非日常は突然に。   作:ライドロル缶

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ルミ
「いや ~ ようやく始まるね〜 交流会!」

ユウ
「もはや、前回のあらすじすら言わなくなったよ 。」

ルミ
「だってさ〜?前回のあらすじなんてやっても仕方ないじゃん?」

ユウ
「いや、今回は必要じゃね!?だって、前回から約2週間ぐらい空いてるわけだしさ?」

ルミ
「それは ~ まぁ! ここまで見てくれてる人なら見返してくれるよ!うん!というのがバカ主からのことばで〜す。」


ユウ
「はぁ!?謝罪はね〜のかよ!?」

ルミ
「ん ~なら!次回予告の時にはバカ主連れてきて謝罪会見開こっか!」

ユウ
「会見開くようなことかはわかんね〜けど、とりあえず謝罪すんならいいか?」

ルミ
「ってことで、どうなる第15話!!」

ユウ
「本編になんにも繋がってねぇだろ!?」





第15話 ついに始まる交流会!その②

 

 

第15話 ついに始まる交流会! その②

 

 

 

 

 

 

──Ω域第二総合研究所地下二階・闘技場

 

 

 

 

 

 

 巨大な円形闘技場に、無機質な白光が降り注いでいた。

 天井に埋め込まれた照明は影を極限まで排し、立つ者の輪郭と感情だけを、容赦なく浮かび上がらせている。

 床は特殊な形状記憶素材で構成され、微かに脈打つような光が走っていた。

 それは、この場所が単なる研究施設の一部ではなく、戦うためだけに造られた空間であることを主張している。

 そこへ、異力が帯電する独特の気配が混じり合い、空気はじっとりと重く、肌にまとわりついてくる。

 

 

 ──その中央。

 

 

 ぱんっ。

 

 

 乾いた破裂音が、闘技場全体に軽やかに弾けた。

 その一音に周囲の視線が一斉に集まる。

 

 

 ルミ

「それじゃぁ! 何でも屋・戦闘交流会! 始めよっか!!」

 

 

 張り詰めた空気を無遠慮に塗り替える、場違いなほど明るい声。

 

 

 だが──

 その軽さを、真っ向から切り裂く声が飛ぶ。

 

 

 シグレ

「なぜ、あなたが仕切っているんですか?」

 

 

 低く、澄んだ声。

 感情を抑えた響きが、逆に強烈な圧となって場を支配した。

 

 洋都区の何でも屋・八百万の店長桜燐シグレ。

 

 和装の裾を静かに揺らし、一歩、前へ出る。真っ直ぐな背筋に刀を携えたその姿には、微塵の隙もない。

 

 

 シグレ

「この交流会は、私達“八百万”が提案したもののはずです」

 

 

 言葉遣いは丁寧だが、その視線は明確に仕切り始めたルミに“主導権”を問いただしていた。

 

 そして、さらに空気を荒立てる声が重なる。

 

 イチノ

「それにやなぁ……」

 

 

 桃髪の小柄な身体が、ずい、と前に出る。

 

 

 イチノ

「こんの施設にアポとったんわオレ達やからなぁ?」

 

 粗野で、喧嘩腰。鋼都区の何でも屋・いちごみるくの店長丑刈イチノは腕を組み、剥き出しの敵意を隠そうともしない。

 小さな体躯とは裏腹に、その場に立つだけで獣じみた威圧感が滲み出る。

 

 

 ──ぴん。

 

 

 3人の店長の異圧で闘技場に満たされ、空気が張り詰めているそんな中。

 

 

 ルミ

「むぅ〜……」

 

 

 当人だけが、驚くほど呑気だった。

 

 

 ルミ

「だって楽しみだったんだも〜ん☆交流会」

 

 

 ルミは子供のようにぷっくりと頬を膨らませ、悪びれもなく笑う。

 そのふざけたような態度に、部下であるソウやルイが思わず額を押さえる。

 3人の間に走る緊張は完全には霧散しないが、肩透かしを食らったように場に微妙な溜息が混じった。

 

 

 シグレ

「……全く」

 

 

 短く、呆れた息。シグレは視線を切り替え、闘技場全体。三つの何でも屋その全員を見渡す。

 

 

 シグレ

「それでは、改めて」

 

 

 凛とした声が、空間を引き締めると同時にルミを蹴り飛ばし、仕切り始める。

 

 

 シグレ

「第四回、何でも屋八百万・いちごみるく・LOVE&Peaceによる戦闘交流会を開催します」

 

 

 その宣言と同時に──

 

 天井に埋め込まれていたスピーカーが、一斉に稼働し、ぶぅんと低い起動音が鳴る。

 

 

 アナウンス

「参加者の皆様に通達します」

 

 

 機械のような無機質な声が、闘技場全体に均一に響き渡る。

 

 

 アナウンス

「これより、本闘技場において第四回・何でも屋戦闘交流会トーナメント形式による模擬戦闘を開始いたします」

 

 

 闘技場中央。

 

 何も無かったはずの空気中に淡い水色の光の粒子が集束し、立体ホログラムが展開された。

 

 青白い光で描かれたトーナメント表が、ゆっくりと回転しながら、全員の視界に浮かび上がる。

 

 

 アナウンス

「トーナメント表は、以下のとおりです」

 

 

 光の板が分割され、文字列が刻まれていく。

 

 

 

 第1回戦

 

 

 

 A:蓮咲ガロウ VS 大文字アカネ

 

 B:桜燐シグレ VS 鮫尾ラン

 

 C:猫歩ニャン VS 釜丘イサム

 

 D:斑仮シオン VS 雪佐乃ソウ

 

 E:神崎ルイ VS 紺山フウ

 

 F:田中タロウ VS 紺山ライ

 

 G:園崎ユウ VS 花織オト

 

 H:丑刈イチノ(シード)

 

 

 

 

 ガロウとアカネが自分の名を見つけた瞬間、口角が獰猛に吊り上がった。

 

 

 ガロウ&アカネ

「「いきなりか……面白ぇ!!」」

 

 

 戦闘狂同士の視線が正面から火花が散るようにぶつかる。

 

 

 ガロウ&アカネ

「「……あ゛?」」

 

 

 ニャン

「にゃっ……初戦から派手だにゃ〜ん」

 

 

 シオン

「で ……ですね 」

 

 

 

 一方、ユウはトーナメント表を一通り眺めていると、小さく首を傾げる。

 

 

 ユウ

「あれ……? ルミ店長は?」

 

 

 そう、上から下まで見てもルミ店長の名前が何処にも書かれていないのだ。

 

 

 ルミ

「あ〜、アタシ? こんなかで唯一のA級だからね〜。参加したら結果見えちゃうでしょ☆」

 

 

 あはは 〜 と軽く笑いながら頭の後ろに手を組むルミ。

 

 

 ──だが、そのルミに対して荒々しい声が真正面から割って入る。

 

 

 イチノ

「あぁ゛!? なんやそれ! 負けたないから参加せんだけやろがい!!」

 

 

 怒声に近いツッコミ。

 感情をむき出しにした言葉が、観戦席にざわめきを生む。

 それを真正面から浴びても、ルミは眉ひとつ動かさない。

 けろりとした笑みを浮かべたまま、肩をすくめるだけだった。

 その様子に、周囲から小声──いや、もはや小声とも言えない囁きが漏れ始める。

 そんな空気を切り替えるように、再びスピーカーが低く鳴った。

 

 

 アナウンス

「本トーナメントは、単独試合制。各試合は一対一で行われ、勝者のみが次の試合へ進出します」

 

 

 アナウンス

「続いて、安全管理措置について説明します」

 

 

 Ω域総合体の腕章を付けた係員たちが、一斉に前へ進み出る。

 無言のまま、参加者一人一人に金属製のリングを差し出していった。

 

 

 アナウンス

「これより配布されるリングは、異能力者専門病院。道山医院長の異能を基に設計された、生命維持・緊急治癒装置です」

 

 

 リングの表面に刻まれた異力回路が、微かに光を帯びる。

 

 

 ユウ

「……なんか、見覚えのあるような……」

 

 

 何処かで見たような腕輪にユウが小さく眉をひそめる。

 

 

 ルミ

「まぁ、異力探知器と()()()()()だからね〜」

 

 ユウ

「えッッ!?」

 

 

 思い出されるのは、あの1週間の特訓の日々。その中でも1番キツかった、異力を一定に保ち続ける訓練 。 異力が少しでもぶれると電気が走るあの恐怖の腕輪。

 つけたくないなぁ ~ なんて思っていたら。

 

 

 ルミ

「まぁ、あれはアタシが電気が流れるように特注したものだからそれは平気だよ ~ 」

 

 

 ユウ

「はぁ !?」

 

 

 まさかの原因が店長にあり、あのスパルタの根源に少しキレそうになっているユウ。

 

 

 アナウンス

「装着者が戦闘中、生命活動の停止、もしくはそれに準ずる危機的損傷を受けた場合。本リングが自動的に発動し、即座に全身治癒を行います」

 

 

 イチノ

「あのクマの異力を使っとるとはいえ。半端ない技術力やのぉ」

 

 

 シグレ

「この闘技場内でしか使用ができないのが惜しいです…… 」

 

 

 アナウンス

「なお──」

 

 

 アナウンス

「治癒機能が発動した時点で、当該試合は即時終了。リング装着者は()()として扱われます」

 

 

 リリアンヌ

「まぁ、当然よねぇん 」

 

 

 シオン

「し、死にかけるのは……い、嫌ですけどね 」

 

 

 タロウ

「そういう訓練だと割り切るしかないっすよ!」

 

 

 アナウンス

「続いて、トーナメント戦における正式ルールを通達します」

 

 

 空中に浮かんでいたホログラムが切り替わり、 規則文が大きく見えやすい文字サイズで表示される。

 

 

 アナウンス

「第一条。勝敗は、いずれか一方の戦闘不能、もしくは明確な降参意思表示によってのみ決定されます」

 

 

 アナウンス

「第二条。異能の使用は全面的に許可されます」

 

 

 アナウンス

「第三条。近接武器、射撃武器、その他携行火器の使用も制限しません」

 

 

 アナウンス

「第四条。闘技場外への攻撃行為、観戦エリアへの干渉、および明確な殺害意図が確認された場合。失格処分とします」

 

 

 アナウンス

「以上をもって、説明を終了します」

 

 

 

 アナウンス

「それでは、第1回戦・第1試合に出場される方を除き、すべての参加者および関係者は地下1階・観戦室へと速やかに移動してください」

 

 

 無機質な声が、闘技場全体に反響する。

 同時に、壁面の誘導灯が淡く点灯し、地下へ続く通路を示した。

 

 

 アナウンス

「観戦は、闘技場内全域をカバーする多角映像(スクリーン)を通して行われます」

 

 

 アナウンス

「なお、試合開始後の途中入退場は制限されます。移動は、今この時点で完了してください」

 

 

 アナウンス

「──繰り返します。第1回戦・第1試合の出場者以外は、地下1階・観戦室へ移動してください」

 

 

 その声を合図に、

 闘技場に集まっていた異能力者たちが、ゆっくりと動き出す。

 足音が重なり、

 鋼鉄の通路に反響していった。

 

 

 

 

 

 

 ──── Ω域第二総合研究所地下一階・観戦室

 

 

 

 

 

 

 観戦室の自動扉が静かに開く。

 その向こうは、闘技場とはまるで別世界だった。半円状に配置された段差付きの観覧席。

 壁一面に広がる闘技場を見れる強化ガラスと観戦用のホログラムスクリーン。

 中央には、地下二階・円形闘技場をあらゆる角度から映し出す巨大スクリーン。

 

 

 ユウ

「すげぇ……」

 

 

 思わず漏れた呟き。

 

 

 アナウンス

「こちらは、ただの観戦室ではありません。異圧遮断、異能干渉防壁、緊急転送装置──“最悪”を想定した、研究所仕様の観戦室となっています」

 

 

 ユウ

「ほへぇ ~ ……よくわかんね〜けどすげぇ~」

 

 

 ライ&フウ

「「すご ~ い!」」

 

 

 フウ&ライはきゃっきゃと騒いで楽しそうにして、ユウは席に腰を下ろし、ガラス越しの闘技場を見下ろした。

 闘技場の床では、すでにフィールド起動のためのラインが走り始めており、第1試合に出るガロウが自らの胸をぶっ叩いて気合い入れをしていた。

 

 

 ユウ

「……ガロウのやつ……馬鹿みたいに気合い入れてんな」

 

 

 シグレ

「当たり前です。交流会と言っても戦闘交流会ですから」

 

 

 スクリーンに映る闘技場から、視線を逸らさないままシグレは話す。

 

 

 シグレ

「覚悟してください。そんなに生易しいものでは有りませんよ」

 

 

 オトは音も立てずに、静かにユウに近づき言った。

 

 

 オト

「命は保証されますが……やることは実践と大差ないですからね」

 

 

 ユウ

「……そ、そりゃ、気合も入るわけだな ~ 」

 

 

 ユウの少し上段席では、ルミが足を組み、楽しそうにスクリーンを眺めていた。

 

 

 ルミ

「ははっ……開幕戦には、最高のカードだね。熱く盛り上がりそうだ」

 

 

 スクリーンに映し出される、二つの入場ゲートから入場するは蓮咲ガロウと大文字アカネの二人。

 

 

 

 

 

 ──── Ω域総合研究所地下二階・闘技場。

 

 

 

 

 

 

 天井に埋め込まれた無数の照明が、円形闘技場を昼のように照らし出している。

 結界に囲まれた床面は、長年の戦闘で刻まれた無数の傷跡を抱え、それらがこの場所で繰り返されてきた死線の数を物語っていた。

 低く、しかしよく通る男の声が、静まり返った空間に落ちる。

 

 

 審判

「両者、所定の位置につけ」

 

 

 観戦席のざわめきが一段階落ち、視線が一斉に闘技場中央へ集まる。

 ガロウとアカネは、それぞれの開始位置で足を止め、互いに数十メートルの距離を隔てながら、正面から相手を睨み据えた。

 

 

 審判

「これより、第1回戦第1試合。蓮咲ガロウ対、大文字アカネの試合を開始する」

 

 

 闘技場中央の床に、淡い光の円が展開される。異能による戦闘範囲指定。

 その光の輪は、二人がこれから互いのすべてをぶつけ合う空間だった。

 

 

 審判

「決着条件は、戦闘不能、または降参。異能・武器・身体強化、すべて使用を許可する」

 

 

 一瞬の間を置き、さらに続く。

 

 

 審判

「なお、装着中の治癒リングが発動した場合、その時点で試合は終了。発動者は敗北とする」

 

 

 それは警告であり、同時に覚悟を促す宣告でもあった。

 ガロウはあかねへと歯を剥き獰猛な笑みを浮かべる。

 

 

 ガロウ

「てめぇを余裕でぶっ飛ばして、先に進んでやるぜぇ!!」

 

 

 声に合わせ、異力がわずかに漏れ出す。

 足元の砂塵が、圧に押されるように跳ねた。

 対してアカネはそんなガロウを鼻で笑い、肩をすくめる。

 

 

 アカネ

「はっ! アタシがてめぇをぶっ飛ばすの間違いだ!」

 

 

 二人の視線が、バチバチ火花を散らす。

 睨み合いという言葉では生温い。相手を噛み砕き、喰らい尽くすことだけを考えた、獣同士の対峙。

 

 

 ガロウ&アカネ

「「あぁ゛ん!?」」

 

 

 審判

「……お二人とも、落ち着いてください」

 

 

 ガロウ&アカネ

「「ちっ!!!」」

 

 

 同時に舌打ちが響く。

 

 審判が、ゆっくりと腕を振り上げる。

 その動きに合わせ、闘技場全体が息を潜めた。

 

 

 審判

「始め!」

 

 

 その号令と同時に、

 闘技場の空気が爆ぜた。

 

 

 

 

 

 ──── 蓮咲ガロウ VS 大文字アカネ

 

 

 

 

 

 二人の視線が、真正面で噛み合う。

 数十メートルという距離でありながら、至近距離にでもいるような異圧に口を吊り上げて、歓喜を示す。

 相手の呼吸、肩の沈み、重心の揺れ。

 それらをガロウは無意識のうちに、すべてを拾い上げていた。

 合図もなく、それでいて同時に二人は地を蹴る。

 

 

 

──ドンッ!! 

 

 

 

 互いの踏み込みの瞬間、強化アスファルト床が衝撃に耐えきれず悲鳴を上げ、硬質な床材に無数の亀裂が走り、砕けた破片と砂塵が爆ぜるように舞い上がっる。

 常人の視界では、ただ影がぶつかったようにしか見えない速度に数十メートルの距離は一瞬にして消え、踏み込みと同時に互いの右腕へ、異力が雪崩れ込む。

 ガロウの拳の周囲では、圧縮された爆炎が渦を巻き、空気が押し潰され視界が僅かに歪む。

 対するアカネの腕には、メラメラと紅く燃え盛る業炎が絡みつく。単純な荒れ狂う炎ではない。無駄を出力を削ぎ落とし、火力による破壊だけを目的とした凝縮された熱量で陽炎に空気が揺れる。

 

 それら二つの拳が真っ向から激突した。

 

 

 

 ガロウ&アカネ

「「焔空轟(えんくうごう)ッッ!! /紅焔拳(こうえんけん)ッッ!!」」

 

 

 

 余りにも馬鹿借火力がすぎる爆圧と火炎が衝突し、闘技場じが白と紅の閃光が視界を塗り潰し開始早々闘技場の様子が見えなくなった。

 

 

 

──ドォンッッ!!! 

 

 

 

 臨界を超えた異力が、球状の衝撃波となって炸裂し闘技場全体の空気が一斉に押し潰され、腹の奥まで響く重低音が、強化ガラス越しの観戦席を震わせる。

 観客席を防御している結界が軋み、床に積もっていた砂塵が巻き上がり、巨大な煙の輪となって広がる。

 二人の身体は、見えない巨腕に殴り飛ばされたかのように後方へ弾き飛ばされた。

 

 

 

 ガロウ&アカネ

「「ッッ……チィ !!」」

 

 

 

 ガロウは空中で身体を捻り、着地の瞬間に踵で床を削りながら勢いを殺して踏み留まり、足裏から伝わる衝撃が骨を震わせる。

 アカネも空中で身体を捻り、受け身を取り直ぐさまに体勢を立て直し、すでに次の動きに備えていた。

 互いの衝突の余波が闘技場に残る中、ガロウは肺の奥から荒い息を吐き、口角を吊り上げた。

 

 

 

 ガロウ

「はっ!! 結構やんじゃねぇか!」

 

 

 

 口から発せられたのは、あかねに対する賞賛の言葉。

 異力が纒わり着いた拳を動かすたび、残留した火花が、パチパチと小さく弾ける。

 

 アカネは肩を回し、腕にまとわりついた炎を振り払うようにして笑った。

 

 

 

 アカネ

「そっちこそ……良い熱してんじゃねぇかッッ!」

 

 

 

 再び、二人は構えを取る。

 その瞬間、異力が噴き上がる。まるで、それは先程の衝突が単なる小手調べであると言っているようで、ガロウの周囲では圧縮された爆発の異力が荒々しく脈打ち、アカネの身体からは、炎が静かに、しかし確実に出力を上げていく。

 

 

 爆発の“圧”。

 

 炎の“熱”。

 

 二つの力が空間に満ち、闘技場の空気そのものが、軋むように歪み始める。

 

 互いの限界を真正面から叩きつけ合う、爆炎VS火炎の戦いが幕を開けた。

 

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 

 観客席のモニター越しに映し出される闘技場。爆圧と炎が正面衝突するたび、映像が大きく揺れ、音声が一瞬遅れて聞こえる。

 

 

──ドンッッッッ!! 

 

 

 低音が観客席にまで響き渡り、観戦室の床まで震えたような感覚を覚える。

 

 

 ルミ

「いや ~ 大迫力だね ~ 」

 

 ソウ

「迫力満点なのはいいんですが、この調子だと殆どふたりが見えずに終わりますよ?」

 

 

 ユウは、食い入るように画面を見つめている。

 

 

 ユウ

「……あのアカネって奴、ガロウに真正面から火力で張り合ってやがる……」

 

 

 驚きよりも先に湧いたのは、純粋な感嘆。

 だが、その奥にはわずかな好奇心が混じっていた。

 その隣にやけに楽しそうな声が弾んだ。

 

 

 リリアンヌ

「うふふ♡あかねちゅわんはねぇ♡実力だけならバイトちゃんの中でも随一なのよん♡」

 

 

 いつの間にかユウの隣にいたオカマのリリアンヌだ。

 ぱちんっ♡とウインクをしては、ユウを見つめている。

 

 

 リリアンヌ

「まぁ〜、魔怪事案で色々焼き尽くしすぎちゃって♡等級は上がらないんだけどねん♡」

 

 

 ユウは一瞬、言葉を失いそれから納得したように小さく息を吐いた。

 

 

 ユウ

「……あぁ、つまりはアイツとおんなじバカなのか!」

 

 リリアンヌ

「そういうことよん ♡」

 

 ユウ

「ってもにしても、異能も性格も全部馬鹿火力一直線……第1試合から派手すぎんだろ……」

 

 

 後方席から低く、太い声が割り込んだ。

 

 

 イチノ

「そらそうや」

 

 

 腕を組み、モニターを睨むように見据える。表情は険しいが、その眼差しはどこか満足げだった。

 

 

 イチノ

「この交流会はな、ただ殴り合わせたいだけちゃう」

 

 

 一拍置いて、言葉を続ける。

 

 

 イチノ

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 その言葉が落ちた瞬間、観戦室の空気が、わずかに引き締まった。

 

 シグレ

「ええ」

 

 シグレは静かに、だがはっきりと頷く。

 

 シグレ

「同系統の異能。似通った性格。そして、拮抗する実力」

 

 視線は、モニターの中で激突を繰り返す二人へ。

 

 シグレ

「切磋琢磨させるには、これ以上ない組み合わせです」

 

 イチノ

「せやから、ああいう奴らの試合は派手になりすぎるんや」

 

 すると少し離れた席で、足を組んだルミが肩をすくめた。

 

 ルミ

「まぁ〜……店長とか、副店長クラスにいきなり当たる子たちは……」

 

 にやり、と口角を上げる。

 

 ルミ

「結構瞬殺でやられちゃうことがあるけどね〜」

 

 

 その言葉に、

 別の意味で目を輝かせる者もいる。

 

 

 タロウ

「僕は店長、副店長を相手にできるとか、嬉しいっすけどね!」

 

 拳を握り、素直に燃える視線。

 すでに自分がリングに立つ姿を思い描き熱くなっているタロウ。

 一方で、

 背もたれにだらりと身を預けたランは、

 軽く手を振った。

 

 ラン

「ま〜、勝てたらラッキー、くらいでしょ〜」

 

 温度差のある反応。

 それぞれの立場と性格が、そのまま滲み出ていた。

 そんな中──最前列で、身を乗り出していたニャンが ぴん、と尻尾を立てた。

 

 

 ニャン

「あっ!」

 

 

 画面を指差し、声を上げる。

 

 

 ニャン

「ふたり、動いたにゃんよ〜!!」

 

 

 その一声で、観戦室の視線が一斉にモニターへ集束する。画面の中のガロウとアカネが再び同時に踏み込んだ。

 

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 

 

 再び、二人は真正面から踏み込み地を蹴った。距離は一瞬で詰まり、踏み込みの衝撃だけで床が鳴る。空気が震え、観戦室のモニターが揺れた。

 

 

 ガロウ & アカネ

「「ッッッドラァ!!!」」

 

 

 今回は異能を使用しない。

 先程のように使用すると、互いに吹き飛び続けてまともに戦うことができないからだ。

 そんな馬鹿火力の馬鹿2人とはいえ、嫌なので異力によって極限まで引き上げられた肉体性能のみでの激突となった。

 互いの強化された拳と拳がぶつかり、骨と骨が噛み合うような、鈍く重い音が闘技場に響く。

 

 

 ──ゴッ!! 

 

 

 ──ガッ!! 

 

 

 ──ドンッ!! 

 

 

 拳、肘、膝、肩とまるで息を合わせているかのようにほぼ同時に、ほぼ同じ軌道で攻撃が叩き込まれる。

 

 だが、2人によって特徴が有り、ガロウの動きは一直線であり力任せだった。

 動きが大きいがほとんど無駄もなく、破壊だけを目的とした打撃を畳み掛ける。

 対しアカネは、最小限の体捌きで受け、流し、わずかな隙間に正確な反撃を差し込む。

 

 つまり、徒手では拮抗。

 

 力と技術が、ほぼ完全に釣り合っている。

 

 

 

 

 ──だが、その均衡は一瞬だった。

 

 

 

 

 ガロウの連打を捌いたアカネの腕で防ぐと、込められていた威力が爆ぜ、ほんの僅かに弾かれた。

 

 

 

 アカネ

「ちっ…… 、そういうこともできんのかッッ !!」

 

 

 もちろんその作り出した隙をガロウが逃すはずもなくガロウの掌に異力が一気に集中し

 

 

 ガロウ

炸掌(さくしょう)ッッ!!」

 

 

 ガロウの掌が腹部に突き刺さった瞬間、アカネの体の内側を叩き潰すような爆圧が発生した。

 

 

 

 ──ズンッ!! 

 

 

 

 その衝撃は外に漏れない。

 内臓と骨を直接揺さぶられ、異力の強化をしているとしても、そのダメージは内部に残り、アカネの姿勢が大きく崩れる。

 

 

 

 ガロウ

破滅(はめつ)──」

 

 

 

 其れをチャンスだと思い、追撃に移ろうとしたその瞬間。紅い一閃が視界を切り裂いた。

 

 

 

 アカネ

焔脚(えんきゃく)ッッ!!」

 

 

 

 内部に直接響く衝撃により崩れた姿勢。それから放たれたとは思えない程に鋭く、力強く、何より速い無駄のない蹴り。いのうにより火炎を纏った脚が、正確にガロウの脇腹を捉えた。

 

 蹴りによる衝撃と火炎による灼熱が同時に脇腹へ炸裂し、ガロウの身体は約四メートル程は宙に浮かされる。

 

 

 

 ガロウ

「く゛ッッ……!? (……速ぇ……反応できなかったッッ )」

 

 

 

 C級異能力者であり、常人とは比にならぬ身体能力をしているガロウが反応できずにまともに蹴り飛ばされる程の速度に、驚くと共に歓喜した。

 

 

 

 アカネ

「隙ありってやつだぜ?」

 

 

 

 その声と同時に、蹴りにより浮いたガロウへアカネはすでに次の距離へ踏み込んでいた。

 

 

 

 アカネ

灼砕打(しゃくさいだ)ッッ!!」

 

 

 

 ガロウが防御しようと咄嗟に交差させた腕に拳が叩き込まれ、接触した瞬間アカネの火炎が爆ぜる。

 

 

 

──ドォンッ!! 

 

 

 

 蹴りによる衝撃はアカネの拳により倍加し、ガロウの身体は更に加速させられ、まるで弾丸かのように闘技場の壁へと吹き飛ばされた。

 

 背中から壁へ激突し蜘蛛の巣状の罅が走りる。強すぎる衝撃にコンクリートが崩れ落ち、砂塵の中へ、ガロウの姿が消えた。

 ガロウが吹き飛ばされた地点には瓦礫の山が形成されており。この二度目の衝突を掴んだのは、間違いなくアカネであった。

 

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 

 モニター越しに映る光景にユウは無意識に息を止めていた。

 画面の中では、大きく体勢を崩したはずのアカネがその“崩れ”を利用したかのように、強烈な反撃をガロウが反応すらできずに叩き込んでいた。

 

 

 ユウ

「……あの姿勢から……ガロウに、反撃しやがった!?」

 

 

 思わず漏れた声は、驚愕に近い。腰は落ち、重心は流れ、視線も完全には定まっていない。本来なら、防御か後退しか選べないそんな姿勢だった 。

 

 そして、相手はあのガロウ。

 

 バカでアホではあるが、バイト内では違いなく上位の異能力者であり。単発火力だけならば何でも屋でもトップと言える程でもある。

 

 そして、其れを十分に使いこなし操る異能のセンスに、勘か本能がは分からぬが咄嗟な攻撃であろうとも、身体を動かし対応するような戦闘センスを持っている

 

 強さだけでいえばかなり上であるのだ。

 

 

 

 

 ──そのガロウが真正面からまともに蹴りを受けた。

 

 

 

 

 それがガロウを知る者にとってはどれほどえげつない事なのかをを、ユウは理解しているからこそ言葉を失った。

 

 

 リリアンヌ

「あらぁん♡これは、まともに入っちゃったわねぇん♡」

 

 

 妙に艶やかな声音とは裏腹に、リリアンヌの視線は一切揺れていない。

 アカネの蹴りの角度。足の踏み込みの方向。そして、着弾の瞬間に発生した衝撃の伸び、それらはどれも偶然ではない。

 完全に、狙って急所へ通した一撃だった。

 

 

 ラン

「うわ〜……ありゃ、ぜってぇに痛ぇっしょ〜……」

 

 

 そんな軽口を叩きながらも、ランは画面から目を逸らさない。冗談めいた声とは裏腹に、その瞳は真剣そのものだった。

 

 

 ニャン

「ガロにゃん……完全に身体浮いてたにゃ……」

 

 

 驚いているのかニャンの尻尾がぴんっと張りぴたりと静止する。

 

 

 ニャン

「崩れた姿勢からの蹴りの威力じゃ絶対にないにゃんよ……壁にめり込んでるにゃんし…… 」

 

 

 普通ならば体勢が崩れていれば、重心がぶれ体重は分散し、威力は格段落ちる。

 

 

 だが、画面の中のアカネは違った。あの姿勢からの蹴り出会っても衝撃はガロウの肉体へ一直線に伝わり、数十kgもする相手の身体を、確実に浮かせていた。

 

 

 ルミ

「うん……」

 

 

 腕を組んで少しカッコつけているように、試合を観ていたルミがほんの少しだけ表情を引き締める。

 

 

 ルミ

「あの動き……あのアカネって子。結構場数踏んでるね ~ 」

 

 

 軽い口調ではあったがその裏には、アカネに対する確かな評価があった。

 

 

 イチノ

「魔怪だけやあらへん」

 

 

 低く、断言するような声。

 

 

 イチノ

「対人戦の経験も、相当積んどるんや」

 

 

 相手の重心。

 間合いの詰め方。

 そして、相手が“来る瞬間”を読む勘。

 それは、実戦でしか身につかない。

 

 

 ラン

「アカるんって、スケバンっしょ〜?」

 

 

 ポッキーをくい、と噛みながら、

 ランいつもの調子で続ける。

 

 

 ラン

「夜露死苦ゥ〜☆ とか言って、毎晩不良とやり合ってたっしょぉ?」

 

 ルミ

「へぇ ~ なら喧嘩で対人経験も豊富ってわけだ 」

 

 ラン

「アタシもスケバンとかやってみてぇっしょ〜。夜露死苦ぅ ~ !!」

 

 シグレ

「……うるさいですよ、ランさん」

 

 

 ぴしり、と緩みかけた空気を断ち切る声。

 

 

 シグレ

「ほら。余計なことを言っていないで、大人しくモニターを見ていてください」

 

 

 ふざけだしたランへの静かな叱責。

 その視線の集中をスクリーンへと戻す。

 

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 

 立ち上る土煙の向こう。

 崩れ落ちた床と瓦礫が折り重なり山を形成している隙間で、 バチ、バチ、と不規則な火花が弾ける。

 それは、残火ではない。

 内側から圧縮され、解放される寸前の異力の兆候だった。

 

 次の瞬間。

 砂塵の奥で、空気が爆ぜる。

 

 本来目に見えないはずの異力が、膨れ上がるという感覚をその施設に居る誰もが直感的に理解した。

 瓦礫が、勝手に持ち上がり、砕け、転がりその中心へと、一本の掌が叩きつけられた。

 

 

 ガロウ

「……天地(てんち)ィ……」

 

 

 喉ではなく、腹の底。

 痛みと怒りと闘争本能を混ぜたような、低い声が響く。

 

 

 ガロウ

「……裂破(れっぱ)ァッッ!!」

 

 

 

 

──ドォォォンッ!! 

 

 

 

 

 掌を起点に、異能による衝撃が炸裂する。

 闘技場の床が、外からではなく内側から抉れた。

 爆圧は円を描いて広がり、瓦礫と砂塵をまとめて空へと叩き上げる。

 

 ガロウは額から血を流し、頬や肩には無数の擦過傷、骨折に内蔵の負傷等の見ずともたってい男がボロボロであることがわかる。

 

 それでも──その口角は激痛や怪我に歪むことはなく、まるで獣のように吊り上がり楽しんでいるかのように笑っている。

 

 

 ガロウ

「…… ッッ !!」

 

 

 ガロウが地面を蹴り、地面を砕く。

 踏み込んだ瞬間、異力が脚から腰、背中へと連動し全身を推進力に変えて前へ放たれる。

 力任せな直線的な爆破。

 逃げ道を与えない考えない突進。

 

 

 アカネ

「いい熱じゃねぇか……!!」

 

 

 それを受けたアカネは一歩も退かない。

 燃え盛る炎を纏わせた腕を前に出し、正面から受け止める構えを取り耐え切るが衝突の衝撃が、腕を通して全身へ走りびりびりと痺れる。

 

 

 ガロウ

「てめぇも、随分と良い蹴りしてやがんなぁ?」

 

 

 ガロウ歯を剥き出しにして笑う。

 それは挑発であると同時に称賛でもあった。

 

 

 アカネ

「だろ? あたしの蹴りは最強だぜ?」

 

 ガロウ

「はっ! なら俺様は余裕で受けて、そのままぶっ殺してやりゃ、俺が最強かぁ?」

 

 アカネ

「はっ !! まっ、出来たら言ってやんよぉ? ……やれるもんならぁよぉ? やってみろってんだあ゛ッッ!!」

 

 ガロウ

「はっ! 泣かしてやんよぉ ゛ ッッ !! クソメラぁ ゛ッ!!」

 

 互いの視線が火花を散らす。

 

 

 先に動いたのは、アカネだった。

 

 両脚、両腕。

 異力が一気に集束する。

 地を蹴る音は、遅れて届くほど踏み込みが速い。

 対してガロウは即座に腰を落とし、 まるで相撲でも取るかのように両足で衝撃を受け止める構えを取る。

 

 

 アカネ

「このアタシが泣くわけねぇだろ! バカが!!」

 

 アカネ

焔脚(えんきゃく)ッッ!!」

 

 

 燃え上がる火炎の踵が、一直線に飛来する。

 

 

 ガロウ

爆拳(ばっけん)ッッ!!」

 

 

 だが、それに合わせるように爆破を纏った拳を突き出し、圧縮された爆圧がアカネの足に炸裂する。

 

 

 

──ドォンッ!! 

 

 

 

 爆炎と火炎が、真正面から激突した。

 その衝撃は一点に留まらず、半壊していた闘技場の床全体へと波及する。

 

 半壊しかけの床が裂け、瓦礫が跳ね、足場という概念そのものが崩れ落ちた。

 

 

 拮抗の末。

 

 

 体重に異力と炎による強化と加速により、下半身から叩き込まれる、アカネの脚力。

 質量と速度と異力を全て乗せた一撃がガロウを押し返す。

 

 

 

 ガロウ

「ッッ゛あぁ゛ぁぁぁ !!!」

 

 

 

 ガロウは雄叫びを上げ、踏ん張り根性で耐えようとするが、重心が僅かに浮く。

 

 その一瞬を、アカネは逃さない。

 

 異力の溜めなし。

 攻撃の予備動作なし。

 瞬速の蹴りが一直線に顎へと飛ぶ。

 

 

 

 ──ゴッ!! 

 

 

 

 鈍い衝撃音と共に蹴りはガロウの顎に直撃し、脳が揺れ視界が裏返る。意識の消失に力の抜けた身体が前のめりに崩れ落ちてゆく。

 勝負あったか。

 誰もがその考えを浮かべた。

 

 

 

 瞬間。

 

 

 

──どんッッッ!!  

 

 

 

 

 ガロウが爆ぜた。

 

 込められていた爆破の異力を暴発させ、ガロウの身体に衝撃を与えたことで、失った意識を強制的に叩き起したのだ。

 

 

 アカネ

「──ッ!?」

 

 

 血痰を吐き捨て、髪を掻き上げる。

 

 

 ガロウ

「効かねぇな゛ぁ !!」

 

 

 視界が白く弾け、未だにくらくらとしている。だが、ガロウは歯を食いしばって踏み留る。

 

 

 アカネ

「はっ ……! そうこなくっちゃ……面白くねぇ!!」

 

 

 意識は戻ったが、その代償は重い。

 自らの肉体を暴発させた反動のダメージ。アカネにより積み重なったダメージ。それらでガロウの身体は限界に近かった 。

 

 

 それでも──

 

 浮かべ続ける獰猛な笑み。

 

 

 ガロウ

「……もう一片、こいや゛ぁ」

 

 

 ガロウは防がない。

 1歩も退かない。

 真正面から、此奴を打ち破る。

 

 それ以外に、最強へ至る道はないと、絶対的な確信が、ガロウを立たせていた。

 

 

 アカネ

「……その根性」

 

 

 炎を纏った拳を握り、歯を見せて笑う。

 

 

 アカネ

「嫌いじゃねぇぜ!!」

 

 

 再び、二人は正面からぶつかった。

 

 拳と拳が交差し、蹴りと肘が噛み合い、爆圧と炎が至近距離でぶつかり合う。

 ガロウは前へ出る。

 アカネも一歩も引かない。

 

 真正面から、正々堂々のぶん殴り合い。

 ガロウは一直線に相手を捉えたら、踏み込み、砕く。

 対してアカネは細かく刻む。殴り、蹴り、ずらし、崩す。

 

 爆圧が弾けるたびに床が砕け、炎が走るたびに瓦礫が赤く焼ける。

 

 

 そして──

 

 

 互いの全力が正面から噛み合った瞬間。

 

 

 衝撃が、二人を弾き飛ばした。

 

 

 互いの身体が浮く。

 

 互いの視界が回転する。

 

 

 宙を舞いながら、アカネの視線だけが正確にガロウを捉え、アカネの指先がまるで爪を出した虎かのように鋭く開かれる。

 

 

 アカネ

焔爪(えんそう)ッッ!!」

 

 

 指先に集まった炎が橙から深紅の炎へと一気に色を変える。

 

 火炎はアカネの指の形をなぞるように伸び、 獣の鉤爪のような輪郭を形成した。

 

 そして空を切り裂くかのように振るわれ、五条の炎が放たれた。

 

 炎の斬撃は扇状に広がりながらも、狙いは一点。ガロウの逃げ場を潰すように、一直線にガロウへ迫る。

 

 

 ガロウ

「チッ……!」

 

 

 空中で身を捻りながら、右掌へ異力を流し込み、叩き込む。防ぐのではない持ち前の馬鹿火力で押し返す。

 

 

 ガロウ

焔空轟(えんくうごう)ッッ!!」

 

 

 掌から放たれた圧縮された爆圧が、前方の炎へ炸裂した。

 

 

 

──ドォンッ!! 

 

 

 

 爆発は壁のように広がり、五つの炎斬を真正面から飲み込む。炎と爆圧が激突し、相殺された余波が熱風となって闘技場全体へと行き渡る。

 

 その一瞬の間には、すでにアカネは地面へ降りていた。

 衝撃を逃がすように、炎を身体から放出しつつ着地し、両足に異力を集中させる。

 

 

 ガロウ

「……!」

 

 

 アカネは踏み込まない、何故ならそれは異力強化ではないからだ。

 

 火炎の異力を両足から地面へと流し込む。

 

 狙いはガロウの足元。

 

 アカネの異力が闘技場の床を内側から盛り上がり熱を帯び始める。

 

 

 アカネ

炎柱(かちゅう)ッッ!!」

 

 

 

 

 

──ゴオオッ!! 

 

 

 

 

 

 闘技場の床が爆ぜ、当たれば身体ごと焼き切られる高さと熱量の真紅の炎が柱となって天へ突き上がる。

 ガロウは空中で歯を食いしばり、左掌を地面へ向ける。

 

 

 ガロウ

「……ッ!!」

 

 

 

 ──バンッ!! 

 

 

 

 掌から爆風を起こす。その反動を利用し身体を横へ弾き飛ばし、炎柱の縁を紙一重で擦り抜けた。

 ガロウはその爆風を推進力に変え、 一直線にアカネへ突っ込む。

 

 

 

 ガロウ

「ちッ……!」

 

 

 

 アカネの炎が、静かに形を変えた。

 腕を包んでいた火炎が、渦を巻くように腕へと凝縮していく。

 

 熱の密度を増す。

 炎が輪郭を持つ。

 

 

 拳の形──

 

 

 いや、拳そのものが炎へと置き換わったかのように。

 さらに、本来のサイズの数倍近くまで膨張し、圧倒的な質量感を伴った、巨大な炎の拳が

 

 

 アカネ

炎纏拳(えんそうけん)ッッ!!」

 

 

 

 振り抜かれる。

 

 

 

 ──ズンッ!! 

 

 

 

 目の前に迫る巨大な炎の拳。

 

 

 ガロウ

爆拳(ばっけん)ッッ!!」

 

 

 迎撃のため、拳に異力を集中させ爆破で相殺する。

 

 

 だが──

 

 

 

 

 

──バァァンッ!! 

 

 

 

 

 

 二つの拳が衝突した瞬間、アカネにより放たれた炎の拳は勢いを殺すことはなく、ガロウの爆拳を飲み込みながら前進すし、完全に炎の拳に勢いを殺された。

 

 

 次の瞬間。

 

 

 

 

 

 

──ドッッッゴォォォォンッッッッッ!!!! 

 

 

 

 

 

 

 ガロウの身体が、燃え盛る炎の拳に飲み込まれると共に殴り飛ばされた。

 視界が真紅に染まり、衝撃が骨の芯を直接叩き割る。肺の中の空気が強制的に吐き出され、炎により肺が焼け呼吸ができない。

 そのまま背中から床へ激突し滑るように後方へ弾き飛ばされる。

 

 

 

 ──ガガガガッ!! 

 

 

 

 砕けた床材を削り瓦礫を巻き上げながら、ガロウの身体は数メートル引きずられた。

 止まった時、その場には深く抉れた軌跡だけが残る。

 

 土煙のが立ちのぼる一瞬の静寂。

 

 その中心で、アカネはゆっくりと拳を下ろした。

 土煙の向こうに横たわっているガロウに向けて歩を進める。

 

 

 アカネ

「……どうした?」

 

 

 また一歩と前へ踏み出す。

 床に残った熱が、靴底でじり、と鳴る。

 

 

 アカネ

「もう終わりかよ?」

 

 

 瓦礫の山の向こう。

 ガロウの身体が、わずかに動いた。

 咳き込むように、喉の奥から血の混じった息を吐き出しながら、ゆっくりと上体を起こす。

 

 

 ガロウ

「あぁ゛……?」

 

 

 額から滴る血が床に落ちて蒸発する。

 

 

 ガロウ

「……んなわけ……あるかよ……!」

 

 

 膝に手をつき、歯を食いしばりながら立ち上がる。身体は悲鳴を上げ、視界の端がぼやける。

 

 

 ガロウ

「ようやく身体が暖まってきたとこだってのによォ!!」

 

 

 それでも、

 その闘志は、死んでいなかった。

 

 

 アカネ

「はっ!」

 

 

 その様子を見て、アカネが喉を鳴らすように笑う。

 

 

 アカネ

「そうこなくっちゃなぁ!」

 

 

 ガロウは、肩で息をしながらも、

 ゆっくりと拳を握る。

 指の隙間で微かな火花がバチ、と弾けた。

 

 

 ガロウ

「終わらせてやんよ……クソメラぁ゛!!」

 

 

 挑発ではない宣言だった。

 

 それに応えるように、アカネの全身から炎が、ぶわりと立ち上る。

 

 

 ガロウ

「テメェの最大をぶつけてこいやぁ……!」

 

 

 更に一歩、踏み込む。

 

 

 ガロウ

「それを真っ向からねじ伏せてやんぜ!!」

 

 アカネ

「はッ……! 

 やれるもんなら、やってみやがれぇ!!」

 

 

 吼えた瞬間、二人の異力が再び真正面から噛み合った。

 

 

 闘技場全体が、ぎしりと軋む。

 

 

 空気が張り詰め、熱と圧が逃げ場を失ったように渦を巻く。

 

 アカネとガロウが同時に地を蹴る。

 

 

 正面からの本戦──三度目の激突。

 

 

 この勝負の勝敗を決する最後の衝突。

 

 

 

 ガロウ&アカネ

爆拳(ばっけん)ッッ!! /紅焔拳(こうえんけん)ッッ!!」

 

 

 一度目は、完全な互角。

 

 二度目は、明確な押し負け。

 

 

 そして──三度目。

 

 

 再び押し負けるかと思われた押し合い。

 

 その衝突の刹那。

 

 

 

 限界を超えたガロウの内側で何かが()()()()()

 

 

 

 ガロウ自身が、それをはっきりと理解する前に体の奥底にある異核が赤く脈打つ。

 

 

 

 

 ガロウ

「っっだぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 

 

 叫びと同時に、ガロウの拳から溢れ出た爆炎が、腕を、肩を包み込み何かの形を成していた。

 それは未完成ながら、異力が「流れ」ではなく「構造」として組み上がっていく。

 

 

 その様子がスクリーンに映り、観戦室でそれを見ていた店長格、副店長格が同時に目を見開いた。

 

 

 

 ──瞬間的な異力出力の異様な跳ね上がり。

 

 

 

 C級魔怪を塵さえも消し飛ばず程の火力が飛躍的に上昇し、ガロウの拳がアカネの紅焔拳を真正面から打ち砕いた。

 

 

 

 アカネ

「…… !?」

 

 

 

 ガロウ

獄焔(ごくえん)──」

 

 

 

 アカネの言葉が紡がれるよりも早く、ガロウの拳にさらに異力が叩き込まれる。

 それを見て、アカネは即座に反撃を判断した。

 

 

 アカネ

焔脚(えんきゃく)っっ!!」

 

 

 己が誇る最速。

 人の反応速度を優に超える、必殺の蹴り。

 焔を纏った脚が、ガロウの顎を正確に捉える軌道で迫る。

 その一撃は、本来なら首ごと吹き飛ばしていてもおかしくない。

 

 

 

 ──だが。

 

 

 顎に触れた瞬間

 

 

 

 ──BONッッ!! 

 

 

 爆音と共に、蹴りが爆風に()()()()

 

 異常な現象だった。

 衝突点から爆炎が逆流し、アカネの脚を強制的に押し返す。

 

 

 アカネ

「なっっっ!?」

 

 

 理解が追いつくより早く──

 

 

 ガロウ

「──空轟嵐(くうごうらん)ッッッッ!!」

 

 

 

 ガロウの拳がアカネの腹部に深く突き刺さり、爆炎と衝撃波が闘技場を震わせた。

 

 床材が剥がれ、瓦礫が消し飛び、アカネの身体は異力で外壁へと叩きつけられる。

 

 四大組織、Ω域総合体の研究者や技術者達により強化された闘技場の外壁が歪みアカネの体がめり込む。

 

 

 アカネ

「がはっ……」

 

 

 余りの衝撃により口から息と共に血を吐き、意識が遠のく中で、薄く笑う。

 

 

 アカネ

「っは……やるじゃ…… ねぇか …… 」

 

 

 全身に火傷を負い、臓器を傷つけ、骨は至る所がひび割れ、折れ、砕けている。

 

 

 ガロウ

「…… ッ …… 」

 

 

 ガロウの腕に何かを型どっていた異力は霧散し、ガロウは焼け爛れた腕が晒される。

 

 

 ガロウ

「……はぁ……はぁ……はぁ……」

 

 

 全身の骨と筋肉が軋み、先程の異力の余波がまだ体内で暴れている。

 それでもたった一つの確かな感触が拳にあった。

 

 

 ガロウ

「俺の……勝ちだッッ!!」

 

 

 

 アカネ

「…… …… 」

 

 

 

 

 審判

「勝負ありッッッ!!」

 

 

 

 

 審判

「第1回戦・第1試合勝者、蓮咲ガロウ!!」

 

 

 

 

 

 宣言と同時に、意識を失ったアカネの腕輪が淡く光り、治癒効果が発動する。

 焼けた肌も、砕けた骨も、裂けた肉も、すべてが元通りに修復されていった。

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 巨大スクリーンには、試合直後の闘技場が映し出されていた。

 爆炎と衝撃が去った後の静寂。

 床に残る亀裂と、まだ完全には消えきらない異力の残滓が、ほんの数秒前まで繰り広げられていた激闘の凄まじさを物語っている。

 

 

 その中央に映るのは──

 

 

 荒い呼吸を吐きながら立つ、蓮咲ガロウの背中。

 その姿を見つめながら、リリアンヌがゆっくりと微笑んだ。

 

 

 リリアンヌ

「……劣勢からの、まさかの大逆転ねぇん♡」

 

 

 甘い声音とは裏腹に、その視線は鋭くまるで品定めでもするかのように見えた。

 ニャンは、身を乗り出すようにスクリーンへ顔を近づける。

 

 

 ニャン

「色々とバカみたいに飛んでたにゃんね〜?」

 

 

 瓦礫が消え、壁が抉れ、異力で強化されたはずの闘技場すら破壊しかけた光景が、脳裏に焼き付いて離れない。

 ランは、頭を抱えるようにして椅子に深く座り直す。

 

 

 ラン

「意味ワカンネ〜……馬鹿火力過ぎるっしょ〜?」

 

 

 ユウは言葉を失ったまま、唖然とした様子でモニターに張り付いている。

 

 

 ユウ

「何だよ……ありゃ……!?」

 

 

 そんな中、店長、副店長達は騒がず、ルミは腕を組んだまま静かに息を吐く。

 

 

 ルミ

「うん 。()を破ったね ~ 」

 

 

 ルミの淡々とした一言。

 だが、その言葉に込められた意味を理解できる者は、この場に多くない。

 ルイがルミに問いかける。

 

 

 ルイ

「……それって……」

 

 

 ルミは、わずかに肩をすくめて答えた。

 

 

 ルミ

「アタシら、店長、副店長と同じ段階に、一歩踏み込んだってこと」

 

 

 ルミは、ふっと軽い調子で続ける。

 

 

 ルミ

「まっ、あと数十歩以上は有るけどね☆」

 

 

 その軽さが、逆に道の遠さを際立たせる。

 

 

 ルイ

「…… また、置いてかれてしまいました」

 

 ユウ

「なら、俺らもさっさと殻を破って……」

 

 

 だが、その言葉をルミは即座に遮る。

 

 

 ルミ

「その前に、ユウくんは異能を覚醒させよっか☆」

 

 

 ユウはその言葉に一瞬固まり、思い出したように肩を落とした。

 

 

 ユウ

「そういえばそうだった……」

 

 

 そのやり取りを遮るように、天井から無機質なアナウンスが流れる。

 

 

 アナウンス

「続いて、第1回戦第2試合に出場する方は、地下二階の闘技場へと来てください」

 

 

 指示が響く中、スクリーンの中では、崩壊しかけていた闘技場が自動修復を始めていた。

 砕けた床が再構築され、先ほどの激闘が嘘だったかのように焼き焦げた痕跡が淡い光とともに消えていく。

 

 

 シグレ

「さて、次は私達の出番です」

 

 ラン

「ま ~ お手柔らかに頼むっしょ ~ ?」

 

 

 こうして、ガロウとアカネの熱い戦いが残した余韻を胸に、次なる試合へと物語は静かに歩みを進めていく。

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 

 ──桜燐シグレ VS 鮫尾ラン

 

 

 

 

 

 

 修復を終えた闘技場は、先程の激闘がまるで何事もなかったかのように静まり返っていた。

 床に刻まれていたはずの亀裂も焦げ跡も消え、ただ円形のフィールドだけが次の戦いを待つ器としてそこに存在している。

 

 場内照明、ゆっくりと落とされ、審判が一歩前へ出る。

 低く、よく通る声が、静寂を切り裂いた。

 

 

 審判

「これより、第1回戦第2試合。桜燐シグレ対、鮫尾ランの試合を開始する」

 

 

 シグレは、視線をランから逸らさないまま、静かに口を開いた。

 

 

 シグレ

「加減はしません。模擬とはいえ戦は戦ですから」

 

 

 その一言には、“勝つ”という意志が、何の飾りもなく込められていた。

 

 ランは、その空気を軽く受け流すように、肩をすくめる。

 

 

 ラン

「まじぃ〜? 痛いのは嫌っしょ〜?」

 

 

 

 だが、軽い言葉とは裏腹にラン足の位置が微妙に変わる。重心が落ちいつでも踏み込める体勢へと移行していた。

 

 審判は、二人を見比べ、ゆっくりと腕を振り上げる。

 張り詰めた沈黙が、闘技場を満たす。

 

 

 審判

「始めッッ!!!」

 

 

 その号令が放たれると共に手が振り下ろされた。

 

 同時に──

 シグレの足元に、桜色の淡い光が走る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──異装展開(いそうてんかい)

 

 

 

 

 

 

 

 

 短く、鋭い宣言と共にシグレの足元を中心に桃色の花弁のような異力が急激に噴き上がり、桜色の淡い光がまるで羽衣のように彼女の身体をなぞる。

 

 その光は層を成し装甲とも衣装ともつかない“異装”を形作っていった。

 

 ランは、その光景を目にして、口元を歪める。

 

 

 ラン

「……マジに加減なしっしょ……」

 

 

 桜の精髄を凝縮し、舞い散る花弁そのものを織り上げたかのような一着。

 

 柔くしなやかな印象ではあるが、決して脆くはない。

 美と殺気を同時に宿す、戦のための衣。

 

 

 

 それは、桜燐シグレが纏う花と刃の境界。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──花衣(はなごろも)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 桜色の光が静かに、戦場を支配した。

 

 

 

 

 

 





ルミ
「謝罪会見のコーナー!」

バカ主
「え?まじでやんの!?」

ルミ
「そりゃそうでしょ〜? 流石に2週間空くってさ?やばくな〜い?」

バカ主
「それは ~、その〜 、」

ルミ
「で、なんでこんなに空いたんですか ~?」

バカ主
「…… ノリでトーナメント始めちゃったけど、こういうのやるにしては早かったな ~ 、でも書き始めちゃったしもう戻せないな〜、あ〜!考えるのや〜めた! ってなって今に至ります。」

ルミ
「へぇ ~ ? じゃあ、いまどのぐらい書けているんですか〜?」

バカ主
「…… 17話までです 。」

ルミ
「2週間かけて、3話程しか書けていないと〜?」

バカ主
「でも、構成は3章までつくりました 。」

ユウ
「質問なんですが、アニメやらなんやらを観ていたとの話ももありますが、そこはどうなっているのでしょうか?」

バカ主
「それは ~その、今後の展開を考える上での参考にしようかと…… 。」

ユウ
「某愛馬アニメや、特撮ヒーローものが非日常異能系バトル小説でどのような参考になると?」

バカ主
「……すんませんした。」

ルイ
「ゲームなどもしていたとのお話も。」

バカ主
「……ちょっと周回をしておきたくて…。」

ガロウ
「ぐ〜たら寝てたんはど〜いうこった?」

バカ主
「気がついたら寝ていて ……。」


ルミ
「とまぁ、こんな感じで遅れたらしいで〜す。」

バカ主
「うへぇ …… 、次回は三日以内には投稿したいと思いますので、今後もよろしくお願いしますぅ〜!!!」

ルミ
「ほら、次回予告もして~ 。」

バカ主
「次回!ついに始まる交流会!!その③!」

ルミ
「…ってか~ 交流会ってどれぐらい続くの?」

バカ主
「多分…… 10話はいくと思います……。」

ルミ
「まじぃ?」

バカ主
「途中で各何でも屋の理解を深めてもらうための閑話とかも混ぜる予定ではあります。」

ルミ
「… やっぱ、トーナメント戦早かったかもね〜。」

バカ主
「それを言わないでぇ〜!!!」

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