【架空コミュ】極月Pが白草四音をプロデュースする話 作:ミーティオル
四音「プロデューサー、おはようございま――うわっ!?」
*「おはようございます、四音さん。
今、眠気覚ましのコーヒーを入れます」
四音「ありがとうございます……ではなく。
な、なんですか? その大量の楽器――」
*「極月学園中の楽器を集めました」
四音「な、何のために……?
また何かわけのわからならないことをしでかすつもりですか?」
*「その話をする前に――今回のブリーフィングを始めましょう」
四音「……はぁ」
*「まずは現状の確認から。
現在の四音さんの目標ですが――」
四音「未来の私――最強のアイドル白草四音を掴む。
そういう話だったと思いますが」
*「はい。四音さん自身の最強の未来を手繰り寄せる。
その方向で、現在計画を進めています。
――そして、遠からず四音さんは未来の自分を掴むでしょう」
四音「……改めて、まるで予言者のような物言いですね。
それで、それが何か?」
*「しかし、それだけでは最強のアイドルとはなりえない」
四音「……禅問答かなにかですか?
一応言っておきますが、そういうの間に合ってますから」
*「では、端的に。最強のアイドルには最強の曲が必要です
『最強のアイドル白草四音』たらしめる、最強の曲が」
四音「……なるほど、そういうことですか。
つまり、あなたがまだ曲を手配できていないと」
*「いえ、曲はすでにあります」
四音「なっ――!?
……ま、前みたいに無許可だったりは?」
*「今回は、すでに許可は取り付けてあります。
元々THE-MOONは唯一自由曲が通りやすいイベントなので」
四音「……なるほど。
しかし、先ほどの口ぶりだと曲に何かありそうでしたが」
*「はい。基本的な曲についてはほぼ完成している状態です。
しかし――この曲にはまだ象徴(シンボル)がない」
四音「シンボル……?」
*「次の新曲は、『最強のアイドル白草四音』の曲です。
そうなれば、何か四音さんを象徴する『音』が欲しい」
四音「この部屋の大量の楽器はもしかして」
*「はい。何か四音さんっぽい楽器はないかなと」
四音「なるほど。……しかし、ずいぶんと節操がないですね。
トイピアノ、マラカス、バンジョー、ギロ――」
*「四音さんらしい楽器に思いますか?」
四音「……あなたの髪の毛をバンジョーの弦にしましょうか?」
*「僕の髪の毛だと多分強度が足りないかなと」
四音「誰の毛だろうと同じですから。
……私の楽器だというならハープとかヴァイオリンでいいのでは?
おしとやかで神秘的で優美、まさに私そのものでしょう」
*「バンジョーを試してみるのはありかもしれませんね」
四音「バンジョーから離れなさい。今すぐ。
……何がダメなんですか、何が!」
*「たしかにその二つは四音らしいといえばそうですが……。
その二つは、多くのアイドルが自分の楽器だと言うでしょう。
――白草四音としてユニークであるほうがいい」
四音「……わかりました。
この件は持ち帰って、後日改めて議論を深めましょう」
*「はい。
きっと大切な曲になるはずですから、慎重に」
四音「いいでしょう。
ぐうの音も出ないほど私らしい音をあなたに届けて差し上げますから。
覚悟するように」
四音(――ボクを象徴する『音』、か)