【架空コミュ】極月Pが白草四音をプロデュースする話   作:ミーティオル

34 / 35
楽曲コミュ第3話

*「――出来あがりました、四音さん」

 

 プロデューサーが四音にCDを渡す。

 

*「『その先』に立つアイドル、白草四音の。

  最強のアイドルが歌う、最強の曲です」

  

四音「……これが、『次の』私の曲」

 

*「四音さんが選んだ楽器――つまり『音叉』を活かすこと。

  そのために当初のものから全体的に調整してあります」

  

四音「……なるほど?」

 

*「聞いてみて、どうですか?」

 

四音「調整――調整というか、だいぶ変わってませんか?

   フレーズとかは一部同じですが。印象がだいぶ違うような……」

   

*「……6割ほど変わりました」

 

四音「半分以上も変わってるじゃないか!?」

 

*「『今の』四音さんのイメージと、楽器として使う音叉。

  それをどう活かそうか、と考えていたら手が止まらなくなったとか」

 

四音「……当初の完成日よりやけに押してるなとは思っていましたが」

 

*「えぇ。なんとかテレビ収録には間に合いそうで良かったです」

 

四音「収録3日前なんですが、何か言うことは?」

 

*「バンジョーじゃなくて良かったと思います」

 

四音「当たり前です!!!

 

  ――ただ、確かに。より『私らしくなった』。そんな気はします」

 

四音(心の水面に、響く……そんな曲)

 

*「衣装についても、先ほど届いたので――。

  せっかくなので、着替えて聞いてみましょう」

  

四音「……そうですね。その方が気持ちも入るでしょう」

 

 四音が着替えて戻って来る。

 

四音「――これは」

 

*「CYGNUSはいわば戦装束でしたが、今回は違う。

  四音さんが四音さんとして、そしてアイドルとして。

  

  そうステージに立てるようにしてあります」

  

四音「……なるほど、ハイロードレス、というやつですね」

 

*「今回は、四音さんのパーソナルカラーである黒と赤をメインとしています。

  ベースは黒として、輪郭に広がるようにして赤が見えるように」

  

四音(色味はかなり絞ってある……。

  全体してシンプルだけど――でも決して小さくはならない)

  

四音(……これは、ボクそのもの。

  白草四音という人間であり、白草四音というアイドルの装い)

 

四音「プロデューサー」

 

*「なんでしょう?」

 

四音「……似合うでしょう?」

 

*「えぇ、世界で一番」

 

四音「ふふっ。当然ですね」

 

*「……さて、そろそろレッスンの時間ですね。

  着替えてたら、レッスン室に向かいましょうか」

  

四音「――何を言っているんですか、プロデューサー。

   これから始まるのはコンサートに決まっているでしょう」

   

*「……どこでやるつもりです?」

 

四音「レッスン室ですが。

   あいにくとキャパはたった一人という状態ですけれど。

   まさか、私に無観客ライブをしろとでも?」

 

*(……こういうところは、姉妹揃ってよく似ている)

 

*「もちろん、そういう話でしたら。

  先行公開に預かれることは、ファンとして光栄の極みです」

  

四音「でしたら、そういうことで。

   ところで、プロデューサー。この曲の名前なのですが――」

   

*「はい。

  先日の四音さんの話から、このタイトルが望ましいかなと。

  

  響き合う、その意味から――[RE]SonÁnce」

 

四音「[RE]SonÁnce……。

   なるほど、それは――本当に、『ボク』らしい」

 

四音(……ボクの心に響く音。

  苦しい時でも、その音は――ボクに響き続けた。

 

  それでも、その音は。

  『アイドル』の声は、ボクを突き動かした)

  

四音(――今度は、ボクがその音を響かせる)

 

 

四音「さぁ、行きましょう。

   ――[RE]SonÁnce。ボクの音を響かせるために」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。