??「前回のあらすじ〜!!!」
ユウ「いえ 〜い!! ……って、誰だよ!?」
??「前回は~ 、なんかメイド服を着た子に園崎ユウ達がボッコボコにされてたね〜!」
ユウ「無視すんな!?」
??「そして ~ ! いっちばん最後になんか変な組織が出てきたね〜!」
ユウ「……はぁ…(このテンション感…ルミ店長に似てるなぁ。)」
??「いや ~ なんかかっこいいよね〜!」
ユウ「まぁ、謎の組織ってのはなんかロマンがあるのはわかるけど ~ 。」
ユウ「って …… ん?」
??「 ど〜したの?」
ユウ「…… ってお前!いちばん最後に出てきた奴らの中にいたやつじゃね〜か!!」
??「あっちゃ〜! バレちゃった?」
ユウ「そりゃ、そんなジッパーだらけの奴他にいねぇわ!」
??「んや、他にいるかもよ〜?世界って広いし!」
ユウ「まぁ、そうだけど…っじゃなくて!」
??「さてと、一体あの謎の組織とは何なのか!どうなる第9話!!」
ユウ「って、勝手に始めんなぁ!!!!」
第9話 謎の組織と襲撃されし園崎ユウ!
──地下グラウンド戦闘訓練場
サクラコとの模擬戦を終えた夜。
サクラコと道三はすでに地上へ戻り、
広い訓練場には、三人だけが残されていた。
ガロウ「……もう一回行くぞ」
ガロウが低く言い、構える。
上半身にはうっすらと汗が浮かび、呼吸は荒いが、動きに無駄はない。
ユウ「あぁ……!」
ユウも拳を握り直す。
指先に力が入りすぎて、微かに震えていた。
二人の間合いは、わずか数歩。
ガロウが一歩踏み込んだ瞬間、
ユウは反射的に拳を突き出した。
だが──
ガロウはそれを読むように、半身をずらす。
ユウの拳は空を切り、
次の瞬間、ユウの脇腹に軽く掌が当てられ、 ドッ!! と衝撃が貫いた。
ユウ「っ……!」
衝撃は抑えられている。
それでもユウの体勢は大きく崩れてしまい、膝を着いた。
ガロウ「はっ! 俺の21戦16勝4敗1引き分けだなぁ!」
その様子を、少し離れた場所でルイが見ていた。
床に座り込み、腕を組み、視線を落としている。
ルイ「……異能の解釈かぁ ~ 」
模擬戦の後のサクラコの言葉が、頭の中で反芻される。
各々が各々で自分が更に強くなるために特訓を続けていた。
──その時。
ウゥゥゥゥ ──────!
突如として、
地下グラウンド全体を揺らすような警報音が鳴り響いた。
赤色灯が点灯し、壁と床を赤く染め、空気が一瞬で張り詰めた。
ユウ「……!?」
ルイ「警報?」
するとスピーカーから、機械的な音声が流れた。
『警告。
施設内に未確認の異圧反応を検知。
関係者は速やかに地上へ避難して下さい』
ルイ「未確認……?」
ガロウ「あぁ? 魔怪か?」
その時……
──チン。
静かな到着音がエレベーターから聞こえ、
エレベーターの扉が、内側からゆっくりと開いた。
ユウ「……え?」
そこから出てきたのは、サクラコや道三等の関係者ではなく。
十代ほどの全身にジッパーが縫い付けられている白髪の少年であった。
?? 「やっほ〜」
少年は、警報がなっているとは思えぬ程の場違いな明るさでユウ達へと手を振る。
?? 「こんな時間に地下で訓練なんて、真面目だねぇ?」
その隣から、もう一人が姿を現す。
黒を基調としたフリフリの服。
金色のツインテールを揺らす、小柄な少女だ。
とても可愛らしい外見である
だが、その視線は、獲物を見定めるような鋭い元であった。
?? 「……ふ〜ん?」
少女はユウを見て、口角を歪める。
?? 「これが魔怪を身体に取り込んだって言う園崎ユウ? 弱そ〜じゃねぇですか?」
ガロウ「……誰だぁ? てめえら」
ガロウが1歩前へ出て、謎のふたりへと話しかける。
ルイ「……この警報はあなた達が?」
冷静に、相手から情報を引き出そうとするルイ。
?? 「ん〜惜しい! 正解は俺達の仲間だよ」
と軽い調子での述べる少年。
レオ「あ、自己紹介を忘れてたね! 俺は
シア「アタクシもこのジッパー野郎と同じく、
2人は笑みを浮かべたまま、そう言った。
ユウ「
レオ「そうそう ~ 、まぁキミ達何でも屋と似たような感じかな~ 」
シア「まっ、新しく組んだんですけどね ~ 」
ルイ「何故、此処に?」
レオ「あ ~、園崎ユウに用があってね?」
ユウ「おれッ!?」
レオ「まぁ、簡単に言うと。キミに死んでもらいたいんだよね」
ユウ「……は?」
ガロ&ルイ「……ッ !!!」
ユウを後ろに下がらせて、護るように前に立つ二人。
レオ「おぉ……怖いね〜」
ルイ「それを聞いて、大人しくしてると思っていましたか?」
シア「大人しくしておいた方が……てめぇらの為ですよ?」
レオ「標的は園崎ユウだけだから差し出すなら、君たちは見逃してあげるよ?」
ガロウ「はっ! 差し出すだぁ?」
ルイ「園崎くんは私達の仲間です」
ガロ&ルイ「「渡すわけねぇだろ! (渡しません!!)」」
レオ「あちゃ〜、交渉決裂……ってことかな?」
シア「なら、こいつらごとぶち殺すしかね〜ですねぇッ!!」
五つの異圧が地下グラウンドに衝突する。
──── 異能力者専門病院 門前。
夜の空気は冷え切ていた。
門前に立つルミは煙草を吹かしながら、わずかな違和感を覚え、足を止める。
ルミ「ん……?」
視線を巡らせる。
街灯の白い光、静まり返った敷地、規則正しく鳴る機械音。
──その奥に、異物が混じっていた。
ルミ「妙な異圧が三つ……」
一拍、間を置き。
ルミ「……いや、四つか」
その瞬間。
背後に謎の異圧を覚えた。
足音はない。
気配も、ほとんどない。
だが確かに、そこに“立っている”。
?? 「貴様が
低く、重い声。
磨り減った鉄を擦るような、硬質な響き。
ルミは振り返る。
そこに立つのは、異圧を隠そうともしない男筋骨隆々な赤と黒を混ぜたような紅蓮色の髪をしている男。
ルミ「そう言われるのも懐かしいね〜」
肩をすくめ、軽く笑う。
その表情には、動揺の色はない。
ルミ「で、君達はアタシ達になんの用かな?」
男は一歩、前に出る。
?? 「我は貴様を打ち倒し、我が力を天に証明する」
まっすぐな視線。
そこに迷いはない。
己の力のみを信じ切った、狂気に近い自信。
ルミ「……」
一瞬だけ、目を細める。
ルミ「何言ってんのかよく分からないけど〜」
軽い調子で言いながら、
足の裏に伝わる異圧の波を感じ取る。
異圧だけなら、
なんて、ルミは心中に思いながらこちらも異圧を解放する。
ルミ「取り敢えず、キミがアタシの相手ってことね?」
?? 「その通りだ」
──── ゴゴゴゴゴゴ
と互いの異圧が衝突し合い、二人の周囲に広がる大地に亀裂が走る。
?? 「はっ、貴様程度が我に敵うとも思えぬが」
男の異圧が、さらに濃くなる。
男の筋肉がまるで呼吸しているかのように膨張し、青筋を浮かべながらミシミシと音を立ててゆく。
?? 「貴様らの中では、幾分かマシと言ったところだろう」
その言葉に、ルミは吹き出しそうになる。
ルミ「へぇ〜」
一歩、前へ。
ヒールが石畳を打つ音が、妙に大きく響いた。
ルミ「自信満々ってわけだね」
拳を、軽く握る。
ルミ「それじゃぁ──」
視線が交差する。
異圧と異圧がぶつかり合い、大地が崩壊する。
──次の瞬間。
ルミ「──やろうかッ!!!」
その声を合図に、
静寂は完全に砕け散った。
── ユウ&ガロウ VS レオ
その身体を縦横無尽に走る無数のジッパーが、歩くたびにチリ……チリ……と乾いた金属音を刻む。
耳障りなはずのその音は、奇妙なほど規則正しく、まるで戦闘開始のカウントを刻む、秒針のようだった。
レオ「……それじゃあ、やろっか?」
気の抜けるような軽い口調。
しかしその一言が放たれた瞬間、空気が微かに軋む。
視界の端がわずかに歪み、
皮膚の表面を見えない圧力に撫でられるような感覚を覚える。
──カツ……カツ……カツ……。
レオが両手ぷらぷらとしながら、無防備に二人へ歩み始める。
ガロウ「よくわかんねぇけどよぉ……」
低く吐き捨てるように言い、次の瞬間──
BONッ!!
とド派手な爆破音と共に、
ガロウが地面を蹴り飛ばした衝撃で、グラウンドが揺れる。
ガロウ「……取り敢えずぶっ飛ばしゃいいんだろ!!」
全身から異力が噴き上がる。
赤熱した圧が筋肉を膨張させ、背中に爆炎を背負ったかのように突進し
ガロウ「
拳が振り抜かれる。
拳先に、空気が圧縮され、殴打の軌道に沿って目に見えない衝撃の塊が形成される。
触れれば──爆ぜる。
避ければ──粉砕される。
それでも、レオは無防備のままだ。
焦りも、呼吸の乱れもない。
ガロウ「……ッ!」
歯を剥き、さらに踏み込む。
拳に異力を極限まで集中。
筋肉が限界まで収縮し、骨が内部から軋む。
皮膚の下を異力が奔流のように走り、視界が微かに揺れる。
ガロウ「舐めてんじゃねぇ!!!」
──ドンッ!!
全力の右ストレート。
拳が振るわれ、衝撃が解放される。
──はずだった。
レオ「……
淡々とした声。
チッ……。
次の瞬間、ガロウの拳から放たれた爆砕の異力が裂けた。
一度。
二度。
二重の裂断。
結果、衝撃は四つの流れに分断され、それぞれ別方向へ“逃がされる”。
威力は残る。
だが行き場は地下グラウンドの壁であり、眼前のレオには一切届かない。
ガロウ「──は?」
理解が追いつく前に、レオの身体が影のように滑り込む。
次の瞬間。
鋭く振り抜かれた蹴りが──
ガロウの腹部に深々と突き刺さる。
ガロウ「がっ……!!」
鈍く重い衝撃。
内臓が揺さぶられ、肺の空気が一気に押し出される。
勢いのままガロウの身体は宙を舞い──
──ゴンッ!!
背中から壁へ激突。
衝撃で地下グラウンドが響き渡る。
ユウ「ガロウ!!」
叫びながら駆け出す。
だが、足を踏み出した瞬間──
──ビリッ。
異力の起こりを感じた。
視線を落とし、足元を見ると床に一本の“線”が走っていた。
レオ「あれ? 裂けない?」
ほんの一瞬、声に予想外の色が混じる。
多少困惑を見せたレオ。
その隙をユウは見逃さなかった。
ユウは拳を引き、異力を流し始める。
しかしその流れは通常ではない。
本来、打撃と同時に炸裂するはずの異力が、異常な速度で先行して流れ出す。
拳の前──空間の内側、見えない場所で異力が溜まり始める。
レオ「早い……!!」
拳が届く──
その直前、異力が止まった。
圧縮。溜め。爆縮。
ユウ「ッッらぁ!!」
拳が振るわれる。
レオ「……まずいね」
どこか他人行儀に笑みを浮かべて。
ユウ「
拳が顔面に触れる、ほんの刹那前。
溜め込まれた異力が、一気に解放される。
──ドンッ!!
衝撃が、レオの顔面を貫いた。
レオ「──っ!?」
顔が歪み、白髪が宙を舞う。
異圧が乱れ、身体が後方へ弾き飛ばされる。
壁へ激突。衝撃音が遅れて響く。
ユウは拳を下ろし、荒い息を吐いた。
ユウ「……当たった……」
壁際で、ガロウが苦しそうに立ち上がる。
ガロウ「……ちッ……どういうこった……」
レオ「あ〜……此処……異力が練り込まれてるのか……」
ゆっくり立ち上がるレオ。
顔から黒い霧のようなものが立ち上る。
レオ「そりゃ、硬いわけだよ」
霧が触れた箇所から、潰れた骨が戻り、裂けた皮膚が縫い合わされるように──傷が消えていく。
レオ「……うん」
ジッパーの一つが、チリンと小さく鳴った。
レオ「……面白い……ッ!!」
ユウ「……なッ……効いてねぇ……」
レオ「いや、効いてるよ?」
ガロウ「……治して、やがんのか……?」
レオ「正解ッ!」
ユウ「……どういう原理だ……?」
レオは肩をすくめ、笑う。
レオ「それは──おしえな〜い」
次の瞬間。
全身のジッパーが、一斉に金属音を立て始め……、先程とは比にならない異圧が立ち上る。
レオ「さてと……」
レオ「──ラウンド2だ」
────ルイ VS 愛栖垣シア
ルイは鋭い眼光で相手を観察していた。
黒いフリフリのドレス。
レースとリボンで飾られた、舞踏会にでも現れそうな可憐な装い。
だが──その背後に形成された巨大な大鎌が、その印象を容赦なく粉砕していた。
柄は漆黒。
光を吸い込むような質感で、触れれば魂ごと持っていかれそうな禍々しさを放つ。
刃は月光を映し、鈍く、冷たく輝く。
シア「
甲高く、無邪気な少女の声。
少女は首を傾げ、ドレスの裾をひらりと揺らす。
その仕草はあまりにも可愛らしい──だが、その瞳は残虐に染まっていた。
その瞬間、
──ブォンッ!!
鎌が、いつの間にか振るわれていた。
視界を横切る黒い軌跡に
脳裏に死がよぎる。
ルイ「…… ッ !!」
反射的に跳び退たルイ。
シア「ざぁ〜こ♪」
だが、回避は完全ではなかった。
軽い調子の嘲笑。
その直後──頬をかすめる衝撃。
遅れて、じわりと広がる熱。
ルイ「……ッッ!?」
制服の肩口が裂け、皮膚に赤い線が浮かぶ。血が滲む。
当たったのは刃ではない──鎌を振るった“余波”である。
ルイは歯を食いしばる。
ルイ「……強いですね……あなた」
シアは一回転し、スカートを翻しながら着地。
再び鎌を構え、今度は地面に突き立てた。
シア「てめ~が雑魚すぎるんですよん♪」
──ズン。
鈍く重い音。
床に衝撃が走り、黒い波紋のような異圧が広がる。
ルイ「
背中から光が噴き出す──天使の羽が具現化。
純白の輝きが、空気を裂き、静寂を切り裂く。
一枚一枚の羽根が淡く発光し、ルイの手に光の弓が形成された。
握った瞬間、冷たい空気が温かく変わる。
手のひらに宿る光は生を守る力そのもの。
ルイ「
弓を引き、光を収束させる。
一条の矢が形成され、空間を切り裂きながらシアへと向かう。
だが、シアは笑っていた。
鎌を引き抜き、刃を水平に構える。
シア「
鎌が振るわれ、漆黒の斬撃が放たれる。
黒い月弧──死を刻む斬線。
──ギィィィンッ!!!
金属音とも悲鳴ともつかない音が響き渡る。
衝突点で光と闇が激しくせめぎ合い、空気がねじれ、衝撃波が四方八方へ弾け飛ぶ。
ルイは衝撃に踏ん張り、弓を引き直し
シアはドレスを揺らしながら微動だにせず。
二人の視線が空中で交錯する。
信仰と死。守護と刈り取り。
拮抗は、ほんの数秒。
シア「……あはっ♪」
鎌がわずかに傾く。
それだけで闇が光を呑み込もうとする。
ルイ「……っ!」
歯を食いしばり、矢を再度収束させる。
ルイは足元の空気を握るように力を込め、異能を補助。
弓から放たれる矢は二本に増え、さらに分裂。
ルイ「
光は空間をねじり、闇の刃を斬撃線で絡め取りながら接近する。
シアは瞬間的に体を後方へ滑らせ、鎌を縦に振るう。
シア「きゃはっ ♪」
斬撃は空間に虚無の裂け目を作り、光の矢をはじき返す。
ルイ「っ …… !
しかしルイも負けてはいない。
弓の握りを変え、矢を連射。
放たれる矢は、空中で光の軌道を変え、シアの回避方向を正確に追尾する。
シア「ちッ……めんどいなぁ!」
──空中で光と闇が再び交差。
衝撃が波紋のように拡散し、互いの異力が飛び散る。
ルイは踏み込み、次の射撃準備。
シアは鎌を回転させ、切り返す。
戦場は光と闇の奔流で満たされ、空間自体が生き物のようにうねる。
互いの異能が干渉し、微細な振動がルイの体を震わせ、シアの鎌の周囲に暗黒の渦を巻き起こす。
シア「
ルイ「 ッ …… !?」
瞬間、暗黒の渦が巨大な闇の斬撃となりルイに襲いかかる。
ルイ「
闇の斬撃と光の防壁が衝突した瞬間。
光が闇に砕け散る。
シア「そんな薄っぺら一枚で守れるわけね〜じゃねぇですか〜♪」
ルイ「……ッ !?」
直撃は免れたものの、その衝撃に吹き飛ばされ、壁へと叩きつけられてしまう。
ルイ「ぐぁッ.……ッ !! 」
シア「はい……しゅ〜りょ〜 ♪」
──同時刻 院長室
道三は椅子に深く腰を下ろしたまま、室内を見渡す。
道三「警報…… 、侵入者のようじゃな」
低く響く声が、静まり返った室内の空気を微かに震わせる。
サクは壁際で背筋を伸ばし、息を整えながら答えた。
サク「予想よりもだいぶ早いですね」
彼女の声には多少の緊張が滲むが、落ち着きを保っていた。
道三はゆっくりと立ち上がり、机に手を置く。
道三「わしは地下グラウンドの方へ向かう。門前はルミがおるし、心配無用じゃろう」
サクは軽く頷き、息を整えた。
サク「はい」
その瞬間、室内の空気が微かに歪んだ。
壁の影が揺れ、冷たい気配がサクの背筋を撫でる。
?? 「行く必要はない」
低く、響く声。影から、いつの間にか仮面を被った男が立っていた。
?? 「そろそろ終わる頃だ」
サクは思わず息を呑み、一歩後ずさり拳を構える。
サク「ッッ!?」
道三の瞳が鋭く光る。
道三「よせ! サクラコ! ……お主では相手にならん……!」
仮面男は微かに体を揺らし、静かに言った。
?? 「まるでキミなら私の相手になるというような発言だな。道三」
その声は冷たく、室内の空気を凍らせる。
道三は眉をひそめ、低く唸った。
道三「……此処まで侵入してくるとは……何者じゃ」
仮面男は静かに歩みを進め、影の中から顔を上げる。
仮面「私は
サクは一歩前に出て問いかける。
サク「園崎様を狙ってきたということでしょう」
仮面男はゆっくりと首を傾げ、影の中で微かに笑った。
仮面「半分正解といったところだな。確かに園崎ユウの抹殺は我々の目的の一部だが、今直ぐに殺す必要はない」
道三の目が一瞬、鋭く光った。
「なんじゃと? ならば、何が目的じゃ…… 」
仮面男は微かな間を置き、低く答える。
「今回の襲撃の本当の目的は、仲間に実戦経験を積ませることだ。我々は便利屋を始めてまだ日が浅く、実践経験が足りない。それに、園崎ユウ、神埼ルイは、あの子たちにとって最高の刺激になるからな」
道三は唇を噛み、ゆっくり問いかける。
道三「……貴様の目的は一体、なんじゃ……」
仮面男は影の中で体を少し沈め、冷静に返す。
仮面「それは、襲撃の目的に対してか、あるいは私自身の目的についてか、どちらを指しているのかな。前者ならば、仲間に経験を積ませることだ。後者ならば……
道三の眉がさらに寄せられる。
道三「なんじゃと?」
仮面男は声の調子を変えず、影に溶け込むように立ったまま言った。
仮面「キミ程度に教えるようなものではないということだ」
部屋の明かりが微かに揺れ、影が長く伸びる。道三は机に手をつき、緊張で背筋を固める。サクは深く息を吸い込み、目を大きく見開いたまま仮面男を見据える。
仮面「さてと、どうやらあの子達も終わったようだね」
その声が残響として室内に微かに響く。
仮面「では……また会おうか」
仮面男は静かに影に潜り込み、影と一体化するかのように姿を消した。
室内には冷たい空気だけが残り、床や壁の影がわずかに揺れる。
サクは肩を震わせ、床に手をついて呼吸を整えた 。
道三は机に手を置き、仮面男の残した気配を見つめたまま、長く硬直していた
──── 異能力者専門病院 門前
地面を大きく崩壊させながら、ぶつかり合う筋肉男とルミ。
── ゴン ッッッ !!
廃工場の天井を穿ち、C級魔怪を一撃で消し飛ばしたルミの拳が男の腹筋へと衝突した 。
────だが、それを真正面から受けた男は腹筋から突き抜ける衝撃に口を吊り上げる
?? 「……良い打撃だ ……だが足りぬ!」
ルミ「……まじか ッ !」
瞬間 。
筋肉男の岩石のような拳がルミの腹部を捉え、ブオン゛ッッッッ !!! という空気を切り裂くかのような音と共に振り抜かれる。
──── ド ッ ッッッ ッ!!!!
ルミ「………… お゛ッ ……も…… !?」
身体的、肉体的な損傷は無くとも、それによる衝撃に耐えることができず。
後方へと吹き飛び、病院とは真反対にあるコンクリート製の建物へと激突し壁を貫通 。
距離にして12mと言ったところか。
それ程の距離を、腕力のみの一撃で開かされた。
ルミ「……ッはぁ 〜 、君……何者?」
轟山「我の名は轟山である 」
ルミ「……全く……こりゃまた厄介なのに巻き込まれたねぇ …… ユウ」
ルミは構える。
轟山相手にいつものような手加減をしては周りへの被害が大きすぎると判断し、速攻で仕留める為の超実践武術 。
────
轟山「構えたからと言っとなんだと言うのだ 、我の前に武術など無意───」
ルミ「────遅い 」
瞬間 。
ルミの鉄拳が轟山の顎へと
顎からの衝撃は頭蓋に伝わり、やがて脳へと伝播する。
人的に引き起こされた脳震盪により、轟山の意識は深い闇の底へと沈んだ 。
かのように思われたが。
轟山「……我は…… 、その程度でやれぬ」
ルミは目を見開いた。
人体にとって顎とは急所である。
其れは異能力者であっても変わることは無い。
だが、今目の前で起きていることはそれに反した光景だ。
轟山「言ったであろう、我に武術等無意味であると」
轟山から放たれる異圧が更に上昇する。
それに比例するように、屈強であった肉体が更に強く。巨大な筋肉がさらに広大に肥大した。
ルミ「…… はっ…… 、そういう異能かよ……!」
轟山「その通りだ。我の異能は
ルミ「なら、さっきのが効かなかったのも頷ける」
轟山の肉体にはすでに異力が込められB級にも匹敵する異圧が放たれていた。
つまり、その時点で異能は発動されており通常の人体よりも異常に筋肉が発達し、本来ならば支点となる筈の首が完全に固定され、無防備な脳みそまで衝撃が届かなかったのだろう。
ルミ「…… 成程……、時間稼ぎって所かな 」
此奴を倒すのに問題は無い。
だが、速攻で倒すと言うのは少し難しい。
なぜなら。
ルミ「こういう基礎で攻められるのって苦手なんだよね 〜 」
だからである。
地下深くにある地下グラウンドから二つの異圧。 其れは共にC級以上。
ユウたち三人であれば互角レベルだろうが、自分や道三等が向かえばこちらが勝つのは目に見えている。
そして、医院長室には1つの巨大な異圧が立ち上っている。
ルミ「……戦力の分散か 」
轟山「どうした 、我から目を逸らすでないぞ」
音もなく真横に接近する轟山 。
圧倒的な風圧と共に振り抜かれんとする巨拳。
ルミ「見えてねぇのはどっちだよッ !」
その巨拳を姿勢を低く下げることで避け、右脚を軸に左脚で脚を払う。
轟山「 ッ !?」
姿勢を崩す轟山の横っ腹に、右腕に身体を預けて全体重と異力強化による強烈な蹴りを放つ。
── ド ォッッッ ゛コ゛ォ゛ォォォォォン゛ッッッ!!!!!
轟山の肉体は、上空へ8mほど浮き上がるり地面へと叩きつけられた。
ルミ「……ちっ、かってぇ〜 …… 」
ミリ ッ …… 。
轟山「……我が脇腹を貫き、骨をも砕くとはな 」
ルミ「ぶん殴り、蹴り飛ばし甲斐があり過ぎて、サンドバックとしては100点満点中120点あげたいぐらいだよ」
轟山「唯、殴られるだけの趣味は我にない」
ルミ「それは、アタシもだよ」
ルミが再び構え、轟山はそれを迎え撃つかのようにどっしりとした仁王立ち。
先に仕掛けたのは轟山。
3度目の巨拳がルミに迫る…… 。
ルミ「力任せがすぎるよ」
だが、先に手を加えたのはルミであった 。
大砲による砲撃のような拳の推進力に対し、ルミは横からの力を加え起動を逸らし肘に向けて掌底を放つ。
轟山「く゛ッ …… !?」
バキィィッッッ !!!
ルミ「筋肉がいくら強化できても、
その掌底は無防備な肘関節を砕き、そのまま丸太のような腕を肩に抱え込むように掴み、柔道の投術である背負い投げのような形で轟山ぶん投げる。
轟山の顔面がアスファルトの地面に激突し、直径20cmは優に超えるであろうクレーターを作る。
轟山「ッッッ ……!!!」
ルミ「まだ終わらないよ …… 」
両脚に異力を込め、脚力を強化した脚で空中へと跳躍する。
その高さ、距離にして10m。
狙いは脳天。
その高度から、身体を前転させ遠心力を生み出し、異力を踵に集中させて叩き込む。
その瞬間 。
表現しがたい程の轟音とともに、崩壊した地面は更なる崩壊を初め、あたりの地形が形を変えてゆく。
轟山「 …… がッッッッッッ !!!!!」
ルミ「……少し本気で打ったんだけどな~ …… 硬過ぎるでしょ …… 」
轟山「…… わ …… れは …… 」
ルミ「……これ以上続けるってんなら …… 、殺しちゃうかもよ?」
轟山「…… わ …………れは …… 」
ルミ「はぁ …… なら、もう遠慮はしな───」
仮面 「燈田坂ルミ。それ以上辞めてもらおう」
ルミ「 ッ …… !?」
この異圧…… 、道三の所にいたバカでかい異圧を持つ奴だな 。
それよりも、いつの間に背後にいた。
この異圧でどうやってアタシに気付かれずに接近してきた 。
そんな考えが脳を駆け回っている数秒の間に、倒れていた轟山は影に飲まれるように消えていった。
ルミ「…… 転移の異能か 」
仮面「さて、今キミと戦うのは得策では無い。大人しく引かせて貰うとしようか」
ルミ「アタシがそんなことさせるとでも?」
仮面「慢心するのは構わないが、相手を考えるんだな 」
ルミ「はっ、引こうとしてる奴が何言ってんだよ 」
仮面「戦略的撤退と言うやつだよ 。君たちを滅ぼす事など容易いが、私にも仲間が居る」
ルミ「仲間だぁ?」
仮面「仲間が全滅してしてしまうというのは、悲しいからな」
ルミ「……何言ってんだか…… 、仲間だのなんだの言っておいて…… 駒としてしか見てねぇじゃねぇか!」
仮面「駒か …… 、私にとって駒とは仲間を指すものでは無い 。 」
仮面「
ルミ「…… ッ !」
仮面「さてと、お話はここまでだ 」
謎の仮面の男は、轟山と同じように影に飲まれるようにしてその場から消え去った 。
ルミ「ちっ …… 、面倒なのと手を組みやがって 」
──地下グラウンド戦闘訓練場
──── ユウ&ガロウ VS レオ
レオ「……ラウンド2」
その言葉が落ちた瞬間──レオの纏う異圧が変わる
レオの身体から沸き立っている異力が増加しており、単純な量で見るのだとしたらC級以上と言える程である 。
目に見える変化はないが、視界の端がわずかに歪み、皮膚が引き攣り、圧力が内側から押し付けてくるような、不快な感覚を覚える。
ユウ「……(
するとレオは視線を落とし、足元……床を触れた、
ガロウ「はっ! 馬鹿がァ!!!」
理解した瞬間にガロウによる怒号が飛ぶ
次の瞬間、ガロウの両脚が爆ぜた。
轟音を響かせ、炎と衝撃が床を叩きつけ、反作用がそのまま身体を射出する。
本来なら、この ”硬質 ”の異力が練り込まれ強化された床は砕けない。
だが、爆発の“衝撃は”は行き場を失い、すべて両脚へと跳ね返ってくる。
それを計算に入れた、粗暴で、しかし正確な踏み込みでレオへと接近する。
ガロウ「ぶっ潰すッ!!」
全身から異力が噴き上がる。
ガロウの筋肉がミリィ……と膨張し、皮膚が張り詰める。
このまま、あいつを爆破しようと腕へと流れた異力がそのまま拳へと集中する。
爆破が起こる。
その瞬間。
ユウは気づいた。
レオの異力の“流れ”が、先程までと決定的に違うということに …… 。
ユウ「……ッ!? まてガロウ!!」
──気づいた時には、もう遅い。
ガロウ「あぁ゛?」
疑問の声が漏れた、その直後。
レオ「……
異力により強化されている筈の床が、盛り上がった。
破壊したのではない。
内側から押し出されるように地面が歪み、鋭利な棘となって突き出している。
レオ「……お、出来た」
まるで試し打ちでもするかのような声色で、
成功を確かめる様な言葉が呟かれる。
ドシュ ッ!!!
ガロウ「ぐッ……!!」
脇腹に深々と突き刺さり、
続けざまに太腿を貫く。
ユウ「……(床への攻撃じゃない……床からの攻撃…… )」
地下グラウンドは壊れない。
だが、異力を流すことはできる。
それをさっきの攻撃で理解し、
その性質を利用した攻撃をした。
レオ「へぇ……、反射的に急所を逸らしやがったよ」
だがガロウは突き刺さるその瞬間に、勘と肉体の反射的で急所である臓器に当たらぬように身体をそらしていた 。
ガロウ「ぐぁ……ッッ」
当然、肉が裂け赤い血液がブシュッ……と噴き出す。
それでも──
ガロウ「グォォラァあぁぁッッー!!!」
ガロウは動いた。
歯を食い縛り、筋肉を無理やり収縮させる。 腕に込めていた異力を全身に集中させ、棘を、内側から弾き飛ばした。
レオ「……タフだね?」
ユウ「ガロウッ!!!!」
無茶をするガロウを心配してか、ユウは即座に走り出した。
脚へ異力を集中し、床を蹴りレオへと攻撃を仕掛ける。
ユウ「
拳へ異力を流す。
レオ「……
床から生えた棘が、今度はレオ自身の身体から鋭く生え、ユウを引きつけるだけ引き付けた上での攻撃がユウを迎え入れる。
ユウの異力によって強化された脚力。その勢いは、最早レオの迎撃を避けれない。
──はずだった。
ガロウ「──うらぁッ!!」
二人の間に、血濡れたガロウが割り込み着地と同時にユウをガバッ! と担ぎ上げ、異力強化による勢いを相殺すると同時に強引に10mほどの距離を取った。
レオ「ん〜……失敗だね」
軽口。
だが、その視線は二人から一瞬も逸れていない。
ガロウ「……ついさっきわかった……。あいつはまだ、
ユウ「ってことは……」
ガロウ「つまり、ゴリ押しが効くってこった!」
血を吐きながら、笑う。
ガロウ「……俺に合わせろ、クソ新人!!」
ユウ「おうッ!!」
ガロウ「ここで終わらせるぞ!!」
二人が、同時に踏み出す。
足音が重なり、異圧が一点へと集中する。
レオ「
床に異力が流され、再び尖る。
今度は、半径20mと広範囲。
逃げ場を塞ぎ、攻めのみの姿勢。
ガロウ「はっ! もうそれは見切ってんだよ!!!」
両脚に込められた異力が爆ぜた。
だがそれは下ではない、斜め後ろ。
ガロウの身体がユウと共に空中に浮く。
その爆破の勢いのまま──
ガロウはユウを、レオに向けて思いっきり投げ飛ばす。
ユウ「ッ……
ユウは空中で体勢を反転し、
拳に異力を集中させる。
レオ「……またそれ?」
ガロウの焔空轟を切り裂いたのと同じように掌を差し出す。
──それは見飽きたよ。
ユウ拳が、手のひらに触れる寸前。
ユウ「……
ド ッッッ !!!!!
レオ「……がぁッ゛!?」
拳の異力は
レオの手のひらに拳が当たる直前で拳に集中させた異力を右脚へ移し、迅滞撃によって一瞬遅滞していた異力が────
────蹴りとして一気に解放される。
肋が軋み、レオの身体が吹き飛ばされる。
その落下地点には──
ガロウ「
既にガロウが居た。
拳に異力が集中し、火花が散る。
ガロウ「
火力だけならば、C級を越える超破壊力の一撃がレオに直撃し、更に吹き飛ばされ──
ユウ「ッらぁ゛!!!」
──再び、ユウの迅滞撃が背中へと炸裂。
ガロウ「
そして ──
絶え間ない攻撃二人の連撃が、レオに異能を発動する隙を与えない。
レオ「……ッ、はぁ……はぁ……!」
呼吸が乱れ、意識が混濁する。再生している証である黒い霧が立ち上るが、その再生が追いつかない。
レオ「……ッッッ!」
──そこへ。
シア「レオのやつ、雑魚オス相手二人に何やってんですか〜?」
漆黒の異力が空気を裂く。
其れは、レオと二人の合間に割って入った。
ガロウ「チィッ!」
ユウ「ッ…… !?」
互いの隙を埋めあう、隙間のない連撃は途切れ、
レオ「……ッ゛……」
金髪の少女が乱入する。
シア「全く、仕方ねぇですね」
と、傷だらけのレオに呆れた表情をみせながらため息を吐く。
シア「今度は──」
吐き捨てるようにそう言いかけた、その瞬間。
彼女が一歩踏み出し、異能を展開しようとした瞬間……
レオとシアの背後に巨大な影が伸びていた。
本来なら何もないはずの空間に、濃く伸びる“影”が浮かび上がる。
それは床に落ちた照明の陰ではない。
壁に映る残像でもない。
それは、誰かの意志によって作り出されたものであった。
影はゆっくりと、しかし確実に形を持ち始める。
人の胴体、腕、脚。
関節の位置すら正確に模したそれは、まるで黒い粘土で作られた人形のように、ぬるりと立ち上がった。
その“影人形”の中心から、ひとつの声が落ちる。
「──そこまでだ」
低く、感情の起伏を感じさせない声。
しかし、その一言がグラウンド全体に存在感を示した。
男が姿を現した、その瞬間。
レオを除く四者の動きが、完全に止まった。其れは身体の動きだけではなく、呼吸さえも止めた。
足が床に縫い留められたように動かない。
皮膚の上を、圧倒的という言葉がなぞる。
──異圧。
だが、これまで感じてきたそれとは明らかに違った。
量も、質も圧倒的に 。
それは死地に立たされているような感覚をその四人は覚えさせられてしまう。
仮面をつけたその男から滲み出る気配だけで、三人は即座に理解する。
──格が、違う。
戦う以前の問題だ。
同じ土俵に立っているという感覚すら、持てない。
仮面「一度、引こうか」
その声は静かだった。
だが、その静けさが、かえってこの戦場では異様だった。
シア「はぁ!? まだ──」
命令でも、提案でもない。
まるで、既に決定した事実を口にしているかのような口調に少女は反射的に声を荒げた、その瞬間。
影が、シアとレオを包み込んだ。
そして仮面の男を包み込むように、床から影がせり上がる。
壁の影、天井の影、設備の隙間に落ちた暗がり──
それらすべてが繋がり、一瞬で巨大な幕のように広がっている。
仮面「この子達の相手をしてくれて、感謝しよう」
影に包まれながらも、その声だけははっきりと届く。
嘲りはない。
敵意も、怒りも感じられない。
ただ、一段高い場所からの視線だけが、そこにはあった。
ユウ「……魔怪……なのかッ …… 」
喉が張り付く感覚を押し殺しながら、ユウが問いかける。
自分でも驚くほど、声は低く掠れていた。
仮面「魔怪では無い、私は
名乗りは簡潔だった。
仮面「
ユウ「俺の……敵?」
園崎ユウの思考が巡る。
何故この男は君達の敵ではなく、俺単体を表す君の敵という表現を用いたのか。
そんな考えで頭がいっぱいになる。
仮面「──園崎ユウ」
名を呼ばれた瞬間、心臓が大きく跳ね、
内に潜む魔怪が共鳴するかのように疼いた。
ユウ「……ッ゛……まて ッ !! 」
影が、地面へと溶け込んでいく。
まるで水が布へ染み込むように、三人の姿が薄れていき──
仮面「また会おう」
次の瞬間。
便利屋を名乗った3名の姿は影に飲まれ、完全に消え去った。
そこには、何事もなかったかのように、静寂の広がる地下グラウンドだけが残されているのだった 。
ソウ「次回予告ー。」
シーン ……。
ソウ「……最近1人なことが多いね。」
ソウ「… 一人で長く語るのも飽きるだろうから手短に済ませるよ。」
ソウ「次回、急展開が多すぎるから色々整理したいんですけど!! だ 、10話もお楽しみにね 。」