先生とゲマトリア   作:鈴ノ鳴子

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時間が溶けてたので初投稿です


ある日の飲み会

「前から気になっていたのですが。」

 

「おん?どーったの」

 

「貴方は随分と無防備なようですね。一生徒なら兎も角、私のような存在とこの様な場を設けるなど」

 

「お前の見た目じゃ、アタシに何かするのは難しいだろ?それかあれか?もしかしたら襲うつもりだったのか?」

 

「いえいえまさか。この様な見た目の通り、性欲の類や性別するも私には無いので。

 

「ならいいだろ〜。ここ(キヴォトス)じゃ飲みに付き合ってくれる相手少ないから、夜は暇なんだよ〜。一人で飲む酒はあんまし好きじゃないしさぁ」

 

「それはそれは、心中お察しします。まぁ、私であれば幾らでも付き合いますよ。貴方の存在は私にとっても興味深いですし」

 

「 へぇー?もしかして、アタシのこと”そういう目”で見てるのか。いやーんこわーい」

 

「おや、そちらがお望みならそうさせてもらいますが。」

 

「アタシの方から言わせるつもりかー?サイテーだぞ。やーい万年ぼっちめ」

 

「これは手厳しいですね。まぁ、貴方が思っているほど孤立はしてないのでご安心を。」

 

「ほーん...。あ、てかさ。お前って最初からそんな見た目だったの?こう...元は人間だったとかない?」

 

「いいえ。記憶は薄いですが、確かに私のオリジナルは人間ですよ。私はあくまで似姿なので、また別人だと言えます」

 

「探せば写真とかない?アタシ普通に気になるんだけど」

 

「残念ながら、過去の物は全て処理しています。見ることは叶わないかと」

 

「ほーん...もしかしてあれか?イケメンじゃないから恥ずかしいって捨てたんか?アタシは気にしないけど」

 

「まさか。活動する上で邪魔だったから消しただけですよ。一応言えば、元の私は貴方達の価値観で言えばそれなりの顔だと思います」

 

「記憶薄いんじゃなかったけぇ?そんなに反応するってことはぁ...やっぱり顔について気にしてるんだな!」

 

「お言葉ですが先生、飲み過ぎですよ。では...本日はこの辺りでお開きにしましょう。二日酔いは身体に悪いですからね」

 

「えぇ〜。つれないなぁ。そーんな見た目してるくせに、なんでそんなに優しいんだよ」

 

「...元の私は、研究者としての性分が強かった為に色々適当でしてね。それを顧みているだけですよ」

 

「...へぇー...気になるし、いつかお前の過去全部吐き出させてやろうかな。」

 

「それは構いませんが...思い出せる事も少ないので、貴方が思ってる程は分からないと思いますよ」

 

「なら取り戻せばいいんじゃね?アタシも手伝うし」

 

「おや、それはありがたい。それなら、いつかよろしくお願いします」

 

「あいよー。んじゃ、今日は解散するか。ばいばーい」

 

「ええ、さよなら。良い夢を」

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