ヒロぜバブ   作:規律式足

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 設定改変された内容。
 
 べるぜバブ勢の年齢改変。
 男鹿辰巳が緑谷出久・爆豪勝己の幼馴染。
 緑谷出久が喧嘩慣れして、身体を鍛えている。
 爆豪勝己が年上女性が苦手になり口調もマイルドに。
 邦枝葵が男鹿辰巳と同い年。
 古市貴之が雄英高校経営科。
 渡我被身子がレッドテイルの三代目総長で、現雄英高校二年生。肉弾戦でもミリオとタイマンできるくらい強い(二年生最強)。

 他にもべるぜバブキャラや東邦神姫のメンバーが家業の関係からヒロアカキャラとの関係があります。ただオールフォーワン勢とソロモン商会の付き合いはありません。あったら大魔王が人間界を滅ぼしてました。




第6話

 

「体力テスト、か。

 よくわかんねえけど、誰を殴ればいいんだ?」

 

「アダウ」

 

「「「発想が蛮族!?」」」

 

「殴らねえよボケ、小学生の時にもシャトルランとかやっただろうが」

 

「懐かしいね、かっちゃんがたっくんに負けて悔しがってたっけ」

 

「黙れや最下位」

 

 パシリっ両手を合わす男鹿とベル坊。

 石矢魔中学三年間でやってないからか、本人が馬鹿なのか定かではないが、いつものように殴ってクリアだと誤解していた。

 その言葉に男鹿慣れしてないクラスメイトが反応し、慣れてる幼馴染はすぐさまツッコむ。

 

「ったく、いいか体力テストってのはな」

 

「「ふむふむ(ダ)」」

 

 そして何気に世話焼きな性格なのか、きちんと勝負したいのか体力テスト八種目の説明を開始する爆豪勝己。その丁寧な説明は、他のクラスメイトに自分の個性をどう使用するかと思考する時間を与えた。

 透明なだけで雄英高校に入学できるエリートの葉隠透さんなどはどうしようもなく地力頼りにならざるを得ないのだが(あとは糖分必須の砂藤君と生き物必須な口田君)。

 

「なるほど・・・・・・・・・・・・。

 で、誰を殴ればいいんだ?」

 

「何がなるほどだテメエコラアアアッ!!今説明したよな教科書に使えるくらい完璧に説明したよな!!何も聞いてねえのか頭が空か辰巳!!」

 

 だがしかし説明されたのは男鹿辰巳だ。

 彼は雄英高校に入学する為に頑張り基礎学力はかろうじて奇跡的に身についたが基本的に馬鹿である。

 目の前で説明されてもそのマイペースな気性ゆえにほぼ頭に入らない。

 石矢魔で参謀役であった男装美少女の婚約者がいる勝ち組アンチクショウであるリーゼント頭の姫川竜也さんが苦労するわけである。

 

「あのさ、かっちゃん(ポンっ)。

 たっくんだよ」

 

「納得しかねえ言葉だなオイ。

 つーかテメェも手伝えやデク」

 

「どういう意味だお前ら」

 

「「男鹿辰巳は馬鹿ってこと」」

 

「だと、コラァ!!」

 

 幼馴染達の気のおけないやり取り。

 まるで漫才のような空気に生徒達は呆れもしたがなぜか和み、除籍というプレッシャーが軽くなっていった。

 

「いい加減始めないと三人とも除籍な」

 

「「「ウス」」」

 

 まあ、それでも授業中ではあるのだが。

 相澤消太の言葉に三人は頷き、A組全員も動き出した。体力テストの説明は合理的だからと許したがそれ以降は駄目だったようだ。

 さて、体力テスト。

 第一種目の50メートル走から。

 プロヒーロー・インゲニウムを兄に持つ飯田天哉は自身の個性「エンジン」との相性もあり好成績。

 麗日お茶子は触れた物の引力を無効化する「無重力」、青山優雅はヘソからレーザーのでる「ネビルレーザー」を使用しただ走るより好成績をだす。

 

「レーザーだ!!レーザーだ!!」

 

 なお某ヤンキーがレーザーに反応した模様。男の子はロボットもレーザーも好きなのだ。

 爆豪勝己は「爆破」で加速。

 緑谷出久はワン・フォー・オールの身体能力強化で走り抜けた。

 そして男鹿辰巳はただの身体能力で飯田天哉以上の記録。魔王との魔力リンクにより彼の身体能力は並じゃない。

 

「凄えなオイ」

 

「くっ、負けた」

 

「赤ん坊背負ってあの記録かよ」

 

「あの年頃だと十キロくらいはあるのだけど」

 

 その記録にしてもベル坊を身体に引っ付けているうえである。

 ベル坊だから落ちないように気配りや配慮は必要ないが、それでも重量として十キロの負荷はあり、身体の重心にも影響はでるのが普通なのだが、慣れてる男鹿辰巳は平然としていた。

 

「種目中はベルちゃんを預かるわよ?」

 

 蛙のような特徴を持つ美少女、蛙吹梅雨ちゃんが善意からそう提案する。

 弟妹の居るお姉ちゃんである彼女は小さい子供の世話の大変さをよく知っていている。

 だから男鹿に気を遣い、そう提案したのだ。

 

「ん、悪いな」

 

「ダ!」

 

 立ち幅跳びでも好成績だった男鹿はその善意に素直に甘える。

 次の反復横跳びはベル坊もキツイかなと思ったのだろう。

 ベル坊が泣き出す距離より離れないよう気にしながら梅雨ちゃんに預けた。

 

「では、ベルさん。こちらの服も着ましょう。4月はまだ寒いですわ」

 

 その梅雨ちゃんがベル坊を男鹿から預かる際に、A組女子1のスタイルを誇る美少女・八百万百が自身の個性「創造」で創り出したら子供服を着せてやる。

 

「アダッ!?」

 

「あ、可愛い〜」

 

「よ〜似合ってるで」

 

 オールマイトフェイスがプリントされたシャツに緑色のズボン。

 それが赤ん坊の可愛さを引き立て見ている者達が盛り上がったが。

 

「アダウ〜〜〜!!「ギャーーー!!」」

 

「辰巳ーーっ!!」

 

「オールマイトシャツーーっ!!」

 

「そっちかよ緑谷」

 

 ベル坊は全裸主義である。

 抱きしめる梅雨ちゃんからぴょんと離れると、なんか落ち着かない邪魔な服を消し飛ばす為に雷撃を全身から放ち、

 そしてリンクしている男鹿をこんがり焼いた。

 

「あ、え?」

 

「すっごい雷」

 

「個性ダダ被りの上、威力で負けてるかも」

 

「わあ、黒焦げだあ」

 

「救急車ーーー!!」

 

 プスプスと音を上げながら黒焦げチリチリとなった男鹿辰巳はグラウンドに倒れ伏す。

 リアル感電者をはじめて見たクラスメイト達は混乱し、ベル坊の火力に驚いたり、男鹿の姿を呟いたり、助けを呼ぼうとしていた。

 

「お前ら近寄るな」

 

 相澤消太が男鹿に駆け寄ろうとした生徒達を止める。すぐに助けようとする姿勢と意識は正しい。

 だが食らったのが雷撃である以上は不用意に触れたら駆け寄った側も感電してしまう。

 突然の出来事に「抹消」、個性の発動を消す個性を発動できなかったことを悔やみつつ男鹿に声をかけようとする相澤消太だが、

 

「ベ〜〜ル〜〜坊〜〜く〜〜ん?」

 

「ニャっ!?」

 

 男鹿辰巳は何事もなかったように黒焦げ姿のまま起き上がり、雷撃を放ったベル坊に躙り寄る。

 

「辰巳!?」

 

「大丈夫なのたっくん!?」

 

「おう、慣れてるからな」

 

 幼馴染二人の声にサムズアップしながら応え、やっちゃったとガクブルするベル坊に向けて男鹿は言う。

 

「なんで俺が怒ってるか、わかる?」

 

「ア、アダウ、ニャ」

 

 怒気を纏いながら悪魔のような笑みを浮かべて問う男鹿にしどろもどろになるベル坊。

 

「男鹿ちゃん、赤ん坊だから叱るのは」

 

 説教の現場に居合わせてしまった気不味さの中で、梅雨ちゃんがベル坊を庇おうとする。

 赤ん坊という理由はある。

 しかし個性発動の説教は、説教内容を理解できる年齢にならないと反発ばかりしてしまうもの。

 生理現象を制御しろと言ってるようなものだから幼少期では納得できないものなのだ。

 

「叱るべきことは叱らねえと駄目だ。

 いいか、ベル坊。俺は雷撃を当てられたことには怒ってねえ(怒)」

 

「怒ってるだろ」

 

「頭に怒りマークが見えるよ」

 

 その小さな両肩に手を当てながら男鹿は語りかける。

 

「ニャ、ニャァ」

 

「怒ってる内容は、お前がいけなかったことは、服を消し飛ばしたことだ。 

 いくら服を着るのが嫌でも、せっかく善意から創ってくれたもんを消し飛ばしちゃいけない」

 

「アウ」

 

「・・・・・・納得できたな。

 なら、何をすればいい?」

 

 しおらしく反省したベル坊は、八百万百の前に移動すると「ニャウ」と頭を下げた。

 

「「「(あら、この赤ん坊頭良い)」」」

 

「ワタクシは気にしてませんわ。

 こちらも嫌なことをしてしまってごめんなさい」

 

 謝るベル坊の頭を撫でながら八百万百は謝罪を受け取り、許すのであった(ちなみに相澤が貸した猫耳カチューシャは特別製なのか無事)。

 

「うむ、これで良し!!」

 

 謝罪したベル坊を再び頭に引っ付け、男鹿辰巳は腕を組みながら満足そうに言った。

 

(((((きちんと親してんだな)))))

 

 その姿にクラスメイト達は不良のような男鹿辰巳の一面を理解するのであった。

 

「そんで身体は大丈夫か?」

 

「リカバリーガールの居る保健室に行く?」

 

「この程度、慣れてるから平気(ドンッ)」

 

「「「「あ、はい」」」」

 

 個性溢れるこの世界。

 親であることがどれだけ大変なのか、その現実を少年少女は垣間見たのである。

 

「すまんな男鹿。次は防ぐ」

 

 男鹿辰巳の事情は教員に周知されている。

 理由はあれど赤ん坊を連れて学校に通うことに反対意見は当然あった。

 また石矢魔中学を制覇した最強の不良が親として大丈夫なのかと不信もあった。

 だからこそいざという時に止められる実力者である相澤消太ことイレイザーヘッドが担任となったのだが、その警戒は不要だったと悟る。

 そう、成績は良くとも理由を付けて除籍される対象者は男鹿辰巳だったのだ。

 

「いいッスよ。ベル坊も同じことはしないんで」

 

(案外良いヒーローになるかもな)

 

 相澤消太は教師として、先達のヒーローとしてそう思った。

 

 

 その後、個性把握体力テストつつがなく全種目終了。

 皆が頑張りやりきった後に、スマホのような機械で成績順位が投射された。

 トータル最下位は除籍。

 結果が良くなかった自覚ある者達が青褪める中、写しかけた画像を相澤消太は消す。

 

「ちなみに除籍はウソな。

 君らの最大限を引き出す、合理的虚偽」

 

 ハッと笑う担任。

 

「「「「はーーー!?」」」」

 

 叫ぶ一同にくるっと背を向け、本日は終了だと告げられる。

 カリキュラム等の書類は自分で確認しなければいけないらしい。

 

「一緒に確認するぞ辰巳」

 

「自分でやれ、でやった試しないからね」

 

「なんだその扱い」

 

 小学生時代、学校からの手紙を置き忘れまくった過去のある男鹿を知る幼馴染二人がそう言い出す。

 提出書類があったらどうする。

 そんな心配が透けて見えた。

 

「幼馴染ってなんかええな」

 

「本当に仲が良いのね」

 

 男鹿辰巳、石矢魔中学出だからと警戒されていた彼はすっかりクラスに受け入れられたようだ。

 

 

 初日終了、下校時刻。

 四人で帰るかと合流した男鹿辰巳、ベル坊、緑谷出久、爆豪勝己。

 日々の鍛錬からまだ体力に余裕がある彼らに、飯田天哉と麗日お茶子も一緒に帰ろうと近づいてきた。

 そこで麗日が緑谷に対して「デクって、頑張れって感じでなんか好きだ」と言われ顔を赤色にしてデク呼びを受け入れたりというやり取りもあった。

 

「青春だな」

 

「反応がキメェ」

 

「ダ」

 

 女慣れしてない緑谷出久の過剰な反応に幼馴染二人はただ呆れていた。

 

「タツミ、坊っちゃま」

 

「ん?」

 

 校門というか防壁の門をくぐったところでその声はした。

 

「迎えにきました」

 

 そこにはゴスロリ衣装の金髪美少女が控えていた。

 

「ダウ!!」

 

「・・・・・・・・・なんで来たの?」

 

「夕飯の買い出しも必要だろう」

 

 幼馴染二人から取り返すように男鹿辰巳を抜き取ると、自分の定位置だとばかりに侍女悪魔ヒルデガルダは男鹿辰巳の横に並んだ。

 

「「ああ!!(ビキリ)」」

 

 その行為が幼馴染二人はなぜか無性に苛立った。

 

「おいヒルダ」

 

「・・・・・・ずいぶんと」

 

「あん?」

 

「坊っちゃまをきっかけに女子と親しくしていたな、タツミ」

 

「お前まさかどっかから監視・・・・・・」

 

「さ、帰りましょう私達の家に」

 

「アイ」

 

 ヒルダはそう有無を言わさず男鹿辰巳とベル坊を連れていったのだった。

 

「綺麗な人やねえ」

 

「彼女が同居している侍女さんか」

 

 ほえーと麗日お茶子と飯田天哉が見送る中、幼馴染二人は怒りに震えていた。

 

「あのアマァ」

 

「せっかくたっくんと一緒に帰れると思ったのに」

 

 ヒルダの行動にそう反応する彼らだが、実はこの二人だけではなく、

 追いかけてきていた邦枝葵と葉隠透もヒルダの登場にショックを受けていたそうな。

 

 これもまた青春。

 少年少女のヒーローアカデミアはまだ始まったばかりである。

 

 

 




 
 補足・説明。
  
 今話は個性把握テストになります。
 緑谷出久君が動けるので原作のようなピンチではありません。
 男鹿辰巳君が皆から受け入れられる話になりました。
 結果ですが最下位は峰田実君です。
 サイズがベル坊とどっこいだから仕方ないですね。長座体前屈とかはもぎもぎ直線繋ぎを認められるか次第ですね。

 男鹿辰巳。
 前話の疑問は個性使用で喜ぶことが不思議だったからです。石矢魔だと普通に使われていたので。

 緑谷出久・爆豪勝己。
 普通に好成績。

 蛙吹梅雨・八百万百。
 男鹿辰巳への印象が変わる。

 相澤消太。
 ベル坊の雷撃を抹消で消せないとまだ知らない。
 男鹿辰巳への印象が変わり認める。

 ヒルダ。
 べるぜバブ原作終了後なので、男鹿辰巳への独占心がややある。女子への牽制はやる。
 なお男鹿辰巳は理解できてない。

 葉隠透。
 実技試験で助けてくれた礼をしたかったが、ゴスロリ美少女の登場で失敗。
 
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