ネガティブ親友は私の光   作:海波 犬夜

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オリジナルはあまり書かないのでちょっと雑かもです。
アンチでもコメントしてくださると嬉しくて泣き喚きます。


病んでる親友と焦がれる私

 

私の親友はまるで太陽だ。

 

「あ、おーい望晴(みはる)!!」

 

今朝も手を振りながら駆け寄ってくるのは私にとって唯一無二の親友、東雲 朱莉(しののめ あかり)

天真爛漫、才色兼備でクラスをいつも引っ張る中心的なムードメーカーとかいう超が3つくらい着きそうなハイスペック人間。

 

今更ながら、なんで私なんかと親友をやっているのか分からない不思議な子だ。

でも、不思議と私と趣味や話が合うので小学校の頃からずっと一緒にいる。

 

「おはよう朱莉。毎朝私に声掛けてるけど、待ち構えてるの?」

 

「まっさかぁ、偶然だよ!!毎日待ち構えてたら私皆にポチって呼ばれちゃうじゃん!!」

「まぁ、朱莉はポチっぽいけどね」

「えぇ!?ひっどぉ〜い!!」

 

いつも笑顔で明るくて、ちょっぴり天然なこの子が私の親友。それは私の一番の自慢だった。

 

でも、高校に上がってからなんだか彼女の隣に立つのは私にとって重荷になっていた。

 

「ねぇ、望晴さんっていつも朱莉さんと一緒にいない?」

「そだね。小学校からの付き合いらしいよ」

「えぇ〜小学校からあんな根暗に付きまとわれてるの?朱莉さん可哀想〜!!」

 

陰口は、人気者の影にかくれる私には日常だった。

 

「朱莉ちゃん可愛いよな!!まじで付き合いたい!!」

「でも、朱莉ちゃんいつも望晴ちゃんと一緒だから誘いづらくね?」

「お前がキモイから望晴ちゃんにボディガード頼んでんだろw」

「いやいや、ボディガードならそれこそ俺が!!」

「「「キチィーw」」」

 

時には話のダシにされ

 

「今回のテストどうだった!?」

「今回は89点。朱莉は?」

「ふっふっふ...見て驚け!!99点!!」

「....朱莉、また名前書き忘れたね」

「...はい...」

 

たとえ努力しても、天才には届かなかった。

 

それでも、隣に立っていたくて。

私の親友なんだって、朱莉に行って欲しくて。

足掻いて、足掻いて、足掻いて...

それでも、時々つまづいて

 

そんな日々が続く中で、私はとうとう間違えた。

 

「朱莉のばか!!もう知らない!!」

「ちょ、望晴..!!」

 

現実世界なんてクソ喰らえ。

たった一人の親友傷つけて、

ありもしない主に背負って。

出切っこないこと、最初から知ってたのに。

 

あの日彼女の手を取って、今日無責任に引き剥がして。

あぁ、ほんとに。

自分が1番大っ嫌いだ。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

私には大切な親友がいる。

小学校の頃からずっと一緒の私の一番の友達、西浦 望晴(にしうら みはる)。

 

彼女は毎日私に知らないことを教えてくれる。

 

「それでね、そのアニメのシーンの作画がすごくて!!

原作は小説派だったけど、これを機に漫画派になってもいいかもなって思うくらいに原作リスペクトな表現でも〜最っ高!!!

朱莉も絶対みるべきだよ!!あ、原作なら安心して、全部もってるから!!貸してあげるからすぐ見て!!」

 

正直、あの子のいってる漫画やアニメ、ラノベにゲーム、他にも受け責めとかカップリングとか、私には正直あまり深く分からない。

 

でも、いつからだっただろうか。

楽しそうに自分の大好きを語る彼女の横顔に引かれ始めたのは。

 

私は彼女が大好き。

毎朝校門で待ってるし、勉強も見てあげてるし、彼女の話してくれたアニメや漫画は理解できなくても全部読んでる。

たまに一緒にゲームする時に私が楽しめるように手加減してくれてることも知ってるし、彼女が少しネガティブ思考なのも知ってる。

 

だから、ずっと守ってきた。

 

「ねぇ、望晴さんっていつも朱莉さんと一緒にいない?」

「そだね。小学校からの付き合いらしいよ」

「えぇ〜小学校からあんな根暗に付きまとわれてるの?朱莉さん可哀想〜!!」

 

私たちの関係に文句を言うやつは許さない。

 

バンッ!!と個室の扉を勢いよく蹴りトイレを出ると、先程まで望晴がいるのをわかってバカ笑いしてた3人組の動きが止まる。

 

先程まで私たちの話していたリーダー格は黙り込み数秒見つめあったあと言い訳を始めた。

 

「ち、違うの朱莉さん!?い、今のはそう!!言葉の綾d「ガンッ!!」ひぃ!?」

 

やかましい女子生徒を壁まで軽くおし、右手で壁ドン、左足で彼女の足の間を壁まで蹴り込む。

 

激しい音とともに彼女の悲鳴が小さく響き、私を蒼白な顔で見下ろしてくる。

無駄に身長高いな。

 

「...あはは、別に私と望晴の関係に文句があるのは構わないけどさぁ...望晴のテンション下げるとかどういうつもり?」

 

グイッと女子生徒の制服の襟を引っ張り彼女の目をまっすぐ見つめる。

するとどうやら反省してくれたみたいでうわ言のようにごめんなさい...すみませんでした...と呟いている。

もっとはっきり言ってよ。

 

まあ、反省した人を痛めつける趣味はないので彼女を離し未だに黙ってる取り巻き2人に目を向けると

 

「ご、ごめんね朱莉ちゃん!!!こいつ、望晴さんが成績良かったの嫉妬してて!!止めらんなかった私たちにも罪があるから!!つ、次はこんなことにならばいように、目ぇ光らせとくから!!なぁ?!」

「うんっうんっ!!!!」

 

なんか焦って色々言ってたけど、反省してるみたいだし次は許す気もないけど気をつけるって言ってるから今回は勘弁してあげるか。

 

「じゃ、次は無いからね?」

「は、はい...!!」

 

未だ壁に背中をつけてるリーダー格のやつに目を向けて忠告すると彼女は必死に顔を上下させながらうなづいた。

まぁ、こんだけ反省してるならいいか。

 

そうして頭の足りない子達に忠告した私はトイレを後にし望晴を追った。

 

すると中庭から男子生徒の声が響きてきた。

 

「朱莉ちゃん可愛いよな!!まじで付き合いたい!!」

「でも、朱莉ちゃんいつも望晴ちゃんと一緒だから誘いづらくね?」

「お前がキモイから望晴ちゃんにボディガード頼んでんだろw」

「いやいや、ボディガードならそれこそ俺が!!」

「「「キチィーw」」」

 

望晴も聞こえてたみたいでなんだかさっきより方が落ちてる。

そうだよね、私より可愛い望晴がボディガードとかありえないよね。

正直同級生の男子とかそこら辺の蟻さんより興味ないけど見る目がないせいで望晴を傷つけるのは許さない。

ちょっとシメるか。

 

望晴がその場を去ったのを確認した後、私は中庭でまだバカ騒ぎしてる男子生徒達に文句を言うべく物陰から出ようとしていたが彼らの会話でそれを辞めた

 

「でもよぉ〜、朱莉ちゃんも可愛いけど、望晴ちゃんも可愛くね?」

「わかるっ!!目立ちたくないのか前髪伸ばして顔あまり見えないけど、前に黒板消す時にチョーク落としてさ!!拾ってくれたのよ!!そん時髪の間から見えた目がもうっ...!!

あれイメチェンしたらゼッテェ美少女だよ!!ありゃダイヤモンドの原石だね!!俺は詳しいんだ!!」

「うわ、早口キモ。そもそも朱莉ちゃん狙ってんじゃねぇのかよ」

「いや...朱莉ちゃんは可愛いけど高嶺の花すぎるっていうか...優しさなら望晴ちゃんも負けてないやん?だからさ?」

「必死すぎて草」

「そんな暑くならなくても望晴ちゃんも朱莉ちゃんもお前には靡かねぇよ。安心しろ」

「酷くない!?わんちゃんあるかもじゃん!!」

「そもそも望晴ちゃんの隣は朱莉ちゃんくらいしか似合わねぇだろ」

「美少女コンビは目の保養。百合の間に挟まるカスは○ね」

「過激派もいます」

 

彼らは会話が一段落したのかしばらくするとそろそろ行こうぜと教室へ帰って行った。

ふむ、どうやら私はお節介をするところだったみたいだ。

彼らは見る目がないと思っていたけど、意外と見る目あるみたいだね。そうだよ、望晴は可愛いんだよ。(後方彼氏ヅラ)

でも君らにはあげない。あの子は私の。やっぱシメるか。(過激派)

 

そんなことを考えているといつの間にかお昼休みが終わる5分前となり、私は急いで教室へ帰ることになった。

チィッ!!変なのに絡んでたせいで今日の昼休みは望晴と偶然会った体で抱きつけなかった!!

こんなことなら最初から物陰に隠れて望晴の可愛い後ろ姿眺めてないで早く抱きしめに行けばよかった!!

くそぉ...望晴成分が足りない...!!

 

授業が始まると先生が大きな封筒をもって来て順番にみんなを呼び出した。

あ、そういえば今日はテスト返しか。

興味無さすぎて忘れてた。どうせ満点だしどうでもいいや。

 

昔は私は勉強がそれほど得意ではなく、いやいや母に勉強を強制されテストでは直前まで頭に叩き込み短期記憶の瞬間記憶で何とか高得点を取っていたが、望晴と出会ったことで私にとって勉強は望晴と二人っきりになれるボーナスイベントとなり勉強は楽しい...ことはないが、望晴を家に呼び出し望晴と二人きりの空間で望晴の吸った空気を吸っても許されるイベントになったことでその日の記憶は全て鮮明に思い出せるようになったことで勉強は大得意になった。

 

多分これは望晴が可愛くて優秀で勤勉で私を頼ってくれるから起こった奇跡だ。

ありがとう望晴。私の嫁(自分も嫁定期)最高

 

そんなことを思っていると望晴がテストを持って私の席まで来た。

なんだか少し自信に満ちた顔付きをしてる。テストの点が良かったのかな?

仕方ない、ここは私から聞いてあげよう。

 

「今回のテストどうだった!?」

「今回は89点。朱莉は?」

「ふっふっふ...見て驚け!!99点!!」

「....朱莉、また名前書き忘れたね」

「...はい...」

 

またやった。名前書き忘れで一点減点、はぁ萎えるわぁ...ってのは嘘。

本当はわざと間違えてマイナス一点してるのだ。

 

望晴はいつも勉強を私に見てもらってるが、本当は1人でも勉強できて、学年ではいつも私に次いで2位を取り続けてる。

だから私はあえて点数をMAXではなく少し間違えにして望晴が勝てる場所を作ってるのだ。

 

ただ、仮に私が1位から転落して望晴以下になった場合、朱莉が点数を落としたのは自分が勉強の邪魔したから、なんて考えられて勉強しに来てくれなくなったらまずいので私はあえて点数的には全く問題なく、私の天然ボケによって点数が減ってるということにしている。

決して、望晴に対して舐めプのつもりでやってる訳じゃないことだけはわかって欲しい。

 

...いやまぁ、たしかにいくつかのテストはまじで名前書き忘れて99点だけどさ...(天然はがち)

まぁ、いいではないか!!

 

なんてくだらないこと考えてると望晴の顔が少し曇ってしまった。

わ、私の点数が高いばっかりに望晴が傷ついてる...!?!!?!

 

私はその場でテストを破り捨てて0点になろうかと画策したがそんなことしたら望晴が引いてしまうのでぐっと堪えていっそいで頭をフル回転させる。

 

国語は苦手だがここは持ち前の地頭でカバーするしかない!!

 

「つ、次があるよ!!ほら、国語は望晴得意でしょ!?数学はどっか少しでもミスると点数落ちるしさ、瞬間記憶が得意な私だからたまたま点数高かっただけだって!!望晴は長期記憶型なんだし、国語じゃ負けちゃうかもなぁ!!!」

「...こ、国語じゃ負けないから...」

「も、もちろん!!望むところだよ!!」

 

危ない...危うく望晴を悲しませるとかいう大罪犯して自分で自分を抹殺するところだった...

 

そんな事になったらもう望晴のそばにいられなくなるのでそんなことあってはならないのだ。よし、望晴の笑顔も戻ったし私の中の望晴成分も補充完了!!この後も頑張れるぜ!!

ちなみに次に帰ってきた国語はボロ負けした。(93対100)

 

***

 

そして、放課後がやってきた。

1日とは早いもので、朝望晴の可愛い顔を拝んだと思ったら既に日が傾き始め空が少しずつ赤みがかってきている。

 

望晴とは家は近いが方向は全く逆なので駅もひとつズレている。

この件について何度か両親に直談判し引越しまたは望晴と二人でシェアハウスという名の同棲を頼んだのだが家から通えるのだからいらないと突っぱねられた。

クソ、今すぐ私の家に隕石降ってきて一人暮らし出来ないかな。

いや無理か、家吹っ飛んだら家族も一緒にあの世か新たな家に引越しで下手すればさらに望晴と離れてしまう。それだけは何としても阻止しなくては。

 

そんなことを考えていると望晴がゆっくり口を開いた。

 

「ねぇ、朱莉...朱莉はさ...その...私の事....」

「ふぇ!?///」

 

ちょ、いきなり告白ですか!?///

いやぁ、私はいつでもウェルカムだけど、さすがに下校中はドキドキが止まんなくて私家まで望晴を連れてっちゃうって言うか、もう告白されたら一緒に住むしかないって言うか〜///

 

「私のこと...嫌い...なんだよね...」

「..........」

 

.....WHY?

え、なにそれどこ情報

私が望晴のこと嫌いなわけナッシングなんだけどどゆこと?

え、私なにか間違えちゃった?

 

「あの...○○ちゃんに聞いた...朱莉が、私のこと嫌いって言ってたって...」

 

○○ちゃん...ってあのトイレで黙らせたリーダー格のやつ!?

へぇ...喧嘩売ってんだ○すぞ。

私の望晴になぁに吹き込んでんだこの○○○○○○○○ッッ!!(自主規制)

 

なんて言ってる場合じゃない!!早く誤解をとかないと!!

 

「ち、違う!!そんなこと言ってないよ!!」

「...い、いいんだよ...私、朱莉と違って可愛くないし...勉強も運動もできないし...趣味も陰キャだし...コミュ障だし...朱莉に嫌われてもおかしくないよね...ご、ごめんね付きまとって...」

「望晴、違うって!!何かの間違い「いいの!!い、いっぱい努力したけどやっぱり私は朱莉の隣に立つにふさわしい人間になれなかった...やっぱり私には朱莉は贅沢すぎたんだ...も、もう関わらないから...朱莉も、私には関わらないで...」

 

俯きながらす言葉をこぼす望晴の肩を掴んで私は必死に彼女に声をかける

 

「違うって!!私がそんなことするわけないでしょ!!それはあのゴミが...あ...」

「...え?」

 

しまっ、本音が...!!

 

「...はは、そっか...そうだ、よね。私は親友どころか友達じゃないんだし...そりゃ、本音で話したり...しない、よね...」

「違...!!待って望晴!!」

 

つい彼女の腕を引く力が強くなり、私は反射的に望晴を押し倒す形で転ばせてしまう。

慌てて立ち上がると、望晴の綺麗な瞳は溢れ出す涙に溺れ、敵意に満ちた目で私を見ていた。

 

「あ、ご、ごめ...」

「..朱莉なんて...大っ嫌い...!!」

「ちょ、望晴...!!」

 

走り去るあの子を私は必死に追いかけるも、無情にも電車に飛び乗る彼女の方が数瞬早く、私は1本遅れた電車で追いかけるしか無かった...

 

 





ネガティブ思考な人との会話は面倒ですよね。
私がネガティブなので私と話す人はすげぇなと思います()
次回はちょっと百合注意です。
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