ち受けてると思いますか?わ、私にはとても見当がつきません!』

「.......」

 

 

ドッドッドッドッドッドッドッドッ!!

 

 

(キングエンジン鳴らしながら黙ってる!?これは、黙って見てろってことか!?)

「えっと、それでは審判の方は、開始のコールをお願いします!」

 

司会の男はそう思い、これ以上キングに関わることをやめた。もっとも、とうのキングは.....

 

(下手のこと言ったらハイドリヒ氏になんかやられそうだから黙ってよ。)

 

そう判断し、あえて黙っていただけなのだか、誰もそれを察することができなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして審判係の人が闘技場の中心絵と駆け寄り、両者を見定め、小銃を挙げた。

 

 

『レミリア・スカーレットvsラインハルト・ハイドリヒ。いざ尋常に....勝負!』

 

 

パァン!

 

 

 

銃の音と共に、試合が始まった。

 

 

「スペルカード『神槍 スピア・ザ・グングニル』」

 

 

カッ!

 

 

ドゴォォォォォッ!!!

 

 

 

(((((は、初撃から大技ぶっ放したぁぁぁぁ!?)))))

 

 

 

レミリアは審判の開始のコールのあと、すぐさスペルカードを取り出し、ラインハルトに向かってその技を繰り出した。その唐突すぎる行動に、観戦席にいる紅魔館組は驚く。

 

「お....お嬢様、いきなりぶっ放しすぎじゃあ。対戦相手の人、間違いなく死んでますよ.....」

 

美鈴は苦笑しながらそう言った。だかその時、隣にいるパチュリーが何かに気づいた。

 

「おかしいわね。レミィったら、あんな初見殺しのような真似したのに.....なんか表情硬いわね。」

「え?」

 

再び闘技場に視線を移し、レミリアを見ると....

 

 

「チッ.....」

 

 

確かに、彼女は何か苦虫を潰したかのように表情をしていた。そして、レミリアの目線の先から、声が響き渡る。

 

 

カッ!

 

 

「ふむ、ずいぶんな挨拶だな。幻想郷では、これが当たり前なのかね?」

「....いいえ、私があえてそうしただけよ。小手調べなんて性に合わなしい、あなたには必要ないと判断したからよ。」

「.....よかろう、ではこちらも遊びなしの戦闘と行こうか。」

 

巻き上がった煙の中から、颯爽とラインハルトが現れた。頬から数センチほどの擦り傷があるが、それ以外の傷は見当たらない。それ確認したレミリアは苦虫を噛んだような表情をする。

 

(明らかにおかしい!『私の運命を操る程度の能力』で、絶対にラインハルトが串刺しになる運命を選択したにもかかわらず、奴は私がグングニルを放つ刹那、すでに避けていた!もし奴が、私と同じ概念操作系能力者であれば、対策は可能ではあるけど.....)

「形成 (Yetzirah―)」

 

レミリアがそう考えてる最中、ラインハルトは目標を見定めるような構えで、自身の聖遺物の形成を行った。

 

 

オォォォォ......!!

 

 

「聖約・運命の神槍 (Longinuslanze Testament)」

(そしてあれは、ロンギヌスの槍!?マズい、あれは私の記憶が正しければ神殺しの.....)

「では....行くぞ」

 

 

バッ!

 

 

「っ!」

 

 

ガギィ!

 

 

ラインハルトはレミリアの方へと一気に接近し、ロンギヌスの刃で首へと向かって横薙ぎを放った。レミリアは直様グングニルを手元へ呼び戻し、横薙ぎを防御した。

 

「ぬん!」

 

 

ドガァァァァッ!!!

 

 

「あぁっ!」

 

 

しかし体格差がモロに出たか、ラインハルトはそのまま防御を無視して無理矢理力そのままレミリアを弾き飛ばした。もっとも、レミリアは吸血鬼ゆえに、普通の人間相手ならまず力勝負で負けふことはほぼない。ラインハルトがあまりに強すぎるのだ。

 

(馬鹿な....大木すら片手で潰せる吸血鬼の腕力相手に、純粋な力比べで勝っただと!?奴の腕力は地獄の鬼と同じほどか!?)

「卿はいささか軽いな。まあその身体では無理もないか。」

「体が大きいと、その分スピードが落ちるから、このくらいの大きさがベストなのよ!」

 

レミリアは一旦空中へと飛び、体勢を立て直した。そして、ある疑問が確信へと変わったことに気がついた。

 

(咲夜が言ってたことに信憑性が増したわね。奴は恐らく幻想郷でも最上位クラス...,いえ、もやは幻想郷のすべての住民が束になってもきついわね....ロンギヌスの槍を出した時点で、ほぼ間違いないでしょうけど...)

 

そう考えながら、レミリアは試合前の昨夜の言葉を思い出した。

 

 

 

 

ーお嬢様、私は先ほどの試合のある時、時を止めて行動していました。そしてふと、辺りを見渡していたのです。

 

 

(咲夜が止めた時間は咲夜だけの世界。ゆえに、博麗の巫女や、あの八雲紫すら、止まった時間の中で動くのは不可能。私だって無理だもの。)

 

 

ーその時気付いたんです。一人だけ、まぶたを動かし、私をじっくりと見ているものがいたことを....

 

 

ーそいつこそがお嬢様の次の対戦相手『ラインハルト・ハイドリヒです。

 

 

ーお嬢様、気をつけてください。私の予想が正しければ、

 

ー奴は

 

(こいつは....)

 

 

 

「(創造神クラスの実力者。宇宙の概念すら飲み込むほどの化け物)よ。」

「.....吸血鬼に化け物呼ばわりされるとはな....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 




ちなみに、現在各キャラのステータス表を書いているのですが、数値の振り分けが難しい.....特に比較対象の戦神館の振り分けにかなり悩みます.....盧生組はなんとか終わったんですが....廃神が難しいです(泣)
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