日本国海軍 第一艦隊 ハイスクールフリート世界へ転移セリ 作:X2
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光を浴びてから5分後、虎蔵は目を覚ます。
「なんだったんだ?あの光は…。」
虎蔵は艦橋内の人間が倒れているのを発見する。
「おい!寝間!起きろ!」
虎蔵は寝間の体を強く揺さぶる。
体を揺らしたおかげか、寝間は目を覚ます。
「いてて…。艦長!揺らすのが強いんですよ!」
「お、おう…。すまん。」
「…か、艦長、大丈夫ですか?」
次に航海長の
「あぁ。」
その後、なんやかんやあって艦隊の乗組員も皆目を覚ます。
「みんな起きたな?」
「はい。皆さん、健康状態にも異常はありません。」
目を覚ました乗組員から各艦の衛生課の診察を受けていた。
「現在位置は?」
「硫黄島近海ですね。」
窓の外にも硫黄島が見える。
虎蔵達が眠っている間も艦隊は前進を続けていたようだった。
「本国との通信は?」
「そ、それが…つながらないんですよ……。」
「………は?」
虎蔵の頭の上にハテナが浮かぶ。
「いや、本当につながらないんですよ!」
「あっ…。オワッタ…。副長。胃がなんかキリキリする。」
「艦長。私もです。」
「まぁ一旦哨戒ヘリを上げて…」
「艦長!レーダーに感あり!速度12ノット!所属不明船です!」
虎蔵が命令を課そうとするがレーダー員に阻止される。
「なんだ!?」
「レーダー波からステルス艦かと…。」
「艦長!もうすぐ双眼鏡での視認可能距離に入ります!」
虎蔵は急いでデッキに出る。
「副長!双眼鏡!」
寝間は虎蔵に黄色のストラップのついた双眼鏡を渡す。
虎蔵は双眼鏡をのぞき不明船を双眼鏡の枠内に収める。
「……は?」
「艦長?どうしたんですか?」
虎蔵の目に映ったのは特徴的な3胴船体を持ちつつステルスを意識した凹凸のない傾斜のついた艦上構造物。
そのシルエットはまさに…
「インディペンデンス級だ…。」
「か、艦長?」
寝間は虎蔵に疑いの目を向ける。
「いやだってインディペンデンス級なんだもん!見てみなって!」
寝間は虎蔵の提案に従い双眼鏡をのぞく。
「本当だ…。インディペンデンス級だ…。」
「だろぉ?」
「艦長?あの不明船から光信号出てません?」
「あっ、たしかに。なんて言ってる?」
「え〜と……『こちらブルーマーメイド横須賀基地所属、改インディペンデンス級BPF14みくらである。現在貴艦らは現在、我が日本国の領海を侵犯している。直ちに停船し、航行理由を明らかにせよ。さもなくば攻撃も辞さない。』……だそうです………。」
艦橋内が静寂に包まれる。
「副長。あとは頼んだ。」
虎蔵はいつの間にか荷物をまとめ上げていた。
「艦長。逃げないでください。あといつの間に荷物まとめたんですか?」
「いや!だってさ!何あの船!てかブルーマーメイドってなに!?もういやだよ!」
「それでも艦長が艦を離れるのはだめです!!」
「いやだぁぁ!!逃げるんだぁぁ!!」
寝間に襟を掴まれるが虎蔵は足をバタバタさせて抗う。
しかし諦めた様に背中に背負っていた鞄を降ろす。
「わーたよ。」
「いや、荷解き早!」
またもや寝間が目を離した隙に荷解きを完了させてしまっている。
「まぁ、こっちはは正当な航行理由を持ってるからその旨を伝えて。あと光信号めんどくさいからこっちのVHFの周波数教えてあげて。」
「了解。」
副長が光信号を送る。
ちなみに光信号を担当するべきなのは航海科員と通信員なのだが、虎蔵と寝間がライトを占領してしまっているので仕事がない。なのでどちらも心の中で「(仕事取らないでよ〜)」と思っていたらしい…。
「相手方からコンタクトきました。回線つなぎます。」
光信号を送信し終えるとすぐにVHFの周波数にコンタクトが来る。
『みくら艦長、福内である。貴艦らの航行理由をこちらは確認できない。よって貴艦らの艦に乗艦願う。』
「こちら大和艦長、髙橋である。貴艦の要求を検討する。しばしまたれよ。」
虎蔵は頭を抱える。
「……なぁ副長…。これってさ要求飲まなかったら戦闘になるよね…。」
「多分なりますね…。」
「要求飲まないといけないよね…。」
「ですね…。」
「飲むか…。」
「飲みましょう…。」
「こちら大和艦長、髙橋である。貴艦の要求を受諾する。迎えが向かうまでそちらで待たれたい。」
『了解した。』
「内火艇を出せ。あと内火艇の特別要員を編成しろ。」
「了解しました。」
甲板上では内火艇の引き下ろしが行われる。
「艦長。内火艇はいかがされますか?」
「呉龍に接舷させろ。あそこなら陸戦隊がいる。あと俺も呉龍に乗艦するから。」
「了解しました。」
数分後、大和より内火艇がみくらに向かって出発する。
その間に呉龍は接舷準備を開始した。