【架空コミュ】極月Pが白草四音をプロデュースする話 作:ミーティオル
誰もいなくなった屋外ステージにて一人佇む四音の姿。
*「……やはり、ここにいましたか」
四音「プロデューサー」
*「あと、一時間でステージの解体が始まるそうです」
四音「移動したほうがいい、と?」
*「いえ、後一時間はここにいられる、ということです」
四音「……あのですね。
そんな真面目な顔で言うと、冗談に見えませんよ?
もう少ししたら、私も移動するつもりです。
なのでそれまで待っていてください」
*「……会場の熱がまだ残ってるような感じがしますね」
四音「それは――気のせいでしょう。
ここは屋外ステージなのですから。
この暑さは、きっとここ最近の猛暑によるものでしょう」
*「とても、いいライブでした。
目を閉じれば、あの熱狂が蘇るようです」
四音「……少し、不思議な気持ちがあるんです」
*「不思議な気持ち?」
四音「ボクにとって、この舞台は勝利のための戦いだった。
ボクがボクを超えるための、道筋に過ぎない。
勝利した今ボクは嬉しい、それ以外にないはずなのに。
……少し、寂しい。そんな気持ちがあります」
*「四音さんは。
もし、白草月花を真に超えたその時が来たとして。
――アイドルを、続けようと思いますか?」
四音「月花姉さまを超えた、その時――」
しばし、沈黙が流れる。
四音「……勝ったままのボクでありたい。
だから、アイドルとしてはそこで身を引く。
少し前のボクならそう答えたかもしれません。
でも、確かに。今のボクなら――続ける、そう答える」
四音(……そう、か)
*「でしたら……ずっとずっと、その先のプロデュースも、
考えておかないと、ですね」
四音(アイドルという生き方が。
ボクが思う以上に、ボクの心に絡みついている。
――ボクはアイドルであることを、楽しく思っていた)
*「では、四音さん次のステージへと行きましょう。
……おそらく、『彼女』は待っている」
四音「そうですね。
……『アレ』は待つことは嫌いですから。
きっと、今頃しびれを切らしていることでしょう。
プロデューサー」
*「なんでしょう」
四音「ボクがここに立っているのは。
間違いなく、プロデューサーがいたからです。
だから、ボクがトップアイドルになるその時も。
……ボクの隣にいてくださいね」
学年 1年生
ランク-「A」
姓名 白草 四音(しらくさ しおん)
歌唱力-A+
表現力-A+
ダンス力-A+
観客意識-A+
対抗心-SS
一年生にして、黒井理事長からAランク評価を受けた優等生。
ボーカル、ダンス、ビジュアル。その全てが一級品。
彼女の躍進は今なお止まることを知らない。
『感動のライブだった!』
----
次の舞台は、極月学園最大のイベント【THE-MOON】。
勝者は『オーバートップ』の名誉を授かる。
……その舞台には必ず白草月花が立っている。
『オーバートップ』をこれまでに2度獲得した彼女に挑む。
それは、間違いなく人生最大の挑戦となることだろう。
次の彼女の強さがどれほどになっているのか。
正直、計り知れないところがある。
そうだとしても。
僕は白草四音のプロデューサーとして、
白草月花を打ち破るプロデュースをしよう。
四音さんに、必ず勝利を。
----