残星組織の奇術師   作:主人無き猟犬

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監察の俺が子育てとか

俺はクラウス。残星組織(フラクトシデス)の幹部である監察だ。

今は無音区で滅んだ村に来ている。

 

「やっぱ、慣れないなこれ」

この惨状にはやはり慣れない。

昔、悲鳴で滅んだ村で唯一生き残った身だった俺としては色々思うことがある。

 

・・・キンッ

まだ生き残りがいたのか。そしてこの感じ、共鳴者だな・・・、死の淵で覚醒したか。

「・・・、ほっとけねぇな」

俺は音のした方向へ歩き出した。

 

ー:ー:ーー:ー:ー

 

音の方向へ歩いていると残像が増えてきた。白鞘の刀《理想郷》(刀身100cm、柄30cm)と対物ライフル《失楽園》(シモノフPTRD1941がモデルの対物ライフル)で残像を始末する。声が近づいてきた。

 

「来ないで!!」

少女のようだな。まだ幼い・・・。かわいそうに。

さらに近づく。

少女が見えてきた。全身傷だらけだ。よく見ると腕が何かの結晶の刃になっており、それで攻撃している。

だが弱い。よくここまで耐えたものだ。

いつもならそのまま眺めているがなぜかほっとけなかった。

自分と境遇が似ていたからか。

少女に腕を振りかぶった残像の後頭部に失楽園を突きつけて引き金を引いた。

 

・・・・・・・・・

 

残像は出て来なくなったので少女に近づく。

「っ、誰?」

 

真面目に自己紹介してもアレだからなぁ。

「俺はクラウス。旅のものだ。お前は?」

 

「・・・フィオナ」

 

「残像が出てくる前に逃げるぞ」

 

「うっ、わかった・・・」

少女を連れて近くの廃墟に来た。

 

「お前、行く宛はあるのか?」

少女は首を横に振る。

 

「そうか。じゃあ一緒にくるか?」

言っちまったぁ・・・。知らん人から一緒にくるか?なんて言われたらどうしたらいいかわからんよ。やっちまったと考えていると少女が聞いてきた。

 

「今よりも強くなれる?」

先ほどの村で自分の無力さを知ったんだ。強くなりたいと思うのは当然だろう。

「お前が良ければ俺が鍛えてやる」

 

「わかった。貴方についていく。クラウス・・・さん?なんて呼べばいい?」

 

「好きに呼べよ」

 

「わかった。じゃあクラウス」

 

「呼び捨てかよ・・・。まあ、これからよろしく」

 

「うん、よろしく」

こうして俺は子供を拾って育てることになった。

 

「じゃあちょっと付き合ってくれ」

 

「・・・?」

俺たちは村に戻ってきた。来る途中に詰んできた大量の花を抱えて。

 

「何をするの?」

 

「お祈り」

 

「神様なんていないのに?」

 

「いなくてもだよ。来世は幸せに生きれるようにって」

 

「それって自己満足でしょ?」

 

「自己満でいいんだよ。こうする人がいることはわかってもらわんと。俺についてくるんだろ?お前もしろ」

 

「うん」

 

、。、。、。、。、。、。

 

「じゃあ帰るか」

久々の俺の家。

 

さて帰ってきました森の中の俺の家。

ドアを開けると友人がいた。

「よお、借りてるぜ!」

この野郎、合鍵渡したらコレかよ。我が物顔でくつろぎやがって・・・。

 

「帰れ」

 

「釣れないぜ奇術師!そこの嬢ちゃんもなんか言ってやれ」

俺を二つ名の奇術師で呼びやがって・・・。

 

「??・・・誰?」

 

「こいつはリヒト、友人だ」

お世話になっている同じ残星組織の監察であり情報屋だ。

 

「私はフィオナ」

 

「フィオナちゃんな!よろしく」

 

「情報がないならとっとと出てけ。ついでに来んな」

 

「了解。じゃあな!」

ただの雑談でも来るからなぁ・・・

リヒトは帰って行った。

 

「はぁ、フィオナ。そこの廊下の奥の客室がお前の部屋だ」

 

「わかった」

俺は入れた紅茶を飲んでため息をついた。




武器は好みで持たせました。
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