交流する恋太郎ファミリーとウマ娘たち   作:サイセンサイ

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院田唐音がキタサンブラックに助けられる話


ツンデレとお助け大将

 

「大丈夫ですか!?」

 

「いやアンタが大丈夫!!?」

 

初っ端から伝家の宝刀レベルの院田唐音のツッコミが冴え渡った

 

状況を説明すると『筋肉自慢のカラスがバリバリと暴走族的な感じで公園を低空飛行していたのだがたまたま居た院田唐音にぶち当たってしまう直前たまたま近くでトレーニングしていたジャージで黒髪のウマ娘が身を挺してかばった』

 

100カノ世界ならおかしくない出来事だった

 

「この世界はぁ!ってそうじゃなくて!」

 

院田唐音はまず目の前のウマ娘の心配をした

自分をかばって土手っ腹に筋肉自慢のカラスが突き刺さったのだ

くちばしが服を貫通していてもおかしくない

通りすがりのウマ娘に助けられるなんて考えもしなかった展開に混乱しながらも一番大事な事を先ずは気にする

 

それは自分をかばって怪我したかもしれないこと

 

「あんたホントに大丈夫!?怪我してない!!?」

 

「あ、大丈夫です」

 

「ケロリとしてる!!?」

 

目の前のジャージで黒髪のウマ娘は本当になんでもないように笑みを向けて答えた

 

「私、身体が丈夫なのが自慢なんです!」

 

むん!と力こぶを作るポーズでそのウマ娘は元気である事をアピールする

どうやら本当に怪我をしていないらしい

地面を見ると筋肉自慢のカラスがグロッキー状態でピクピクしていた

 

しかし腹を見たらジャージに穴が空いていた

それを見てそのままなど院田唐音には出来なかった

 

「、、、、ちょっと付き合いなさいよ」

 

「え?」

 

「別に自販機で飲み物奢りたいわけじゃないんだからね!」

 

「は!はい!?」

 

「ところであんた名前は!」

 

「キ!キタサンブラックです!!友達からはキタサン、キタちゃんって呼ばれてます!!」

 

「私は院田唐音!別に自己紹介したかったわけじゃないんだからね!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

自販機でスポドリを奢ってもらった

 

「あの!ありがとうございます!」

 

「別にあんたのためじゃないんだからね!!」

 

(ツ!ツンデレさんだ!!)

 

キタサンブラックの周りにもツンデレな人物はいるがここまでわかりやすくてストレートなツンデレは見たことも想像したこともなかった

 

二人は今、公園のベンチに並んで座っている

 

「でもあんた良くあんなとっさに人をかばったわね?」

 

「はい!私はお助けキタちゃんですから!」

 

「お、お助け?」

 

院田唐音は目の前のウマ娘・キタサンブラックを良く見てみた

ルックスは間違いなく美少女スタイルもかなり良いそしてまだあったばかりだが感じてしまう人柄の良さ光属性とも呼ぶべき優しさが心と身体にしみるようだった

 

(山女と似た感じがするわね。身長も結構あるしそれにこのノリは育に似て、、、あんな存在が問題なやつと比べるのは失礼ね)

 

思い浮かべるのは身体が大きく優しい心を持った優敷山女とストイックなスポーツ少女の須藤育

キタサンブラックの内面を山女とにたものと感じて須藤育にもそれを感じたが目の前の純粋なスポーツ少女に存在ヴーーーなやつと比べるのは申し訳ないと内心で謝る

 

「困ってる人がいたら助けてあげろ、落ち込んでる人がいたら隣で笑ってやれ、そしたらみんな元気で笑顔になる!それが父さんから教えられたことですから!」

 

(夢留がいたら泣いて喜びそうな子ね)

 

この世界にメルヘンを求める女の子・雪房田夢留

そんな彼女がこんな絵本の主人公のような子に出会ったら間違いなく喜ぶだろうと確信する

 

「ん?どうかしましたか?院田さん」

 

「唐音で良いわよ私もキタサンって呼ぶわ」

 

「じゃあ唐音さん!」

 

「つっ!別に笑顔が眩しいなんて思ってないんだからね!」

 

そこから話が弾んでしまい色々な話をした

そして二人には割と多くの共通点があった

家族が多くてお姉ちゃんなこと

周りに個性豊かな友達がいること

それに良く振り回されていること

お嬢様の友達と良く一緒にいること

 

「別に特別一緒にいるわけじゃないんだからね!」

 

「アハハ!でも唐音さんその人のこと話す時嬉しそうですよ!」

 

「!?」

 

キタサンブラックの言葉に顔を赤くする唐音は

 

「そんなんじゃないんだからね!!!」

 

バシン!!!!

 

つい皆と同じノリで【叩いて】突っ込んでしまった

 

しまったと唐音は顔を青くする自分は力が強いので特殊な訓練または人間でないとそれに耐えられない

そしてすぐにキタサンを見ると

 

「唐音さん力強いですね!ウマ娘みたい!!」

 

目をキラキラさせたキタサンが平気そうな顔をしていた

唐音は安心して大量に出た汗をぬぐった

キタサンブラックの身体の丈夫さはどうやら想像以上らしい

 

そして自分がやるべきことをやらねばと思った

 

「ごめん!友達と同じ感じで叩いた!知り合ったばっかなのに!!」

  

 

それは謝ること唐音は頭を下げて謝罪した

助けてくれた子に自分の強い力を当ててしまったのだ謝らなければ気がすまなかった

 

「そ!そんな!!頭を上げてください!もう友達じゃないですか!」

 

「!」

 

「それに私!さっき行ったように丈夫なんです!ドンと来てください!」

 

自分の胸をホントにドンと叩きキタサンは再び笑顔でそういった

唐音はそのキタサンの顔が本当に眩しかった

自分もこう慣れたらなと思うほどに

 

「それに素直になれない気持ちは私もわかります」

 

「え!」

 

目の前のキタサンにそんなイメージは正直沸かない

だが冗談にも思えない

 

「随分前ですけど、ダイヤちゃん、、あ、私の幼なじみにありがとうって言おうとしたんですけど照れて言えなかったんです」

 

それはとある日の記憶

 

ありがとうと一言いうだけなのに言えなかった

確かにあの時、キタサンは照れて素直になれなかった

唐音は目の前の純粋な子にもそんな一面もあるんだと驚いた

 

 

「近すぎるから言えないこともあるんです」

 

「、、、、同い年くらいなのに落ち着いてるわね」

 

「あ、唐音さん高校生ですよね?」

 

「? そうだけど?」

 

「私、中等部です」

 

「は!?」

 

その言葉を聞いた瞬間、唐音はすぐさまキタサンの身体を(主に一部)をじっくり見た

 

結果・ウラヤマ 結論・内面も相まって完全敗北

 

「別に年下に嫉妬なんてしないんだからね!!!」

 

ちょっとだけ涙目になった唐音だった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ピンキーリングを右手の小指に?」

 

「はい!【変わらぬ想い】って意味だそうです」

 

キタサンの右手の小指にあるピンキーリング

幼なじみのサトノダイヤモンドという子とお揃いで付けているという

なんとなく聞いてみたその意味に良いな素敵だなと思った

 

「そうだ!唐音さんもその羽香里さんって人とやってみたらどうですか!」

 

「え!!?」

 

そんなロマンチックな事を!!?恋太郎ではなく羽香里に!!?無理!!?恥ずかしい!!?

 

唐音が脳内でワーワーギャーギャー叫ぶ

先ほど勢いでキタサンを叩いてしまった為にまた手を出すわけにはいかずなんとか心の中でツンギレを沈めた

 

 

しかし

 

 

「変わらぬ想い、、、」

 

気がつけば自分の右手の小指を触っていた

羽香里とは同じ人を好きになり同じ彼女になりそして同じ人からプロポーズを受けた仲

恐らくこれからずっと一緒にいるだろう

そしてこれからも変わらない関係で、、、、

 

だったら思い出を一つくらい増やしても

 

「は!!?」

 

自分は何を考えた!?

そんな事を提案すればいじっていじって死ぬまでいじられる事は目に見えているのに!!?

いつもの私に戻れ!

激しい脳内会議が脳内乱闘になる

自分同士が殴り合うように脳内がバイオレンスな空気に満ちる

 

しかし

 

「きっとその羽香里さんも喜ぶと思いますよ!」

 

混乱の脳内でキタサンの太陽のような笑顔が響き渡る

たったそれだけで脳内乱闘は終戦した

 

あぁ眩しい

 

なんて眩しい

 

まるでカッコいい恋太郎の次くらいに

 

 

 

気がつけば院田唐音は首を縦に振っていた

そうなればもう後には引けない

 

 

「別に実はすごくやりたかったとかじゃないんだからね!」

 

「はい!」

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夜の時間対応

 

 

『なんですか〜いきなり電話して来るなんて身体の一部を大きくする秘訣でも聞きたいんですか〜』

 

「、、、、、、、」

 

『唐音さん?』

 

「、、、、、おそろいの指輪付けてみない」

 

 

 

 

ガチャガタガタ!!!!!!!!!!!

※電話越しでの謎の音

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと、、、羽香里」

 

『は!はい!何でしょう!!?』

 

「さっきの音なに」

 

『お母様が鼻血を吹いて倒れたいつもの日常の音です!』

 

「聞かれてたんだ」

 

『全く何を想像したんでしょうね!全くいやらしいですねお母様は!深い意味なんてないのに!!』

 

「意味はあるわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『えっと、、、、詳しく聞いてもいいですか?』

 

「うん」

 

お互い電話越しだが両者とも顔が真っ赤なのはわかった

 

 

 

その後二人の右手の小指にピンキーリングがハメられることになって羽々里が再び鼻血ノックダウンすることになるのだがそれはいつも通りの光景ちょっとした延長なので特に気にすることはなかった

 

 

 

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