【架空コミュ】極月Pが白草四音をプロデュースする話 作:ミーティオル
*「――出来あがりました、四音さん」
プロデューサーが四音にCDを渡す。
*「『その先』に立つアイドル、白草四音の。
最強のアイドルが歌う、最強の曲です」
四音「……これが、『次の』私の曲」
*「四音さんが選んだ楽器――つまり『音叉』を活かすこと。
そのために当初のものから全体的に調整してあります」
四音「……なるほど?」
*「聞いてみて、どうですか?」
四音「調整――調整というか、だいぶ変わってませんか?
フレーズとかは一部同じですが。印象がだいぶ違うような……」
*「……6割ほど変わりました」
四音「半分以上も変わってるじゃないか!?」
*「『今の』四音さんのイメージと、楽器として使う音叉。
それをどう活かそうか、と考えていたら手が止まらなくなったとか」
四音「……当初の完成日よりやけに押してるなとは思っていましたが」
*「えぇ。なんとかテレビ収録には間に合いそうで良かったです」
四音「収録3日前なんですが、何か言うことは?」
*「バンジョーじゃなくて良かったと思います」
四音「当たり前です!!!
――ただ、確かに。より『私らしくなった』。そんな気はします」
四音(心の水面に、響く……そんな曲)
*「衣装についても、先ほど届いたので――。
せっかくなので、着替えて聞いてみましょう」
四音「……そうですね。その方が気持ちも入るでしょう」
四音が着替えて戻って来る。
四音「――これは」
*「CYGNUSはいわば戦装束でしたが、今回は違う。
四音さんが四音さんとして、そしてアイドルとして。
そうステージに立てるようにしてあります」
四音「……なるほど、ハイロードレス、というやつですね」
*「今回は、四音さんのパーソナルカラーである黒と赤をメインとしています。
ベースは黒として、輪郭に広がるようにして赤が見えるように」
四音(色味はかなり絞ってある……。
全体してシンプルだけど――でも決して小さくはならない)
四音(……これは、ボクそのもの。
白草四音という人間であり、白草四音というアイドルの装い)
四音「プロデューサー」
*「なんでしょう?」
四音「……似合うでしょう?」
*「えぇ、世界で一番」
四音「ふふっ。当然ですね」
*「……さて、そろそろレッスンの時間ですね。
着替えてたら、レッスン室に向かいましょうか」
四音「――何を言っているんですか、プロデューサー。
これから始まるのはコンサートに決まっているでしょう」
*「……どこでやるつもりです?」
四音「レッスン室ですが。
あいにくとキャパはたった一人という状態ですけれど。
まさか、私に無観客ライブをしろとでも?」
*(……こういうところは、姉妹揃ってよく似ている)
*「もちろん、そういう話でしたら。
先行公開に預かれることは、ファンとして光栄の極みです」
四音「でしたら、そういうことで。
ところで、プロデューサー。この曲の名前なのですが――」
*「はい。
先日の四音さんの話から、このタイトルが望ましいかなと。
響き合う、その意味から――[RE]SonÁnce」
四音「[RE]SonÁnce……。
なるほど、それは――本当に、『ボク』らしい」
四音(……ボクの心に響く音。
苦しい時でも、その音は――ボクに響き続けた。
それでも、その音は。
『アイドル』の声は、ボクを突き動かした)
四音(――今度は、ボクがその音を響かせる)
四音「さぁ、行きましょう。
――[RE]SonÁnce。ボクの音を響かせるために」