『三好in艦これ1945』   作:零戦

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第一話 提案、準備期間

 

 

 

 

 

 かつて、日本を破滅から救った三好将和。その将和もとうとう老いには勝てず、妻夕夏と共に永眠した。

 

 

 

「夕夏、あの世でもよろしく頼むよ」

「任されたわ貴方」

「暫くしたら私もそちらに行きますよ」

 

 

 

 息を引き取った二人に美鈴は涙を流しながらそう呟くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁた艦隊司令官はなぁ……」

「文句を言うな将和。エラー娘に頼まれたんだから仕方ない」

 

 20✕✕年淡路島、将和と悪友でもある長谷川清は何の因果かは不明だがエラー娘によって艦これの世界に転生しエラー娘の手引きによって二人とも提督にされ淡路島警備府に中佐として着任していた。しかしながら二人とも厄介払いに近い形である。

 提督に就任した時、色々とあーだこーだ言ったせいで二人とも上層部に睨まれ左遷場所とも言える淡路島に異動させられたのである。この上層部の行いに将和はキレていたがエラー娘に日本の事を頼まれた事もありそこまで反論する事はせず、資源の輸送等を清と一緒にしていたのである。

 

「それと……話を聞いたらまた横須賀の方でドンパチしているらしい」

「イベントか? よっぽどイベントが好きみたいだな」

 

 清の言葉に将和は溜め息を吐く。新海域等の解放にイベントと称して提督達の士気を向上させようとする大本営のやり方に将和と清は飽き飽きしていたのだ。

 

「なぁ清……俺達は何処で間違えたんだろな……」

「……言うな将和……飲むなら付き合うぞ」

「飲み過ぎたらお前んとこの龍田に怒られるわ」

 

 清の言葉にそう言って肩を竦める将和であった。そんなある日の夜、将和が提督室で執務をしているとエラー娘がやってきた。

 

「久しぶりだなエラー娘?」

「あぁ……このところ忙しかったからな」

 

 将和は空のコップに日本酒を注いでエラー娘に渡す。そして二人で軽い酒盛りが始まり、二人は幾分かのアルコールを摂取している時に不意にエラー娘が口を開いた。

 

「……政府と大本営の件は済まない……私も口酸っぱく言っていたつもりだが……どうも向こうは私を嫌っているようだ」

「気にする必要は無い。向こうが貶してるんだ、此方も貶しても構わん」

 

 エラー娘の言葉に将和は笑みを浮かべる。

 

「そこでだ三好将和……かつて、貴方が時を越えたように今回も時を越えないか?」

「………………」

 

 エラー娘の言葉に将和は即答を避け日本酒を飲み干す。エラー娘が言っているのは「過去の日本に行き日本を救わないか?」 そう言っているのだ。

 

「……それはどの着地点によるか……だと思うが?」

「淡路島一つ」

「……懸念事項は多くないか?」

 

 エラー娘の言葉に将和は溜め息を吐く。島一つというが淡路島はただの島ではない。今でこそ深海棲艦との戦争とそれに伴う地震と津波で13万人近くいた人口は3万人近くまで減少しているが民間人はいるのだ。

 

「それについては心配ない。住民は現代に残って頂く。飛ばす余力は『向こう』も無いとの事だ」

「向こう……?」

「そう、向こうだ」

 

 エラー娘の言葉に将和は溜め息を吐いた。どうやら思っていた以上に向こうは怒っているらしいときた。将和もまさかとは思いつつも『向こう』の事は聞かない事にした。

 

「過去と現代の淡路島を入れ替えると?」

「その通り。過去の淡路島にいる人間も向こうに残って頂くからそこら辺の心配はない」

(心配というかあれやけども……)

「つまりだ。過去と現代の淡路島を入れ替え、過去に戻るのは三好将和と長谷川清、そしてそれに従う艦娘に妖精達等だ」

「成る程……それで戻る年代は? ミッドウェイ後か?」

「いや……1945年1月1日だ」

「ブッ」

 

 エラー娘の言葉に将和は飲んでいた日本酒を噎せてしまう。ミッドウェイ後等ではなく、日本海軍の艦隊組織能力が事実上壊滅したレイテ沖海戦以後の年代であった。

 

「…………………………」

「……やってくれるかい?」

「…………………………『向こう』は俺達に何を望む? それの次第によっては要求がある」

「……逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームラン級をやってほしいとさ」

「あの時の『いてまえ打線』は良かったなぁ……」(遠い目)

 

 しみじみとあの時を語る将和である。

 

「取り敢えず今日は答えを出さなくていい。一週間後、また答えを聞きに来る」

 

 エラー娘はそう言って霧のように消えるのであった。

 

「……取り敢えず、今から清らを呼ぶか」

 

 コップの日本酒を飲み干した将和は直ぐに内線電話を取り、清らを呼び出し事情を説明するのである。

 

「……マジで?」

「あぁ、マジだ」

 

 将和の言葉に清は頭を抱える。流石の歴戦の猛者である清もエラー娘の提案には驚きもあったが、どうするかであった。

 

「今の戦力では無理があるぞ?」

「そこはエラー娘に要求として言うつもりだ」

 

 今の時点で将和は戦艦『伊勢』空母『加賀』巡洋艦『五十鈴』『天龍』駆逐艦『長波』の5隻しかおらず清も巡洋艦『龍田』『川内』駆逐艦『漣』『皐月』の4隻しかいないのだ。

 

「航空隊も大幅な増強は必要だし、淡路島の防空火力を向上させる必要もある」

「それを言うなら対潜兵器も必要ね。あの時なら対潜兵器は大量に必要よ。ガトー級だかバラオ級だか全部私が沈めてあげるわ」

「五十鈴さん、マジパない」

 

 将和の言葉に『五十鈴』はそう主張し意気込み漣がお茶を啜りながら笑う。

 

「我々の要求は多そうですね」

「まぁ仕方ないよね。大戦末期からの逆転はねぇ……」

 

 加賀の言葉に伊勢は苦笑する。将和の艦隊に所属する加賀らは将和の世界の記憶と史実の記憶も持っていたりする。だからこそ、エラー娘からの提案には応えるつもりではあったが何せ要求は多かったりする。

 そして一週間後、エラー娘は再び将和の前に現れた。

 

「答えを聞こうか」

「バルス」

「………」

「済まん、冗談だ。てか、その台詞だと無条件で言ってしまうぞ」

「……それは否定しないな。それで?」

「あぁ……『掛かってこい、相手になってやる』それが答えだ」

「フッ」

 

 将和の笑みにエラー娘も笑みを浮かべるのである。そして将和はエラー娘に書類を渡す。

 

「過去に戻るにしてもこれくらいはやらせてもらいたい」

「……時間は?」

「少なくとも3ヶ月は必要だ。それに転移側の説明等の下準備は必要だろ?」

「……分かった。向こうに話してみよう」

 

 エラー娘はそう言うが『向こう』は直ぐに快諾した。『向こう』は楽しみにしているのだ、我々が選んだ者達がどのように動きをして世界を変えるのが……。

 ちなみに将和らが要求したのは以下の通りであった。

 

 ・保有艦娘の増強

 (少なくとも将和は戦艦6、空母4、巡洋艦6を要求)

 ・保有艦娘の改装強化

 (少なくとも判明している改二の者は改二まで)

 ・航空隊及び航空基地拡充の時間

 (滑走路等の増設等)

 ・対空火器の増強

 ・基地施設の拡充

 (司令部がある洲本基地と南あわじ基地の拡充。燃料タンクや工廠の増設等々)

 ・兵器開発の促進

 (対潜兵器や電探等)

 

 等々であった。エラー娘との取り決めにより3ヶ月は淡路島の防備等を進める事になり計画は開始されるのである。

 なお、艦娘や淡路島警備府に関しては以下の通りに増強されるのであった。

 

 三好艦隊

 戦艦6隻

 『武蔵』『陸奥』『金剛』『霧島』『伊勢』『山城』

 

 空母4隻

 『加賀』『雲龍』『隼鷹』『グラーフ・ツェッペリン』

 

 重巡4隻

 『高雄』『妙高』『那智』『鈴谷』『摩耶』

 

 軽巡2隻

 『五十鈴』『大井』

 

 練巡1隻

 『香取』

 

 駆逐艦1隻

 『長波』

 

 

 長谷川清艦隊

 

 戦艦1隻

 『日向』

 

 空母5隻

 『飛鷹』『瑞鳳』『蒼龍』『千歳』『千代田』

 

 甲巡(航巡)3隻

 『衣笠』『筑摩』『熊野』

 

 乙巡4隻

 『夕張』『鬼怒』『川内』『龍田』(総旗艦)

 

 駆逐艦13隻

 『漣』『皐月』『叢雲』『時津風』『沖波』『松』

『竹』『秋雲』『白露』『山風』『朝潮』『早潮』『梅』

 

 海防艦18隻

 『日振』『大東』『昭南』『択捉』『佐渡』『対馬』『平戸』『松輪』『福江』『御蔵』『倉橋』『屋代』『鵜来』『稲木』『第四号』『第二十二号』『第三◯号』『能美』

 

 潜水艦2隻

 『伊26』『U-511』

 

 補助艦艇2隻

 『朝日』『あきつ丸』

 

 本拠地

 淡路島警備府

 司令部 洲本城

 

 軍港施設(工廠施設)

 洲本基地

 【修理ドック×3 建造ドック×3 三万トン燃料タンク×6 航空工廠×1 陸軍砲兵工廠×1】

 南あわじ基地

 【修理ドック×3 建造ドック×2 三万トン燃料タンク×5 航空工廠×1 陸軍砲兵工廠×1】

 

 航空基地

 洲本航空基地(滑走路7本)

 零戦54型(3個航空隊→180機)

 (三好世界諸元)

 烈風11型(2個航空隊→120機)

 (史実及び三好世界の発動機を搭載)

 震電(3個航空隊→144機)

 (史実諸元+排気タービン付過給器+架空発動機)

 陣風(2個航空隊→120機)

 (三好世界諸元)

 橘花(2個航空隊→96機)

 (三好世界諸元)

 彗星33型(1個航空隊→48機)

 (史実及び三好世界諸元)

 流星(1個航空隊→48機)

 (三好世界諸元)

 一式陸攻(イ号一型甲)(2個航空隊→96機)

 (架空諸元)

 

 

南あわじ航空基地(滑走路5本)

零戦54型(3個航空隊→180機)

(三好世界諸元)

烈風11型(2個航空隊→120機)

(史実及び三好世界の発動機を搭載)

震電(1個航空隊→48機)

(史実諸元+排気タービン付過給器+架空発動機)

橘花(2個航空隊→96機)

(三好世界諸元)

東海(3個航空隊108機)

(史実諸元)

四式重爆(イ号一型甲)(2個航空隊→72機)

(史実諸元)

 

 海軍即時輸出用兵器

 零戦54型90機

 震電50機

 橘花50機

 流星60機

 99式6連装対潜噴進砲30基

 

 海軍陸戦隊(妖精さん)

 2個大隊

 

 陸軍部隊(妖精さん)

 3個戦車大隊

 【97式中戦車】195両(三好世界諸元)

 

 陸軍即時輸出用兵器

 97式中戦車60両(三好世界諸元)

 三式12サンチ高射砲120門

 五式15サンチ高射砲60門

 

 

「よく揃えれたなぁ……」

「お前さんがやっていたゲーム仕様でホント良かったよ……」

 

 書類を見つつ呟く将和に若干目の下にクマが出来ている清はそう言う。資源に関しては鉄、弾丸、ボーキサイト、油はゲームと同じく時間が経てば増えていき上限で止まる仕組みであった。しかしながら油の増加は無いに等しく結局は油問題はあるのである。

 

「これで準備は整ったか」

「あぁ……いつでもやれるぞ?」

 

 いつの間にか姿を現したエラー娘に将和はそう言う。対してエラー娘も肩を竦める。

 

「転移は明日だ。0559には転移する」

「ん……了承した。ところでよ」

「ん?」

「逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームランした後ってどうすればいい?」

「……戻る事は無い。そう思ってもらったらいい」

「……成る程……」

(まぁ色々と特典はあるかもしれないけど……)

 

 最後の言葉は言わないエラー娘であった。そして翌日0559、淡路島は過去と現代が入れ替わる事象が発生するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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