キヴォトス維新   作:その辺のホタテ

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この物語は原作を大きく改変しています。
また、オリジナルの主人公による物語です。

以降の閲覧は、上記の内容を了承したものとさせてもらいます。











第1話 トリニティにて事件発生

——某年8月 ヴァルキューレ警察学校 特捜一課

 

 

それは真夏の昼下がりの事だった。

 

「正実の弾薬が盗まれた?」

 

私が電話越しに伝えられたその情報は、新たな捜査の始まりを意味する。

 

「それで、今回は何をすれば?」

 

席から立ち上がりスーツを整え鞄を抱える。今回も直ぐに終わるだろう、私はそう楽観的に考え歩き出す。

 

 

 

—————キヴォトス維新 始まり

 

「お疲れ様でーす」

 

そう挨拶の言葉を言いながらトリニティに置かれた捜査本部へと現場入りする。

私に気づいた”黒い制服”を着たお二人方が途端に嫌な顔をする。

 

「誰ですか?ここにヴァルキューレの特捜を呼んだのは」

 

明らさまに嫌な態度を見せてそう部下に聞いたのはお二人方の内の一人、正実の羽川ハスミ副委員長だ。

私は苦笑いしながら何時もの挨拶をする。

 

「ヴァルキューレから派遣されました特捜一課の瑞穂です。本件は我々との合同捜査になりますので、以後お見知りおきを」

 

部下の方達は丁寧に接してくるが、相変わらず副委員長は嫌な顔をしている。

まぁ仕方の無いことだ、自分達が自治していて自分達で解決しようとしている所にいきなり中央政府管轄の警察組織が介入してきたら誰だってプライドが傷付けられる。

 

私が立ち尽くしていると正実の人から「あの!」と声を掛けられる。私はそちらの方へ向き返事をすると

 

「今日から本件の捜査で貴方の補佐を務めさせて頂きます!」

 

どうやら私が勝手に踏み込まないよう”見張り”も居るらしい。私は笑顔でその子に「じゃあよろしくね?ワンコちゃん」と声を掛けた。

...私の発言に戸惑う声は一旦無視した。

 

まぁそんな事はさておき、早速事件の内容について確認する。

渡された書類に目を通し事件の被害額を見た私は思わず笑いながら「結構盗まれましたね」と言ってしまった。

 

それが気に障ったのか副委員長が「バカにしてるのか!?」と叫んで今にも詰め寄ってきそうになる。

私は直ぐに謝罪の言葉を言い副委員長は部下に宥められながら渋々席に戻った。

 

「盗まれたのは、5.56mmNATO弾5000発。擲弾500発。6ポンド砲弾200発。ですか、、、戦争でもするつもりでした?」

 

私が冗談交じりにそう答えるとワンコちゃんが首を横に大きく振り必死に否定してくる。

 

「そ、そんな事は無いです!これは今年度下半期分の正実の弾薬を輸送中だったんです!」

 

まぁそうだろうとは予想していた。

 

「さて、それじゃあ」

 

私は「よっこらしょ」と歳に見合わない掛け声を上げながら席から立ち上がり鞄を持つ。するとワンコちゃんは「どこ行くんですか?」と聞いてくる。

 

「勿論、事件現場に決まってるでしょ」

 

***

 

「まぁ初日はこんなものだよねぇ」

 

結局何も掴めず日は暮れてとっくに外は暗くなっている。捜査本部には私とワンコちゃん2人だけ、他のみんなは既に帰っている。書類の整理が終わりワンコちゃんに声を掛けようとしたら

 

「うーん....」

 

うとうと寝ていた。私はどうしようか迷いながら顔を見ていると、視線に気づいたのか目を開けるワンコちゃん。すると自分が寝てしまっていた事に気づいたのか慌てて謝罪してくる。

 

私は笑いながら大丈夫だと伝え、もう夜遅いから送って行くと伝えると感謝された。人から感謝されるなんて何時ぶりかな、

それから二人で帰路を歩く、ワンコちゃんを寮まで送って私も早く帰らないといけない。

 

そんな道中私が

 

「ごめんね、こんな夜まで手伝って貰っちゃって」

 

そう謝罪するとワンコちゃんは

 

「いえ、全然大丈夫です!私は瑞穂さんのお手伝いなので!」

 

健気だなぁ。そう思った私は自然と笑みが零れていた。

 

***

 

ワンコちゃんを帰してヴァルキューレに戻った私は局長に報告する為、廊下を歩いていた。

夜遅くのヴァルキューレの廊下、蛍光灯の光が局所的になっている中で私の足音だけがコツン、コツンと響き、ついには局長室の前に着いてしまう。

3回扉をノックして私はそこに入る。

 

「失礼します局長。報告に参りました」

 

私に目を向けず執務を続けながら報告するように言う局長。

 

「トリニティ正実の事件について、本日から捜査に入りました。その為まだ進展は...」

 

私のその報告に局長は「そうか」と一言だけ発しそれ以上は何も喋らなかった。

 

「失礼しました」

 

私はそう言い局長室を退室する。やっぱりあの人の事は良く分からない、昔と変わりすぎてしまった。

 

かつて「狂犬」と呼ばれた局長は今や見違える程に変わった。私もそろそろ変わる頃合なのかな

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