姫アルクに転生したけどここ新横浜だよね!?   作:久保サカナ

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なんか急にネタが降りたんで供養として短編で書きます

吸血鬼すぐ死ぬ応援&販促小説です




?????「米花町で善人やれるならどこの世界でもやっていける(確信)」

 

 

 

「う〜ん、困ったなぁ…」

 

 

そう言いながら公園のベンチに座る俺の姿は腰ほどまである金髪のロングヘアを持ち白いドレスを纏う人ならざる美女………ぶっちゃけ姫アルクだ。

 

俺としてはいつものように爆弾騒ぎが起きてその消火に当たっていた最中であった、仲の良い同僚の上に急に鉄骨が落ちて来たため同僚を突き飛ばして代わりに下敷きになったところで意識が暗転した。

 

 

そして、なんか気がつくとジークアクスのアレみたいなキラキラ空間に浮かんでいる…と思ったら、目の前に「FGOのNP80%概念礼装のお爺さん」が立っていたのだ…いや、いつもお世話になっているけど名前知らないのよ。

 

彼は俺に向かって「いつか気がつく…ブフォ、君の人生はプークスクスw、目が覚めているだけでブッフォ楽しいのだ、いやマジで」とMH5(マジで吹き出す5秒前)みたいな顔で言うと俺の意識はホワイトアウト、この知ってるけど知らない街に居た。

 

あのお爺さんはアレだな………明らかに超越者っぽかったしキラキラ空間にいたしララァ・スン的なサムシングだろう、俺はシャア・アズナブルだった………!?

 

 

回想終了

 

 

「いや〜どうするかな〜」

 

俺はとりあえず電信柱を見て住所を確認したのだがなんと新横浜………見上げるとプリンス…じゃなくてヴリンスホテルも見える、普通の新横浜だったら俺もここまで困ってはいない。

 

街ゆく人(?)が

 

 

・耳が尖っていて牙が長い

 

・何やら使い魔?を連れている

 

・全裸にマントで股間に花を生やしたおじさんが歩いてた

 

 

ハイ、ここは吸血鬼すぐ死ぬの新横浜です、(俺の尊厳は)詰みですね………漫画で見る分には良いけど近づきたくない街の中ではトップクラスだろう、公式で治安ゴミカスだし(でも家賃はめっちゃ安い)

 

でも吸血鬼すぐ死ぬオタクにとっては聖地だ………マジニンラーメン食べてみたい!(ミーハー精神)

 

 

「というか、何で姫アルクになってるんだろう………呪術廻戦の呪物やメロンパンじゃないんだぞ!」

 

 

いや、マジな話。憑依成り替わり者が流行する中で俺が疑問にまず思っちゃうのが「元の魂と人格どこ行った?(エド兄さん感)」なのだ。

 

たとえ悪人に転生しても成り代わった以上、その悪人を殺しているのも同然だろ!?

 

それって坂田金時や月島さんや羂索や偽ピナと何処が違うの!?

 

って思っちゃうのだ…今の俺はこの姫アルクを殺して成り代わってしまったのでは!?

 

 

そう俺が憂鬱に思って溜め息をつくと、子供の声で「どうした姉ちゃん、悩み事か?」と尋ねられたので顔を上げると其処に立っていたのは………!

 

 

「キックボードのガキ!何気に表紙の中折れ部分で皆勤賞のキックボードのガキじゃない!!」

 

「そう、俺が通称『全ての始まり』ことキックボードのガキさ。姉ちゃん俺を知っているとはコッチ側の奴だな?」

 

「コッチ側?」

 

「転生者ってヤツさ」

 

「!?」

 

 

キックボードのガキは何やら知っているようだ…思わずガバッと立ち上がってしまうとキックボードのガキは「落ち着きな、レディ」とクールに俺を諌めてベンチの横に座った、原作見てて思ったけどそのクールさは何なんだ…

 

 

「アンタが転生者ならご存知だと思うがこの街は毎日がバカのカーニバルな人外魔境だ、セロリからマナー講師まで森羅万象が吸血鬼になる、吸血鬼なら何がポップしてもおかしくないからアンタもそのクチだろうな」

 

「なるほど…確かに冬木市とかロアナプラよりは良かったかもしれないわね…」

 

 

なんか喋ろうとすると自動的に女口調になる…姫アルク補正か?

 

キックボードのガキは「アンタみてぇな困っている美人を見捨てたら男が廃る、とりあえず何とか出来る人間のいる場所まで連れてってやるよ」と言うのだ…嫌だイケメン(トゥンク)

 

 

そうして連れて来られたのは一階にヴァミマがあるビル…もしかしてここって…!

 

 

「シンヨコの『とりあえず困った事があったらここに行けば何とかしてくれる場所』ことロナルド吸血鬼退治事務所だ、後は何とかなるだろうよ」

 

「ありがとう…!キックボードのガキ…!圧倒的感謝…!!」

 

 

何かお礼をしたくてドレスを探っても特に何も無かった………異世界転生させるなら現地の通貨で1000万くらい持たせてくれよ気が利かないなぁ、そう思っていると手の中に金の延べ棒が現れた、銀行にあるようなアレだ。

 

 

「私の異世界転生特典は『金の延べ棒を出す』だった………?」

 

「チートだな、マハトかよ」

 

 

そうして金の延べ棒をキックボードのガキに渡すと彼はアスファルトをタイヤで切りつけながら華麗なドリフトを決めつつ去って行った、よし!依頼料もこれで何とかなりそう!(ポジティブ)

 

 

ロナルド吸血鬼退治事務所にて。

 

 

「あー宝くじの一等当たらねぇかな〜」

 

「欲望丸出しゴリラの妄言じゃないかね」

 

ロナルドパンチ!ドラルク 1キル!!

 

「ヌゥー!!(泣)」

 

 

デスクに座りながら日本人なら誰もが思う欲望を口に出すのは銀髪のイケメンなんだが自分に自信がないせいでモテない男(公式設定)ロナルドである、そして茶々を入れたのは文字通りすぐ死ぬ真祖の癖に弱過ぎる吸血鬼ドラルク、彼はロナルドパンチで実にあっさりと死んで砂になった。

 

そんなドラルクの死を悼んで泣くのはジョーカーボールたまおマルスケオリハルコンZガーディアン、通称ジョン、あまりに可愛らしいので皆がおやつをくれるという文明滅亡しても生き残れるスキルを持った愛されオテテミツオビアルマジロである。

 

 

通称にっぴきのトリオがいつものように駄弁っていると急に依頼人を迎える応接デスクの上にドザァー!!!と金の延べ棒が落ちて来たではないか!?

 

 

「うわぁァァァァァ!スタンド攻撃か!?」

 

「マハトの仕業か!?新横浜が黄金郷に!!?(ドラルク2キル)」

 

「ヌヌゥー!?」

 

「ふっふっふ、君も既に我が術中」

 

「何ッ!?」

 

「私は吸血鬼 姫アルクに転生しちゃって困ってる奴」

 

「「吸血鬼 姫アルクに転生しちゃって困ってる奴!?」」

 

 

うん、Y談おじさん構文で登場しちゃったけど普通に依頼人なのよね!

 

困惑しているにっぴきに対して俺は「マジ困ってるんで助けてください!!」と直角90°で頭を下げるのだった。

 

 

「つまり、アンタは死んだと思ったら別人になってしまって困っていると…」

 

「異世界転生したいおじさんは依頼人で来たことあるけどまさかしちゃった人間が来るとは…」

 

「ヌヌン」

 

 

ジョンのお腹をモフモフさせてもらいながら経緯を話した俺である、とりあえずにっぴきはこちらを憐憫の目で見ている………ドラルクの淹れてくれたお茶とクッキーが美味しい。

 

しばらく唸っていたみっぴきであったが「姫アルクさん(仮)はどうしたいんですか?」と尋ねて来た、どうって言われても…

 

 

「アンタがこのままこの世界で生きて行くってならさっきの依頼料で住む場所とか働く場所とかもウチで都合出来る、身分証明書もだ」

 

「身分証明書も!?この街の司法と市役所は大丈夫なの!?」

 

「だって吸血鬼すぐ死ぬはギャグ漫画だし…」

 

「Y談おじさんにすら市民権があるのに今更ではないかね?」

 

「そうだった…!?」

 

 

うーん、今の悩み事は安定した暮らしではない気がする………やっぱり気になっているのは!

 

 

「ロナルドさんとドラルクさん、ジョン君は憑依成り替わりモノってどう思います?元の人格を殺していると思いますか?」

 

 

これに限るな、この問題を何とかしない限りは俺は新しく生きていけないと思う。

 

するとにっぴきは「精肉店なのにクロマグロを持って来られた肉屋の店主みてぇな顔………ようはジャンルが違う!ウチではシリアスなんて取り扱ってませんよ!?」をした後にこちらに真剣な顔をして向き直った。

 

 

「ウチはシリアスに慣れてないから上手く言えないのですが…………アンタは確かに今、俺たちの目の前で生きているじゃないですか。憑依したのだって望んでやった訳じゃないしなっちゃったもんはなっちゃったで善の吸血鬼として生きれば良くないですか?」

 

「そうだね、第一に君の出会った老人がMH5(マジで吹き出す5秒前)だったって時点で大丈夫だと思うぞ。どう考えてもあの型月チート爺さんだしな!」

 

「ヌンヌヌーヌン、ヌヌヌーヌ。ヌヌゥーヌ、ヌヌンヌン、ヌヌヌヌヌーヌヌンヌン」

 

「ああ…確かにジョンの言う通りだぜ!」

 

「ノーベル尊い賞受賞モノの名台詞だね、ジョン!」

 

「(さっぱりわからん………)」

 

 

でも、とりあえず元気は出た。

 

俺は吸血鬼すぐ死ぬが大好きなオタク………推しのにっぴきに肯定してもらえて元気が出た、そうだな、これからどう生きるかだよな!

 

 

「ありがとうございます、ロナルドさん、ドラルクさん、ジョン君。私、この新横浜で本物の姫アルクに恥じない様な生き方をしてみます!」

 

「ああ、困った事があったら何でも相談してください!というかこの金の延べ棒の量は流石に払い過ぎなんでいくらか持って帰ってください…」

 

「そうだね、机がミシミシいってるしこんなの武々夫が見たら「ちわ〜す、ロナルドさんなんかくださいよ!!………サワギョプサルプルゥ!!!!??」あまりの金目のモノを見てバグったぞ」

 

「ヌン…(哀れみ)」

 

 

そうして、俺…いや私、偽姫アルクのシンヨコでの1日は終わったのであった、明日からはロナルドさん達が街を案内してくれるという………楽しみだな!!!

 

今日はヴリンスホテルに宿泊する………(お金はロナルドさんが一旦払ってくれた)

 

 

 





★主な登場人物

・主人公………実は型月作品はFGOくらいしか知らない、というか米花町の消防士なんてやってたら時間は無いに等しい、おのれ爆弾魔…!


・ロナルド………あまりの金の延べ棒の量にビビってる小市民、金庫を買うべきか迷っている


・ドラルク………金の延べ棒には育ちが良いのでビビらないが型月を知っている=姫アルクのヤバさを知るためそっちに戦々恐々してる


・キックボードのガキ………貰った金の延べ棒は貯金に回した、金は相場が変わらないからな(クレバー)


・武々夫………金の延べ棒を貰ったは良いがバカなので現金に変える手段を知らない


・金の延べ棒…空想具現化で出し放題、ただ主人公は己が空想具現化を使えるという事を知らない


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