TS従魔のダンジョン攻略記!   作:おにっく

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3章 英雄の空事
魔窟の異常事態


 探索者の国、シーカスケイヴ。

 世界で最も探索者が多いと言っても過言ではないこの国では、その支援も手厚い。

 

 例えば、医療施設や訓練施設。果ては、新人探索者への支援まで。

 それから。

 

「おいしい! おかわり!!」

「うむ! こっちももう一つ頼んだぞ!!」

「……僕、ここで死ぬのかなぁ」

 

 探索者向けの飯屋だったり。

 

「お、おい……あれ、英雄のソラ様じゃないか?」

「すごい食いっぷりだな……ちょっとちっちゃい子の方もすごいぞ……」

「俺ああいう魔物の噂聞いたことある」

 

 山盛りの空になった皿を遠い目で見ながら、イリオスは周囲のどよめきの中に溶けていった。

 

 

 

 

「ごちそーさま、ソラ! 久しぶりに腹一杯!」

「うむ、うむ! よく食べることは良いことじゃ! その調子で元気に大きくなっておくれ」

「二人とも、よくデザートまで食えますね……うぷっ……」

 

 ウェイラを見送って、わずか数時間。

 ソラが言うところのおすすめの飯屋で、三人は食事をとっていた。

 

「イリオスは相変わらず貧弱だのぉ……ほれ。ほーれほーれ」

「う……やめてくださいよソラさん……本当に吐いちゃいますって……」

「なにそれ楽しそう。ほらほら」

「やめてってば!」

 

 イリオスの腹を傍から尾で突いて、二人はデザートを食べ進めていた。

 ソラの奢りということなので、サンも遠慮なしだ。ひっそりとお会計をしておこうと考えていたイリオスだが、値段をみてすぐさま諦めた。

 

「きゃっ。やぁね奥さん、いきなり叫んできたわよこの人」

「凶暴ね。怖いわ奥さん。キレる若者ってやつだわ」

「仲良いね君たち!?」

 

 竜人同士、何か通じ合うものがあるのかもしれない。

 あるのかもしれないが、変なところで通じ合わないでほしいなぁ。と、彼は頭を押さえた。

 師匠も自分の面倒を見ている時は、こんな気分だったのかな。少し、寂寥に駆られながら。

 

「騒がしいことだ。上品に飯も食えないのか?」

「っと、は?」

 

 突然後ろから聞こえてきた声に、イリオスはパッと振り返る。

 そこには、真っ白に染まった短めの髪を後ろでまとめた、一人の老人。男。が、立っており。

 

「ど、どちら様!?」

「む……『トール』。久しぶりじゃのぉ」

「『透』?」

 

 いや、違うか。首を横に振って、サンはじっとトールと呼ばれたその男を見つめる。

 彼は、ギロリと睨み返してきて。

 

「っ……!」

「連れを脅かすな。この二人に手を出すのなら容赦はせん」

「出さないさ。私をなんだと思っている?」

「不審者」

「フン、老婦が……ボケたようだな」

 

 ズビシ、と指差しながら、ソラは笑顔で毒を吐いた。

 トールもそれに呼応するように、けれども笑顔は一切なく言い返してみせる。

 

「また死ななかったようだな。残念なことこの上ない」

「おう。貴様が先にくたばれぃ、糞爺」

「減らず口め。……それより。お前に可愛い客が一人。来ているぞ」

「む?」

 

 一触即発。そんな空気が途端に解け、トールは背を向ける。

 

「また会おう。ソラ……それに、雷の子よ」

「ん、俺?」

 

 デザート。米粉でできたもちもちの生地にクリームとチョコソース、各種フルーツを乗せたそれを頬張りながら、サンはなんのこっちゃと首を捻った。

 

「……今のは?」

「トール。随分前からこの国に住んでおる。……信用ならん男よ」

「ふーん。ご主人シカトされてたし、俺もあんま好きじゃないかも」

「あはは……それもそうだね」

 

───なんというか。かなり危うい空気だったのに、この子は。

 

 あの日の約束から、サンは随分と安定した。

 以前のお気楽さを取り戻して、明るい笑顔を向けてくれるようになった。

 

 今度は、そこに誤魔化しも偽りもない。

 寂しさが消えたわけではないだろうが、ここをひとまずの居場所としてくれたのだろう。

 

 そんなことを考えて、イリオスはにっこりと微笑んだ。

 

「……なにさ。このデザートはあげないぞ」

「要らないよ。お腹いっぱいだ……」

「私は欲しい」

「うむ、そうか! では注文を……と、ぬ?」

 

 ソラの横に、薄紫色の髪をした幼女が一人。図々しく、ちょーんと座っている。

 

「やっと見つけた。ババ上、今までどこに行っていた?」

「スノウ。久しぶりじゃのぉ」

 

 彼女はスノウ。探索者連盟、シーカスケイヴ支部長。その一人娘である。

 

「まったく、子供が一人でこんなところに来るでない。危険だぞ? なぜここまで?」

「……「なぜ」……?」

 

 名に似合わず、スノウは顔を真っ赤にしてソラの胸ぐらを掴み。

 

「ババ上が一ヶ月も何にも言わず!! どこかに行くからに決まってる!!」

「あ、ああ! おう! すまなんだ!」

「それで済むと思ってる……!? その上やっと帰ってきたと思ったら、報告すらせずにここに……!! 飯を食ってる場合じゃない!!」

「わ、わかったスノウ! 妾が悪かった! 悪かったから、の!? 椅子に立つな! お行儀が悪いぞ!」

「うるさいロリババア! 大人ぶんな!!」

 

───十歳に叱られる五百歳弱ってなんだろうな。

 

 サンの目線に、イリオスは目を伏せた。

 わずかばかり似たような経験はあったので、彼はなにも言えなかったのだ。

 

「とにかく!! ……ババ上には今すぐ連盟支部まで来てもらう。それに、サンとイリオスも。できれば、来てほしい」

「んぇ? なんで?」

「サンとイリオスも行方不明者には変わりない。事情聴取と、健康に問題がないか軽い診察を受けてもらう」

 

 並べ立てられる面倒そうな言葉に、サンは顔を思いっきり顰めた。

 シワだらけの顔は、ソラよりもよほど老婆である。

 

「でも俺、まだご飯食ってて……」

「何か言った?」

「わかったよぉ……」

 

 ウェイラ並の怖い顔を前に、サンは両手を上げた。降参のポーズである。

 なんだかこうしてみると犬っぽいなと、そんなことを考えながらイリオスは席を立つ。積み上がった皿を崩さないように、慎重に。

 

「……イリオス。互いに、苦労するね」

「はは……そんなことないよ?」

「可哀想。心が壊れてしまってる。今度おすすめのストレス発散を教えてあげる」

「本当に大丈夫だからね!?」

 

 そんな様子を見て、同じく竜人かつ自由人に振り回される身。

 同族意識から、スノウは同情的な目線を向けた。

 

 

 

 

 それから、数刻。

 

「ふむ……うん! 一ヶ月ダンジョンに潜っていたのに、怪我以外は大丈夫そうですね!」

「怪我……なぁ、俺の歯って生えてくるかな?」

「竜人様の場合、歯は何度でも生え変わります。ご心配なく!」

「そっか。ありがと!」

 

 身体中の怪我にまるっと処置を受けて、サンは体をぶんぶん動かしていた。

 

「あ、ご主人」

「やほ、サン。お疲れ様」

「わ。さっすが、気が利く!」

「お気に召していただけたようで何より」

 

 外で待機していたイリオスから冷たい飲み物を受け取り、ゆっくりと歩く。

 事情聴取も終わり、診察も受けた。連盟支部を歩いて見回りながら、手持ち無沙汰に持て余す。

 

「サン。ありがとう。師匠のこと」

「……ん? あ、いいよ。今は別に恨んでないし」

 

 ウェイラのことは、口裏を合わせて三人で隠し通すことに決めた。

 ソラは反対していたが、そもそもが被害者であるサンの提案であること。そして、彼女にサンを殺すつもりがなかったことを知り、渋々ながら納得していた。

 

「どうすんの? この後」

「……んー……ひとまず、レインさんの報告待ちかな。覚えてる?」

「……あ、うん! 覚えてる覚えてる! なんかこう、ほら! あれだよな!」

「そう、異世界の資料に解呪の魔道具。それから、僕の妹についてね」

「そだ! それ!」

 

───忘れてたな。

 

 苦笑いしながら、今後について思い馳せる。

 

「正直、その情報を得たら、僕にこの国に留まる理由はない……と、思う。だから、次の国へ旅をする。寂しいけど、ソラさんたちとはお別れだ」

「……そっか」

「でもな、サン」

 

 そう思うと、やはり。

 

「君が望むなら、君はここに残ってもいいんだよ」

「え……?」

 

 サンは置いて行こうか。と、イリオスはそう考えていた。

 ここにはソラがいる。同族であるサンを、彼女は決して裏切らないだろう。何より、連盟支部長とのコネクションを得られたのも大きい。

 

「正直な話をすると、サン。この国でダンジョンを攻略すれば、いずれ……君の願いは叶うかもしれない」

「……」

「寂しいなら、いつでもそうしたっていいんだ」

 

 そんなイリオスの勝手な言葉に、サンは。

 

「なぁーに言ってんだよ。約束だろ? ご主人は俺が元通りになる手伝い。そんで、俺は妹を探す手伝いだって」

「……うん」

「旅は道連れ、世は情け、って言うしな。ご主人だって、妹を見つけたからー、なんつって俺とはいさよなら、とはならないじゃん」

 

───ああ。その通りだ。

 

 己の浅慮を恥じながら、イリオスは静かに言葉を受け止めていた。

 

「だから、もう二度と言うなよ。そういうこと。俺たちは二人一緒に願いを叶えて幸せになんの。なっ?」

「……ああ。ごめんな。もう言わないよ」

「ん。わかりゃいい」

 

 やはり、このやり方ではダメだ。

 歯噛みしながら、イリオスはサンと小指を交わした。この国では、二人だけの文化。約束の証だった。

 

「……相引き中?」

「ちげぇよ!? ……って、スノウ?」

「……お邪魔した。大丈夫、私は空気を読める一端のれでぃ。ババ上とパパ上がドロドロし始めた時も、こっそり二人のことをパパとママって呼ぶようにしてる」

「やめてあげな?」

 

 センシティブな問題だろうに、あまり変な首の突っ込み方をしてやるな。

 サンにしては、珍しくまともな意見だった。

 

「ところで、スノウ。どうかしたのかな?」

「……パパ上が二人を呼んでる。着いてきて」

 

 言われるがままに、スノウの小さな歩幅に合わせ歩き始める二人。

 彼女が向かう先は、必然。最上階の一室で。

 

「パパ上。サンとイリオスを連れてきた。入っていい?」

「どうぞ」

 

 扉を開けると、そこには以前と変わらない姿のレインがいた。

 それから、なぜかソラがソファの上でしおしおになっている。何か叱られたのだろうかと、割とどうでも良さげにサンは思案した。

 

「失礼します」

「っ、あ。し、失礼されます!」

「ああ、いえ。そう畏まらずに」

 

 思いっきり敬語を間違えた彼女の背中にイリオスが手を添えると、サンは逆ギレして脛を軽く蹴る。

 なんだか、竜人は皆こんな感じなのだろうか。スノウの目線は名前の通り真っ白だった。

 

「お久しぶりですね、サン君。イリオス君。お元気そうで何よりです」

「ご無沙汰です。おかげさまで、なんとか」

「レインも変わりないな」

「ええ。まだまだ長生きしないといけませんからね」

 

 席をゆっくりと立って、レインはソラの隣に腰掛けた。

 サンとイリオスにも促し、二人もそれに従った。ちなみに、スノウはソラとレインの間にいる。

 

「さて……本日お越しいただいたのは、魔道具と異世界。それから、イリオス君の妹について。……と、言いたいところなのですが」

「え、違うの?」

「こら」

 

 態度を諌められながら、そんなこと言ったってさぁ。と、サンは不満を漏らした。

 イリオスとて、感情は理解できないでもない。正直な話をすれば、すでに一ヶ月が経過した現状。完全な情報でなくとも、手がかりくらいは掴んでいるものだと思っていたのだが。

 

「……ソラがいなくなって、一ヶ月。つい、一週間ほど前から。この国では、魔窟では、とある問題が発生しているのです」

「問題?」

「そう、問題。それも、結構深刻。できれば、真剣に聞いてほしい」

 

 スノウの言葉に、サンは姿勢を正す。真面目なお話だと察知したからだ。

 ちなみに、真面目なお話でなくても普通に姿勢は正して聞くべきである。

 

「ありがとう。それで、問題ということなのですが……まずは、侵食現象についてご存知ですか?」

「シンショク……えっと、なんかこう。場合によっては起こる、ダンジョンの変異だったり、拡大だったり、魔物がダンジョンの外に出てきたり。だっけ?」

「そうですね。大体、その認識で構いません」

 

 条件は多様。また、満たしていても侵食現象が発生しないこともある。

 ともあれ、決まっているのはたった一つ。「今までのダンジョンよりも厄介な性質に変化する」という点。

 

 変異すれば今までの探索が無意味になる。広くなれば探索に時間がかかる。魔物に至っては論外だ。

 また、侵食現象中の探索は極めて危険。稀な例だが、ダンジョンの変形に巻き込まれて死亡する事例もある。

 

「その侵食現象が、今。魔窟にて発生しています」

「なっ……!」

「ここまで活発な変動を見せるのは、稀なことですが」

 

 こと、魔窟においては。侵食現象の持つ意味合いが、さらに変わってくる。

 数千年前の再現。救国の英雄の出現まで、多数の探索者に犠牲を出した過去の顕現である。

 

「原因は不明。ゆえにその調査と解決をソラに依頼しようと、我々は考えていたのですが……」

「妾がこのザマでのぉ……」

 

 萎びた状態から復活したソラが、レインの言葉を引き継ぐ。

 

「ソラから、本当の事情は聞きました。《輩殺しの刃》。随分、厄介な呪いをかけられたものです」

「……」

 

 責任感を感じ、サンは押し黙る。

 ソラの魔力は現在、ウェイラとの戦いでほぼ底を突きかけているからだ。

 

「無論、他の探索者にも依頼予定です。しかし、中堅未満の探索者では話にもならない。危険性ゆえ、そもそも依頼すらできず……やはり、ソラの戦力も欲しい現状です」

「他の実力者でも原因は究明できておらんのか?」

「はい」

 

 無論、この国の探索者もソラ一人ではない。

 ウェイラ並、とは言わずとも、十分な実力者は揃っている。彼らが原因の究明に臨んでなお、侵食現象は続いているのだ。

 

「そして私からサン君。君へのお願いがあります」

「俺?」

 

 そう言ってレインは、一本の瓶を取り出し。

 

「約束していた、解呪の魔道具です。これを、ソラに譲っていただけませんか?」

「あ、うん。いいよ」

「ええ、勝手なお願いだとは……と、良いのですか?」

 

 説得する手段は用意していたというのに、拍子抜けだった。

 

「これはかなり強力な解呪の魔道具です。ここまでのものは中々見つかりません。その呪いを解けるかはわかりませんが、可能性はあります」

「いいよ、それでも。元々俺のせいだし……それと」

 

 サンは、イリオスの手の甲を見た。契約紋。従魔契約の証。

 以前までは屈辱と不安の対象だった、その証が。

 

「……別に、いいんだ」

 

 自分を救ってくれた、繋がりでもあるから。

 無論このままでいいと思ってはいないが、以前よりも焦りは抜けている。

 イリオスへの信頼がしっかりと固まった、というのも大きな理由だった。

 

「……そうですか。感謝いたします。ソラ」

「うむ。ありがとうのぉ、サン……すまぬな」

 

 ソラは一口で、瓶の中身を飲み干した。

 

「……どうですか? 体の方は」

「かなり魔力は戻ったの。だが、呪いは相変わらずじゃ。時間経過を待つしかないな」

「ふむ……やはり、解呪には至りませんでしたか」

 

 予想通りではあるが、できれば外れて欲しかった。

 考えながら、ソラは顔を顰めた。

 

「お願いは、もう一つあります」

「……もう一つ、ですか」

「ええ。……約束の件は、また後ほど。恥知らずな行為だとはわかっていますが、何卒お聞きください」

 

 無償とはいえ約束すら守らずに、一方的に頼み事ばかり。

 確かにソラを弱らせた罪悪感はあるが、それを恩に着せて頼もうというのならば。

 

 わずかな怒りを見せたイリオスに、レインは争う気はない、と謝罪した。

 そも、この先はソラと、それからスノウの提案である。

 

「妾と共に、ダンジョンの異常解決に臨んではくれぬか?」

「……僕たちが、ですか?」

「うむ。妾としても、まだまだおヌシらを鍛え足りぬからのぉ」

「それに、ババ上は今少し弱い。とても心配。守ってほしい」

 

 つまりは、先の修行。本来予定していた半月の続き、それから護衛ということだろう。

 しかし、だ。

 

「俺たちでいいの?」

 

 疑念はサンが口にした。

 ソラは強い。魔力がほとんど使えなくなって尚、それでもイリオスたちよりもずっと強かった。

 

 そんな自分たちが、ソラを守るなど。むしろ、足を引っ張るだけだ。

 

「うむ。ヌシらは信頼できるしの。それに、この国の探索者の中でも中堅以上の実力は確実じゃ」

 

───そうなの?

 

 という、サンの目線に、イリオスはコクリと頷いた。

 自惚れるつもりはないが、例えばグランド・ワームをあの短時間で殺せる人間がどれだけいるか。あるいは、あの化け物相手に追い縋れる人間がどれだけいるか、という話だ。

 

「人手はいくらでもいてほしい。どうせほれ、情報を得るまでは暇じゃろう。できれば妾としても、もう少しヌシらと共にいたいんじゃがのぉ」

 

 ソラの言葉に、イリオスは迷った。

 侵食現象の危険性は、ウェイラから口酸っぱく聞かされている。特に実際に侵食現象が起こったときなど、近くに行くことすら禁止された。

 何より、サンを危険に巻き込みたくなかった。

 

 しかし、ここまで面倒を見てくれたソラに、わずかばかりでも恩返しをしたいのも確かだ。

 

「俺はやるよ」

 

 ふと、サンの声で思い出したのは。いつかの誓い。

 

───俺たちの手が届く人たちは、ちゃんと助けてあげような。

 

 今は亡き妹と重なる、その言葉。

 

「ご主人もだろ?」

 

 そんなことをわかってか、サンは笑顔で振り向いた。

 何かあれば、また自分が守ればいい。今度は最後まで守り抜けば。

 

「はい。謹んでお受けいたします」

「おお、そうか! では休養の後、攻略を始めるぞ!」

 

 その判断を後悔するのは、そう遠くない未来の話だ。

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