「前から気になっていたのですが。」
「おん?どーったの」
「貴方は随分と無防備なようですね。一生徒なら兎も角、私のような存在とこの様な場を設けるなど」
「お前の見た目じゃ、アタシに何かするのは難しいだろ?それかあれか?もしかしたら襲うつもりだったのか?」
「いえいえまさか。この様な見た目の通り、性欲の類や性別するも私には無いので。
「ならいいだろ〜。
「それはそれは、心中お察しします。まぁ、私であれば幾らでも付き合いますよ。貴方の存在は私にとっても興味深いですし」
「 へぇー?もしかして、アタシのこと”そういう目”で見てるのか。いやーんこわーい」
「おや、そちらがお望みならそうさせてもらいますが。」
「アタシの方から言わせるつもりかー?サイテーだぞ。やーい万年ぼっちめ」
「これは手厳しいですね。まぁ、貴方が思っているほど孤立はしてないのでご安心を。」
「ほーん...。あ、てかさ。お前って最初からそんな見た目だったの?こう...元は人間だったとかない?」
「いいえ。記憶は薄いですが、確かに私のオリジナルは人間ですよ。私はあくまで似姿なので、また別人だと言えます」
「探せば写真とかない?アタシ普通に気になるんだけど」
「残念ながら、過去の物は全て処理しています。見ることは叶わないかと」
「ほーん...もしかしてあれか?イケメンじゃないから恥ずかしいって捨てたんか?アタシは気にしないけど」
「まさか。活動する上で邪魔だったから消しただけですよ。一応言えば、元の私は貴方達の価値観で言えばそれなりの顔だと思います」
「記憶薄いんじゃなかったけぇ?そんなに反応するってことはぁ...やっぱり顔について気にしてるんだな!」
「お言葉ですが先生、飲み過ぎですよ。では...本日はこの辺りでお開きにしましょう。二日酔いは身体に悪いですからね」
「えぇ〜。つれないなぁ。そーんな見た目してるくせに、なんでそんなに優しいんだよ」
「...元の私は、研究者としての性分が強かった為に色々適当でしてね。それを顧みているだけですよ」
「...へぇー...気になるし、いつかお前の過去全部吐き出させてやろうかな。」
「それは構いませんが...思い出せる事も少ないので、貴方が思ってる程は分からないと思いますよ」
「なら取り戻せばいいんじゃね?アタシも手伝うし」
「おや、それはありがたい。それなら、いつかよろしくお願いします」
「あいよー。んじゃ、今日は解散するか。ばいばーい」
「ええ、さよなら。良い夢を」