【架空コミュ】極月Pが白草四音をプロデュースする話 作:ミーティオル
四音「――『QUARTET』。
いよいよ、N.I.Aも折り返しを迎える。
ここを乗り切らねば、優勝はない」
*「……はい。
今年は、例年以上に激戦となっています。
『FINALE』ではないとはいえ油断はできません。
少しのほころびも、勝負を左右する要素となりかねない。
おそらく、我々も本格的に初星学園と交戦することになるでしょう」
四音(初星学園――注視するべきアイドルとして、上がっていたのは。
花海姉妹。
これまでのオーディションで全体の人数が減った今。
初星学園のアイドルとは確実に衝突する。
果たして、誰が出るものか……)
*「ここでの勝利は、『FINALE』に進む。
それ以上の大きな意味を持つと僕は考えています。
アイドル『白草四音』として、さらなる輝きを手にするために。
全力で戦ってきてください」
四音「ふふ……必ずや吉報を携えて。
行ってきます、プロデューサー」
オーディション会場、通路
四音(……空気が張り詰めている。
やはり、一次とはモノが違う、ということか。
とはいえ、アレの持つプレッシャーに比べれば。
これくらいは――)
佑芽「わーっ!?
か、会場ってどこだっけ~!?」
四音(花海、佑芽――!)
佑芽「あのー。すみませーん!
オ、オーディションの会場って……!」
四音「……えぇ。
こちらで合ってますよ」
佑芽「あっ、本当ですかぁ!? えへへ、良かったぁ……。
さっき、あたし別の部屋間違って入りそうになっちゃって……」
四音「それはそれは……大変でしたね」
佑芽「ドア開けたら、中の人、びっくりしてました!
あ、でもあたしも、同じくらいびっくりしましたけど!」
四音(……会場の空気に飲まれている様子はない。
危機感がないのか、あるいは――)
佑芽「あれ……もしかして。
あなたってこの間のランニングコースの……?」
四音「……えぇ。またこうして会えるとは思いませんでした。
花海佑芽さん」
佑芽「わーっ! こんな事あるんですね!
えっと……」
四音「白草四音。四音で構いません」
佑芽「はいっ! 四音さん!
……ん? あれ。白草四音って名前、どっかで聞いたような」
四音「……へぇ」
四音(エリアAでのライブ――当然、向こうは知っているはず)
佑芽「たしか――そう! すっごいメイドさん!」
四音「……は?」
佑芽「以前、友達から聞きました!
白草四音っていうすっごいメイドさんがメイド喫茶にいるって……!」
四音「じ、事実無根です!
誰ですか、そんな話を広げたのは!?」
佑芽「あ、あれ!?
違ったかな!? す、すみません……!」
四音「……その話はもういいです。
オーディション前に話す事でもありませんから」
佑芽「そ、そうですね!
オーディション、そろそろですもんね!」
四音(……まったく、調子が狂わされる)
佑芽「――今回のオーディション。
あたし、すっごく楽しみにしてるんです」
四音「……楽しみ?」
佑芽「はい。
あたし、あこがれの人がいるんです。
ずっと、ずっと追いかけ続けて、まだ一度も勝てたことはないけれど。
その人と、『FINALE』で戦おうって約束してます。
ここで勝ったら、いよいよなんだなって」
四音(……そのキラキラした目、虫唾が走る。
だが、彼女もボクと同じ。苦しみを軸に立つもの)
四音「私にも、勝ちたい相手がいます。
遠い遠い、その先に。『それ』は、忌々しく立っている。
だから。
――花海佑芽。私はあなたに勝ちます。
私がその先に向かうために」
佑芽「……ッ!
そう――そうですよね!
四音さん! あたし、負けません!
このオーディション、あたしが勝ちますから!」
四音(――花海佑芽、彼女こそ私の『倒すべき』ライバル)