ウマ娘×ProjectMoon   作:桜餅 ステラ

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夢見る少女と深紅の天女

H社8区 黎明事務所

 

ある日のこと...

 

「スペシャルウィークさん、あなたも5級に昇格したしそろそろ都市疾病の案件を任せることにするわ!」

 

「ええ!本当ですか!?」

 

馬耳と馬尾がピンとなるスペシャルウィーク

 

「所長、確かにスペちゃんも都市伝説の任務では安定するようになってきましたが、都市疾病は少し早すぎるのでは...?」

 

「その懸念は尤もよ、でもスズカさんも2級に昇格したことだし、そろそろスペシャルウィークさんも昇格を見据えて働いて貰うことになるわ。以前の私みたいに3級ぐらいまでにはなってもらわないといけないわね」

 

「3級ですか...」

 

「スペシャルウィークさんはまだまだ若いけど、それぐらいの素質は十分にあるわ。あと彼女に足りないのは経験よ。だから後はひたすらに任務をこなしてもらうわ」

 

「分かりました!3級目指して頑張ります!」

 

スペシャルウィークに闘志が漲る

 

「まあ、流石に初任務だし、私とスズカさんもついていくわ。まずは都市疾病がどれほどのものか、経験しなさい。一緒に戦いましょう」

 

「分かりました!」

 

「では所長、準備いたします」

 

1時間後

8区郊外の裏路地

 

「今回の都市疾病は「夕暮の白昼夢」という都市災害よ。先に言っておくけど私たちはあくまで援護、貴方1人に出来るだけ任せるわ。」

 

「分かりました!頑張ります!」

 

「スペちゃん、深追いは禁物よ。危なくなったら一旦下がることを意識して」

 

「はい!」

 

そうこう言ってると件の都市疾病「夕暮の白昼夢」が現れる

 

「早速おでましね、いくわよスペシャルウィークさん!!」

 

「よーし!けっぱるべー!」

 

スペシャルウィークは初の都市疾病にも関わらず、サイレンススズカとキングヘイローの援護もあって意外と互角の戦いを繰り広げた。しかし決め手にいまひとつ欠け、膠着状態が続く

 

ガキン!ザシュッ!ズバッ!

 

「スペちゃん、初めての都市疾病相手に互角の勝負をするなんて...こんなに成長していたのね!」

 

「あ、ありがとうございます!でもこの都市疾病、凄く堅いです...!」

 

「あなたもフィクサーになって4年目だからね、実力自体はそれなりについてるわ。でもまだまだ経験は不十分よ。実力こそ都市疾病にも互角でも、相手の弱点を見抜いたりする戦闘経験が不足しているわ。だから中々倒せずに苦労するのよ。さあ、ここからどうする?」

 

「え、えっと...うわぁ!?」

 

攻撃が激しくなり考える暇が徐々に無くなっていく

 

「はぁ、はぁ、そんな...中々倒せない...!でも、まだまだ!」

 

スペシャルウィークは意地でくらいつくも、体力が削られていき、ジリ貧に。

しかしその時

 

「はぁ、エースちゃんがいなくて大変だったのに黄金の枝は見つからなかったわね...」

 

くたびれた様子で歩いてきた深紅のコートを纏ったウマ娘に夕暮の白昼夢は狙いを定め襲いかかった

 

「あっ!危ない!」

 

スペシャルウィークがすばやく先回りし、なんとか防御するも、やや軽い傷を負う

 

「痛った!?」

 

「きゃっ!?」

 

「!?スペちゃん!所長、流石に一般人がいるのでは早急に鎮圧しないと行けません!すぐに助けに...!」

 

「ええ...!...ん?ちょっと待ちなさいスズカさん、私の記憶に間違いがなかったらあのウマ娘...まさか!?」

 

都市疾病がスペシャルウィークとマルゼンスキーに襲いかかろうする

 

「ううう...!どうしたら....!?」

 

「あいたたた...あら、こんなところに都市災害がいたのね」

 

「あ!気がつきましたか!?危ないですから下がっていてください!」

 

「...ねぇ貴方、もしかしてフィクサー?」

 

「えっ?あっはい!スペシャルウィーク、5級フィクサーです!」

 

「スペシャルウィークね...。ねえスペちゃん、良かったらお姉さんと協力しましょうか。」

 

マルゼンスキーが自身の武器の扇を取り出す

 

「えっ?協力って...もしかして貴方もフィクサーなんですか?」

 

「まあね、お姉さんが引きつけるから貴方はあいつの弱点の額に一撃与えてね。そしたら倒せるはずよ」

 

「ええ!?引きつけるってそんな危ないですよ!」

 

「大丈夫よ♪お姉さんを信頼してちょうだい!」

 

「わ、分かりました!」

 

「それじゃ!行くわよ!」

 

マルゼンスキーが扇が振る。

深紅の炎の渦が夕暮を完全に引きつけ、動きを封じる。

 

「今よスペちゃん!」

 

「はい!でやああ!!」

 

スペシャルウィークが自身の武器で都市疾病に攻撃する

 

ドゴォン!

 

断末魔を上げながら消える白昼夢

 

「はぁ、はぁ!や、やった!」

 

「スペちゃん!」

 

「スペさん!」

 

「スズカさん!所長!」

 

サイレンススズカとキングヘイローが駆け寄る

 

「スペちゃん!大丈夫?怪我はない!?」

 

「ちょっとかすり傷を負いましたけど大丈夫です!」

 

「良かった....」

 

「ごめんなさい、助けるのが遅れて...」

 

「大丈夫ですよ!結果的には倒せたのですから!」

 

「ふふ、良かったわね」

 

マルゼンスキーがゆっくり近づく

 

「あの、貴方は一体...?」

 

「あたしはマルゼンスキー!深紅の天女という特色フィクサーよ!」

 

扇と特色の身分証を見せながら名乗るマルゼンスキー

 

「ええ!?特色フィクサー!?」

 

「深紅の天女って...あの特色の中でも最上位クラスの実力の持ち主っていわれる伝説の!?」

 

「やっぱり...!通りで見覚えがあったわけね...!」

 

「スペちゃん、都市疾病クラス相手によく頑張ったわね。お手柄よ」

 

「えっ!分かるんですか!?」

 

「ふふ、あたしぐらいの実力者になるとね、大体の強さが分かるのよ♪」

 

「す、凄いです...!」

 

「それで、貴方たちはスペちゃんの同僚かしら?」

 

「はい、黎明事務所所属のサイレンススズカ、2級フィクサーです!」

 

「黎明事務所所長のキングヘイロー、1級フィクサーよ!」

 

「そうなのね、二人とも、スペちゃんに色々任せたい気持ちは分かるけど、流石にいきなり都市疾病を鎮圧させるのは無茶よ。まずは貴方たちの戦いを見せてから、どうすればいいのか学ばせてあげるのが重要よ。」

 

特色という圧倒的に目上の存在であるマルゼンスキーの厳しい指摘に縮こまる2人

 

「うっ...」

 

「はい...」

 

「でも、今回はこの経験がスペちゃんの成長に繋がったわけだし、お説教はこのぐらいにしておくわ。3人とも、もっと精進しなさい」

 

「はい!」

 

「ええ!」

 

「分かりました!」

 

「それじゃああたしはこれで失礼するわ!またね!」

 

そう言ってマルゼンスキーは去っていった

「マルゼンさん...かっこよかったな...!」

 

「特色フィクサーの人に会えるなんて...夢みたいです...!」

 

「私たちもあの領域を目指して鍛えるわよ!」

 

「はい!! 私、もっともっと強くなります!!

 いつかマルゼンさんみたいに、みんなを助けられるフィクサーになります!!」

 

夢見る少女が初めて出会った特色は、とても強く、まだ届かない存在だったが、

いつかは自身も並べる存在に...

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