ディエーチ協会本部 協会長執務室
「...ふぅ、ようやく図書館とLobotomyCorporationの記録が書き終わりました。これは厳重に保管しておかないと行けませんね」
図書館で聞いたLobotomyCorporationや図書館の話の記録を整理し終えたゼンノロブロイ
「LobotomyCorporation、図書館...そしてカルメンさんですか...都市はやはり不思議ですね。始まりはささいなことがここまでの大事になり、都市を一変させる事態にまでなったのですから。」
都市の不条理とそれに抗おうとしたL社と図書館の者達へ、知識の探求者と救恤の責任者として想いを馳せながら感傷するゼンノロブロイ
「...おっと、つい感傷的になりましたね。さてと、仕事が溜まっていますし早くかたづけなくては...」
コンコン
「失礼します...」
本部長のライスシャワーが古書を抱えながら入室する
「おや、ライスさんどうしましたか?」
「ロブロイさん...その、今ウーフィ協会のシリウスシンボリ支部長が来てるんだけど...」
「シリウスシンボリ支部長が?...ふむ、珍しいですね。わざわざ東部地域から来るなんて...ひとまず連れてきてください」
「う、うん...」
しばらくして
「邪魔するぜ」
ウーフィ協会の制服を纏ったシリウスシンボリが2人のウマ娘を連れながら入室する
「お久しぶりですシリウスシンボリ支部長...」
「おう、ゼンノロブロイも元気そうだな」
「ええ。...あの、そちらの2人は?」
ゼンノロブロイがシリウスシンボリの後ろに隠れていた2人に目を向ける
「ああ、私の親戚のトウカイテイオーとツルマルツヨシだ。ほら、挨拶しな」
「初めまして!ボク、トウカイテイオーです!」
「つ、ツルマルツヨシ...です...!」
対照的な2人の挨拶に思わず頬が緩むゼンノロブロイ
「どうも、ディエーチ協会長のゼンノロブロイです。...それでシリウスシンボリ支部長、本日はどのようなご要件で?」
「ああ、単刀直入に言う。こいつらをディエーチ協会で預かってほしい」
「テイオーさんとツヨシさんをですか...?」
「ああ、出来ることならこいつらがフィクサー試験を受けれるようにも取り計らってもらいたい。」
フィクサーの仕事の過酷さを理解しているゼンノロブロイが理由を聞かずにはいられなかった
「ふむ...何故ですか?」
「...実を言うとな、こいつらルドルフの娘なんだよ。」
「ルドルフ協会長の?あの人って子供がいたんですか?」
「そう、一応シングルマザーでな。ただある時にちょっと複雑な事情があって疎遠になったから私が預かっていた、だが私も東部支部長の役職についてからは時間の余裕がなくてな。こいつらをフィクサーとして育てるのも厳しくなってきたんだ。そこで救恤の協会として名高いディエーチに任せたい」
「そうですか...しかしフィクサーの仕事は過酷ですよ。お2人にその覚悟はあるんですか?」
「...ということらしいが、お前らはどう思う?」
「大丈夫だよシリウス!ボクフィクサーになりたい!」
「わ、私も...!フィクサーになって...お母さんにもういちど会いたい...!」
「こいつら根性はあるからビシバシ扱いてやってくれ。」
2人の覚悟とシリウスシンボリの説明を聞いたゼンノロブロイがしばらく思案すると...
「...そういうことなら、分かりました。引き取りましょう」
「頼んだぞ。じゃあ私はウーフィ協会に帰るから、お前ら面倒起こすなよ」
「わかってるよシリウス!ボクたち良い子にしてるもん!」
「は、はい...!分かりましたシリウスさん...!」
「じゃあな」
どこか安心したような表情のシリウスシンボリが退室する
「ではライスさん、寮の空いてる部屋に2人を案内してあげてください。明日からフィクサー試験に向けて勉強しますよ」
「はーい!」
「わ、分かりましたゼンノロブロイさん...!」
「それじゃあ2人とも、行こっか」
元気一杯なトウカイテイオーと控えめなツルマルツヨシがライスシャワーの案内で退室する
「...シンボリルドルフ協会長に直接聞くわけには行きませんし、あとで詳細な事情をシリウスさんに聞いておきますか」
シ協会本部 協会長執務室
「クシュン!うう...風邪引いたかな...それとも誰か噂してるか...」
シ協会ではシンボリルドルフが書類の山に埋もれながら謎のくしゃみをしていた
しかし彼女は、娘たちがフィクサーとしての道を歩み始めたことをまだ知らない
シリウスシンボリ
ウーフィ協会 東部支部長
シンボリルドルフのいとこ
性格はいわゆるアウトローでぶっきらぼうだが、意外と面倒見が良く、裏路地の住民に生きる術を教えていたり、トウカイテイオーやツルマルツヨシの面倒を見たりしてる