新生バベルのトランスポーター   作:tto2098ut

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初執筆みたいなものです。二次創作は猶更です。駄文ですがよろしくお願いします。

Wもといウィシャデル、彼女はテレジア殿下の超ファンどころかストーカーレベルなわけですけども。今や理想を継いで立派になりましたね。

じゃあウィシャデル議長のファンがいてもおかしくないよね、というお話です。
何故リーベリなのかと言われると...
サルカズでよくね?→ヴィクトリア編どうしてたの?ってなっちゃうので。
軍事委員会側にいたらウィシャデルからの好感度は0どころかマイナスから始まっちまいますからね。
基本オリオペが一方的にいろんな人を認知しています。

基本原作の内容は書きません。ただ気が向いたら書くかもしれません。気まぐれです。
やりたいようにやります。


プロローグ

「ねぇ、ドクター。」

 

「うん。」

 

「なんで私が今日秘書なの?」

 

「暇そうだったのが君しかいなかったから...頼むよ。」

 

「まーロドスには長くいる予定だったし、議長もいるからいいんだけどさ。」

「高くつくよ~?」

 

「ちゃんと給料は払ってるじゃないか...」

 

そういうと彼女は、右手でオッケーマークを作り、左右にフリフリと振った。

そしてすぐに、私の隣にある執務机に座り、書類仕事を始める。

実際彼女の業務をするスピードは速く、私は至極助かっていた。

 

私はドクターと呼ばれている、このロドス・アイランドの責任者だ。

とは言っても記憶喪失で、前のロドス・アイランドは源石に呑まれて使えなくなってしまった。

プリースティスやラテラーノでの一件があってから、ただでさえ忙しかったロドスはさらに忙しかった。

オペレーター達は常に仕事をし、アーミヤやMon3trにも仕事を手伝ってもらっている。

ケルシーは...

 

彼女は、コードネーム、ファイアフライ。

「カズデルのトランスポーター」を自称している。

 

カズデルにはサルカズしかおらず、しかもテレシスのあれこれでほぼ壊滅状態で国のような立場にはないと聞いていたが、どうやらウィシャデルや軍事委員会により再建されてきているらしい。

シージの頑張りにより、ヴィクトリアもマシになってきている今、どうやらカズデル...もとい、ウィシャデルの再建した「バベル」は外交を望んでいるらしく、サルカズにあまり偏見のない場所や、ロドスと取引をしている。そのトランスポーターを担当しているのが彼女だ。

 

「カズデルのトランスポーター」という言葉にあまり間違いはなく、ロドスからの薬品を運送したり、カズデルの特産...?や書類などを届けてくれる。

彼女がいるからこそ、バベルとロドスは恐らく友好な関係を築けているのだ。

 

カズデルでは今、勉強を重視しているらしい。学校が立ち、幼いサルカズを教育しているというのだ。ヘドリーの言っていた事が、着々と叶いつつある。

...そういえば、ヘドリーとイネスは何をしてるのだろうか。

 

「ねぇ、ファイアフライ。」

 

「ん~?何ー?」

 

「ヘドリーとイネスって、今は何をしてるんだ?たまにロドスに来ているのは見かけるのだが...」

 

「あーあの二人か。あの二人はね「あたしが説明してあげる。」わー議長~!!」

 

ふと扉を見ると、そこには扉を開け放ち、近くの壁に寄りかかっているウィシャデルがいた。

ウィシャデルを一目見たファイアフライは、ぎちょ~♥と鳴き声のような物を上げながらメロメロになっている。

惚れている...らしいが。

 

「あいつらは今カズデルで店をやってるわ。」

 

「店?」

 

「雑貨店よ。アツアツのお二人でお店なんて開いちゃって...あれでまだ結婚してないってんだから、びっくりよ。」

 

「そのお店行ったことあるんですけど!!結構色々売ってて便利なんですよ!!日記帳とか!!!」

 

ファイアフライは明らかにテンションが上がっている...ウィシャデルが居る事がとてもうれしいらしい。

 

「ま、そういうことよ。」

 

「はぁ。」

 

「なによ。聞いてきた癖に興味なさそうな反応しちゃって。」

 

「いや...君は...」

「暇なのか?」

 

少し疑問に思っていた事をウィシャデルにぶつける。議長と言うからには忙しそうな物だが、世間話ができるほど暇なのだろうか。

暇に越したことはないが、議長とは何をしてるのだろうか。

 

「暇よ、残念ながらね。だから忙しそうなドクターさん達にはサプライズをプレゼント。」

 

彼女は焼きジャガイモを投げてきた。ファイアフライの分もあるらしい。

 

「わ~...!」

 

彼女はとてもうれしそうな目でそれを見つめている。

 

「マンフレッドとかの文字が書ける人達が今は色々やってるの。」

「文盲の議長は今は必要ないらしいわ。」

 

「象徴、みたいな感じじゃないの?議長は。」

 

「まあそんなもんよ。多分また何日かしたら呼び出されるんでしょうね。」

 

そう言って彼女が自嘲気味にハッと笑った後。

彼女の懐から電子音が鳴る。

 

「はーい、ウィシャデル議長ですよっと。...はぁ?今から?...チッ...フラグってやつかしらね、あたしはすぐカズデルに戻るわ。仕事ができちゃったらしいの。」

 

「そんな...せっかく休み合わせたのに...」

 

ファイアフライはがっくりと項垂れている。

 

「それじゃあね。」

 

彼女が去った後。

しばしの間沈黙が走り、

「...ところで、ドクター。」

ファイアフライが口を開いた。

 

「どしたの。」

 

「カズデルのトランスポーターって、バベルに入れるかな。」

 

「実際役立ってるならできそうだけど。まずあれ自称じゃないの?」

 

「失礼な。しっかり働いてるよ、私は。」

「いや、ちょっとカズデル行こうかなって...」

 

「ウィシャデルに会いに行くの?」

 

「もちのろん。」

「私は議長のファンガールみたいなもんだよ。」

 

「リーベリってカズデルに入れるんだね、今更だけど。」

 

「元々あまり国としての体裁を為してないから、容易だよ。」

「もちろん歓迎はされないし、鉱石病まっしぐらだけど。」

「私も患者だし。」

 

あちこちを駆け巡るトランスポーターという職業は、常に鉱石病のリスクが裏にある。

というか、ほぼかかる可能性の方が高いのだ。ペンギン急便の人達はよくやっていると思う。

特にカズデルは源石と縁が深い場所だ。そこのトランスポーターとなれば、感染はほぼ必至だろう。

 

「それじゃ。」

彼女も同じように、去っていく。

焼きジャガイモは一口も齧っていない。

 

「あ、仕事...まあいいか。自由にさせてあげよう。」

 

...さて...

 

コンコン。

「ドクター。今少しいいか?」

 

「オッダか。どうぞ。」

 

「仕事の書類と...後、今ファイアフライが出て行ったよな。」

 

「ありがとう。...そうだね。」

 

「W...ウィシャデルがテレジア殿下のストーカー...ゲホン。ファンをしてたのはバベルの頃からいるメンバーの中では結構有名だけど...同じような人が現れるとは、って思ってさ。」

 

「あぁ...なるほど。私は覚えていないけど、アーミヤとかがたまに話してくれたよ。」

 

「後はScoutさんくらいかな...はぁ。」

 

「...とりあえず、書類は受け取ったよ。」

 

少し雰囲気が暗くなってしまった。

私はバベル時代を覚えていない上にケルシーは行方不明...死亡ではない。私はそう信じている。

同時に、思い出のあるロドス・アイランドは使えなくなってしまった。

オッダは数少ないバベル時代からいるメンバーの一人だ。

私は不意にため息をついた。

 

 

 

 

 

「ふんふんふ~~ん♪」

 

私は車を運転していた。

ドクターの部屋を出て、すぐにカズデルへと出発する準備を整えてる最中だ。

ロドスは結構動くから、他の国から国へと行くときの物資の補給地点、中間地点としてちょうどよく、私は特に何も考えずロドスと契約を結んだ。

鉱石病の治療にも、ロドスは一役買っているためさらにちょうどいい。一回倒れた時は、ヴァルポっぽい小さな女の子が対応してくれた。

 

そして、私は果てしなく気分がいい。

それは何故か。敬愛するウィシャデル議長に一目会えたからだ。

私は元々シラクーザ生まれの、リーベリだ。

シラクーザにリーベリは少ないため、学校とかにいた時は結構変な目で見られる事もあった。

それでも、良好に過ごしていたと思う。

 

とある時、鉱石病にかかっちゃった。

誰かにバレる前に、両親に最後の挨拶をして...私は一人旅に出た。

合間合間で結構色々な国にも行った。

リターニア、ヴィクトリアとか。

当たり前ではあるんだけど、感染者に優しい国なんてなかった。

追放は当たり前、入国不可、果ては迫害まであった。

ウルサスは観戦者差別が酷いというから寄らなくて正解だったかもしれない。

もしかしたら死んでたかも。

 

んで、私は最終的にカズデルにたどり着いた。

サルカズの土地であるそこは、感染者の土地みたいなものでもあった。

サルカズはそもそも源石と縁が深い種族が故に、迫害される事はなかった。

リーベリである事を理由に色々ありはしたけど。

 

「よし!」

 

荷造りが終わって、奮起するように立ち上がる。

幸いロドスからの物資は色々貰った。

薬、食物。お金。

これだけあれば、野宿で1か月暮らせるくらい。もちろん食料調達はしないとだけど。

 

「いざ、カズデルへ!...慣れた土地だけどね。」

 

誰に言い訳するわけでもなく、私は車に乗った。

少し運転するにつれ、ロドスが離れていくのが見える。

少し名残惜しくはあるが、ウィシャデル議長に会う事が最優先だ。

同乗者とかはいないため、鼻歌を歌いながら運転する。

 

今回ロドスは炎国の近くに停泊していたため、半日近く運転していれば、カズデルが見えてきた。

大きな炉に、連なる数々の家。

でっかくある軍事委員会の建物。

見慣れた景色だ。

 

「はーついたついた。」

 

名目上の入国審査を終わらせ、私はカズデルに入る。

今日の目的地はあの雑貨屋だ。

ヘドリーさんやイネスさんと面識はほぼないに近い...というか、私が一方的に知ってるだけだ。

ヴィクトリアの戦争の時に、少しヘドリーさんと目が合ったくらいかな?

私はあの時、ロドスの臨時オペレーターとしてちょっと強力してたから。

ライフボーン奪取の時に、下の掃除を少ししていたくらい。

 

チリンチリン。

店に誰か入った事を知らせるベルが鳴る。

 

「いらっしゃい。」

 

棚の整備をしていたイネスさんと、カウンター奥に腰掛けるヘドリーさんがそこにはいた。

 

実は、カズデルに寄る度に私はこの店による...と言っても、まずこの店ができたばかりだ。

まだ7回程度しか訪れていない。

 

「あぁ、いつものリーベリのお客さんね。ソーダとメモ、ペンだったかしら?」

 

「わぁーっ!!!」

 

「...」

「...」

 

二人から、きょとんとした目でこちらを見られた。

いきなり奇声を上げればそりゃそうだという物でもあるが。

 

「お、覚えてくださってるんですか?!」

 

「まあね。結構な大荷物を抱えてきて、毎回ソーダとペン、メモ帳を買っていくんだもの。」

 

「特徴的だな。しかも、カズデルにわざわざ来るリーベリなんてそういない。」

 

ヘドリーさんがイネスさんに同意するように、うんうんと頷いている。

...大男のエプロン姿は中々面白いが、私はそれ以上にこの二人に覚えてもらっている事が嬉しくてたまらない。

 

「ま、まさか覚えてくださっているなんて...!」

 

「...客を覚えるのがそんなに変かしら。」

 

「いえ、いえ!ヘドリーさんやイネスさんなんて、有名人ですよ?!」

「そんなお二人に覚えてくださっているなんて...自慢できるくらいです。」

 

「...そんなに名が広まっているのか、俺達は。」

 

「そりゃあもう。ライフボーン奪取の第一人者方ですから。」

 

イネスさんがポリポリと頬を掻いた。

「それで。」

「貴方、毎回カズデルに何しに来てるの?」

 

「リーベリがカズデルにいる理由も不明だ。」

 

 

 

時は少し遡り...

 

「ねえ、ヘドリー。」

 

「何だ。」

 

「あの、結構店に来るリーベリ。」

 

「ああ...ソーダの子か。」

 

「そう。あの子、カズデルに何しに来てるのかしら。」

 

「さあ...」

 

「ちょっと気にならない?」

 

「気にならないと言えば、嘘になるな。」

「カズデルはサルカズの土地だ...逆に言えば、他種族への偏見や差別の風潮が少しある。」

 

「少し?」

 

「...放って置け。」

「少なくとも、カズデルははっきり言って安全な場所ではないが...」

 

「今度来たら、聞いてみようと思うの。」

 

「そうか。もし聞けたら、結果を教えてくれ。」

 

 

 

 

 

時は戻り...

 

そういう経緯があって、ヘドリーとイネスはリーベリに少し話をしたいと思っていた。

 

 

「カズデルに来る理由、ですか?」

「うーんと...私はリーベリですが、カズデルに救われたから、でしょうか。」

「見ての通り、私は"これ"なので...」

私はそう言って、肩に生えた結晶を彼らに見せた。

 

「祖国から逃げて来た身なので、感染者差別がないカズデルは比較的居心地のいい場所でした。」

「少なくともそこで生きていけましたから。外よりよほどいいです。」

 

「...なるほど。感染者だったのか。」

 

「ええ。アーツも使えますよ?」

 

「見せなくていいわ、備品が壊れたら困るもの。」

 

「そんなことしませんよ。」

 

「後は、トランスポーターとしてカズデルで働き始めたんです。」

 

「ほう。カズデルからサルカズじゃないトランスポーターが出るとは。」

 

ヘドリーさんは、そういってメモ帳のような物を取り出した。

 

「少し気になるんだが、経緯などを教えてくれないか。」

 

「まあいいですよ。」

 

「さっき言った通り、カズデルに救われたので...少し恩返しをしたかったんです。」

「少し前はロドスにいたんですが...特になにもせず、日雇いの仕事をして身銭を稼ぎ、暮らしていたんです。」

「定職が欲しいな、と思ったのと、今カズデルは議長のおかげで色々外交とかも始まっているじゃないですか。」

「それの少しでも手助けができたらな、と思った次第です。」

「もちろん軍事委員会に掛け合って資格のような物も頂きましたよ。」

「変人を見る目で見られましたが。」

 

「まあカズデルで働きたいなんて言い出すリーベリなんて今までいなかったでしょうね。」

「前までのカズデルだったら、命までなかったかもしれないわけだし。」

 

「また時代が変わったんだろう。いい兆候だ。」

「わざわざ聞かせてくれてありがとう。」

 

「いえいえ、私はただの客ですから。いつも商品をありがとうございます。」

 

「...そういえば、トランスポーターって言ってたわよね。」

 

「はい、そうですが...」

 

「仕入れのお願いってできるかしら。」

 

「...ええ、もちろんです!」

「私にできる物なら、なんでも。」

 




基礎情報
【コードネーム】ファイアフライ
【性別】女
【戦闘経験】なし
【出身地】シラクーザ
【誕生日】12月8日
【種族】リーベリ
【身長】164cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、感染者に認定。

能力測定
【物理強度】標準
【戦場機動】優秀
【生理的耐性】標準
【戦術立案】欠落
【戦闘技術】標準
【アーツ適正】標準

個人履歴
カズデル天災及び物流トランスポーター。
元々感染者として鉱石病治療のためロドスに運び込まれたが、回復と同時にオペレーターとして志願。トランスポーターに就職したのは最近であり、今はロドスの臨時オペレーターとして活動中。

健康診断
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。
循環器系源石検査の結果においても、同じく鉱石病の兆候が認められる。
以上の結果から、鉱石病感染者と判定。

【源石融合率】14%。
体表に源石結晶が生成されている。主に肩だが、他にも様々なところに小型の結晶が確認。

【血液中源石密度】0.26μ/L
病状には厳密な経過観察が必要である。
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