【架空コミュ】極月Pが白草四音をプロデュースする話   作:ミーティオル

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楽曲コミュ第2話

四音「~♪」

 

四音「……違う。この入り方じゃない」

 

四音「それなら――いえ、曲調から考えると。

   であれば、歌い方をかえて。

   コホン。

 

   すーっ……!!」

 

 四音が深呼吸をしていると、扉を勢いよく開け放たれる。

 

撫子「四音お姉様ーっ!

   お願いがありますのーッ!」

 

四音「ゴホッ、ゴホッ――」

 

撫子「うぇっ!? だ、大丈夫ですの、四音お姉様!?」

 

四音「だ、大丈夫です。

   ……今度から、ボーカルレッスン室入る時はノックしなさい」

 

撫子「はい! わかりましたわ!

   ……あれ? ここの扉って防音でしたような」

 

四音「防音でもいいから! マナーだと思いなさい!!!」

 

四音(くっ……しなくてもいい苦労が)

 

撫子「は、はい! わかりましたわ。マナーは淑女の嗜みですものね!

   それで、四音お姉様。お願いがありまして」

 

四音「……何? 

   言っておきますけど、勉強ならコンテスト期間は見ないので」

 

撫子「いえ、それではなくて。

   ああ、いえそれもコンテストが終わったら見てほしいのですけど。

 

   ……こちらの曲を聞いて欲しいのですわ」

 

四音「……なるほど。

   5/8、7/8、6/8、5/8、8/8、5/8ーー」

 

撫子「わ、わぁ! 

   一回だけで拍子をーー!?

   す、すごいですわーっ! さすが四音お姉様!」

 

四音「……どうせあなたのことだから、リズムで躓いているのでしょう。

   今から、実際に拍子を聞かせます。録音しなさい」

 

撫子「は、はい! お願いします!」

 

 

撫子「ありがとうございます、お姉様!

   これでこの曲もバッチリですわ!」

 

四音(……まったく、こっちも忙しいのに)

 

撫子「そういえば、今日はダンスレッスン室ではありませんのね」

 

四音「あぁ――」

 

四音(新曲だから、普段より来る回数を増やしてる――。

  とは、言えない。

 

  ……いや。でも、撫子なら――)

 

四音「撫子、あなたは自分では口は堅い方だと思う?」

 

 

撫子「はいっ!!!

   なにか四音お姉様から秘密を託されたのならッ!!!

   鋼鉄よりもかたーいこの唇が!!!

   お姉様の秘密を必ず守り抜いてみせますわっ!!!」

 

 

四音(多分、一日も持ちませんね……)

 

四音「……これは、そう。仮定なのだけど。

   前半はピアノで美しい伴奏がメイン。

   中盤から、ギターで盛り上がるフレーズ。

 

   こういう曲があったとして。

   曲調通りにメリハリをつけるか。

   それとも、全体を通して違和感がないようにするか。

 

   ……撫子ならどうする?」

 

撫子「え、えぇ?

   ちょっと、どういう曲かわからないと答えづらいですわ」

 

四音「仮定だから、実際に曲はありません」

 

撫子「えー? うーん……。

   そ、そうですわね。

   そ、その場合は歌詞とかで判断するかも、ですわ。

 

   きっと、なんかこう、曲として伝えたい部分は歌詞と連動してると思いますわ!」

 

四音(……歌詞か。

  なるほど、立てる歌詞を選んで考えてみてもいいかもしれない)

 

撫子「そうですわねぇ、でももし私が新曲を歌えるなら。

   こう、バックコーラスでなんか荘厳な感じの曲が歌いたいですわ!

   コーラスをバックに歌うときっと気持ちいいはず!」

 

四音「バックコーラスはなしで考えて」

 

撫子「なんでですの!?」

 

四音「……ここだとバックコーラスがある曲を歌うことは少ないでしょう?」

 

撫子「それは――たしかにそうかも。

   だいたいユニットでユニゾンですわよね」

 

四音「ユニットのユニゾンもなしで」

 

撫子「ソロ曲でしたの!?」

   

四音(……でも、気持ちいい、か。

  たしかに――ファンと心を重ねるということなら。

  そこは、気を使うべきポイントだろう)

 

撫子「ところで、四音お姉様は先から何を書いてますの?」

 

四音「……メモです。

   これはプライベートなものだから」

 

撫子「さっすが、四音お姉様!

   プライベートでも、アイドルとしての研鑽を欠かさない。

   まさに、アイドルの鑑ですわ!」

 

四音(アイドルの鑑――)

 

四音(……なるほど、そういうこと。

 

  アイドルとしての私と。

  白草四音としてのボク。

  この曲には、2つの自分がいる。

 

  それなら、フレーズも、盛り上がりも。

  一つの線で繋げられる)

 

撫子「……四音お姉様?」

 

四音「ありがとう、撫子。少し頭を整理できました」

 

撫子「……?

   なんだか、よくわからないけど、良かったですわ!

   そういえば、これからボーカル練習ですわよね。

   でしたら――」

 

四音「私は、ボーカルレッスン室2を借りてやります」

 

撫子「えぇ、なんで!?

  い、いやでもこっちの方が部屋も設備も新しいですわよ!?」

 

四音「……それは、その。気分です」

 

撫子「き、気分、ですの?」

 

四音「なんでもいいから!

   とにかく、私はボーカルレッスン室2でやります。

   撫子、あなたもこの時期だから集中して練習したいでしょう」

 

撫子「え? ま、まぁ集中は――したい、ですけど」

 

四音「そういうわけで、ここは好きに使いなさい。

   それじゃ」

 

四音「……あ、それと。

   ボーカルレッスン室2は決して扉を開けぬように」

 

 扉を締めて去る四音

 

 

撫子「な、なんなんですのーっ!?」

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