ウマ娘×ProjectMoon   作:桜餅 ステラ

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日蝕一門

ハナ協会本部 本部長執務室

 

「ど、どうもエクリプス支部長...先日ぶりです...」

 

「そう畏まらなくてもいいわ。今の私は同僚なんだから。」

 

協会長室での対面から数日後、ドリームジャーニーの執務室を訪れたエクリプスはジャーニーから出された紅茶を飲みながら、ゆったりしていた。

 

「は、はい...えっと...今一度聞きますが、アネゴの師匠...なんですよね?」

 

そんな彼女にジャーニーが問いかける

 

「そうよ、もう大分昔の話だけどね」

 

「その...昔のアネゴは...どんな様子でしたか?私は今の自由奔放だけど弟子思いなあの方のことしか知りませんが...」

 

「そう大して変わらないわよ。イオリやマルゼンと一緒に切磋琢磨していたわ。まあ私の指導は厳しくしていたからいつも死にかけていたけど」

 

「イオリやマルゼンって...紫の涙のイオリさんと深紅の天女のマルゼンスキーさんのことですか!?」

 

特色の中でもかなりのベテランな人物の名前が出たことに驚くドリームジャーニー

 

「そう、イオリが1番弟子、マルゼンが2番弟子、ステイゴールドが3番弟子だったわね」

 

「そんなに弟子を取っていたんですか...」

 

「ふふ、今度久しぶりに会いに行こうかしら」

 

「あの...ちなみに今歳は...?」

 

「それは言えないわ。乙女の秘密よ」

 

「は、はい...」

 

その時

 

コンコン

 

「?...ど、どうぞ...」

 

ガチャ

 

イオリ「邪魔するよ」

 

エクリプス「邪魔するなら帰りなさい」

 

イオリ「はいよー。ってそうじゃないんだよ」

 

ステイゴールド「ようジャーニーに師匠、久しぶりだな」

 

マルゼンスキー「師匠!久しぶり!」

 

入ってきたのはちょうど話題に出たエクリプスの弟子3人だった

 

「ふふ、久しぶりみんな」

 

「ええ!?あ、アネゴ...それにイオリさんとマルゼンさんまで...」

 

「いやーエクリプスが現役復帰したって聞いたから様子を見に来たのさ。」

 

「本当、どういう心境の変化だ?」

 

「まあでも師匠が元気に居てくれるならそれでいいわ!」

 

「ええ、みんなありがとう」

 

エクリプスの周りに集まり各々が矢継ぎ早に質問をするが、エクリプスは少しも嫌な顔をせず、むしろ嬉しそうに答えていた

 

「あ、アネゴ...どうやって都市まで...?」

 

「イオリの次元移動で連れてきてもらったのさ。本当に便利だな」

 

「人をWarp列車代わりに使わないでほしいんだけど...まあステゴとマルゼンなら特別だね。妹弟子には優しくしろってエクリプスに教わったし」

 

普段は怪しいことばかりしてるイオリも師匠や同門の仲間といる今だけは心の底から優しそうに微笑んでいた

 

「それにしてもスピードシンボリ協会長って一体どんなお願いをしたの?師匠を現役復帰させるなんて」

 

「まあ興味を惹かれるような手段を使って来たから引き受けたの。詳しくは言えないわ」

 

「でもエクリプスの戦う姿をもう一度見られるなら嬉しいね。応援してるよ」

 

「師匠!ハナ協会でいっぱい活躍してね!」

 

「もちろんよ、...時にイオリ、一ついいかしら?」

 

「なんだい藪から棒に?」

 

「...あなた1年ほど前に赤い視線の経営していた保育園を襲撃したって聞いたけど本当?」

 

痛い所をつかれてイオリが気まずくどもる

 

「え、あ...うん、まあ...」

 

「...相変わらず変なことばかりしてるのね...。よそ様に迷惑をかけて...」

 

「いやエクリプス、あれは不可抗力の出来事で...」

 

「今度もう一度修行のやり直しね?」

 

「...分かったよ」

 

観念するイオリ

 

「ふふ、イオリっていつも師匠に怒られてたわよね」

 

「ああ、確か残響楽団の連中が暴れてた頃に青い残響をそそのかしたのもイオリだったはずだけど?」

 

「ちょっと待ったステゴ、そのことは...!」

 

「へぇ?イオリ、修行追加ね」

 

「うう...分かったよ、エクリプスには敵わないんだから...」

 

珍しくしょんぼりするイオリ

 

「...でも、死にかけたけどなんだかんだで師匠の修行のおかげで今のあたしたちがあるのよね。師匠、本当に感謝してるわ!」

 

「ああ、そうだな。師匠がいてくれたから私もジャーニーやオルフェを指導出来たんだ。」

 

「ふふ、私はきっかけに過ぎないわ、貴女たちが一生懸命だったから今があるのよ」

 

「そっか...でも、ありがとうな。それじゃあ私たちはそろそろ帰るよ。師匠、息災でな。ジャーニーもまた会おうな。ほらイオリも行くぞ」

 

「ああ...エクリプス、少しは手加減してほしいね...」

 

「まあそれはあなたの反省次第ね。それじゃあまたね3人とも」

 

「アネゴ、どうぞお気をつけて...」

 

「おう」

 

満足した様子の3人が退室する

 

「...あの3人...特に普段怪しいことばかりしてるイオリさんがあそこまで素直になるなんて、エクリプス支部長って凄いお方だったんですね...」

 

「昔の話よ。でも慕ってくれる弟子がいるというのは悪くない気分ね」

 

エクリプスとその弟子たちの絆は昔も今も変わらない




エクリプス
ハナ北部支部長 特色フィクサー「緋色の日蝕」
元々ハナ協会の部長を歴任した後隠居していたところをスピードシンボリに頼まれて現役復帰する
イオリ、マルゼンスキー、ステイゴールドの師匠
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