『三好in艦これ1945』   作:零戦

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第十二話 硫黄島の戦い

 

 

 

 

 

 

 

「硫黄島に来るのは史実より少しばかり遅かったな……」

「第二次台湾沖航空戦の影響かもしれません」

 

 最高戦争指導会議後、淡路島に戻った将和は翌日の悲報に溜め息を吐いた。なお、隣にいた加賀は久しぶりに将和とヤる予定だったのに硫黄島からの電文を受けた時には米軍に対して「頭にきました」とばかりに怒りを増していたりする。

 

「清、硫黄島の戦力って分かるか? 輸送していたと記憶はしてるんだが……」

「確かに増援は出していたな……あ、これだな」

 

 清は書類を探して将和に提出をする。ちなみに硫黄島守備隊は史実だと以下の通りに編成されていた。

 

 

 陸軍(総兵力 13,586名)

 小笠原兵団

 兵団長 栗林忠道陸軍中将

 参謀長 高石正陸軍大佐

 師団司令部附 大須賀應陸軍少将

 

 第109師団

 師団長 栗林忠道陸軍中将・小笠原兵団長兼

 師団直轄部隊

 歩兵第145連隊(連隊長:池田益雄陸軍大佐)

 戦車第26連隊(連隊長:西竹一陸軍中佐)

 師団通信隊

 独立混成第17連隊通信隊

 船舶工兵第17連隊1個小隊

 

 混成第2旅団

 旅団長 千田貞季陸軍少将

 旅団司令部附 厚地兼彦陸軍大佐

 旅団司令部附 堀静一陸軍大佐

 独立歩兵第309、第310、第311、第312大隊

 独立機関銃第1大隊、同第2大隊

 独立速射砲第8大隊、同第9、第10、第11、第12大隊

 歩兵第145連隊砲兵大隊

 中迫撃第2、第3大隊

 独立臼砲第20大隊

 噴進砲中隊

 突撃中隊

 

 東地区隊

 独立歩兵第314大隊

 

 北地区隊

 独立混成第17連隊第3大隊

 独立機関銃第1大隊第2中隊

 

 高射砲隊(海軍に配属)

 師団高射砲隊

 特設第20機関砲隊、特設第21機関砲隊

 

 工兵隊

 師団工兵隊

 混成第1旅団工兵隊、混成第2旅団工兵隊

 工兵第2中隊

 要塞建築勤務第5中隊

 歩兵第145連隊工兵中隊

 

 海軍(総兵力 7,347名)

 第27航空戦隊

 司令官 市丸利之助海軍少将

 南方諸島海軍航空隊

 第204設営隊

 硫黄島警備隊

 司令 井上左馬二海軍大佐

 海軍陸戦隊

 千鳥砲台群

 船見山砲台群

 南地区砲台群

 二段岩砲台群

 元山砲台群

 東地区砲台群

 大阪山砲台群

 北地区砲台群

 

 そして硫黄島は将和らの淡路島が出現して以降、状況は一変し硫黄島防備の為に南号作戦から外れた輸送艦艇で硫黄島に兵力を送ったのである。

 第57師団の歩兵第117連隊が引き抜かれ、伊豆諸島の新島に司令部を置く独立混成第66旅団も引き抜かれ硫黄島に配備されたのである。海軍も横須賀陸戦隊から更に2個中隊が増援として配備された。また、それに伴い火砲の更新や増強もなされていた。

 史実では以下の火砲が揃えていた。

 

 野砲2個大隊約40門(機動90式野砲等)

 対戦車砲5個大隊約70門(一式機動四十七ミリ砲・九四式三十七ミリ砲)

 中迫撃砲及び臼砲3個大隊約110門

 (九六式中迫撃砲・九七式中迫撃砲・九七式曲射歩兵砲・九八式臼砲・四式四〇糎噴進砲・四式二〇糎噴進砲I型)

 平射砲約20門

 歩兵砲、各歩兵大隊に1個中隊配置

 高射砲・高射機関砲約170門

 (八八式七糎野戦高射砲・四〇口径八九式十二糎七高角砲・九八式高射機関砲・九六式二十五粍機銃)

 海岸砲 23門

 (15cm砲、50口径三年式14cm砲・45口径三年式12cm砲・短十二糎砲)

 

 でありこれが3月30日の時点では以下の通りであった。

 

 野砲3個大隊約60門(機動90式野砲等)

 対戦車砲7個大隊約90門(一式機動四十七ミリ砲・九四式三十七ミリ砲)

 中迫撃砲及び臼砲6個大隊約180門

 (九六式中迫撃砲・九七式中迫撃砲・九七式曲射歩兵砲・九八式臼砲・四式四〇糎噴進砲・四式二〇糎噴進砲I型)

 平射砲約40門

 歩兵砲、各歩兵大隊に1個中隊配置

 高射砲・高射機関砲約180門

 (八八式七糎野戦高射砲・四〇口径八九式十二糎七高角砲・九八式高射機関砲・九六式二十五粍機銃)

 海岸砲 28門

 (15cm砲、50口径三年式14cm砲・45口径三年式12cm砲・短十二糎砲)

 

 史実よりも多い火砲となり火力に関してはちょっとやそっとでは撃ち負けないようになっていた。

 そんなところに米軍は攻略すべく軍を出してきたのである。

 

「しかし……兆候はあったか?」

「マリアナからの定期便であるB-24が爆撃を行ってはいたが……迎撃はしていたようだからそこまでは来るとは踏んでいなかったのかもしれんな」

「相変わらずの旧軍の悪い癖だな」

 

 清の言葉に将和はそう吐き捨てお茶を啜り咽を潤す。

 

「米軍の攻略艦隊は分かっているか?」

「彩雲を出しているが……まだ詳しい事は分かっていない」

「……こりゃ『ジャンボリー作戦』をやるんじゃね?」

 

 将和は不意にそう呟く。将和の言葉に加賀は席を立つ。

 

「長官、ならば関東方面に艦隊を……」

「いや、艦隊は出せん。航空隊は出しているから迎撃に徹してもらう」

「受け流す……というわけね」

「まぁそんなところだな」

 

 陸奥の言葉に将和はそう言って頷く。実際のところ、米軍は第58任務部隊に『ジャンボリー作戦』を発令させ第58任務部隊司令官のミッチャー中将は関東方面に攻撃隊を出し関東方面の航空基地や航空機工場を標的にさせていた。攻撃は3月31日に行なわれ第58任務部隊は本州沿岸から60海里(約111キロ)の地点まで接近し攻撃隊を出したのだ。

 しかし、これは哨戒飛行をしていた96式陸攻に攻撃隊を発見され直ちに通報された。関東方面にて展開していた第10飛行師団と第三航空艦隊は爆撃機や攻撃機は退避させ戦闘機での全力迎撃を発令したのである。

 

「馬鹿な、こんなに被害が多いだと!?」

 

 帰還した攻撃隊からの報告を受けたミッチャー中将は驚愕の表情を浮かべる。第58任務部隊は2日間の攻撃で戦闘機134機、艦爆71機、艦攻54機を喪失したのだ。対して日本側は戦闘機83機を喪失したが殆どはパラシュート降下して生存していた。しかしながら米兵と間違えられ数人のパイロットが民間人に日本刀で斬り殺されたりしてしまう事件も発生したりしている。

 

「クソッ、もう一度攻撃したいが……」

「ですが、我々の本命はイオー・ジマです。これ以上の攻撃は無理かと……」

「……やむを得ないか……」

 

 参謀の言葉にミッチャー中将は頷き艦隊を反転させ硫黄島に向かったのである。

 

 

 

 

 

 

「硫黄島は一月は耐える事は出来るでしょう。問題は硫黄島を攻略した後の米軍の動向です」

「やはり……沖縄かね?」

「可能性は高いです。沖縄を攻略すれば南方とは完全に遮断出来ます。内地と南方を遮断すれば我々は干上がる。奴等はそう考えているでしょう」

 

 日吉にて4月1日付でGF司令長官に就任した近藤信竹大将は将和と会談をしていた。なお、司令部や参謀等は引き続き慰留され草鹿等はそのままであった。

 

「直ぐに動くと思うかね?」

「動かないでしょう。硫黄島の被害を見て沖縄もそうなっていると認識している筈です。その間に住民の疎開や兵力の増強を行うべきです」

「フム、確かにな」

「それに硫黄島も捨ててはなりません。航空攻撃や支援物資の投下等、硫黄島を捨てないという構えを見せる必要があります」

「しかし三好長官、三航艦は無闇に戦力を消費させるのは……」

「沖縄には五航艦で対処するしかありません。何とかパイロットは育ってきているのです」

 

 南号作戦が成功した事で練習航空隊等でのパイロットの育成も十分に行われており配備されるパイロットもそう簡単には落とされないようになっていた。

 

「構わないよ参謀長。三好長官、もしもの時は宜しくお願いする。GFは淡路島警備府を全面的に支援する」

「ありがとうございます近藤長官」

 

 にこやかに笑みを浮かべる近藤に将和は頭を下げるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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