ソードアート・オンライン 〜反響する沈黙〜 作:鋭角移動のりゅーたろー
ってことで書き始めます。
〜反響〜
━━━━━突然だが、運はいいほうだと思うか?
俺は全く思いやしない。
なぜかって?それは⋯
━━━━━デスゲームに巻き込まれたからさ。
数日前。
P.M12:21 御影家
一人暮らしの俺はいつも通り俺はニュースを見てた。やっぱりどこもかしこもおんなじニュースだ。
いつもPCゲームしかしていない俺がこれを見るのは少し違うと思うが⋯
「VRMMOか⋯まあ、そりゃ沸かない話ではないわな⋯」
「それに初めてのフルダイブとなりゃあな⋯」
そう、今話題のソード・アート・オンラインだ。
ゲーム業界初のフルダイブ型VRMMOということもあってか発売日には戦争が起こりそうな感じだ。
かく言う俺は初期ロットの抽選に当たってしまった⋯まぁ、流石にβテストの抽選には落ちてしまったが。
「えーと確か、発売日の12:00に正式サービス開始だっけ」
「それじゃ、準備進めていくとしよう」
数日後⋯
「よし、準備は完了⋯あとは準備運動だけして」
次に目を開けた場所は、自分の部屋ではなく、石畳の上。
すなわち、
「やってきた、この世界に」
俺は今までの(別ゲー)経験を元に、早速フィールドへ赴くことに。
「とりゃあっ!」
俺の振りかざした両手剣で《フレンジー・ボア》が少しだけ後ろに下がり、その隙を待っていたと言わんばかりに、両手剣ソードスキル《アバランシュ》を放つ。
俺の攻撃が届いたのか、《フレンジー・ボア》のHPが0になり、ポリゴン状となって彈け、消えていった。
「この世界にも魔法があればもうちょい便利なんだけど⋯ないもんは仕方ないか」
そう、この世界にはRPGでおなじみの【魔法】がないのだ。
「⋯なくても十分戦えた、魔法ってほんとに必要なものなのか⋯?」と疑問に感じるようになってきた⋯
「っと、ここまでやりゃもうレベルは上がってるだろ⋯うおすっげ、もうレベル12か」
「さて、そろそろ飯の時間が近いからログアウトし⋯は・・・・・・・?」
俺は飯の時間が近づいたからログアウトを試みたが、まさかのログアウトボタンがないのだ⋯
「バグ⋯?それだったらすでに通報なり何なり入ってるはずだろ⋯!」
━━━━━━突然、鐘の音が鳴り響く
あたりが光に包まれ、目を開けた先は始まりの街・中央広場だった。
「なんだ、急に⋯」
少し落ち着き、俺は周囲を見渡す。どうやらプレイヤーが全員集められているようだ⋯
これは仕様か⋯?
少しした後、警告音がなる。
俺は音のした方へ目を向ける。そこには不安感を煽るような真っ赤なフォントで《Warning》《System Announcement》と表示されている。
ようやく運営からのアナウンスかと思った矢先──警告表示が瞬く間に広がり、広場上空を真っ赤に染め上げた。
そこからまるで血液のようなドロドロした液体が滲み出し、宙で凝集する。
やがて液体は巨大なローブを形作り、袖の部分から白い手袋を覗かせるアバターとなった。しかし……
「顔が、ない⋯?」
空中に出現したローブを着ているはずのアバターの顔が見えない。俺は、見たことがない⋯
俺が脳裏で数々の疑問を浮かべる中、突如ローブから声が発せられる……
『プレイヤーの諸君、ようこそ。私の世界へ──―』
「けったいな挨拶だなほんと⋯!」
『私の名前は茅場 晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ』
「⋯マジか」
『プレイヤー諸君は、既にメインメニューからログアウトボタンが消失していることに気づいていると思う。しかし、これはゲームの不具合ではない。──繰り返す、不具合ではなく、《ソードアート・オンライン》本来の仕様である』
「⋯嘘、だろ」
あまりの発言により、流石の俺も動揺し始める
俺も含めて驚愕に見舞われるプレイヤー達を他所に、茅場は淡々と言葉を続ける。
『諸君は自発的にログアウトすることができない。また、外部の人間によるナーヴギアの停止・解除もありえない。もしそれが試みられた場合、ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが諸君の脳を破壊し、生命活動を停止させる──』
「あの設計じゃ可能なのか⋯まるで電子レンジで加熱処刑かな」
ジョークを交え、自身を安心させているが、淡々と茅場は言葉を続ける。
『より厳密には、10分間の外部電源切断。2時間のネットワーク回線切断。ナーヴギアのロック解除・分解・破壊が試みられた場合、脳破壊シークエンスが実行される』
「⋯落ち着け、俺なら行ける」
落ち着かせても、状況は変わらない。
『残念ながら、現時点でプレイヤーの家族・友人が警告を無視し、ナーヴギアを強制的に解除しようとした例が少なからずあり…その結果、213人のプレイヤーがアインクラッド及び現実世界からも永久退場している』
「⋯⋯⋯⋯は?」
『ご覧のとおり、多数の死者が出たことを含め、この状況をあらゆるメディアが繰り返し報道している。よって、既にナーヴギアが強制的に解除される恐れは低くなっていると言ってよかろう。諸君らには、安心してゲーム攻略に励んでほしい』
「安心って⋯」
『しかし、十分に留意してもらいたい。今後、ゲームに於いてあらゆる蘇生手段は機能しない。HPが0になった瞬間、諸君らのアバターは永久に消滅し、同時に──』
短い間を置いて。
『──諸君らの脳は、ナーヴギアによって破壊される』
刹那、俺の脳内に恐怖がよぎる
『諸君らが解放される条件はただ1つ。このゲームをクリアすればよい。現在君たちがいるのはアインクラッド最下層の第1層である。各フロアの迷宮区を攻略し、フロアボスを倒すことで上の階に進める。第100層にいる最終ボスを倒せばクリアだ』
「⋯はははは⋯冗談じゃねぇ」
デスゲームの時間じゃねぇよこんなの⋯人類選別のほうがまだマシだぜ⋯
『最後に──この世界が諸君らにとってもう1つの現実だという証拠をお見せしよう。諸君らのアイテムストレージに、私からのプレゼントが用意してある。確認してくれたまえ』
「《手鏡》⋯まさか⋯!」
嫌な予感を感じ取った⋯まさにその予感は的中した。
「━━━━━またか」
次の光だけはやけに落ち着いていた、この状況に慣れ始めているのか⋯
が、いつの間にか姿が現実世界にいる俺のような姿になっていた⋯
『諸君らは今、「何故?」と思っているだろう。ナーヴギア開発者である茅場晶彦は、何故このような事をしたのか、と。──私はこの世界を創り、鑑賞するためだけにナーヴギアを、そしてSAOを作った。そして、全ては達成せしめられた』
『以上で、ソードアート・オンライン正式サービスのチュートリアルを終了する──プレイヤー諸君の、健闘を祈る』
「⋯行こう、俺は俺で
⋯こうして、俺の最高で最悪な
まだ要素って入れないほうがいいよね。
プレイヤーネームは次回公開予定です。