ソードアート・オンライン 〜反響する沈黙〜   作:鋭角移動のりゅーたろー

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第五話、これ書いたら一旦幕間のユナ、ノーチラスとミライの方行くね。
時系列?まあ、幕間だし⋯深く考えない方がいいよ


〜発破〜

「皆聞いてくれ」

 

ある日の夜。

いつも通りの戦闘訓練と狩りを終え、宿屋に帰るとケイタが全員を一つの部屋に集めた。

その中には、ミライもいた。

俺混ざっていいんかな⋯

 

「実は、今日の狩りでなんと20万コル貯まった。それで、僕たちのギルドホームを買おうと思うんだが、どうだ?」

 

「おぉ、いいじゃねーか!!」

 

「いいね!いいね!」

 

家を買う話で皆は大いに盛り上がった

 

「なぁ、サチの装備を整えるのは?」

 

すると、ササマルがそう提案してきた。

 

「え?別にいいよ」

 

「遠慮すんなって」

 

「いつまでもテツオ一人に前衛は任せられないだろ?今は、ミライがいてくれるけど、二人は攻略組だ。いずれは最前線に戻る。それまでに、少しでも強くならないと」

 

「でも……」

 

そういうサチの顔は明らかに曇っていた。

話し合いの末、結局ギルドホームを買うことになった。

その日の夜、ミライは最前線へと向かい、情報収集をしていた。

攻略に参加してなくとも情報収集を怠れば、その分後が辛くなるし、安全マージンを取ってない俺は死にかねない。

 

ミライは昼間は《月夜の黒猫団》達の戦闘訓練をし、夜は自身の強化のために最前線へと赴いていた。

その道中でとんでもないことがあったのだが…これはまた後日語るとしよう。

迷宮区での情報収集を終え、現在の宿となってる20層へと向かう。

戻った時、ケイタからメッセージが届いた。

 

『サチが宿から居なくなった。僕たちは迷宮区の方を探してみる。キリトとカイも探して見てくれ』

 

「⋯マジか」

 

ケイタからのメッセージを見て、索敵スキルから【追跡】を発動し、サチを探した。

サチは町の中に居た。

最近手に入れた隠蔽能力付きのマントを羽織り、蹲っていた。

 

「サチ、こんな夜中に何してるんだ?」

 

「ミ⋯ミライ!?ど、どうしてここが?」

 

「【追跡】スキル、フレンド登録してるプレイヤーなら、余程の時間が経っていなければ後を追えるんだ」

 

「そうなんだ……流石は《攻略組》だね」

 

「一緒に戻ろう。皆、心配してる」

「今なら謝れば許してくれるぞ、きっと」

 

ミライの言葉にサチは何も言わない。

数分くらい沈黙しているとサチが口を開いた。

 

「私ね……逃げたいの」

 

「………逃げるって何から?」

 

「モンスターから、ギルドの皆から………この世界から」

 

その言葉に、ミライは冷や汗を流す。

 

「それって、死ぬって事か?」

 

「……それもいいかもね。……ゴメン、嘘。死ぬ覚悟があるならここにいないよ。……最近、死ぬのが怖くて寝れないんだ。どうして、こうなっちゃったのかな?なんで、ゲームで死ななくちゃいけないの?こんなことに何の意味があるの?」

 

サチの言葉にミライはうまく返せなかった。いや、返さなかったのかもしれない。

 

「⋯⋯」

 

少しの独白、そして口に出す

 

「逃げちゃえばいいだろ」

 

そんなサチに、ミライはそう言った。

 

「え?」

 

「戦うのが怖いんだろ?なら、逃げればいい。逃げるのは、卑怯な事じゃないんだ」

「逃げるのも才能だし、誰も怒らない」

 

「で、でも………ギルドの皆が………」

 

「ケイタ達は仲間だろ?なら、自分の言いたいこと、伝えたいことを全て素直に言うんだ。あいつらは、優しい連中だ。サチが嫌だと言えば、無理強いはしないはず」

 

「なにか言われたら俺がサポートくらいはするさ」

 

 

 

そのままミライはサチを連れて戻った。

 

 

 

 

 

「サチ!無事だったか!」

 

「良かった!何かあったんじゃないかって心配してたんだ!」

 

「どこかに行くなら、書き置きぐらい頼むぜ」

 

「でも、本当に良かった」

 

ケイタ達はサチが無事だったことに安堵し、喜んでいた。

 

「皆聞いてくれ、サチから皆に言いたいことがあるんだ」

 

ミライはそう言って、サチに話をすることを進める。

 

「その………あのね、私…………前衛したくないんだ」

 

サチの言葉に、ケイタ達は固まった。

 

「本当は、戦いもしたくない。死ぬのが………怖いの………でも、皆【攻略組】を目指してるから、こんなこと言ったら、皆の気持ちに水を差すようで怖くて言えなくて…………だから、頑張ろうって思ってたけど、やっぱり怖いの…………!」

 

振り絞る様にサチの口から言葉が出てくる。

いつの間にか、涙が零れ始め、涙声交じりに言う。

ケイタ達が無言になった。

 

数分の沈黙が続き、皆が静まる中、ミライが口を開く

 

「サチ、やりたいことがあるんだろ?」

 

「ミライ⋯」

「みんな⋯私、サポート職に回りたい!」

 

「言えたじゃねぇか」

 

そのまま黒猫団のメンバーはワイワイガヤガヤ盛り上がった。

俺はこの先どうしようかな⋯

 

それから一週間後。

 

 

 

ミライと《月夜の黒猫団》は転移門広場まで集まっていた。

 

「それじゃ、俺はもう行くよ」

 

「ああ!頑張ってくれよ!」

 

「俺の活躍は多分新聞にも乗るだろうから、しっかり焼き付けておいてくれよ?」

 

「もちろんだ!そん時は俺らのとこにも来いよ!」

 

「ああ、それじゃ、そろそろ俺の友達が待ってるから行くよ!」

 

俺は攻略組に戻る、黒猫団の応援を背に受けながら。

 

 

 

 

 

 

さて、そんなこんなで俺は現状解放されている最上層に向かうと⋯⋯⋯

 

「⋯わぁなんか色々いるぅ」

 

「やぁミライ、元気してた?」

 

「⋯⋯⋯逃〜げよ!」

 

俺はミトたち血盟騎士団から逃げた。

どーせ勧誘目的だろうし!




アインクラッド編の構想的には一応75層で終わらせる予定なんだけど、圏内事件とかはかかなくても支障無いはずだしいいよね。
次回は幕間〜弱点〜を投稿する予定です。
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