【架空コミュ】極月Pが白草四音をプロデュースする話 作:ミーティオル
楽曲コミュ 2話
四音「――それでは、皆さん。
本日は、ありがとうございました」
四音の公園ライブが終了する。
*「……お疲れ様でした、四音さん。
とても良いライブだったと思います」
四音「プロデューサー。
えぇ、私も――いいライブができたと思います」
四音が観客席をじっと眺める。
四音「……他のエリアに比べると人は少し少なかったですが。
けれども、他のどのエリアよりも熱量がありました」
*「知る人ぞ知る場所ですからね。
ここに立つ人はきっと多くのアイドルを望んできた――そんな人だと思います」
四音「――ここが始まりの景色、か」
*「決して大きなコンサートホールではない。
大きな商業施設でもない。
ただ、許可が取れた――その意味でのみ選ばれた場所でした」
四音「……ただの小さな一歩。しかしながら。
それはとてもつもなく、重い一歩となった、と」
*「お世辞にも、ここは決してライブに向いている場所とは言えません。
もっとN.I.Aにおいては有効な票田となる場所はいくらでもあります。
――ただ勝つためなら、ここを見送る選択肢は存在しました」
四音「……ただの勝利では意味がない、というわけですか」
*「はい。『極月学園の白草四音』――。
その意味での勝利には、ここは外すことができない。
大会の参加者としての優勝ではなく――『極月学園のアイドル白草四音』としての優勝を」
四音「……ボクは、その歴史の中に刻まれたのだろうか」
*「えぇ、きっと。
僕らは偉大な背を追い――そして、誰かもまた僕らの背を追う。
アイドルという巨大な光の軌跡の中に僕らはいる」
四音「……途方もない話ですね」
*「重く感じますか?」
四音「ここで軽い、などと言えるとでも?
……たしかに重さはあります。ですが、その重みは前に進む風の重さ。
そうでしょう?」
*「……はい。紛れもなく」
四音「それなら、この風を受けて進まねば。
ボクが向かうべき道は――元より風の鳴り止まぬ道なのだから」
*「そうですね。……それでは、そろそろ撤収しましょうか」
プロデューサーがどこかへ。
男の子「あ、あの!」
四音「あ……」
男の子「ラ、ライブすごかったです……! は、初めてアイドル見たんですけど、びっくりしました……!
あと、えっとそれから……!」
男の子の母親「こら、お姉さんは忙しいんだから、短くね?」
四音(このお母さんのバッグについてるの、歴代の961プロのアイドルの缶バッヂ――)
男の子「え、えっと……それじゃ。応援してます! ぼく、お姉さんが優勝するって、きっと信じてます!」
四音「……えぇ。応援していてくださいね」
四音(――そうだ。ボクは極月学園のアイドル、『白草四音』)