ルミ「は 〜い!前回のあらすじ〜!」
ルミ「前回はまたも衝撃展開だったね〜 」
ルミ「ユウくんお腹貫かれちゃうし、魔怪に乗っ取られちゃうし、しかもC級相手に圧倒しちゃうんだもんね ~ 。」
ルミ「ほんっと 、厄介なことになっちゃったよ 。」
ルミ 「 さてと、前回のあらすじって言ってもこのぐらいじゃない? 」
ルミ「 まぁ~多分このぐらいだと思うし!第7話ど〜ぞ!」
第6話 なかに入ったものは仕方がないから制御できるようにするために猛特訓ね!
ぽた、ぽた。
静かな部屋に、規則正しい水滴の音が落ちていた。
薬品の匂い。消毒液の鋭い香り。
白い天井。冷たい蛍光灯の光。
ユウは、ゆっくりと、まるで深い泥の底から浮かび上がるように意識を取り戻した。
ユウ「……っ、は……!!」
喉がひりつく。
息を吸うだけで胸が痛い。
胸を抑えようと腕を動かそうとするが
── ガチャ ッ
と、金属同士が当たり合う様な音が立つ。
見れば、両腕とも手錠のような拘束具でベッドに固定されていた。脚も同様。
まるで重病患者か、あるいは危険人物の扱いだ。
ユウ「…… なんだよ ……これ 」
頭の中がまだごちゃついており、理解が追いつかない。 脳裏には影の残り香のようなものがざらついき不快感を煽ってくる。
?? 「目ぇ覚めたみたいじゃなぁ? 、坊主」
突然、低く太い声が聞こえた。
視線を向けると、ベッドの脇に立っていたのは…… 山のような巨漢であった 。
白衣は着ているが、どう見ても医者には見えない。
頭は丸刈りで、腕は樹の幹みたいに太く、胸板は白衣の生地を張り裂けそうに盛り上がっている。
数珠まで下げていて、顔つきはまるで僧兵のようだ。
鋭い目つきで睨みつけてきたかと思うと、腕を組んで頷き 。
?? 「もう大丈夫そうじゃな! 暴走の疑いがあったからのぉ、念のための拘束だじゃ。悪く思わんでくれ 」
ユウ「……暴走……?」
声がうまく出ない。
すると、横からなんとも甘い声が降ってきた。
?? 「大丈夫ですか、ユウ様。痛いところは御座いませんか?」
ユウ 「ひゃうぁ ッ !?」
ばッ! と勢いよく横を向くと、
そこにいたのは、ピシッとした黒のワンピース、白いエプロン、レースのカチューシャを付けている。いわゆるメイド服を着た青髪の女性だった。
ユウ「め …… 、メイド ……?」
?? 「いえ 、私はナースでございます」
ユウ「…… え? 」
?? 「私はナースでございます」
ユウ「…… えぇ?」
メイド服を着てるナースなんて、どんなナースだよ !? なんて、声を上げてツッコめるはずも無く …… 困惑しながらも一応理解はしておくユウ。
?? 「 此処は、病院じゃよ病院 」」
ユウ「 病院 …… ? …… って、そういえば腹を.! .って 、治ってる ……? 」
?? 「正確には、治されたんじゃよ 。坊主の内にいる 魔怪にのぉ?」
ユウ「魔怪に …… ? ……って、おっさんなんで魔怪のことを──」
?? 「 知っているのか ……じゃろ?」
ユウ「 …… おう」
?? 「 その答えはのぉ …… わしが──」
?? 「──異能力者専門の医師であるからです」
?? 「異能力者せん …… って なんで言うんじゃ!」
ユウ「異能力者専門の医師 …… ?」
?? 「 …… そうじゃ 、名を──」
?? 「 ──
道三「金…… ってだからなんで言うんじゃ!?」
?? 「そして、私は大門未──」
道三&ユウ「スト ~ ップ!!」
道三「それはアウトじゃ、アウト!」
ユウ「なんかよく分からないけどそれはダメだ!」
~ なんやかんやで数分後 ~
道三「まさか、あんなことを言い始めるとはのぉ …… 」
ユウ「クールビューティって感じなのに、結構おふざけさんなのかぁ?」
メイド(ナース)さんの名前は
ちなみにサクラコさんはユウが飲むためのお水を持ってきてくれている。
道三「其れで、なんの話しじゃったか …… 」
ユウ「なんか、異能力者専門の医者だ 〜とかなんとか?」
道三「あぁ、そうじゃったそうじゃった」
道三「儂はのぉ ───」
サク「──世界でも珍しい、
それと、お水でございます。と付け加えるようにユウに差し出して。
道三「…… わしだってかなしむんだからな……。 さくらこぉ 」
サク「
道三「はて、じゃないわい!」
ユウ「で…… 、ここが病院なのもおっさんが医師なのもわかったけど」
サク「私はナースです」
ユウ「…… ナースなのもわかったけどさ……? 結局、なんでこんなことになってんの?」
道三「さて 、まずはお主の状況から話そうか……」
僧兵みたいな医師 ” 道三 ”がベッド脇のカルテを開いてユウに向き直る。
道三「まず、お主の身体には魔怪が入り込んだ。それだけでも異例なのじゃか…… 、お主には今
ユウ「……異核が……ふたつ……?」
道三「そうじゃ …… 。ひとつはお主のまだ未熟な異核、そしてもうひとつはお主に入り込んだ
ユウ「…… 魔怪の……異核が俺に?」
道三「何故、お主に魔怪が入り込むことができたのか 。何故、魔怪の異核がお主の中に出来たのかは全く分かっとらんが、これだけは確実に言える」
それは──、
道三がその続きを言おうとしたその瞬間だった 。
──ガラッ。
突然、病室のドアが開き、道三の事を押し退けてはルミが飛び込んできた。
ルミ「その続きはアタシが言うよ、
ユウ「ルミ……店長 …… 」
道三「なんじゃ ……、もう来たのか
ルミ「うっせ、クマ。それと後でビンタな~? ……っと、そんなことよりもユウ。目覚めてよかったよ 」
ユウ「くま…… めすごりら …… 」
ルミ「さてと、簡単に状況を説明すると 。ユウくんの中に居る魔怪が暴れないように、特訓をしてキミの異核を成長させて制御出来るようにしよ〜! って方向なってる 」
ユウ「魔怪の……制御?」
ルミ「そう …… 、まぁ本当ならソウに任せたかったんだけど なんか今日は用事があるとかなんとかでね ~ 。だからサクちゃんが相手をする!」
ユウ 「えっ !? メイドさんが!?」
サク「ナースです」
メイド服を着たナース。花織サクラコからは異圧を一切なくルミ店長のように圧倒的な強さのようなものを感じない。
ルミ「言っておくけどサクちゃんはB級異能力者だからね ~ 」
ユウ「B級〜!?!?」
B級異能力者、其れは重機機関銃等でギリギリ対処が可能であるB級魔怪を単独でも討伐可能である異能力者であるということを表しており、とても彼女がそうであるとは思えなかった。
ルミ「ってことで〜、時間も勿体ないし。早速特訓に行っちゃおっか〜!」
ユウ「え!? 今から!?」
サク「運動用の衣服はもう既に準備してあります 」
ルミ「お ~ 流石だね〜 。 んじゃ、5分後ぐらいにサクちゃんに案内してもらって、地下グラウンドに来てね ~ 」
そう言い残して、彼女は病室の外へと出ていった 。
ユウ「この拘束 ──」
サク「───もう既に、外してありますよ」
ユウ「…… え?」
ユウの目にはサクラコが四肢に装着されている拘束具が外される様子が、残像すらも見ることができなかった 。
ありのまま今起こったことを話すぜ……。拘束具を外してもらおうとしたら、もう既に外されていた 。 何を言ってるかわからねぇと思うが、俺も何をされたのか分からなかった 。 超スピードだとかそんなもんじゃ断じてねぇ …… 。ルミ店長といい女性の異能力者は皆化け物だという事を認識させられたぜ …… ……。
サク「さて、お着替えいたしましょうか 。お手伝いいたします 」
ユウ「(’ω’)ファッ!!? いや~ その〜! 自分で着替えられるから! ね!」
サク「遠慮しなくてもいいんですよ 。さぁ…… 」
ユウ 「おっさん!! ヘルプミー!! 」
おっさんこと道三はついさっき出ていったルミの後について行ったため既に病室の中には居なかった 。
ユウ「っていねぇ!?」
サク「失礼しますね ?」
ユウ「ちょ……! まっ!! 」
──ぎゃあぁぁぁぁぁああ!!!!
──異能力者専門病院 地下グラウンド
病院の地下に広がる、異能力者の鍛錬用グラウンド 。
壁、天井、床、その他設備が” 硬質 ”の異力が練り込まれており、例え爆発が起きたところでかすり傷すらも付かぬ頑丈性を持っている 。
ルミ「はぁ ~ 、ほんっと厄介なことになったよ 」
道三「異能力者の身体に、魔怪が入るなど本来ならば有り得んことじゃからな 。死なんかっただけ奇跡というものじゃ 」
ルミ「まぁ 、最悪暴走したとしてもアタシが止めるからいいんだけどさぁ 。あの
道三「嗚呼 、
ルミ「そ、もうアタシは抜けたってのに未だに突っ込んでくるし …… 。しかも、ユウを────」
道三「
ルミ「相変わらずだね ~クマちゃん 」
道三「その呼び方はもうやめい…… ! むず痒いったらありゃせんわ」
ルミ「もしかして恥ずかしがっちゃってる系? 案外可愛〜ところもあるんだね ~ 。で、ど〜だったん?」
道三「はぁ …… 。 儂の異能を持ってしても魔怪と引き剥がすことは叶わんかったわい …… 、例えるのなら……絡み合った糸というところかのぉ 。絡み合い過ぎて、無理じゃ無理。 」
ルミ「 そっか ~ 、ならやっぱりユウには頑張ってもらわないとね〜 」
道三「じゃのぉ 」
──── ぎゃあぁぁぁぁぁああ!!!!
ルミ「あ、ユウの悲鳴だ」
道三「はぁ ……、全くサクラコめ 。なんで、あのようになってしもうたのかのぉ 」
ルミ「さぁ? なんでだろ〜ね〜」
カッカッカッ ……。と2人分の足音がルミと道三に近づく 。
ルイ「ルミ店長 ~ ! それと道三さん! なにか今、園崎くんみたいな悲鳴が聞こえたんですけど …… 」
ガロウ「 おい! クソ店長とクソジジィ !! クソ新人の野郎は起きたのかよ?」
そのふたりは神崎ルイと蓮咲ガロウであった 。
何故、このふたりが来ているのかは、実に単純 。ここが、壊れる心配のない異能力者の訓練場であるから 。
ルミ「うん、起きたよ〜 。ちゃんと意識も保ってね 」
ぶい、とピースしながら。
ルイ「良かったぁ~ ……」
ガロウ「はっ! そんならなんも問題はねぇなぁ?」
道三「まぁ 、まだ絶対に安心という訳でも無いんじゃがな 」
ルミ「 まぁ ~ 、大丈夫だよ 。あの子ならちゃんと制御できる …… 。なんなら逆に使いこなしちゃうんじゃない? 自分の異力と魔怪の異力 」
ガロウ「そうなっちまったらよぉ? 異能力者なのか、魔怪なのかわかんなくねぇ?」
ルミ「まっ 、そうだね ~ 。だから、異能力者であると暴走する危険性はないと、みんなに示して貰う必要がある」
──── 期待してるよ?
サク「園崎ユウ様がお入りになります。皆様は一度、異能の使用を中止してください」
ユウ 「 うッッッ わぁ ~ 、ひっろ! 」
──── ユウ 。
道三「次回予告じゃ。」
サク「今回は、何かと重要そうな単語が出てきたりしてましたね 。」
道三「たしかにのぉ …?しかも、儂らという新しいキャラクターが登場したしのぉ、しかし、この進みようでまだ一章なんじゃよなぁ 。」
サク「それは主様が細かな描写が苦手なのとこのさき、大体40話後ぐらいにやりたい展開があるからですね。」
道三「それまでに、あの坊主ら嬢ちゃんには強くなってもらわないといけんのぉ?」
ルミ「そのために!次回はアタシがユウをみっちりしごいて、ガロウとルイも特訓させないとね〜 。」
道三「そうじゃのぉ?仮に怪我しても儂が治せるからのぉ、死なないぐらいまでならやってよいぞ。」
ルミ「 は〜い! ってことで次回!治せるからって痛いものは痛いんだからな!?でっせ〜。」
サク「なんで私だけ略されてるんでしょう。」
バカ主「長いから!」
サク「(´・ω・`)」
以下備考?
┊︎金熊 玄隆次郎 道三┊︎
・性別
漢
・年齢
非公開
・異能
活身掌(かつしんしょう)
〈右掌〉再生促進の異能
右掌で触れた対象の肉体を“生かす方向へ導く
異力が十分なら、四肢の再生や臓器の蘇生も可能。
ただし“生命そのもの”を創り出すことはできず、あくまで「対象に元々備わる生命力を活かす」能力。
明見掌(みょうけんしょう)
〈左掌〉肉体情報の透視
左掌をあてることで、対象の肉体内部・損傷・異常の“真相”を視覚的に把握できる。まるでレントゲンとMRIと心電図を一度に読み取るような精度である 。
・その他
異能力者専門の医師!
ちなみに病院は一般人等には見えないように細工が施されている。
世界でも珍しい医療系の異能を持つ。
両手にそれぞれ異能が宿るが、二つの異能を持っている訳ではない。
┊︎花織 サクラコ ┊︎
・性別
女性
・年齢
19歳
・異能
???
・その他
メイド服を着たナース。
クールビューティな女性に見えるが、実は結構おふざけする。
道三を父親のように慕っている。