【架空コミュ】極月Pが白草四音をプロデュースする話   作:ミーティオル

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第4話

ランニングコースを走る四音。

 

四音「はっ、はっ、はっ……!」

 

四音(――あの時、ボクは。

  たしかに月花姉さまに勝つことが出来た。

 

  人生で初めて、ボクは『届いた』。

  なら、今のボクは――白草月花を上回るアイドルなのか?

 

  ……明確に、それは違う)

 

四音(パフォーマンスの質は遥かに向こうのほうが上。

  ボーカルも、ダンスも、ビジュアルも……。

 

  未だ、アレには敵わない。

  今、もし『白草月花』がボクの前に現れたら。

 

  ……ボクはきっと、勝つことが出来ない)

 

四音(――結局、ボクは今もアレの影を追っている。

 

  今のボクに必要なものは?

  アレに追いつくために、何が足りない?

  

  いや、追いつくだけではきっと足りない。

  アレを引き離すだけの、何かを――)

 

佑芽「えっほ、えっほ」

 

四音「……え?」

 

佑芽「おぉー、さすがお姉ちゃんが言ってたランニングコース!

   いい感じに負荷かかってる感じする~!!」

 

四音(さ、さっきまでこの道には誰も……!?

  ここの道は合流できる道もない。

  まさか後ろから、追いついて……!?)

 

佑芽「えっと……あと、時間的に5周くらいはできそう!

   よぅしっ! やるぞ~!」

 

四音(ご、五周!? 

  ボクですら、ここは四周で止めていたのに……!)

 

佑芽「うーん、風が気持ちいいー♪」

 

四音「は、はやっ……!?」

 

 

佑芽「次は一緒にお姉ちゃんとも走れたらなぁ……。

   ……あれ?」

 

四音「……一緒に走る相手、探しているのですか?」

 

佑芽「あ、はい……。

   えっと、あなたは……?」

 

四音「たしか、五周でしたね。

   付き合ってあげます」

 

佑芽「えっ、えっと……ありがとう、ございます?」

 

四音(見たところ、体力には自信がありそうだが……。

  とはいえ、ペース配分は素人と見た。

  フォームも、それほど洗練されてはいない。

 

  どうせ、今の速さもそう長くは持たないはず――)

 

佑芽「あっ、そうだった!

   今日、生徒会に集まらないといけないんだっけ。

   もうちょっとペースあげなきゃ!」

 

四音(はぁ――!? これ以上ペースを!?)

 

佑芽「すみません、あたしちょっと急ぎます!」

 

四音(くっ、ちょ、調子に乗るな……!

  ボクがその程度追いつけないなどと思うなよ……!)

 

佑芽「これくらいのペースでいけば間に合うかな……。

   ……え?」

 

四音「はぁ……はぁ……奇遇ですね、私も急ぎの用事を思い出しました」

 

佑芽「えぇ!? 

   あ、あの、大丈夫ですか?」

 

四音「……私の、心配なんか、より。走りに集中したほう、が。

   いいんじゃ、ないです、か」

 

佑芽「そ、それもそうかも。

   遅れたら、副会長に怒られちゃう!」

 

四音(くっ、くそっ……負けるものか。

 

   こんな……メチャクチャなやつに……!

   負けるものか――!)

 

 

*「おや、今日はいつもより早いですね、四音さ……。

  えっ?」

 

四音「はぁ……はぁ……」

 

*「今、バスタオルをお持ちします。

  ……スポーツドリンクも必要そうですね。

  ちなみに、何が?」

 

四音「少々、負けられない戦いがあっただけです」

 

*「……四音さんは時々、恐竜並のIQになりますね」

 

四音「何かいいましたか?」

 

*「いえ、何も」

 

四音「……まったく。

   それで、投票数ランキングに動きは?」

 

*「燐羽さんと、撫子さんがかなり初星学園を抑え込んでいます。

  特に燐羽さんが、凄まじい伸び方をしていますね」

 

四音「傭兵――と呼ばれるのも伊達ではありませんね。

   古巣の相手とはいえ、容赦なし、ですか。

 

   初星学園で注目すべきアイドルついては?」

 

*「――そうですね、僕的に気になるのは花海姉妹です」

 

四音「……ランキング的には、極端に高い、といった感じではありませんね」

 

*「たしかに両者とも、現時点での順位はほどほどです。

  しかし、現状での順位は、それほど当てになりません。

  僕たちのように『仕掛け』に回れば序盤は緩やかになりますから」

 

四音「それでは、その二人は『仕掛け』に回った、と?」

 

*「もちろん、『仕掛け』はしているでしょう。

  しかし、それよりもアイドルとしての『性質』が気にかかるところです。

 

  ……特に、二人の順位が極めて近い。

  見てみたところ、アイドルとしてのタイプは正反対だというのに。

  互いに、影響を受け合っている、と考える他ないでしょう」

 

四音(――姉妹、か)

 

四音「……なっ。

   こ、この花海佑芽というアイドル……!」

 

*「おや、もしやご存知で?」

 

 

四音「さ、さっき、ランニングコースにいた化け物――!?」

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