始まりは中国軽慶市。発光する赤子が産まれたというニュースからだった。
以降「超常」は各地で発見され、原因も判然としないまま時は流れた。
いつしか「
「
世界総人口の約八割が何らかの"特異体質"である超人社会となった現在!
混乱渦巻く世の中で!かつて誰もが空想し憧れた一つの職業が脚光を浴びていた‼
のだが•••
「終わんねぇ‼」
「口動かす暇があるなら体動かして!」
「でもさぁ
「独立したてなんだししょうがないでしょ。あと事務所内でも本名で呼ぶな。ちゃんとヒーロー名で呼んで」
いまだにぐちぐちと文句を言う親友兼
「クラストさんからお墨付き貰って独立したんだから、こんなとこで躓いてらんないよ!」と、軽く一喝。
それでもなお我が親友は
「先が見えねぇとやる気が出ねぇんだよぉ…」となおも泣き言を漏らす親友に最終手段を早々に切る。
「フレーフレーオニナグリ。頑張れ頑張れオニナグリ」
とっておきの応援だ。当然真心なんてない。しかし、
「うぇ~ん…全く心が籠ってないのにやる気出てくる…(泣)」
「当然。なんたって応援ヒーローですから」
応援ヒーロー。落ち込んでいる皆を元気付けるためにヒーローを目指したのに、こんなに雑に個性使うようになったことに悲しさを覚えつつも、ようやく手を動かした親友を横目にこちらも気合いを入れ直す。独立したばかりの私達にはやることが山積みだ。書類整理なんてものは序の口に過ぎない。
「今積んでるのが終わったらパトロール行くからね」
そのひと言でオニナグリの顔がパッ!と明るくなり、さっきよりも明らかにやる気に満ちた表情で取り掛かっている。現金なやつめ…
だがちゃんとやる気が出てくれたようで何よりである。やる気が出ればちゃんと速いのだ。
そうして黙々と事務処理を行って暫く
「しゃぁ!終わったぁ‼」
オニナグリが最後の1枚を終わらせ高らかに叫んだ。うるさ…
「お疲れ。コーヒー淹れたけど飲む?」
「砂糖は?」
「2個」
「流石」
私達がコーヒーを飲むようになってから幾度となくやってきた定番の流れをやって、軽く雑談に入る。
「にしても独立直後は忙しいって言われたけど、ここまでとはなぁ…クラスト事務所がちょっと恋しくなってきた…」
「そうだね…私達、大分甘やかされてきたって痛感した。色々心構えを教えたくれた先輩たちに感謝だ」
シールドヒーロークラストさんの事務所でも事務作業自体はやってきた。それでもここまで激務だと感じたことは1度もなかった。独立したてで人がいないのもあるだろうが、ホントに必要最低限のやつだけやらせてたんだろう。
「とりあえず、人員の拡大は目標に入れとこう。流石に2人で色んな報告とかをまとめ続けるのはしんどい」
「事務専属でやってくれる人探さんとなぁ…新しい
と言ってオニナグリは残りのコーヒーをグイっと飲み干した。
「苦くないの?」
と聞いてみるが無言だ。苦いんだな。顔も顰めっ面になってる。
「出るまでに治しときなよ。市民にそんな顔見せちゃ駄目だからね」
と軽く釘を刺しておくとサムズアップして冷蔵庫の方に歩いていく。ミルクか。
そんな相棒を見ながらこちらも準備を整える。私達は皆を守り、元気付けるヒーローなのだ。カッコ悪いところは見せられないからね。そうして掛けてあったコスチュームを手に取り勢いよく羽織る。さぁ今日も頑張ろう‼すっかり顔も戻ったオニナグリ共に事務所を出る。振り返ってみれば構えた事務所の正面にでかでかと掲げられた
それを見て感慨深く目を細める
「おい!速く行こうぜ!
と急かすオニナグリの声を聞き、前を向く。ここからだ。ここからが私達の新しい夢の第1歩なのだ
音鳴栄 おとなりさかえ 24歳
ヒーロー名:スペシャルマーチ
個性:応援
応援を届けることで届けた相手の身体能力を強化する。くっきり聞こえれば聞こえるほど効果が出やすくなる。電話越しとかだと効果が半分程になる。肉声が1番なのだ。ちなみに自分にも掛けることはできるが精々3割程の出力しかでない。
誕生日:7月6日
身長:167cm
好きなもの:梨、温泉
コスチュームは学ラン的な感じです。チアと迷いましたが露出とかするキャラではないと思い学ランにしました。ついでにサイドキック共々雄英卒です