非日常は突然に。   作:ライドロル缶

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??「前回のあらすじぃ!」

??「前回はクソ後輩のクソ新人がルミとなんかべんきょうして、ドーンってなってバーンってなってたんだよな!」

??「無能力者のくせにパンツマンで教えてもらいやがって…、俺も魔怪をドーンってやってズガガガガッ!とやりてぇぜ‥!」

ユウ「そろそろ、あらすじを…」

??「んで〜、しんじんかんげいかいとか言うのを開いてーー」

ユウ「ちょちょちょ!?なにやってんだよ!人の台本で!」

??「おう!クソ後輩!てめぇの代わりに前回のあらすじをしてやってたんだよ!」

ユウ「誰がクソ後輩だ!ってか頼んでねぇだろボンハーマン!」

??「誰が頭がボンバーマンだこのクソ新人が!(びりりぃ!!)」

ユウ「ってなに台本破ってんだよ!?」

??「んなことどうでもいいわ!表出ろやこのクソ後輩!!」

ユウ「前回のあらすじはどうすんだよ!?」

??「どうなる第4話!…オラァ終わらせたぞ!」

ユウ「って強制的に終わらせ────。




第4話 歓迎されてるとはいえ初対面ってなんか緊張するよね?

 

 第4話 歓迎されてるとはいえ初対面ってなんか緊張するよね? 

 

 

 

 

──何でも屋『LOVE&Peace』店前

 

 

 

 

 昼下がりの陽光がアスファルトの上でゆらゆら揺れ、セミの声が遠くでジリジリ響いている。

 そのすぐ横、派手なネオンとハートマークがついた怪しい看板の前に、ユウ、ソウ、ルミの3人が並んで立っていた。

 

 ユウは胸元をぎゅっと押さえ、肩をすくませて深呼吸した。

 

 

 ユウ「なんか、緊張するぅ……」

 

 

 その横で、ソウがまるで子犬をなだめるみたいに優しく肩をポンと叩く。

 ソウ「大丈夫だよ。ほら、リラックスして」

 その微笑は、まるで空気清浄機のように周囲を浄化していく。

 

 そして──

 

 ルミ「はいは〜い! 皆いい子だから安心して突撃するよ!!」

 

 テンションが天井ぶち抜きのルミが、まるで戦国時代の武将のように、店の裏口につながる倉庫の巨大スライド扉へ────

 

 バァァァァン!!! 

 勢いよく開け放つ。

 

 ギィィ……ギギ……と鉄が軋む音が、倉庫の薄暗い中に波紋のように広がった。

 

 ルミ「お前ら〜〜!! 新人くんを連れてきたぞ〜っ!!」

 

 背中をぽんッと押され、ユウは前のめりにズザッと入場。

 

 その奥から──

 暗がりの中で、ふたつの人影がぬるっと浮かび上がった。

 

 一人目は、黒髪の少女。

 すこし眠たげな目、でも柔らかくて、ふわっとした空気をまとっている。

 長い黒髪が蛍光灯の白光を受けて、しっとり揺れた。

 

 

 ?? 「店長の“新人採る詐欺(サボり)”じゃなかったんですね……?」

 

 

 声は静かで落ち着いているのに、内容だけ妙に刺さる。

 

 ユウ「……(The美少女……いやほんとに美少女……!)」

 ユウは内心でガチ感想を漏らしてしまう。

 

 そしてもう一人の影。

 

 ガロウ「おいクソ店長!! 新人ってのはどいつだ!? てめぇか!?」

 

 ズンッ! 

 照明の真下に出てきた瞬間、雰囲気が暴走族のように一気に濃くなる。

 

 ギラギラした金髪、鋭い目つき、肩で風を切るような立ち姿。

 服の胸元には謎の「俺最強」の文字がプリントされている。

 

 ガロウ「俺は蓮咲(れんさき)ガロウ!! よろしくなぁ!! クソ! 新人!!」

 

 ユウ「……お、おう……?」

 

 驚きと困惑で返事が裏返る。

 

 少女、黒髪の彼女がすぐに注意する。

 

 ソウ「ガロウくん、あまり新人君を怖がらせてはいけないよ」

 

 そして、さっきの美少女がほんのり笑う。

 

 ?? 「そうそう。同い年なんでしょ? もっとこう……ふんわりいこう、ふんわり!」

 

 ガロウ「うっせぇ!!」

 

 倉庫の鉄骨がビィンと震えるほどの声量。

 まるで爆竹のような元気さだ。

 

 圧に押されつつ、ユウはなんとか前へ出た。

 

 ユウ「えっと……俺は、このなんでも屋に新しく入った園崎ユウです! よろしくお願いしや〜す!」

 

 黒髪の少女がにこっと微笑む。

 

 ルイ「私は神崎(かんざき)ルイ。園崎くんと同じ16歳のアルバイトだよ。これからよろしくね!」

 

 ユウ「おぉ……まともだ。これからよろしくルイ!」

 

 ルミ「うんうん! 挨拶はこれでOK! ……次は〜、待ちに待った飯だぁ〜!!」

 

 その瞬間、倉庫の中央の大きなテーブルにかけられていた布が──

 

 

 バサァァァッ!! 

 

 

 ルミの一振りで舞い上がり、

 下から現れたのは……

 

 ピザのタワー。

 

 20箱以上は積み上がっている。

 ホカホカの湯気。

 アツアツのチーズの香り。

 ガーリックの刺激的な匂いが空腹に突き刺さる。

 

 ユウ「うっわ、めっちゃ腹減ってくる……!」

 ガロウ「一番でけぇやつも〜らいッ!!」

 

 ピザタワーへダッシュするガロウ。

 腕まくり、爪を立てる勢いで箱を鷲掴みしようと──

 

 ルイ「ちょっと! まだ“いただきます”もしてないでしょ〜!?」

 

 ルイがガロウの腕を掴む。

 おっとりした雰囲気のままながら、がっちりホールド。

 

 ガロウ「離せぇ! 今日一の楽しみなんだよ俺の!!」

 

 ソウが苦笑しながら、横で飲み物を並べている。

 

 ソウ「あはは……」

 ルミ「ガロウくん……? まだ“待て”だよ?」

 ガロウ「(´・ω・`)」

 

 犬みたいにしょんぼりするガロウ。

 威勢100から威勢0への急降下に、ユウは思わず笑ってしまう。

 

 ソウが落ち着いた声で言う。

 

 ソウ「蓮咲くん。今日の主役が戸惑っているだろう? それに、ピザは“いただきます”をしてからだよ」

 

 ガロウ「へ〜い……」

 

 しぶしぶ箱に指をそっと戻し、名残惜しそうに撫でる。

 

 そして──

 

 ルミ「そんじゃあ! 改めて、何でも屋 LOVE&Peaceへようこそ! 園崎ユウくん!!」

 

 ──パンッ! 

 

 クラッカーが弾け、金銀の紙吹雪がユウの頭の上にひらひら降りる。

 

 ルイ「かんぱ〜い!!」

 全員「「「かんぱい!!」」」

 

 ルイが笑顔でユウの皿にピザを一切れそっと置く。

 生地から滴るチーズの光沢が美しい。

 

 ルイ「ユウくん、これからよろしくね!」

 ユウ「おっ、おう! ありがと!」

 

 ソウが湯気の立つお茶を差し出す。

 

 ソウ「ガロウがごめんね。どうやら後輩ができて、気分が上がっているみたいなんだ」

 ユウ「は、はい……ありがとうございます」

 

 ユウはピザを大きく一口。

 

 

 じゅわっ……!!! 

 

 

 世界が変わる。

 

 ユウ「うッッま!? なんだこれ!?」

 

 ガロウ「だよなぁ!! だから俺はでけぇの取って独り占めしようと思ってたのによぉ!」

 

 ユウ「こんな美味いもん、独り占めさせるかってんだ!」

 

 ガロウ「んだとゴラッ!!」

 

 二人はアニメ的にバチバチと目に火花を散らす。

 後ろでルミが楽しそうに見守っていた。

 

 ルミ「お姉さんはねぇ、新人くんが思ってたよりも早く皆と仲良くなれそうで安心したよ〜」

 

 そのままコーラの缶をプシュッと開け──

 ソウが入れていた緑茶をどかして突撃。

 

 ソウ「ぐふっ!?」

 

 ルミ「ほれほれ〜! ユウくんや〜! コーラあげる〜!」

 

 ガロウ「おい! クソ店長! 俺にも寄越せ!!」

 

 ルミ「あーはいはい。ガロウは後でね〜」

 

 倉庫は笑い声と食べ物の香りで満ちていく。

 こうして──

 

 ユウの非日常な夏休みは、にぎやかに幕を開けたのだった。

 

 

 

 ────それから3時間程経った頃。

 

 

 

 

ビィィィィィィィ───ッ!! 

 

 

 

 店内の天井に取り付けられた赤色ランプがギュルンッ! ギュルンッ! と回転し、赤い光が倉庫全体を血のように染めた。

 

 ユウ「うわッ!? な、なんだ!?」

 

 食べかけのピザを手にしたまま、ユウは思わず肩を跳ね上げる。

 

 ソウは一瞬で表情から柔らかさを消し、指先ひとつで眼鏡を押し上げた。

 その動作ひとつで場の空気が「仕事モード」へ切り替わる。

 

 ソウ「……警報。どうやら魔怪が出たみたいだね」

 

 その静かな声が逆に緊張を加速させる。

 

 ルミ「全員準備!! 折角だし〜、ユウくんも来い!!」

 

 いつも通りの軽い調子なのに、声の奥に潜む鋭さが違う。

 店長の赤髪がスッと揺れ、背中の武器ロッカーへ向かう姿はまるで別人。

 

 ガタタッ! 

 

 椅子が一斉に倒れるほどの勢いで、全員が立ち上がる。

 

 ガロウ「足引っ張んじゃねぇぞクソ新人!!」

 

 口は悪いが、声にはどこかワクワクが混ざっている。

 

 ルイ「ガロウくんは一人で暴れないようにね?」

 

 優しく言ってるのに、まるで子犬に「おすわり」って言うみたいな声だ。

 

 ガロウ「うっせぇ!! ……暴れねぇよ!!」

 

 ユウ「……(いや絶対暴れるやつだろこれ……)」

 ユウは心の中で全力ツッコミ。

 

 ソウがユウの肩に軽く手を置く。

 その目は優しいのに、奥に燃えるものが見える。

 

 ソウ「ユウくん、頑張ろうね」

 

 ユウ「はいッ!」

 

 胸の奥が熱くなる。

 恐怖よりも、興奮が勝っていた。

 

 ルミは武器ロッカーから巨大なガントレットを装着し、ガチンッとロックを締める。

 その音が空気を震わせた。

 

 ルミ「さてと、“LOVE&Peace”、出動だ!!」

 

 赤髪が弾けるように揺れ、店長の笑みがぐっと力強くなる。

 

 全員が声を合わせた。

 

 全員「「「「おうッ!! (はいっ!)」」」」

 

 倉庫の奥の出入口がガシャァァン! と自動で開き、

 夜の風が吹き込んだ。

 

 次の瞬間、

 何でも屋“LOVE&Peace”の4人と新人1名は、

 闇へ向かって同時に駆け出していった───。

 

 

 

 

 

 

 

 





ソウ「次回予告コーナーだよ。」

ユウ「あ 、ソウさん!」

ソウ「次回は園崎くんがみんな一緒の初任務だね。」

ユウ「いや ~ 、歓迎会してたらいきなりびーびーなるからビビったわぁ〜!」

ソウ「まだ君は新人だから、僕達の戦い方を見ながら学んでね。分からないことがあれば、聞いてね。」

ユウ「 は〜い!」

ソウ「さてと、次回。」

ユウ 「折角の皆での初任務だから、見学するんじゃなくて戦いたくね!? だ!」

ソウ 「 戦うのはいいけど、無理はしないようにね。 危なくなれば僕を呼ぶんだよ。 」

ユウ「は〜い!」


以下 備考!


┊︎蓮咲 ガロウ┊︎

・性別
バカ

・年齢
16歳

・異能
???

・その他

何でも屋 「LOVE&Peace」のバイト
後先考えずに突っ込んでいる猪突猛進系おバカ。

ユウのライバル的な立ち位置。


┊︎神崎 ルイ ┊︎

・性別
女の子

・年齢
16歳

・異能
???

・その他

何でも屋LOVE&Peaceのバイトであり女神。
何でも屋のまとも枠。
個人的にルミとルイで名前か分かりずらく、なんで似たたまえにしたのかを後悔中。



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