『三好in艦これ1945』   作:零戦

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第二話 交渉、締結

 

 

 

 

 

 

「さて……君らが時を越えし者かね?」

「はっ」

 

 1945年1月2日帝都皇居、御前会議等が開かれる東一の間にて将和と清、それに陛下らはいた。

 淡路島警備府側は将和と清、それに艦娘代表として加賀、伊勢、五十鈴が参加しており日本側は陛下の他にも小磯内閣の総理大臣である小磯國昭、陸軍大臣の杉山元、陸軍参謀総長梅津大将、海軍大臣米内光政、聯合艦隊司令長官豊田副武大将等が勢揃いしていた。

 

「しかし……未だに信じられませんな。あの小娘……いや、エラー娘と言ったか。あの者の言葉通りに貴方達と淡路島が転移したのは……」

「いやはや……淡路島の住民を避難させるには苦労しましたな」

 

 梅津と杉山は淡路島に住む住民の避難活動に思わず苦笑してしまう。

 

「まぁまぁ二人とも、話を戻そう」

 

 小磯の言葉に日本側は表情を戻す。それを見て将和は席を立つ。

 

「今回、我々が来たのも日本を敗戦から救う。その一言にあります。取り敢えずは史実におけるこの後の展開を映像で見ましょう」

「準備良いわ長官」

「ん、頼む五十鈴」

 

 ディスプレイとパソコンの準備完了を告げる五十鈴に将和は頷き、五十鈴は動画を再生するのである。

 

「おぉ、画面が白黒ではないぞ」

「色が付いている……カラーというヤツか……」

 

 小磯達がボソボソと話す中、映像——史実日本のその後と将和と清らの2周目日本における戦争——が始まるのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……何という……何という事だ……」

 

 約2時間程度の映像が終わりを告げた時、そう呟いたのは海軍大臣である米内光政であった。他の杉山や梅津、豊田らは映像が衝撃的過ぎて放心状態だった。

 

「我が国が敗戦……いや、仮に敗戦は仕方ないとしても深海棲艦との戦いが……」

 

 豊田がポツリと呟く。既に敗戦が濃厚だったかもしれないとGF司令部も予測はしていただろう。だが、現代における深海棲艦との戦いに唖然としていたのだ。

 ちなみに深海棲艦との戦いは以下の通りであった。

 

 ・深海との戦いは勃発から約20年が経過

 ・初期の戦いで国連海軍(米・英・仏・露・中)が壊滅

 ・国連軍が核を使用しようとしたがそれを察知した深海軍が各地で地殻変動とそれに伴う地震を発生させ大津波が発生

 ・米は東西海岸が壊滅を筆頭に世界中が大打撃を被る

 ・日本も例外ではなく、東南海地方等に『3.11』以上の津波が襲来し1000万余りの被災者を出す

 ・艦娘が現れたのは今から5年前。艦娘が現れてからは日本近海の深海軍は敗北を重ねるも日本軍も損害を増している

 ・しかし、日本近海を取り戻した事で南方との航路が復活し日本の経済も小規模ながら復活

 ・だがそれで慢心してブラ鎮が多数存在

 

 等々であった。

 

「この……深海棲艦の出現は何が理由かは分かるのかね?」

「調べてはいますが今も尚不明です。しかしながら、第二次世界大戦が要因の一つとも言われています。何処まで定かではありませんがね」

「ムゥ………」

「我々が誤ったばかりに……か……」

「ッ、陛下ッ」

「良い小磯。事実であろう」

「………………」

 

 陛下の言葉に小磯は声を出すが陛下の再度の言葉に顔を俯くのである。そして口を開いたのは陛下だった。

 

「三好よ……淡路島は、君達は我々に力を貸してくれるというのかね?」

「……過去はどうする事出来ません。ですが、だからこそ……我々が変えられるのは未来だけです」

「……分かった。小磯」

「はっ」

「淡路島とは同盟を締結し連携を密にせよ。これは勅命なるぞ」

「は、ははッ!!」

 

 陛下の言葉に小磯は元より杉山や米内らは頭を下げるのである。そして陛下が退出後に改めて将和と清達の淡路島警備府と小磯ら日本政府との交渉が始まるのである。

 

「最初にこれが淡路島警備府の戦力と2個艦隊です」

 

 将和はそう書類を米内らに見せる。

 

 

 

 三好艦隊

 戦艦6隻

 『武蔵』『陸奥』『金剛』『霧島』『伊勢』『山城』

 

 空母4隻

 『加賀』『雲龍』『隼鷹』『グラーフ・ツェッペリン』

 

 重巡4隻

 『高雄』『妙高』『那智』『鈴谷』『摩耶』

 

 軽巡2隻

 『五十鈴』『大井』

 

 練巡1隻

 『香取』

 

 駆逐艦1隻

 『長波』

 

 

 長谷川清艦隊

 

 戦艦1隻

 『日向』

 

 空母5隻

 『飛鷹』『瑞鳳』『蒼龍』『千歳』『千代田』

 

 甲巡(航巡)3隻

 『衣笠』『筑摩』『熊野』

 

 乙巡4隻

 『夕張』『鬼怒』『川内』『龍田』(総旗艦)

 

 駆逐艦13隻

 『漣』『皐月』『叢雲』『時津風』『沖波』『松』

『竹』『秋雲』『白露』『山風』『朝潮』『早潮』『梅』

 

 海防艦18隻

 『日振』『大東』『昭南』『択捉』『佐渡』『対馬』『平戸』『松輪』『福江』『御蔵』『倉橋』『屋代』『鵜来』『稲木』『第四号』『第二十二号』『第三◯号』『能美』

 

 潜水艦2隻

 『伊26』『U-511』

 

 補助艦艇2隻

 『朝日』『あきつ丸』

 

 本拠地

 淡路島警備府

 司令部 洲本城

 

 軍港施設(工廠施設)

 洲本基地

 【修理ドック×3 建造ドック×3 三万トン燃料タンク×6 航空工廠×1 陸軍砲兵工廠×1】

 南あわじ基地

 【修理ドック×3 建造ドック×2 三万トン燃料タンク×5 航空工廠×1 陸軍砲兵工廠×1】

 

 航空基地

 洲本航空基地(滑走路7本)

 零戦54型(3個航空隊→180機)

 (三好世界諸元)

 烈風11型(2個航空隊→120機)

 (史実及び三好世界の発動機を搭載)

 震電(3個航空隊→144機)

 (史実諸元+排気タービン付過給器+架空発動機)

 陣風(2個航空隊→120機)

 (三好世界諸元)

 橘花(2個航空隊→96機)

 (三好世界諸元)

 彗星33型(1個航空隊→48機)

 (史実及び三好世界諸元)

 流星(1個航空隊→48機)

 (三好世界諸元)

 一式陸攻(イ号一型甲)(2個航空隊→96機)

 (架空諸元)

 

 

 南あわじ航空基地(滑走路5本)

 零戦54型(3個航空隊→180機)

 (三好世界諸元)

 烈風11型(2個航空隊→120機)

 (史実及び三好世界の発動機を搭載)

 震電(1個航空隊→48機)

 (史実諸元+排気タービン付過給器+架空発動機)

 橘花(2個航空隊→96機)

 (三好世界諸元)

 東海(3個航空隊108機)

 (史実諸元)

 四式重爆(イ号一型甲)(2個航空隊→72機)

 (史実諸元)

 

 海軍陸戦隊(妖精さん)

 2個大隊

 

 陸軍部隊(妖精さん)

 3個戦車大隊

 【97式中戦車】195両(三好世界諸元)

 

 

「ほぅ、先年に戦没した『金剛』やミッドウェイで戦没した『加賀』等がいますな」

「しかし、我々が保有していた『伊勢』や『日向』が代替で消えるとは……仕方ありませんな……」

 

 将和と清が『伊勢』や『日向』『隼鷹』等元々生存していた艦艇は将和側が優先とされ淡路島警備府が転移したと同時に消失した。乗組員は予めエラー娘の助言により退避していた事で消失は免れたのである。

 

「それとこの二つの書類を見て下さい。我々淡路島警備府が即時に日本側に提供出来る兵器とその諸元です」

「……な、何と……」

「ほぅ……これは……」

 

 小磯や米内達は驚きの声を出す。そこに記載されていた兵器は今の日本よりも性能が向上しているモノばかりであったのだ。

 

 

 

 『零戦54型』

 

 全幅 12メートル

 全長 9.3メートル

 正規全備自重 3,600㎏

 発動機 金星七三型(離昇1,760hp 水メタノール噴射装置付)

 最高速度 636キロ

 航続距離 2,000キロ(増槽付)

 武装 主翼 13.2ミリ機銃二丁(各250発)

    20ミリ機銃二門(各200発)

    九七式一番前方発射航空ロケット弾六発

    九九式二番前方発射航空ロケット弾四発

 

 

【概要】

 三好世界における零戦改良型の最終型であり特に発動機の金星七三型は金星シリーズ最後とも言える発動機である。金星の限界とも言える1760馬力で零戦はこの五四型を以て打ち切る事が決まっている。零戦改良型特有の推力式単排気管を備え636キロの速度を出せる。13.2ミリと20ミリ機関砲の弾丸は引き続き空気式信管を採用しておりその破壊力は計り知れないのであった。

 

 

 

 震電11型

 

 全幅 11.114 m

 全長 9.76 m

 全高 3.55 m

 主翼/前翼面積 20.50 m2

 自重 3,750kg

 正規全備自重 5,210kg

 発動機 『ハ43-42ル改』

(排気タービン付 離昇 2,230馬力)

 水メタノール噴射装置付

 最大速度 780キロ

 航続距離 1,200km

 武装 五式30ミリ機関砲2門(各120門)

    主翼20ミリ機関砲2門(各200門)

 

【概要】

 

 三好世界にて開発配備された局地戦闘機『震電』である。史実では30ミリ機関砲4門だが、2門に減らし弾数を増やし主翼に20ミリ機関砲2門を搭載している。

 

 

 

 四式噴式戦闘攻撃機『橘花』

 

 全幅 10.00m

 全長 9.25m

 翼面積 13.20m²

 自重 3,600kg

 正規全備自重 4,100kg

 発動機 『ネ20改』×2(推力 720キロ)

 速度 810キロ

 航続距離 1,000キロ

 武装 20ミリ機関砲×4(各180発)

 九七式一番前方発射航空ロケット弾×16

 250キロ爆弾×4

 500キロ爆弾×2

 

 

【概要】

 三好世界における噴式航空機であり史実と違い実戦投入されていた。武装も30ミリ機関砲ではなく20ミリ機関砲4門であるが弾数は増やされていたので問題無しとされた。

 

 

 

 

 艦上攻撃機『流星』

 

 全幅 14.40m

 全長 11.50m

 翼面積 35.40㎡

 自重 4,060kg

 全備重量 6,100kg

 発動機 『ハ42-21』(2,400馬力)

 最高速度 573km

 航続距離 2,700km

 武装 主翼20ミリ機銃2挺(各150発搭載)

    13.2ミリ旋回機銃1挺

 爆装 60キロ爆弾10発

    250キロ爆弾4発

    500キロ爆弾2発

    800キロ爆弾1発

    1トン爆弾1発

 雷装 航空魚雷1発

 

【概要】

 

 三好世界の流星を元に開発された新規攻撃機流星。発動機に『ハ42-21』を搭載した事で速度や爆装能力が向上、防弾装備も施しているのでちょっとやそっとでは落ちないようになっている。

 

 

 97式10連装対潜噴進砲又は99式6連装対潜噴進砲

 

 砲弾 30kg

 弾頭重量 15kg

 射程距離 400m(前期型)/700m(後期型)

 発射軌条数

 10条又は6条

 最大仰角 80度

 

 

【概要】

 

 開戦前に日本海軍が開発した対潜噴進砲である。取り分け海軍は対潜兵器の開発は対空火器に次ぐ程重視していた。というのもww1で海軍は遣欧艦隊の戦艦『榛名』『霧島』『安芸』をUボートに撃沈され対潜兵器の乏しさを目の当たりにしたのだ。そのため開発は重視されていた。それにより対潜噴進砲は前回より早くに装備された。

 特徴としては試作の5連装式のを二つに束ねた10連装式に纏めた物であり試作のよりかは装填速度は遅いがヘッジホッグ等に比べたら圧倒的に上だった。

 また沈降速度を早めるために砲弾は航空爆弾型にしており、他にも目標に命中しなければ爆発しないという直接接触式を採用しているのでヘッジホッグ同様に命中の判定が容易となっていた。

 また、量産性を高めるために6連装にしたのも配備され多く配備されたのは此方であったりする。

 今兵器は開戦まで駆逐艦は元より海防艦、護衛巡洋艦等に大量に搭載され一式ソナー、97式爆雷共々運用され多数の潜水艦を血祭りに上げるのである。

 

 

 

 九七式中戦車『チハ』

 

 全長 7.5メートル

 全幅 2.9メートル

 重量 31トン

 懸架方式 独立懸架及びシーソー式連動懸架

 速度 45キロ

 行動距離 260キロ

 主砲 48口径75ミリ戦車砲×1

 副武装 九五式車載機関銃×2

 装甲 砲塔前面75ミリ

 側面50ミリ 傾斜20゜

 後面50ミリ 傾斜10゜

 車体前面75ミリ 傾斜45゜

 側面50ミリ 傾斜50゜

 後面40ミリ 傾斜45°

 上面20ミリ

 エンジン 水冷V型12気筒ガソリンエンジン 500hp

 乗員 五名

 

【概要】

 

 三好世界の日本陸軍の中戦車であり昭和19年に四式戦車『チト』が制式採用されるまでは主力戦車として運用されていた。初陣はノモンハン事件であり事件を通して損傷はあるものの喪失は0という快挙を遂げている程であった。主砲は88式野戦高射砲を48口径に伸ばして最初から対戦車戦闘を考慮する中戦車であった。

 

 

 

「兵器に関してはこれらの兵器が即時に譲渡出来るのは確実です。また淡路島警備府に3万トン燃料タンクが6個ありますので4個は提供します」

「な、何と!?」

「真かね!?」

(本当は燃料タンクは11個あるけどな……言わないでおくのが吉だな)

 

 驚く杉山や豊田らを尻目に将和は内心そう思う。流石に全ての提供は出来ないがそれくらいあれば開戦時までの備蓄燃料と同等になるのだ。なお、地下燃料タンクなので向こう側からしたらバレやしないのである。

 

「他にも屑鉄やボーキサイトも備蓄があるのでこれも提供します」

「おぉ、それは有り難い」

「しかし、これも一時的にしかなりません。なので南号作戦は完遂させねばなりません」

「む。南号作戦も知っていたのかね……いや、知っていたか」

「はい。我々の艦隊の参加を要請します」

「ムゥ……宜しいのかね?」

「はい、それに史実では1月12日にヒ86船団が、15、16日にはヒ87船団が壊滅します。それを最初に防ぐ必要があります」

「な、何!? 二船団が壊滅すると!?」

「はい、どちらもハルゼーの第38任務部隊にやられます」

「ムムム……」

「また、明日もマズイです」

「明日? 明日も何かあるのかね?」

「明日、史実では1月3日に名古屋がB-29の空襲を受けます」

『なッ!?』

 

 将和の言葉に陸海軍の面々は驚愕する。三が日が終わらぬうちに奴等は空襲をするというのか? そこへ清が口を開いた

 

「今、淡路島警備府では我が艦隊の空母『蒼龍』『飛鷹』が全機震電を搭載して出撃準備中だ。もし、迎撃を認めてもらえれば艦隊を率いて出撃、鳥羽沖まで進出しB-29を迎撃する。その後、燃料給油で何処かの航空隊に降りて給油後に淡路島に戻る計画だが……」

「是非お願いしたい」

 

 清の言葉に米内は素直に頭を下げた。海軍も向こうが迎撃するというならば彼等の実力を見たいという気持ちもあったのだ。

 

「分かりました。五十鈴ッ」

「えぇ、直ぐに打電するわ」

 

 確して淡路島警備府に無電が飛び、出撃命令を受信するのである。

 

 

 

 

 

 

 




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