先生の朝は早い──。
そんな風に心中で語りながら、アタシは部屋の布団の中で目を覚ました。
手近にある時計を見ると、時刻は6時半を示している。
昨日の夜中でアイツと飲んで...えっーっと。...思い出せねぇ。
ていうか、無駄に綺麗な姿勢で布団の中に居るなアタシ。確か酔い潰れたんだけど。潰れる直前で入ったとも思えねぇ。...となると、アイツが態々布団をかけてくれたのか。
「素直じゃねぇな〜。あんな見た目の癖して、結構良いやつじゃん」
我ながら良い発想だったと思う。アイツを味方に付けながら酒を飲める、正しく一石二鳥だ。あんな見た目で性欲あるとも思えないし、飲み相手にしては最高だな。...まぁ、その結果こうなってるから、少しは反省しないとだけど。
布団から起き上がると同時に、寒々とした空気が肌を蝕んでくる。朝っぱらは無駄に冷えるから嫌いだ。洗面所へと向かい、顔を洗う。
冷水を顔に浴びると、昨日の残った酔いは消え失せ随分とスッキリした。
少し今日の事(書類とか)を考えた後、クローゼットに近づき衣服を取る。そのまま無造作に着替えると、適当に階下のコンビニ...エンジェル24へと足を進める。腹が減っては何とやらとも言うし、一先ずアタシは腹拵えをする事にした。
自動ドアを潜り、目当てのコンビニへと入る。すると、朝にも関わらず大きな声が聞こえてきた。
「い、い、いらっしゃいませ!…先生!」
このコンビニの店員、名前は確か...ソラだ。初日で挨拶回ってる最中、少しだけ寄ったんだった。
「おう、おはよう。朝からお疲れ様だな」
「い、いえ!。ゆっくりしていってください」
とはいえ、アタシの体格のせいか無駄に怯えられている。まぁ、出会ってすぐはそんなもんだなと納得する事にした。商品棚からツナマヨとお茶を取り、レジで会計をする。他にも何か買おうかと思ったけど、金の消費が荒いと地獄を見るのを思い出してやめる事にした。
「ま、またのご来店をお待ちしております!」
会計した商品を持ち、後ろから聞こえるソラの声に軽く手を降りがならコンビニを出ていく。出る前に時計を見ると、時刻は7時20分を指していた。書類仕事やらなきゃだし、そろそろシャーレに向かわないとだな。
「先生〜!?書類溜まってるんですから、そんなに落ち着いてないでもっと焦ってください!」
少し経って部屋に入るなり、いきなり詰められる。目の前の相手は...確か早瀬ユウカだな。初日のゴタゴタで協力してくれた生徒だけど...何故かシャーレの仕事部屋に居る。何でだ?
「あー...すまん。ってか、どうしてここに居るんだ?早瀬はミレニアムの所属じゃなかったか?」
「そうですけど、仕事が溜まってるだろうから手伝いに来たんです!ほら、さっさと席に着いて仕事しますよ!」
アタシの問いにあっけらかんと答えながら、どんどん話が進行していく。少しだけ困るけど...まぁ、早く仕事終わるし問題ないか!と深く考えるのはやめにした。
作業をしながらふと時計を見ると、時刻は10時近くを指していた。どうやら長い事やってみたいだし、ここいらで休憩を挟んだ方が良いだろう。ペンを机に置いて伸びをすると、凝り固まった筋肉がほぐれる気がした。
「んー!早瀬、少し休憩にするぞ。」
「...あ、確かに時間も進んでますし、少しだけ休みましょうか」
その言葉を合図にして、ぐでんと机にダラける。その様を見た早瀬は、呆れたような顔をしてこちらを見ていた。
「先生ー?シャキッとしてください。それでも大人なんですから」
「だいじょ〜ぶだよ。アタシはやる時はやるからな。」
「それって理由になってるんですか...?」
説教の気配を感じ、それっぽい理由を言う。正直、休憩時間くらいダラけるのは許して欲しい。なんて抗議したら色々言われそうだし、アタシは黙っておく事にした。
「...ん?」
終わらせた書類の山を眺めてると、その近くにある白い紙が目につく。
それと同時に、仕事の最中アロナだかに言われたシャーレ宛の手紙云々という話が浮かんだ。気になって中身を覗くと、そこにはアビドス学校からの要請が書かれていた。
今回ベギダ出ないってマジ?と書いてて思いました。プロット立てずに書くと色々迷子になりがち。