【架空コミュ】極月Pが白草四音をプロデュースする話 作:ミーティオル
場所は教室
四音「いいニュースと、急なニュース――」
四音「普通、そういうのはいいニュースと悪いニュースなのでは?
いえまぁ、悪いニュースがないに越したことはありませんが」
*「どちらもいいニュースではあります。
ただ、同じ性質ではないだけで」
四音「いまいち要領を得ませんが、まぁいいでしょう。
それで、どういうニュースなのですか?」
*「では、まずいいニュースから。
100プロダクションのスタジオでレッスンができるようになりました」
四音「なっ、100プロダクションの……!?」
*「極月学園も設備は最新鋭。
しかし、機材自体の数や広さはやはり、スタジオには劣る。
四音さんには、もっと実戦的な練習が必要だと思ったので」
四音「……どういう魔法を使ったんです?」
*「961式の頭の下げ方を。
一応、961プロと100プロは一部提携はしていますが……。
それでも、話を取り付けるのはかなり、その、苦労しました」
四音「……では、残りの急なニュースというのは?」
*「テレビ番組で四音さんが歌うことになりました。
コーナー丸々一つ使って」
四音「……はぁっ!?」
*「事前にちょっとしたインタビューもあります」
四音「い、いやいやいや!
何を言っているんですか!? どういう経緯で!?
何が起こって!?」
*「100プロのスタジオはプロが使うもの。
ですので、その資格を見せろ、という話になりまして」
四音「……急ですね、本当に急ですね」
*「はい。ということで、明日から四音さんは100プロで練習ができます」
四音「それでいつごろ収録を?」
*「1週間後です」
四音「1週間後ぉッ!?」
*「はい。一週間は、100プロのスタジオで練習できる時間があります」
四音「私は親切なので教えてあげますが、
一週間しかないっていうんですよ、そういうの」
*「正直、かなり急な話ではあります。
しかし、四音さんならきっと成し遂げられると僕は考えています」
四音「それ言えば済む話だと思ってますか?
ボクの『素敵な』プロデューサーさん」
*「……四音さんの言うことを一つ聞きます」
四音「なんでも、ということでよろしいですね?」
*「プロデューサーとして可能な範疇――」
四音「プロデューサーはボクの言うことをなんでも一つ聞く。
そうですね?」
*「……はい」
四音「わかればよろしい。えぇ、そう考えると俄然やる気が出てきました。
いったい、プロデューサーに何をしてもらいましょうか。
ふふふ……」
*(え、笑顔が、こわい――)
場所は100プロスタジオ、レッスン室
四音(……これは、広い。
鏡の映るボクが、あんなにも遠い――)
ステップを踏み始める四音
四音「……こうみると、自分がいかに小さい舞台に立っていたかわかりますね」
四音(いつか、この広さがボクの『基準』になる――。
最強の白草四音とはきっと、そういうこと)
四音「……テレビ出演まで1週間。
そして、その後はTHE-MOON」
四音(――時間はない)
四音(アレに勝つために。
……ボクが、その先に立つために)
レッスン室でひたすら四音は踊り続け――外は暗くなる。
四音「……はぁ、はぁ。
悪くない、悪くないが――」
四音(何か――何かが足りない。
きっと、必要なピースが何か、一つ――)
四音「100%じゃない。
120%――いや、200%の私には、何かが――」
レッスン室の外から四音を見る人物が一人。
月花「…………」
そこに現れるプロデューサー。
*「――白草月花」
月花「何か用か?」
*「……それはこちらのセリフです。四音さんを見ていたんですか?」
月花「たまたま通りかかっただけだ」
*「…………」
月花「…………」
月花「では」
月花はそのままどこかへと消える。
*(……本当に行ってしまった)
そして、プロデューサーがレッスン室に入り。
*「お疲れ様です、四音さん。
飲み物と、タオルをお持ちしました」
四音「プロデューサー……」
*「どうしました?」
四音「――プロデューサーはボクのお願いをなんでも一つ聞く、という話でしたね」
*「え、えぇ。まぁ」
四音「でしたら、さっそく」
四音「――プロデューサーには、一つボクのお願いを聞いてもらいます」